概要 | 九州でも数が少ない善光寺阿弥陀像である。この形式の特長は、右手を肘から曲げて上げ、掌(たなごころ)を前に立てる施無為(せむい)印、左手はわずかに肘を曲げて下げ、第二、三指を伸ばして刀印を結ぶことであるが、もう一つの特長である、一光三尊(いっこうさんぞん)【一つの光背(こうはい)に本尊と脇侍の三尊が入る形式】の光背や台座を失い、特に脇侍は来迎の阿弥陀に従う脇侍に改変されてしまっている。鎌倉時代末から南北朝時代にかけた14世紀ごろ製作されたと推定され、平安時代以降の仏像彫刻が、木造中心になった中にあって、珍しい銅造の仏像である。 【文献:北九州市の文化財】 市指定文化財 |
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所在地 | 北九州市小倉南区葛原元町二丁目11番11号 |
電話 | 093-471-7067 |
利用時間 | 見学を希望される場合は、事前に電話でご連絡ください |
駐車場 | 有(3台:無料) |
アクセス | 葛原本町六丁目バス停より徒歩20分 |
料金 | 無料 |
神社・寺院・仏像など
更新日 : 2022年7月5日
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称名院銅像阿弥陀如来立像
芝津神社梵鐘
概要 | この梵鐘は正平20年(1365・南朝年号)願阿(西光寺に梵鐘を奉納した沙弥祖西の祖父)が白山権現を祀った貫山権現に奉納したものである。この貫山権現にはいくつかの社坊があったが、なかでも延応元年(1239)時の領主・中左衛門尉助経を開基とし、僧阿聖が創建した真光寺は、南北朝時代の文和4年(1355・北朝年号)、当時九州で一大勢力をもっていた足利直冬(足利尊氏の子。のち尊氏と対立して南朝に帰順)が、足利家の安泰を祈念し、また尊氏も大般若経を転写させて寄進させたと伝えられる由緒ある寺であった。その後、山中の社坊は天正年間(1573~1592)大友氏の兵火で消失したが、この梵鐘だけは残り、寛永年間(1624~1644)常慶院栄尊が小倉領修験所であった岳音寺を建立したとき、この寺の軒先に吊るして現代に伝えたといわれている。梵鐘には鋳工の名は刻まれていないが、竜頭の中央に突き出た宝珠を乗せる蓮華座の下部左右に空隙をつくる作風から、小倉の鋳物師の作と推定される。 【文献:北九州市の文化財】 県指定有形文化財 |
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所在地 | 北九州市小倉南区大字貫254番地 |
利用時間 | 毎月1日,15日前後の日曜日午前8時~9時までであれば、じかに拝観可能 |
駐車場 | 有(3台:無料) |
アクセス | JR下曽根駅から【徒歩50分、車15分】都市高速長野ランプから20分 |
料金 | 無料 |
大興善寺舎利殿
概要 | 大興善寺の山門及び舎利殿(しゃりでん)は、市内に残された近世前期の寺院建築として、重要な遺構であり、近世建築の歴史を知るうえで高い価値が認められる。舎利殿は方一間(2.72メートル)の小堂で、屋根は一重、宝形造、桟瓦葺とする。昭和初期以降は仏堂として用いられたため、背面をせり出して仏壇を設けるが、当初は中央に舎利塔を安置し、四方に縁を巡らして建具を構える形式で、舎利殿に相応しい求心的構成の建築形式であった。舎利殿の建立は、同時の「縁起」や組物の肘木、木鼻の絵葉の様式から元禄3年(1690)と考えられる。大興善寺の舎利殿は市内に現存する唯一の例であり、県内にもその現存例は報告がなく貴重であるとともに、福聚寺(ふくじゅじ)(小倉北区)の鐘楼に次ぐ古い寺院建築遺構として価値が高い。 【文献:北九州市の文化財】 市指定文化財 |
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所在地 | 北九州市小倉南区蒲生二丁目8番6号 |
電話 | 093-961-4261 |
駐車場 | 有(3台:無料) |
アクセス |
バス停 中川原より徒歩3分 |
料金 | 無料 |
大興善寺山門
