若松区の概要
若松区は洞海湾と響灘にかこまれ、東部には古墳が散在するなどその歴史は古く、自然に恵まれたところです。
若松北海岸は、玄海国定公園に含まれ、白い砂浜と響灘の激浪に刻まれた玄武岩、露出した岩礁の眺めが美しいことで有名です。市内で唯一の岩屋海水浴場・脇田海水浴場は、マリーンスポーツのメッカとして注目されています。脇田漁港の「汐入の里」は、大勢の人で賑わいをみせています。
若松南海岸通りは、大正期の建物を中心とした近代港湾都市固有の帯状の都市空間で、かつて日本一の石炭積出港として栄えた歴史を伝えるとともに景観的にも優れた地域となっています。
水と緑にあふれた響灘緑地は、北九州最大の総合公園で、サイクリングコースや野鳥の観察ゾーン、「サイクリングターミナル」、「ひびき動物ワールド」、大連市との友好都市締結3周年を記念して建てられた「大北亭」などがあります。「グリーンパーク」の大芝生広場や熱帯生態園、バラ園などは、市民の憩いの場として親しまれています。
文化の面では、若松が生んだ芥川賞作家・火野葦平の資料館が、若松市民会館内にあり、葦平ゆかりの資料が展示されています。当時の姿のままに復元された葦平の旧居「河伯洞(かはくどう)」も一般公開され、新しい文化の里として多くの葦平ファンが訪れています。
1962年に我が国初の本格的な長大吊橋として開通した若戸大橋は、当時、東洋一の吊橋として名を馳せ、後の我が国の長大吊橋建設の手本になりました。その歴史的技術史的な重要性から、2022年に国の重要文化財に指定されました。
生前の葦平が、こよなく愛し、「あじさい祭り」の会場でもある高塔山からは、若松の街並みはもとより、若戸大橋、響灘、関門海峡が一望できます。山頂には葦平文学碑、万葉植物園、河童封じの地蔵などがあり、四季折々の花が美しく咲き誇っています。
「河童の隠した宝石箱」というキャッチコピーがついた夜景は、無数の宝石を散りばめたような美しさで、平成25年7月「「日本夜景遺産Ⓡ」に認定されました。
このような自然を残しながらも一方で、近年、響灘埋立地では、資源循環型社会を目指して「北九州エコタウン事業」が展開され、環境関連技術の開発やリサイクル産業の集積が進められており、各方面からの注目を浴びています。
「ひびきコンテナターミナル」は、経済成長著しい東アジアと北米などとを結ぶ日本海ルートに面しているという地理的優位性を活かし、国際物流拠点港としての役割が期待されています。港湾の後背地には、安価で広大な事業用地が広がり、物流関連産業や加工組立産業などの企業の立地が相次いでいます。
さらに西部の「北九州学術研究都市」は、周辺の自然環境や都市環境を活かしながら、先端科学技術の教育・研究機関との連携が進められ、豊かな未来を築くための知的基盤が整備されています。同時に、良好な住宅地を供給し、総合的なまちづくりも行っています。
このように、若松区では、「産業都市 北九州」の再生と浮揚を担う、大規模かつ重要なプロジェクトが続々と展開され、人・自然・産業が共存するまちへ大きく生まれ変わろうとしています。
位置
若松区は、福岡県北東部、北九州市の北西端に位置します。東は戸畑区、南は八幡東区・西区、西は遠賀郡芦屋町に接しています。また、北は響灘、東から南は洞海湾に面しています。
このページの作成者
若松区役所総務企画課
〒808-8510 北九州市若松区浜町一丁目1番1号
電話:093-761-0039 FAX:093-751-6274