「曽根古墳群」は曽根平野中央部に位置し、5基の前方後円墳と4基の円墳からなる古墳群で4世紀後半から6世紀後半の築造と推測されています。古代の北九州地域の歴史を伝える貴重な資料と認定され、平成24年3月26日に福岡県指定史跡となりました。
曽根古墳群
更新日 : 2022年7月5日
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上ん山古墳(うえんやま こふん)
概要 | 曽根平野の中央部の洪積台地上に位置し、茶昆志山(ちゃびしやま)古墳とは同じ台地上に連続して造営されており、全長約50メートル、後円部径約30メートル、前方部幅約31メートル、後円部高約7.5メートル、前方部高5.5メートルある前方後円墳である。 後円部の西側及び南側、前方部南側各裾部は削平を受けているが、墳頂部を主によく原形を保ち、比較的均整ののとれた墳丘形態をしている。 主体部はまったく不明であり、出土遺物はないが表面採集品に埴輪片があり、墳丘形態と合わせて6世紀前半の築造に比定される。 同墳は茶昆志山古墳よりは、やや後出のものであるが、曽根平野を中心に権勢を誇った茶昆志山古墳の被葬者と同系列の古墳として重要である。 【文献 北九州市の文化財】 |
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所在地 | 北九州市小倉南区東貫二丁目13番 |
駐車場 | 無 |
アクセス | JR下曽根駅から【徒歩15分、車5分】都市高速長野ランプから8分 |
料金 | 無料 |
茶毘志山古墳(ちゃびしやま こふん)
概要 | 曽根平野の中央部を流れる貫側左岸の洪積台地上にこの古墳は位置し、北東側約40メートルには上ん山(うえんやま)古墳がある。 全長約54メートル、後円部径約30メートル、前方部幅約44メートル、後円部高約12メートル、前方部高約10メートルで、中規模程度の墳丘である。 墳丘上は三段に築成され、基底部は後円部径より前方部幅が大きく、前方部の先端を広げている。主体部は、採土木工事の際に後円部側で横穴式石室の羨門部にあたる石材が露出したことがあり、古式の横穴式石室の形態であったものと思われる。 出土遺物は未発掘のためほとんどないが、土製模造鏡、円筒埴輪片が採取されており、築造時期は、墳丘形態や円筒埴輪などから5世紀後半から末頃に比定される。 前方後円墳は、曽根平野に集中する中で、同墳は荒神森古墳に次ぐ市内第2位の規模を誇り、附近には屯倉(とんそう)等を設置し、比較的広い平野を背景にした在地豪族の権勢を担うものである。 【文献 北九州市の文化財】 |
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所在地 | 北九州市小倉南区東貫二丁目15番 |
駐車場 | 無 |
アクセス | JR下曽根駅から【徒歩15分、車5分】都市高速長野ランプから8分 |
料金 | 無料 |
荒神森古墳(こうじんのもり こふん)
概要 | 周防灘に面した砂丘の上に築かれた古墳で、全長約68メートル、後円部径約41メートル、前方部幅約41メートルあり、市内では最大の規模を誇る前方後円墳である。 後円部には円筒埴輪の列が二段になって巡っており、前方部にも何段かの円筒埴輪の列が巡っていたと考えられ、これまでに円筒埴輪や家形埴輪などが出土しており、築造時期は墳丘の形態や円筒埴輪などから、6世紀中ごろに比定される。 また、現存はしないが、近くにトントンの森、カンカンの森と呼ばれる2基の陪冢(ばいちょう)【大きな古墳の近くに近親あるいは従臣を葬った小さな古墳】があったと伝えられている。周堤帯を持つ前方後円墳は、市内には他になく、この古墳に埋葬された人が大きな権力を持ち、大和政権と深く結びついていたと考えられる。 【案内板 北九州市教育委員会】 |
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所在地 | 北九州市小倉南区中曽根三丁目1番 |
駐車場 | 無 |
アクセス | JR下曽根駅から【徒歩8分、車4分】都市高速長野ランプから10分 |
料金 | 無料 |
両岡様古墳群(もろおかさま こふんぐん)
概要 | 曽根平野の南側、貫川右岸の丘陵上に築かれた前方後円墳(1号墳)と円墳(2号墳)からなる。 1号墳はすでに後円部の3分の1が削られており、復元規模は全長約27メートル、後円部径約18メートル、前方部先端の幅約14メートル、現高1.5メートル。内部の埋葬施設の構造は発掘調査が行なわれていないため不明で、また、埴輪や葺石なども見つかっていないが、墳丘の形などから古墳時代後期に造られたものと思われる。 2号墳は1号墳のくびれ部東側に隣接して造られている。墳丘の径約10メートル、高さ約1.7メートル。埋葬施設等内部の構造はわかっていない。 【案内板 北九州市教育委員会】 荘八幡宮(しょうはちまんぐう)の北東に位置し、名前のとおり、二つの小さな丘が並んでいるように見える。 |
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所在地 | 北九州市小倉南区中貫本町1番 |
駐車場 | 無 |
アクセス | JR下曽根駅から【徒歩20分、車8分】都市高速長野ランプから10分 |
料金 | 無料 |
御座1~4号墳(おんざ1~4ごう ふん)
概要 | 前方後円墳1基、円墳3基の古墳。最も古い時期の古墳は、4世紀後半に比定される「御座1号墳(前方後円墳)」である。団地造成工事に先立ち昭和60年に確認調査が行われ、後円部にある粘土槨と木棺直葬の埋葬施設のうち、木棺直葬内から三角縁神獣鏡片が出土している。隣接して3基の円墳も確認され、公園内に保存されている。 |
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所在地 | 北九州市小倉南区中貫本町7 |
駐車場 | 無 |
料金 | 無料 |
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