ページトップ
印刷用ページ(新規ウィンドウで表示します)
現在位置:トップページ > 市政情報 > 市長記者会見 > 令和6年度(2024年度)市長定例会見 > 22.令和7年(2025年)2月13日北九州市長定例記者会見
【発表案件】
(1)令和7年度の予算案について
(2)令和7年4月組織改正について
(3)窓設置防犯カメラの実証実験
ページ本文

22.令和7年(2025年)2月13日北九州市長定例記者会見
【発表案件】
(1)令和7年度の予算案について
(2)令和7年4月組織改正について
(3)窓設置防犯カメラの実証実験

更新日 : 2025年2月14日
ページ番号:000174953

コメント項目

なし

月日:2024年2月13日
場所:北九州市役所

発表項目

(1)令和7年度の予算案について(PDF:979KB)

(2)令和7年4月組織改正について(PDF:280KB)

(3)窓設置防犯カメラの実証実験(PDF:1011KB)

出席者 北九州市長

会見の動画(YouTube)

会見録(速報版)

この会見録は「速報版」です。
文字起こしの間違い(誤字脱字、読みにくい部分等)があるかもしれませんが、ご了承ください。
正式な会見録は内容確認の上、1週間後を目途に掲載します。

(1)令和7年度の予算案について

あ

市長
皆さんおはようございます。それでは定例を開始させていただきたいと思います。もういつも1時間ぐらいかかっちゃうので、私の説明が50分とかあっていると皆さんの時間もあれなので、なるべくコンパクトにはやろうと努力をしたいと思いますが、今日もたくさんネタがありますのでですね。発表案件3つあります。まず1つ目が、令和7年度の当初予算案についてです。既に内容のブリーフィングはもう皆さん受けられたという前提でありますので、私から改めてその思いを中心にお話ししたいと思います。北九州市の令和7年度の当初予算、キーワードは「女性」、「観光」、そして「サステナ」、この3つです。北九州市が真の意味で次のステージに進んでいくためには「女性」、「観光」、そして「サステナブルシティ」、この辺りをしっかりと重点として据えてやっていく、この考えで予算編成を行っております。それではその内容について、今日は詳細というよりも思いの部分を中心にお話をさせていただきたいと思います。今回の予算案なんですけれども、まずマクロでちょっと見ていきたいと思いますが、それでスタートしたいと思いますけれども、はいどうぞ。今回予算総額6,435億円、過去最大。「成長への反転攻勢」予算というふうに名付けております。過去最大の規模となっておりますが、今回、全体をマクロで見ますと、歳入の特徴は市税収入も過去最高を記録をする見込みです。そして歳出についても膨張圧力、高齢化などに伴う扶助費の膨張、人件費の上昇、そして物価、公債費の上昇など、こういったことがありまして、全体の大掴みな構造としましては、規模が大きくなっていく、もちろん歳出の規模の圧力もある、他方で物価や人件費が上がっているわけですから、その意味で歳入も増加をしていくという、こういうふうにどんどんどんどん大きくなっていく、これは日本経済全体のトレンドにもなっているわけです。もちろん全国の政令市のほとんど全てがもう過去最大か2番目かという規模になっていると、そういうような状況になっております。そういったマクロの状況ですが、具体的にちょっと見ていきたいと思います。まず出発点として、令和5年、私の市政預からせていただいた初年度というのは、いろいろな過去最高というのが数字的にも表れたことはご案内のとおりでございます。企業誘致の投資額、フェリーの貨物量、それから小倉城の入場者数、それからふるさと納税、それから市税収入についても、令和5年も1,811億という過去最高を記録をしてきました。そしてご案内のとおり、様々な昨年はスポーツ大会が、もう国際的なスポーツ大会が次々と行われ、バレーボール、卓球、ラグビー、パルクール、様々なものが行われて、クリスマスマーケットなども行われました。「コクラBEAT」、紫川を中心とするまちの賑わいづくりということで、初めてやったクリスマスマーケットについても125万人を動員するというような、大きな賑わいが出てきたというのが去年の動きでした。あと企業誘致ももうこれ申し上げるまでもありません。過去最高の企業誘致投資額、これを実現をいたしまして、今年の1月には日産のEVバッテリー電池工場というものも、1,533億という市政史上最大の投資額が実現するなど、様々な、このまちは、北九州市は確実に前進をしている、確実に明るい、強い動きが出てきているというふうに私自身も認識をしておりますし、その手応えは感じているところでございます。人口転入も60年間流出をし続けた人口が、ようやく60年ぶりに人口の転入超過というところ、増加トレンドに向かい始めたという、そういう昨年でありました。

