戸畑区は北九州市のほぼ中央に位置し、面積は約16.6平方キロメートル。北側は区域の約45%を占める日本製鉄株式会社九州製鉄所、南側は八幡東区との境をなすように、なだらかな丘陵が続く比較的平坦な市街地となっています。
戸畑は、明治の初期までは半農半漁の静かな村でしたが、明治34年、八幡に官営八幡製鐵所が開所して以来、鋳造、製鉄、硝子及び遠洋漁業などの企業が次々と進出し、急速に工業都市として発展しました。また、市街地の都市基盤整備も進み、7区の中で最も早く完成された都市としての形態を成しました。今では国指定重要文化財の旧松本家住宅(西日本工業倶楽部)や北九州市立美術館などの歴史・文化施設がそろう、落ち着いた環境の住宅都市となっています。
現在、戸畑区では、『北九州市・新ビジョン』(北九州市基本構想・基本計画)に基づき、地域の個性が輝く魅力あるまちづくりを進めています。
戸畑区のまちづくりの方向性として、
- 福祉と文教のまちの価値をさらに高め、多世代に魅力ある住環境の形成を図ります。また、学生や若者の活動支援、居場所づくりなどに取り組み、若い世代や地域が活発に交流する活力のあるまちをつくります。
- 旧松本家住宅や旧安川邸、九州工業大学など安川家ゆかりの歴史資産を面的につなげ、住んでいる人や訪れる人が歴史や文化の重みを体感できるよう、地域・企業などと協働で回遊性の高い緑豊かな街並みを創出します。
- 世界に誇る戸畑祇󠄀園大山笠をはじめとする地域特有の文化や歴史、自然などを生かし、シビックプライドの醸成と観光の振興やにぎわいの創出を図ります。
を掲げています。
今後も、「行ってみたくなる、住んでみたくなる、住み続けたくなる 戸畑区」の実現に向けて、取組を進めてまいります。