丸山・大谷地区は、皿倉山の山裾に位置し、旧八幡製鐵所の創業とともに、大正期から、道路が未整備のまま、急速に宅地化された斜面住宅地です。このため、生活道路は狭隘で長い階段や坂道が主であり、高齢者等の身体的負担が大きく、緊急車両の進入や車による福祉サービスの利用も困難な状況です。
このような状況を改善し、「高齢者にも住み易く、次世代に引き継がれるまち」になることを目指して、「部分修復型」の整備手法により住環境整備事業を実施しました。事業の中核となる地区中心部(シンボルゾーン)では、高低差約48メートルの斜面上にコミュニティ住宅付設のエレベーター4基を連絡通路でつないだ「斜面移動支援システム」を整備し、入居者以外の周辺住民にも開放しています。また、地区の活性化や防災性の向上に寄与する広場、集会所、コミュニティ花壇などの整備を行いました。
さらに、事業地区全体を対象に、生活利便性向上のための身近な施策として、階段道への手摺の設置や車の転回広場の整備などを行いました。
丸山・大谷地区の事業概要
更新日 : 2022年6月29日
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丸山・大谷地区住環境整備事業
整備計画図
地区の現状(事業計画時)
場所 | 八幡東区東丸山町、西丸山町及び大谷2丁目1番~6番 |
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地区面積 | 24ヘクタール |
住宅戸数 | 935戸 (老朽住宅:743戸 その他住宅:192戸) |
事業期間及び総事業費
事業期間 | 平成12年度~24年度(完了) |
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総事業費 | 約54億円 |
事業内容
項目 | 内容 |
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除却戸数 | 113戸(老朽住宅102戸、その他住宅11戸) |
存置戸数 | 822戸(事業計画時の住宅戸数から除却戸数を引いた数) |
賃貸コミュニティ住宅建設戸数 | 54戸 |
戸建住宅分譲用地 | 6区画 |
エレベーター | 垂直型4基 |
道路整備 | 3路線 |
上記道路整備にあわせて、地区の既存道路の実態に即し生活利便性を向上するため、
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事業効果
- コミュニティ住宅のエレベーターを地域に開放することにより、斜面地における上下方向への移動支援が図られ、高齢者等の上り下りの身体的負担が緩和されます。
- 新設道路や既存生活道路等の整備により、消防車等の緊急車両の寄り付きが容易になり、防災性の向上が図られ、生活道路の利便性も向上されます。また、老朽化した戸建住宅の建替が促進されることも期待されます。
- コミュニティ住宅の建設により建物の不燃化が図られます。
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