定例会見画像

市長
さらに、やはり今年の予算は市民の皆様の声に基づきながら、このまちの勢い、確実に前進しているまちの勢いをさらに強く大きくしていく、ここが大きな眼目となっております。そういった思いの中で、今回の重点テーマ、女性が「自分らしく」輝けるまち、観光大都市への進化、世界をリードするサステナブルシティへのキックオフ、そしてもちろんそれを支える安心・安全な暮らし、若者・子どもを応援、挑戦する企業を応援、こういった全体の5本柱で展開をしていきたいという思いで行っております。今日はもう主立ったところをお話ししたいと思いますが、まず女性についてです。北九州市が本当の意味でさらに真に次のステージに進んでいくためには何が必要なのかということを日々私たちも考えています。その中の1つ、やはり「女性」というテーマは非常に大事な要素だというふうに私たち考えております。今の時代、もう「女性だ、男性だ」という性別に関わらず、全ての方が自分らしくて当然のことであります。そうした中でも、やはり女性がもっと力を発揮できる、あるいは女性の思いに応えることができる、男女ともにお互いをリスペクトできるまちにしていきたい、そういう思いがあります。おそらく北九州の市政の歴史の中でも「女性」の予算が最重要項目だと掲げたことは多分歴史上にないんじゃないかという、財政局からも聞いておりますが、本当に、例えば私が今までいろんな女性の方々とお話をしてきて、あるいは女性団体の皆さんとも話をしてきて、やはりこのまちを前に進めるためには女性の力が必要だということ、非常に大事だということ、ただ他方で様々な思いを持たれている。いろんな女性の皆さんに意見を聞くと、やはりまだまだ働きづらいとか、キャリアを中断せざるを得ないとか、1回子育てで退職したあと、そのあと受け入れてくれる場所が少ないだとか、あるいはいろんな企業の会合や多くの団体の会合などに行っても、ほとんどが男性のダークスーツで女性の姿があんまりない。やはり非常にそういう意味で、まだやはり男中心の社会なのをもうちょっとオープンにしてもらえないか、そういう声もいただきます。女性は非常に様々な、仕事を続けるのかとか結婚するのかとか出産するのかとか、そういった側面でいろんなそれぞれの選択、人生の選択を迫られるが、それぞれに対して心ない言葉を浴びせられることもある。これ現実問題としてあるんだという声を伺ってきました。他方で卑近な例を言うと、こういう声もありました。やはりまちがもっと明るく、暗い箇所があるとか、お手洗いが、トイレがちょっと暗くて怖いとか汚いとか、そういう話もたくさん耳にしてきました。もっと気持ちよく過ごせるまちをつくってほしい、こういう思いもたくさんいただいてきたところです。もちろん今までもたくさん努力はしてこられたと思うんですが、やはりそれを、もっと本気で正面から向かい合ってまちを変えていく、前に進めていくということが、北九州市というまちに今やはり必要だという思いが強くあります。他方で北婦研とか、女性団体の皆様ってものすごく勉強もされて、いろんな知見も貯められて、地域を支えていただいて、本当にこのまちを支えていただいているというような歴史、あるいはそういった活動もたくさん学ばせていただいているところです。やはり本当にこのまちがこれまで進んできたのも女性の皆さん力が非常に大きかったし、これからもやはりそれはすごく大事であるというふうに考えております。あとは、もっとデータ的に言えばもちろん女性、若い女性の流出というのは北九州市にとっても非常に死活的な問題であります。やはり若年女性の転出も、これも食い止め、もっと多くの人が楽しく健やかに快適に暮らせるまちをつくっていかなきゃいけないというふうに思っています。やはりもうこれ日本全体もそうだと思います。ジェンダーのランキングとかもありますけれども、日本も本当に下のほうで、本気でやはり、北九州市もそうですし、日本全体もこの問題に正面から取り組んでいくということはもう死活的な問題だと思います。そういったことで、この女性のテーマなんですけれども、まずポイントだけ申し上げると、1つは「女性の視点に基づくまちづくり」ということで、いろんなことを女性施策というのはやられてきたと思うんですが、やはりまだまだ、例えば女性の感じている観点から見るまちのちょっと足りないところ、これをしっかりと私たちが伺って学ばせていただくっていう場をもっと強化したい。去年「Woman Will」やりましたけど、今度「Woman Will」、あとで組織も創設しますけれども、女性の皆さんの声を率直に聞いて、まちの細かいところも大きなところも含めてお話を伺う。またこのまちでは、こういう話も聞きます。女性として働いていきたいんだけど同じ世代とかちょっと上の世代にロールモデルがいない、「こういう人になりたい」という人がちょっとあんまり見当たらない。いるのかもしれないけどなかなか出会う場がないとかいうことも聞きます。