エムポックスを疑われる患者が医療機関に直接来院する可能性も考えられますので、以下の対応にご協力いただきますよう、よろしくお願いします。
1 発熱症状を呈する患者には必ず渡航歴をご確認ください。
エムポックスの潜伏期間は6から13日(最大5から21日)です。
2 エムポックスの疑い例の症例定義に該当する方を診察した場合は、保健所保健予防課に相談してください。
連絡先 |
電話番号 |
北九州市保健所保健予防課 |
093-522-8764 |
・エムポックスの届出基準及び発生届(様式)は、厚生労働省ホームページ「感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について」(外部リンク)をご参照下さい。
エムポックス疑い例及び接触者に関する暫定症例定義
1 「疑い例」の定義:原則、下記の(1)から(2)全てを満たす方とするが、臨床的にエムポックスを疑うに足るとして主治医が判断をした場合については、この限りではない。
(1) 少なくとも次の1つ以上の症状を呈している。
・説明困難(注1)な急性発疹(皮疹又は粘膜疹)
(注1)水痘、風しん、梅毒、伝染性軟属腫、アレルギー反応、その他の急性発疹及び皮膚病変を呈する疾患によるものとして説明が困難であることをいう。
ただし、これらの疾患が検査により否定されていることは必須ではない。
- 発熱(38.5℃以上)
- 頭痛
- 背中の痛み
- 重度の脱力感
- リンパ節腫脹
- 筋肉痛
- 倦怠感
- 咽頭痛
- 肛門直腸痛
- その他の皮膚粘膜病変
(2) 次のいずれかに該当する。
- 発症 21 日以内に複数または不特定の者と性的接触があった。
- 発症 21 日以内にエムポックスの患者、無症状病原体保有者又は(1)を満たす者との接触(表 1レベル中以上)があった。
- 臨床的にエムポックスを疑うに足るとして主治医が判断をした。
2 「接触者」の定義:「エムポックスの患者(確定例)又は疑い例」(以下、エムポックス患者等)と、表1に示す接触状況があった方を指す。
表1 接触状況による感染リスクのレベル
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エムポックス患者等との接触の状況 |
創傷などを含む粘膜との接触 |
寝食をともにする家族や同居人 |
正常な皮膚のみとの接触 |
1メートル以内の接触歴(注5) |
1メートルを超える接触歴 |
適切なPPEの着用や感染予防策 |
なし |
高(注3) |
高(注4) |
中(注3) |
中 |
低 |
あり |
- |
- |
- |
低 |
低 |
(注3)動物におけるエムポックスの感染伝播が見られる国でのげっ歯類との接触を含む
(注4)寝具やタオルの共有や、清掃・洗濯の際の、確定例の体液が付着した寝具・洋服等との接触を含む
(注5)接触時間や会話の有無等周辺の環境や接触の状況等個々の状況から感染性を総合的に判断すること