殿様の目と石造り燈籠
愛宕山へ鷹狩に出た細川忠興が、小さな祇園社の祠の中のご神体(まつられている神様)を見るため、扉をこじ開けようとしたとき、中から一羽の鷹が飛び出し、忠興の目を蹴りました。
失明同然となった忠興は、神様に失礼なことをした罰だと深く反省し、祠を立派な神社に建て替えました。するとまもなく、忠興の目は見えるようになりました。
忠興の重臣だった平内入道は、神社に忠興の回復祈願をし、回復後の1618年(元和4年)に神社に石造りの燈籠を贈りました。
現在、この燈籠は福岡県指定文化財とされています。燈籠は本殿の中にあるため、見ることは出来ませんが、復元されたものが参道の両脇にあります。左右で形が少し違うのは、南殿と北殿に一つずつおさめられたためです。