北九州市立高等理容美容学校は、昭和30年に理容科、翌年に美容科が開設された伝統ある学校で、全国唯一の理容師養成施設・美容師養成施設の指定を受けた公立の単独校(各種学校)であり、これまでに、多くの理容師・美容師を輩出している。
学校開設から60年を超えており、この間、平成10年には理容師法、美容師法の改正により、入学資格が中学卒業者対象の1年制から、高校卒業者を対象とした2年制へとかわり、「中学卒業者の進路保障」という設立当初の目的は薄まっている。
また、多額の財政負担が生じていること、近年、理容科の定員充足率が低下していること、理容師・美容師の養成は私立学校により大半が担われており、市が運営する必要性が低下していることなどの課題が顕在化している。
なお、平成28年度に実施された包括外部監査では『北九州市立の学校として運営することの意義を整理し、引き続き運営していくか検討することが望まれる。』との意見が出されている。
下記方針は、高等理容美容学校について、学校を取り巻く社会環境の変化や運営上の課題などを踏まえながら、教育委員会で議論を重ね、その方向性を取りまとめた。