概要 | 山門は三間一戸(桁行三間=6.89メートル、梁間二間=3.98メートル)の楼門で、屋根は入母屋造、桟瓦葺とする。奥の両脇間には県指定の金剛力士像が安置されている。同寺の「縁起」、部材の風触や各部の絵様などの建築手法及び近辺の類例との比較などから、山門は寛文11年(1671)に建立され、その後享保4年(1719)に紅梁や組物の造作、取替えなどの大規模な修理が行われたと推定される。このように大興善寺の山門は大規模な修理が行われた享保4年の特色を多く残し、市内の残された江戸期に建築年代がさかのぼる唯一の楼門として貴重である。 【文献:北九州市の文化財】 市指定文化財 |
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所在地 | 北九州市小倉南区蒲生二丁目8番6号 |
電話 | 093-961-4261 |
駐車場 | 有(3台:無料) |
アクセス | バス停 中川原より徒歩3分 モノレール 競馬場前より徒歩20分 |
料金 | 無料 |
大興善寺木造金剛力士像
概要 | 本像は大興善寺の山門に安置されている。二躯とも寄木(よせぎ)造(藤原時代初期から行われ、いくつかの材を寄せて造像する)。体躯は堂々として威力に満ち、勇猛の気を表している。全体の均整もよく、顔は古様をとどめ、衣文の処理もよく整い、裾を後ろに長く重く引くところなど鎌倉期の仁王像の遺風をよく伝えているが、14世紀ごろの作と思われる。むかって右に安置されている呵形(あぎょう)は、左手を高く上げて金剛杵(こんごうしょ)を持っている。肉身部は胡粉地の上に紅殻を、衣には緑青を塗り雲文を描いている。左の吽形(うんぎょう)は、左手を腰の近くに当てて五指を堅く結んでいる。顔は黄土、肉身は朱の具、衣は胡粉地に緑青を塗り墨で文様を描いている。なお、二躯とも昭和46年解体修理を行った。 【文献:北九州市の文化財】 県指定有形文化財 |
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所在地 | 北九州市小倉南区蒲生二丁目8番6号 |
電話 | 093-961-4261 |
駐車場 | 有(3台:無料) |
アクセス | バス停 中川原より徒歩3分 モノレール 競馬場前より徒歩20分 |
料金 | 無料 |
法円寺の梵鐘
概要 | 現在、法円寺山門横に吊るされているのは、近年寄進された新しい梵鐘である。県指定有形文化財の梵鐘は社務所内玄関に安置され、間近に見ることができる。明治10年(1877)に門徒中が京都洛北の新長谷寺にあったものを買い求め、法円寺に寄進。その際元々あった銘を打滅して上から追銘を刻したが、江戸時代の拓本によって、南北朝時代の永徳元年(1381)頃に造られ、当初は国東半島の盛福寺にあったことがわかった。約500年かけて九州に戻ってきたのである。総高86.5センチメートル口径50.1センチメートル総重量110キログラム。 【文献:法円寺資料】 県指定有形文化財 |
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所在地 | 北九州市小倉南区新道寺149番地の1 |
電話 | 093-451-0026(法円寺) |
駐車場 | 有(3台:無料) |
アクセス | 国道322号線平尾台入口から小倉南区役所東谷出張所方面へ。西鉄バス山ヶ迫バス停近く(徒歩3分) |
料金 | 無料 |
蒲生八幡神社本殿、幣殿
概要 |
蒲生八幡神社の社殿は南面する境内地に北から本殿、幣殿、拝殿が独立して配置され、棟札や寄附帳から、本殿は明和5年(1768)、幣殿は天保2年(1831)、拝殿は明治40年(1907)頃に建てられている。 |
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所在地 | 北九州市小倉南区蒲生五丁目6番10号 |
電話 | 093-962-6327 |
駐車場 | 有 |
アクセス |
バス停 南方より徒歩5分 |
料金 | 無料 |
本殿
幣殿
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小倉南区役所総務企画課
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