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戸畑あやめ情報

更新日 : 2024年5月9日
ページ番号:000010234

【終了しました】第20回戸畑あやめまつり

 下記内容で開催しました。
 当日は大谷市民センターから戸畑あやめ公園までの送迎車を運行しました。
開催日時:令和6年5月3日(金曜日・祝日)10時00分から12時00分
開催場所:大谷市民センター(戸畑区東大谷二丁目2番44号)
概要:バザーやアトラクション、四季の花苗プレゼントや「戸畑あやめ」が当たる抽選会を実施。

交通アクセス

【戸畑あやめ公園付近】
西鉄バスで、42番に乗車。
「椎ノ木町団地入口」または「市営住宅前」バス停で下車、徒歩5分。

【大谷市民センター付】
西鉄バスで、44番に乗車。
「西大谷一丁目」バス停で下車、戸畑高等技術専門校前。

問合せ先
大谷市民センター 電話:093-881-4151

戸畑あやめまつりステージ写真
戸畑あやめが咲いている様子

戸畑あやめの特徴

女性が戸畑あやめの鉢を手に持つ様子

 5月上・中旬にかけて咲きます。戸畑あやめは草丈が10センチから15センチ位になりますが、普通のあやめと比較してずっと小型です。花茎は短く、葉丈より低く花が咲きます。花色は紫、まれに白が出ます。また、花が終わると葉丈が30センチ程に長く伸びるのも大きな特徴です。
[大なるも2、3寸に過ぎず、小なるは寸余なり。]

戸畑あやめのリーフレットは下記より

表面(PDF形式:188KB) 中面(PDF形式:188KB)

(学名)
 Iris sanguinea var.tobataensis
 (イリス サングィネア バラエティー トバタエンシス)
 (和名)
 トバタアヤメ

 「戸畑あやめ」は草丈が低く、葉陰に可憐な花をつけるのが特徴です。かつて、戸畑に自生していた地域(現在の土取から金比羅まで)の名前をとって、「小澤見野の小杜若(コゾミノノコカキツバタ)」と呼ばれていました。

 発見の手がかりとなった地誌(福岡県地理全誌)には、(異草)とあり、〔人愛して他に移し植えれば其の性変じて茎伸び花もまた少なし、野(小澤見野)の内側二、三町に限りて生ず、隣境には無し。〕と記載されていました。

 明治末期まで戸畑区の原野にのみ自生し、その後絶滅したと考えられてきましたが、昭和33年に、区内の農園で栽培されていたことがわかり、その後地域の方々によって保存・普及活動が進められてきた「伝説の花」です。

 平成2年に開催された大阪花の万博「郷土の花部門」で銅賞をとりました。
また、平成21年度に国立科学博物館から発表された 論文(PDF形式:188KB)により、日本の固有のあやめの1新変種として、「戸畑」にちなんだ学名がつき、和名も「トバタアヤメ」と命名されました。

戸畑あやめの発見と足跡

戸畑あやめの昔の自生地の写真
千畳敷(「戸畑あやめ」の昔の自生地)
金毘羅山(手前)から土取(上方)までを
千畳敷と呼んでいました。

昭和33年、戸畑郷土史会の会長などが、熱心に調査し、戸畑区大谷の真矢農園から「真矢株」を発見しましたが、当時は、エヒメアヤメ(誰故草)の仲間ではないかと考えられていました。
しかし、その後の有志による鑑賞会や現地調査などにより、これが、幻の花「戸畑あやめ」であることがわかりました。
以来、「戸畑あやめ」は大谷地区の地域ぐるみで大切に保存・育成され、毎年可憐な花を咲かせています。

