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3 山から下りてきたサルについて

更新日 : 2024年7月30日
ページ番号:000134277

(1)住宅街に出没する「ハナレザル」について

 ニホンザルは、本来、群れで生活します。しかし、オスは成長すると群れを出て「ハナレザル」となり単独行動をとります。ときどき住宅街に出没する場合がありますが、しばらくするといなくなりますので、このようなサルを見かけた場合は、次のことを守ってください。

(1) エサをやらない!食べものは見せない!

 餌付けをすると人間を怖がらなくなり、人間をエサの供給源としてみなすようになります。そのようになったサルは大変危険です。エサをもらおうとして、レジ袋や鞄など人の荷物を奪う、人に噛みつくなど、狂暴な振る舞いをするようになる場合があります。
 意図的なエサやりに限らず、ノラ猫などへのエサ・収獲しない果樹の放置など、知らないうちに行っている餌付けも同じ結果をもたらし、出没が長期化する原因になります。

(2) サルに近づかない!

 むやみに近づくと襲われることもあります。特に小さなお子様などは危険です。

(3) サルの目を見つめない!

 目を見つめるとサルは挑発されたと思い、威嚇してきます。威嚇されたからといって、背を見せたりすると襲われることがあります。サルに出会ったときは、目線を合わせず、かつ目をそらさないように、後ずさる姿勢でサルとの距離をとりましょう。

(4) サルをからかわない!

 サルをからかうことはやめましょう。思わぬ行動に出て、事故になるときもあります。また、大声を出すことは、サルを興奮させることになりますので、やめましょう。

(2)小倉南区に出没するサルの群れについて

 平成18年頃から小倉南区の南部に隣町からサルの群れが移動してくるようになり、農作物被害や住宅への被害などが発生しています。
 群れで行動するサルに対しては、中心となるメスに発信機を取り付けて群れの位置を確認し、地域の皆さんや猟友会の協力のもと花火や空砲を使った追払いを中心に対策をしています。

〔ニホンザルの生態について〕

 サルは基本的に群れで行動します。群れは、おもにメスとその子供を中心に構成されます。オスは4~5歳になると生まれた群れを離れ、1匹となったり(いわゆる「ハナレザル」)、やがて別の群れに入ったりして生活します。
 交尾期は年に1回で10月~翌1月ころで、出産は春から夏にかけてです(妊娠期間は170~180日)。初産は通常7~8歳、エサが豊富な場合、4~5歳と言われ、20歳ごろまでは、ほぼ隔年で出産するようです。赤ん坊の死亡率は20~50%程度で、エサが豊富な場合、20%以下となるようです。
 一定の行動範囲の中で餌を求めて周期的に巡回し、その行動域面積は20~3,000ha(1haは、100m四方)程度になります。
 本来、サルは、森林の動物なので森林外で活動することはあまりありませんが、集落内で安全にしかも簡単に農作物を餌として利用できることを学習すると、集落の農作物に依存するようになります。このような状態になると、サル被害対策は非常に困難となります。
 サル対策は、人間とサルの棲み分けを前提とし、人の生活圏でのサルの採食機会を減らし、人間に対する警戒心や恐怖心を高めることが必要です。

このページの作成者

産業経済局農林水産部鳥獣被害対策課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2269 FAX:093-582-1202

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