BSEは牛の病気の一つで、BSEプリオンと呼ばれる病原体が牛の脳、脊髄、回腸の一部などに蓄積し、脳の組織がスポンジ状になり、異常行動、運動失調などを呈し死亡すると、考えられています。
この病気が牛の間で広まったのは、BSE感染牛の脳などのBSEプリオンが蓄積した部位(特定危険部位:SRM)を原料とした肉骨粉を他の牛に飼料として与えたことが原因となったと考えられています。
世界では、ピーク時の1992年には約3万7千頭のBSEの発生がありましたが、肉骨粉を家畜のえさに混ぜない飼料規制が行われた結果、BSEの発生が激減しました。国内ではこれまでに36頭が確認されましたが、平成14年1月を最後に、10年間以上、国内で生まれた牛でのBSE発生報告はありません。