 昭和30年 「戸畑郷土史会」で文献(福岡県地理全誌)をもとに調査開始
 昭和33年 戸畑区大谷の「真矢農園」で「真矢株」発見
 昭和52年 市民有志による鑑賞会が開かれ「戸畑あやめ保存会」発足
 昭和55年 「戸畑あやめと誰故草園」開設(現「戸畑あやめ公園」)
「戸畑あやめ保存会」が「戸畑あやめと誰故草会」へ発展解消
 平成2年 大阪花の万博「郷土の花部門」出展 銅賞獲得
「大谷戸畑あやめ公園まつり」開催
 平成14年 「戸畑あやめと誰故草会」が「戸畑あやめを育てる会」へ発展解消
 平成21年 学名決定

発見のきっかけとなった地誌

福岡県地理全誌の書籍画像
福岡県地理全誌
明治新政府が「明治6年、
朝廷皇国地誌ヲ修ム」と
朝廷の名で各府県に命じ、
福岡県は明治8年に150稿を
作成し上進しました。

 福岡県地理全誌「巻之50、中原村」
原野  小澤見野  村ノ西南六町ニアリ。土取ト云処ヨリ。堂ケ峰(俗に金毘羅ト云)マテ。南北600間。東西ニ240間。今ハ小松多ク立茂レリ。里民ハ。千畳敷ト云。
 此野ニ。異草一種ヲ生ス。俗ニ小杜若ト称ス。其燕子花ニ似タルヲ以テ名ク。大ナルモ2、3寸ニ過キス。小ナルハ。寸余ナリ。4月頃、紫色ノ花ヲ開ク。稀ニ白絞アルヲ見ル。人愛シテ他ニ移シ植レハ其性変シテ、茎伸ヒ。花モ亦少シ。野ノ内側2、3町ニ限リテ生ス。隣境ニハナシ。

戸畑あやめの育て方

  • 原産が北方大陸系なので、寒さや病気には強く、本当は育てやすい植物です。
  • 高台乾燥地に自生していたものなので、風通しがよく日当たりのよい場所を好みます。
  • 肥料をやりすぎると花が咲きません。
  • 地表面が乾いたら、水をたっぷり与えます。
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
    発芽   開花 肥料       肥料   株分け、 移植  

株分け

  • 鉢植えでも地植えでも3年に1回は株分けが必要です。
  • 3、4芽にばらして植え付けます。
  • 鉢植えする時は、大きさに余裕のある鉢を選びましょう。
  • 葉の上部が枯れてから2月末までに行いましょう。
    この時期は来年の花芽をつけて、冬を越すための休眠状態に入るので、失敗がありません。

(注意)
 花の開花時期に株で購入した場合、根付くまで(10日から2週間)は、半日陰で水をたっぷりあげましょう。
 新しい葉が出ると根付いたので、それを確認して日当たりのよい所に移しましょう。

土壌

白い戸畑あやめの写真
  • 酸性を好むので鹿沼土にボラ土を若干混ぜたもの、または、ボラ土:川砂:赤玉土を1:1:1で配合したものなど。
  • 地植えする時は、畝を作ると水はけがよくなります。

肥料

  • 燐酸カリ系(バーディラージ、マグアンプKなど )
  • 肥料を施す時期・花の開花後(5・6月)と来年の花芽をつけるとき(9月)
  • 根元から離してパラパラと撒き、。その上を軽く土をかけます。
  • 油粕などの窒素系は絶対避けます。

水やり

  • 地植え、鉢植えとも表面が完全に乾いたら、水をたっぷりあげます。

その他

  • 根切り虫にやられることがあるので消毒をした方がよい場合もあります。
  • 風通しと日照が悪いため、軒下や植木の元などには、絶対に置かないようにしましょう。
  • 雑草を見つけ次第抜き取り、常に風通しをよくしましょう。

戸畑あやめ公園及び戸畑区役所屋上庭園へのアクセス

戸畑あやめ公園及び戸畑区役所屋上庭園へのアクセス地図

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戸畑区役所総務企画課
〒804-8510 北九州市戸畑区千防一丁目1番1号
電話:093-881-0039 FAX:093-871-4807

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