幟大山笠ひとくちメモ
台枠の組立てに、釘は一切使用しません。山から採ってきた“ふじかずら”で締めます。
ワイヤーやロープでは得られない弾力性、強靱性があり、今なお、山林からこれを求めています。
幟大山笠
格調高く、雅に 幟大山笠
戸畑祇󠄀園の大きな特色は、昼と夜でその姿が大きく異なることです。昼は、山笠本来の姿と言われる幟山笠で、格調高く華麗な姿を披露します。
高さ約1.8メートルの台の上に、約2メートル四方の勾欄付の台座を据え、この中心部にご分霊を納めた祠を置き、紅白のラシャ地に黒ビロードの縁取りを施した12本の幟を立て、前面に「前花」、背面に「見送り」を飾ります。
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前花
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純白の奉書紙を裁断し、これを巻いて花弁とした八重の菊花で、上部に直径約70センチメートル、下部に直径約80センチメートルの大菊花、その先端に菊の葉を大きく形づくったものを着け、これを一対立てます。
菊花は1周80枚の12段、計960枚の花弁で構成されています。
見送り
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直径1.7メートルの円形の台に、金糸で縫い取り、刺繍を施した美しいものです。その図柄に「大黒天(東大山笠)」、「布袋(西大山笠)」、「天に咆哮する虎(中原大山笠)」、「牡丹と唐獅子(天籟寺大山笠)」、等が描かれています。
切幕と水引幕
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山笠台の四側面を覆う幕で、緋のラシャに絢爛たる武者絵を縫い取り、山笠全体の趣を、典雅で格調高いものにしています。
この幕類の刺繍は大変精巧で、技術を伝承していくことが難しいため、当初の幕類は保管されています。現在の国庫補助等を活用して、幕類の復元新調が順次行われています。
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