若松の創業100年を超える企業を紹介する「若松レガシー」の第二弾を発行しました。
若松レガシー第二弾
株式会社近藤海事
1904(明治37)年、今では日本遺産の一つとして知られる愛媛の村上水軍の血を引く初代が、若松の地で「近藤組」を創業。当時は船舶解体のほか、酒類・醤油・味噌販売の商いを行っていましたが、1925(大正14)年、福岡県沿岸で座礁した海防艦”沖島”(元バルチック艦隊海防戦艦)の解体撤去を依頼されたことをきっかけに海事部門を創立。この一歩が現在まで続くサルベージ事業の大きな礎となりました。
シャボン玉石けん株式会社
1910(明治43)年、石炭景気で賑わう若松で一旗あげようと、雑貨商「森田範次郎商店」を創業。当時、石炭荷役などで働く人が汚れた体や服を洗う石けんのニーズにいち早く着目し、石けん卸売業に転換。その後、家庭での電気洗濯機が普及するタイミングで、合成洗剤の製造・販売を開始します。転機が訪れたのは1971(昭和46)年。国鉄(現JR)から無添加石けんの注文が舞い込み、その試作品を使ってみると、当時の森田光德社長が長年悩まされてきた原因不明の赤い湿疹が治ったのです。湿疹の原因が自社の主力製品である合成洗剤だったことに気づき、「体や環境に悪いと分かった商品を売るわけにはいかない」と一大決心。1974(昭和49)年に無添加石けんの製造・販売に切り替えました。
株式会社しろみず
1921(大正10)年3月、39歳の城水末吉が若松で「城水組」を創業。青年時代に釜山でのガスタンク工事を経験し、ドイツ人技師に最新のリベット(鋲)打ちとコーキング(充填剤で補強する工法)技術を学んだ彼は、リベット打ちの名手で、手がけたガスタンクはコーキングを施さなくてもガス漏れしなかったと言われるほど。その高い技術力をもって踏みだした、有水ガスホルダーメーカーとしての一歩でした。
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