そういう意味では、やっぱり女性の皆さんがコミュニティをつくって、横でも、会社や業界が違っても繋がっていける、あるいはどういうようなキャリアの積み方、また生き方、あるいは生活の仕方をしていくことがいいのかっていうことを互いに支え合う、ピアサポートみたいな世界ですけど、そういったものもできる、そういったコミュニティを形成したいということ。それからもう1つは、やはりこれは経済界とも協力する必要がありますけれども、大きくあるいは個々の職場においてどういう取組をするか、まち全体がそういうような空気をつくっていく、こういうような経済界全体での取組、産業界も含めた取組を強化していく。ちょっとこれはザクッと書いていますけれども、そういった要素を含めた予算というのも積んでおります。またもう1つ「女性に快適なまち」、快適な生活空間と言ってもこれは官民両方でやらなきゃいけません、役所で全部できる話では到底ありませんよね。ただやっぱり行政ができることから始める。そして先ほどお話があったように、例えばトイレの問題なんかも結構話がたくさんあります。もっときれいに、もっと使いやすくしてほしい、あるいはこんな話も聞いたことがあります。「自分の娘は中学生なんだけれども、お手洗いが和式なので、お手洗いに行きたい度に我慢して、お手洗い行きたい度に家に帰ってくる。」こういうような話も聞きました。やはり今の時代、もう今の時代のお子さんたち、産まれて和式って見たことないのに学校でそこで初めて見て、見たことない方が多いでしょうからね。そこで学校で非常にストレスを抱えているっていうのもやはりいけないだろうということで、まず最初の第一歩として、こういったハード面の整備というのもしっかりやっていこうということで、今後「学校のトイレ洋式化100%」にするということも加速して一気に進めていくと、今後3年間で「100%洋式化」を実現するということはやっていきます。また女性の教職員の方々の声もありました。やはり非常にタフな職場の中で、やっぱり働きやすい環境でちょっと休憩ができてリフレッシュするという「リフレッシュルーム」というのも整備をしていく、こういったこともやっていきたいというふうに思います。あと先ほど申し上げましたけれども、もっと北九州市内で、やはりこのお手本というか1つのロールモデルになるような、女性が輝くような企業づくり、こういった1つ例になるようなそういう企業さんをつくっていく、それはいろんなやり方があると思います。職場環境、あるいは設備など、そういったものを先導していくような企業さんをモデル的につくっていく、こういった事業も含めています。こうしたことで女性をエンパワーしていく、そして女性の皆さんが、やっぱり自分の思い、自分のチャレンジができるという、そういう環境をもっとつくっていく、これが1つの「女性」というテーマでございます。他にも縷々、「女性のヘルスケア」、これも去年からやっています。そういった事項等々、やはり体の面で、ヘルスケアの面で守るべきところはしっかり守っていく、こういったところも必要ですので、そういったことも含めて女性のテーマありますので、また詳細ご覧いただきたいというふうに思います。2つ目です。「観光」、これですね、「観光大都市への進化」。おそらく北九州は、観光都市だっていうことでバーンッと自分たちの自画像を描くっていうことはそんなに今まで多くなかったのかもしれません。このまちには素晴らしい産業もたくさんあります。もちろんそれは大事です。やはりそういった中で、また次のステージに北九州市が進めていくためには観光、ここにも正面から向き合っていきたいと思います。これもよく聞きます。北九州はもう本当に、「北九州市はもう福岡市なんかよりもよっぽど見るところたくさんあるのに、自然も歴史も何もかもあるのに何でこんな観光客来ないんだろうね」とか「食もあるし、もっと観光客来ていいのに何で来てくれないんかね」っていう話もたくさん聞きます。みんなそれぞれの地域の魅力、もっと知ってもらいたい、もっと人に味わってもらいたいっていう思いもまだまだたくさんあると思います。去年も「地球の歩き方」っていうのが発売されて、あれだけ市民の皆さんが買われて、「やっぱり北九州市ってすごいよね、やっぱり北九州市ってものすごく魅力的な場所たくさんあるよね」っていう思いがものすごく形になった第一歩でございました。今年はその観光ということで「観光大都市への進化」ということを目指していきたいと思います。よく言われるのが「北九州市に観光しても夜福岡で泊まるからね」って、「もうこれ何とかして、もう夜泊まるような観光をして」っていうことをものすごく言われます。「そしたらホテルも来るでしょう」って、「もうホテルだけ先に来たら一番いいけど夜泊まってほしいよね、夜ちゃんと滞在するようなまちになってほしいよね」っていう声も、これも市民の皆さんの声としてよく聞きます。