門司区の概要
門司区は、三方を海に囲まれ、多くの自然に恵まれた風光明媚なところです。
関門海峡を隔てた対岸の下関市と、最も狭い場所では、わずか680mほどで向かい合い、壇ノ浦の戦いで知られた平家滅亡の哀史を偲ばせる歴史的な地でもあります。
関門海峡は「早鞆の瀬戸」とも呼ばれ、潮流の速さは最高時速18kmに達し、鳴門海峡・来島海峡と並ぶ日本三大急潮流の一つです。関門海峡の潮騒と外航船の汽笛は、環境省の「残したい“日本の音風景100選”」にも選ばれています。平成29年には、「関門ノスタルジック海峡」として文化庁の日本遺産にも認定されました。
関門海峡エリアは『美しい日本の歴史的風土100選』に、また門司港駅をはじめとするレトロ地区の施設群が経済産業省の『近代化産業遺産』に認定されるなど、門司の風景や観光資源は全国的に認められています。
大正ロマン漂う街・門司港レトロ地区は、「旧門司三井倶楽部」や「旧大阪商船」、「旧門司税関」など、往時の門司の繁栄を偲ばせる歴史的建造物をはじめ、九州鉄道本社社屋を転用した「九州鉄道記念館」、友好都市中国・大連市にあるロシア建築を複製した「国際友好記念図書館」、海峡をテーマにした屋内型観光施設「関門海峡ミュージアム」などが建ち並んでいます。
平成21年に門司港レトロ観光列車「潮風号」が運行を開始、平成25年には「旧大連航路上屋」、平成26年には「三宜楼」がオープン。平成28年には「出光美術館」がリニューアル、そして、平成31年3月には、大正時代の姿に甦った門司港駅がグランドオープンしました。観光地として更なる飛躍が期待されています。
大里地区には、門司駅海峡側に国の登録有形文化財である「旧サッポロビール九州工場」の門司麦酒煉瓦館や周辺の煉瓦建築物が残っており、商業施設、住宅地、公園などの整備も進み、門司区の新しい顔として、「大里赤煉瓦タウン」の愛称で親しまれています。門司港レトロ地区とあわせて回遊性のある観光スポットとして注目を集めています。
新門司地区は、大型の臨海産業団地や関西・関東方面への定期航路の基地である「新門司フェリーターミナル」などがあり、日本有数の物流拠点となっています。
市の指定無形民俗文化財の「大積神楽」が上演される大積天疫神社、石原宗祐が私財を投じて干拓・新田開作に身を捧げた「猿喰新田・汐抜き穴」、航海の安全を見守る「僧清虚の像」や部崎灯台などの史跡も豊富にあります。
また、農業や漁業が盛んであり、「豊前海一粒かき」や「豊前本ガニ」などの特産品があります。冬季には、カキ小屋が出て、たくさんの人で賑わっています。
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