ページトップ
ページ本文

エムポックス(サル痘)

更新日 : 2024年4月3日
ページ番号:000163904

市民の皆さまへ

 令和5年5月26日に感染症法上の名称が「サル痘」から「エムポックス」に変更されました。

 エムポックスは1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)でヒトでの初めの感染が確認された、オルソポックスウイルス属のエムポックスウイルスによる感染症で、中央アフリカから西アフリカにかけて流行しています。国内では感染症法上の4類感染症に指定されています。

 帰国後に発熱、発疹等、体調に異常がある場合には、医療機関を受診し、海外への渡航歴があることを伝え、手指消毒等の基本的な感染対策を行ってください。

 令和4年5月以降、従前のエムポックス流行国への海外渡航歴のないエムポックス患者が欧州、米国等で報告されています。

 日本でも令和5年1月以降、海外との接点のないエムポックスの症例の発生が増加傾向です。

 現在、本市でのエムポックス患者の報告はありません。

 日本での発生状況は厚生労働省ホームページ(外部リンク)にてご確認ください。  

厚生労働省等からの本疾患に関する情報提供は下記のとおりです。

エムポックスについて

エムポックスは、ポックスウイルス科オルソポックスウイルス属のエムポックスウイルスによる感染症です。

主な症状

潜伏期間は、通常6から13日(最大5から21日)の潜伏期の後、発熱、発疹(ほっしん)、頭痛、リンパ節の腫れ等の症状が現れます。

多くの場合、2から4週間で自然になおります。

感染経路

主にアフリカに生息するリスなどのげっ歯類をはじめ、サル、ウサギなどウイルスを保有する動物との接触によりヒトに感染します。

また、エムポックスはヒトからヒトに感染することがあり、主に感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液との接触(性的接触を含む。)、患者との接近した対面での飛沫への長時間の曝露、患者が使用した寝具等との接触等により感染します。

皮疹の痂皮をエアロゾル化することで空気感染させた動物実験の報告はあるものの、実際に空気感染を起こした事例は確認されていません。

治療・予防

特別な治療法はなく、症状を緩和するための対症療法が中心になります。

欧州においては、特異的治療薬としてテコビリマットが承認されており、我が国においても同薬を用いた特定臨床研究が実施されています。

天然痘ワクチンによって約85%発症予防効果があるとされています。

流行している地域への旅行を控える、感受性のある動物や感染者との接触を避けることが大切です。

医療機関の皆さまへ

 エムポックスを疑われる患者が医療機関に直接来院する可能性も考えられますので、以下の対応にご協力いただきますよう、よろしくお願いします。

1 発熱症状を呈する患者には必ず渡航歴をご確認ください。
  エムポックスの潜伏期間は6から13日(最大5から21日)です。

2 エムポックスの疑い例の症例定義に該当する方を診察した場合は、保健所保健予防課に相談してください。

連絡先 電話番号
北九州市保健所保健予防課 093-522-8764

・エムポックスの届出基準及び発生届(様式)は、厚生労働省ホームページ「感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について」(外部リンク)をご参照下さい。

エムポックス疑い例及び接触者に関する暫定症例定義

1 「疑い例」の定義:原則、下記の(1)から(2)全てを満たす方とするが、臨床的にエムポックスを疑うに足るとして主治医が判断をした場合については、この限りではない。

(1) 少なくとも次の1つ以上の症状を呈している。
・説明困難(注1)な急性発疹(皮疹又は粘膜疹)

(注1)水痘、風しん、梅毒、伝染性軟属腫、アレルギー反応、その他の急性発疹及び皮膚病変を呈する疾患によるものとして説明が困難であることをいう。

ただし、これらの疾患が検査により否定されていることは必須ではない。

  • 発熱(38.5℃以上)
  • 頭痛
  • 背中の痛み
  • 重度の脱力感
  • リンパ節腫脹
  • 筋肉痛
  • 倦怠感
  • 咽頭痛
  • 肛門直腸痛
  • その他の皮膚粘膜病変

(2) 次のいずれかに該当する。

  • 発症 21 日以内に複数または不特定の者と性的接触があった。
  • 発症 21 日以内にエムポックスの患者、無症状病原体保有者又は(1)を満たす者との接触(表 1レベル中以上)があった。
  • 臨床的にエムポックスを疑うに足るとして主治医が判断をした。

2 「接触者」の定義:「エムポックスの患者(確定例)又は疑い例」(以下、エムポックス患者等)と、表1に示す接触状況があった方を指す。

 表1 接触状況による感染リスクのレベル

  エムポックス患者等との接触の状況
創傷などを含む粘膜との接触 寝食をともにする家族や同居人 正常な皮膚のみとの接触 1メートル以内の接触歴(注5) 1メートルを超える接触歴
適切なPPEの着用や感染予防策 なし 高(注3) 高(注4) 中(注3)
あり

(注3)動物におけるエムポックスの感染伝播が見られる国でのげっ歯類との接触を含む
(注4)寝具やタオルの共有や、清掃・洗濯の際の、確定例の体液が付着した寝具・洋服等との接触を含む
(注5)接触時間や会話の有無等周辺の環境や接触の状況等個々の状況から感染性を総合的に判断すること

一部のファイルをPDF形式で提供しています。PDFの閲覧にはAdobe System社の無償ソフトウェア「Adobe Reader」が必要です。 下記のAdobe Readerダウンロードページなどから入手してください。
Adobe Readerダウンロードページ(外部リンク)

このページの作成者

保健福祉局保健所保健企画課
〒802-8560 北九州市小倉北区馬借一丁目7番1号
電話:093-522-5721 FAX:093-522-8775

メールを送信(メールフォーム)

このページについてご意見をお聞かせください

お探しの情報は見つかりましたか?

【ご注意】

  • 業務に関するお問い合わせなど、お答えが必要な場合は直接担当部署へお願いします。
    上の「メールを送信(メールフォーム)」からお問い合わせください。
    (こちらではお受けできません)
  • 住所・電話番号など個人情報を含む内容は記入しないでください。