平松地区は、小倉の中心市街地に近接し、古くから板櫃川河口の漁師町として栄えた住宅地です。しかし、新幹線、JR在来線及び板櫃川に三方を囲まれた閉鎖的な条件に加え、生活道は路地で構成され下水道も整備できず、都市基盤整備が極度に遅れた状態でした。老朽木造住宅が軒と軒が重なるほど密集しており、火災時の消防活動も非常に困難で大火の可能性が高く、衛生上、防災上の問題も抱えていました。また、近年の漁業の衰退等による若年層の流失に伴い、高齢化が進むなど活力の低下したまちとなっていました。
本事業は、地域コミュニティの良さを活かしつつ、密集した木造住宅の改善、道路や下排水、及びコミュニティ住宅等を整備することで、地区全体の防災性、生活利便性の向上や居住環境の改善を行い、平成17年度で事業が完了しました。
平松地区の事業概要
更新日 : 2022年6月29日
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平松地区住環境整備事業
整備計画図
地区の現状(事業計画時)
場所 | 小倉北区平松町、鋳物師町10、11番 |
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地区面積 | 5.02ヘクタール |
住宅戸数 | 412戸(老朽住宅:365戸 その他住宅:47戸) |
事業期間及び総事業費
事業期間 | 平成6年度~17年度 |
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総事業費(見込み) | 約148億円 |
事業内容
項目 | 内容 |
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除却戸数 | 373戸(老朽住宅360戸、その他住宅13戸) |
存置戸数 | 39戸 |
賃貸コミュニティ住宅建設戸数 | 260戸 |
戸建住宅分譲用地 | 42区画 |
賃貸店舗建設数 | 6店舗 |
商店・事業所等分譲用地 | 10区画 |
集会所 | 1ヶ所 |
公共施設整備 | 道路整備15路線、緑地整備1ヶ所、上水道・下水道整備 |
事業効果(指標)
指標 | 事業着手時 | 事業完了時 |
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不燃領域率 (注1) | 18.1% | 57.4% |
未接道・接道不良住宅率 (注2) | 66.0% | 0% |
注1 不燃領域率
区域内における公園・道路などのオープンスペースや燃えにくい建物が区域全体に占める割合で、まちの燃えにくさを表す指標です。40%以上の水準に達すると区域の焼失率は急激に低下し、防災性が大きく向上します。国が重点密集市街地として位置づけている地区においても、不燃領域率を40%以上確保することが目標とされています。
注2 未接道・接道不良住宅率
幅員4メートル以上の道路に適切に接していない住宅の戸数比率。
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