昔、結核は「死の病」として恐れられていましたが、医学の進歩により早期発見、早期治療をすれば治る病気となりました。そのせいか結核に対する関心は薄れ、減少してきた結核患者数は1997年に増加に転じ、厚生大臣が結核緊急事態を宣言しました。以降、患者数は徐々に減少していますが、未だ全国で年間2万人を超える新規患者が発生しており、依然としてわが国の主要な感染症です。
北九州市では、年間200人前後の新規患者が発生しています。北九州市は、結核罹患率が高く、2017年は政令指定都市の中では2番目となっています。中でも、70歳以上の高齢者が65%以上を占め、結核患者の高齢化などが課題となっています。