住宅の脱炭素化のみならず、住む人の健康やコスパにもメリットがある、市独自の推奨モデル「北九州市健康省エネ住宅kitaQ ZEH」を策定しました。
北九州市健康省エネ住宅kitaQ ZEH
概要
・「健康」、「コスパ」、「脱炭素」に効果的でメリットのある住宅
・「健康」面では、血圧変動によるヒートショックや熱中症予防等として、家中24時間冷暖房による安定した室内温度を確保
・「コスト」面では、初期の工事費の増加分を光熱費等ランニングコスト減により初月から月々の支払は減少し、早期に回収
・「脱炭素」面では、等級4(現省エネ基準)の間欠空調と比べ、連続空調でも約20%省エネ
健康のメリット
断熱性アップで高血圧を予防
血圧の急激な変化によるヒートショックなどの健康被害を防止するためには、「室温をどこでも20度以上」「部屋と部屋の温度差を少なく」することが効果的です。
【 ポイント 】 住宅の断熱性能を高めて、1日中、温度を暖かく均一に保ちましょう。暖かい場所とそうでない場所の温度差が大きいほど、移動するときの血圧の変動が大きくなります。
気密性アップでアレルギーを予防
窓や壁の結露で発生するカビ等によるアレルギーを防止するためには、「外気の湿度に左右されにくく」「計画的に換気」「適切に除加湿」することが効果的です。
【 ポイント 】 カビの発生や乾燥を防ぐために、住宅の気密性を上げ、適切な換気や加湿により、室内湿度を調節することが大切です。
快適な室温で睡眠の質を向上させましょう
寝室が寒く、乾燥していると、睡眠の質が低くなることが明らかになりました。(出典:住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する全国調査 第6回報告書)
活動量を増やし消費カロリーも増やす
こたつなどの部分的な暖房を使用する場合は、そうでない場合に比べて、活動量が減少します。家中24時間冷暖房で、安定した室内温度を確保しましょう。
コスパのメリット
冷暖房費が安くなる
高性能な省エネ住宅は、新築時や改修時の工事費が高くなりますが、冷暖房費(ランニングコスト)が安くなるため、60年後のトータルコストで比較すると、省エネ住宅の方が安くなります。
【 ポイント 】 家中24時間冷暖房でも、一般的な住宅より冷暖房費を抑えられるよう、高い断熱・気密性能を確保することが大切です。
毎月の支払も、初月からお得
一般的に、省エネ性能が高いほど工事費が高くなるため、月々のローン支払い額は高くなりますが、反対に冷暖房費が安くなるため、高性能な省エネ住宅は、合計の支払額も安くなります。
スプレッドシート
個別の計画でも断熱コスト回収年数の計算ができるスプレッドシートを準備しました。自分の家はどのくらいコスパのメリットが得られるのか?これからの計画にお役立てください。
脱炭素のメリット
24時間連続冷暖房による健康のメリットを受けつつ、さらにコスパを上げるには、住宅の断熱・気密性能を上げる必要があります。
断熱・気密性能の向上により冷暖房費を下げることは「省エネ」、つまり、「脱炭素化」に繋がります。
しかし、一般的には、断熱性能を上げれば上げるほど建設時の初期コストが高くなるという悪循環に…。
「kitaQ ZEH」は、初期コストが大幅増になる原因のひとつである「付加断熱(外断熱)」が不要で、かつ、24時間連続の冷暖房費が抑えられる水準の断熱性能を推奨値として設定しました。(個別の計画によっては付加断熱が必要になる場合がありますのでご注意ください。)
一部のファイルをPDF形式で提供しています。PDFの閲覧にはAdobe System社の無償ソフトウェア「Adobe Reader」が必要です。 下記のAdobe Readerダウンロードページなどから入手してください。
Adobe Readerダウンロードページ(外部リンク)
このページの作成者
都市戦略局総務政策部住まい支援室
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2288 FAX:093-582-2503