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COPD(慢性閉塞性肺疾患)をご存知ですか?

更新日 : 2023年7月27日
ページ番号:000157820

肺の生活習慣病:COPD(慢性閉塞性肺疾患)が増えています。

酸素ボンベを携行する人

 COPDとは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。

 この病気は、別名タバコ病ともいわれており、長期間の喫煙などによって気管支や肺が炎症を起こし、空気の流れが悪くなる病気です。進行すると、ちょっとした動作で息切れがしたり、咳や痰が毎日続き、日常生活がままならなくなります。

 日本には、約530万人の患者がいると推定されていますが、治療を受けている人が少なく、本人も気が付かないまま重症になっている場合が多い病気です。COPDによる死亡者数は日本国内では2021年の1年間で16,384人となっており、世界的にはWHO(世界保健機関)によると2019年において約323万人が亡くなり、死亡原因の第3位となっています。

このような症状に心当たりありませんか?

階段の上がり下がりで息切れ
  • タバコを長期間吸っている、または以前に吸っていた
  • 坂道や階段の上がり下がりで、息切れするようになった
  • 風邪が治りにくく、咳や痰が出る
  • 運動後に、なかなか動悸が治らない
  • 呼吸をする度にゼーゼー、ヒューヒューという音が鳴る

 COPDは咳、痰、息切れなどのありふれた症状で始まりますが、進行すると呼吸困難になり、重症化すると呼吸不全に陥ります。

気になる症状があれば、検査により早期発見・早期治療を‼

スパイロメーターによる肺機能検査

 COPDの発見・診断に役立つのがスパイロメーターによる肺機能検査です。この検査でどれだけ多くの空気を吸い込むことができるか、どれだけ大量にすばやく吐き出すことができるかを調べることができます。1秒率が70%未満の結果が出るとCOPDの疑いがあります。

まずは、COPD簡単自己チェックを

COPD簡単自己チェック表(IPAG診断・治療ハンドブック日本語版より作成)
Q1 年齢は? 40代:0点、50代:4点、60代:8点、70代:10点   点 
Q2

(1日のたばこ本数÷20)×(喫煙年数)は?

0から14(0点)、15から24(2点)、25から49(3点)、50以上(7点)
 
Q3

BMI(体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル))は?

25.4未満(5点)、25.4以上29.7未満(1点)、29.7以上(0点)
Q4 天候で咳がひどくなることは? ある(3点)、ない(0点)
Q5 かぜではないのに痰がからむ? ある(3点)、ない(0点)
Q6 朝起きてすぐに痰がからむ?よくある(0点)、ない(3点)
Q7 ゼイゼイ、ヒューヒューする?よくある(4点)、ない(0点)
Q8 今までにアレルギー症状は? ある(0点)、ない(3点)
合計 合計17点以上ではCOPDの可能性あり (要検査)

COPDの予防は、まず禁煙から‼

禁煙標識

 COPDの原因の9割は、「たばこ」です。

喫煙者の約2割がCOPDにかかるというデータもあり、特に10年以上喫煙を続けている人、1日何十本も吸うヘビースモーカーは、さらにリスクが高くなると言われています。

COPDは一度進行すると完全に治ることはありません。できるだけ早くたばこをやめることで、肺機能の低下を防ぐことができます。

このページの作成者

保健福祉局健康医療部健康推進課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2018 FAX:093-582-4997

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