こういったところを去年からポチポチ「コクラBEAT」などでもやってきましたが、やはり「ナイトタイムエコノミー」というのをしっかりと展開をしていくということでやっていきます。これはもうもちろん「泊まる観光都市」です。ここに向かって、もちろん紫川中心、あるいは夜景を活かす、あるいは様々な夜のコンテンツを活かす、食と繋げる、様々な面で日没後も楽しめるまち、そして泊まれる観光都市、泊まる観光都市、ここを目指していきたいという思いで様々やっていきたいと思います。そしてもう1つですね、「インバウンド」です。これもよく言われます。もう日本国中インバウンドでまち中に人が溢れて、もうそれで困っているぐらい人が来ているけど、北九州市ってインバウンドって何で来ないんですか、もっと来ていいんじゃないんですかということ、もちろんインバウンドの需要の取り込み、北九州空港もあるし、いろいろ他路線の誘致なども取り組んでおりますし、ようやくインバウンド客もコロナ前の水準ぐらいまでには戻ってきたということもありますけれども、ただもっともっとインバウンドの方にも楽しんでいただける、そういうようなまちづくり、観光力を磨いていくと、これをやっていきたいと思います。これちょっと人から聞いた話なんですけど、ある専門家の人から聞いたその一説には、世界の例えば富裕層を見ると富裕層の旅行客、ラグジュアリーツーリストっていう、ここが500万から1,000万大体1回に使う人ですね。1人でじゃないですよ、これは。1回について500万、500から1,000万使う人のうちに調査をしたところ94%が「日本に行ったことがない」っていうお答えをしているらしいです。ということは、裏返していけばまだまだ相当富裕層を中心としたインバウンドの方々が日本にこれから来る、あるいは日本をこれから知る、日本に関心を持つっていう、その段階がまだまだこれから待っているというこの状況、ある種、ブルーオーシャン的な状況がまだあるわけですから、こういったところもしっかり私たちは挑んでいかなければいけない、そう思っています。もちろん富裕層だけでなくて、様々なセグメントの方、様々な方が北九州に関心を持っていて、これはもうオールウェルカムでやっていきたいと思っていますが、ここに1.5億円積んでいるということでございます。「観光大都市への進化」、ここも1つ大きな、北九州市政の中でも非常に、観光ということをしっかりアイデンティティにしていこうということでございます。「世界をリードするサステナブルシティへのキックオフ」、サステナブルシティ、いわゆる環境先進都市として私たちは北九州市を自認しているわけです。これもよく言われます。本当に市民の皆さんの声として、環境っていうのがもう北九州市の本当に誇りだし、伝統であり、私たちのアイデンティティであると。ただもっともっと世界で知られたいし、あるいは何か時代も変わってきているので、昔の公害克服だけじゃなくて新しい時代に合った、そういう環境先進都市からさらに進化した形っていうのをつくっていくべきじゃないか、エコタウンセンターも素晴らしいです。エコタウンセンターなんか見ても、去年だけでもかの国の大臣がやってきたり、かの国のもうほとんどナンバー、本当トップ層の人が視察に来たりして、エコタウンセンター、あるいはエコタウンってところに来られているのは皆さんご存じのとおりだと思います。他方で実際行ってみるとだんだん展示も何か昔ながらのパネル展示で、ちょっと時点修正も止まっているみたいなことも実際あるわけです。やっぱりそういうところをもっともっと活用してほしいという声もたくさんいただいております。私たちもやはりそこは、世界をリードするサステナブルシティへともう一歩進めていきたいという思いがあります。環境先進都市という素晴らしいベースがある。そこをさらに発展をさせながら、またサステナブルと言えば、もう今の時代は環境、いわゆる緑の環境ということのみならず、他にも地域社会のサステナビリティだとか、様々な社会全体の、食のサステナビリティだとかいろんなサステナビリティ、多元的になっております。やはり北九州市はそういう「サステナブルなまちづくり」を牽引してきたまちとしての誇り、プライドを持ってさらに世界をリードするキックオフ、ステナブルシティにしていきたいということで、予算的には今回戦略をしっかりまず固めていくと。今の世界の状況、北九州市の立ち位置、こういったところを見ながらしっかりとしたビジョンを描き、またそこへのキックオフを始めていくということ。そしてもう1つがやはり老若男女、特にお年を召した高齢者の方を中心に地域社会での繋がり、地域社会での力、これをやはり何とか取り戻してほしい。これ自治会とかまち協とかたくさんありますけど、やっぱりここはどんどん担い手が減ってきて困る、あるいはここがどんどんどんどん弱体化していくと不安になる。見守りもある、あるいは子育て面でもありますよね。いろんな老若男女がそのコミュニティというところをしっかりもっと強化してほしい。ここにも正面から向き合って「全世代参加型地域コミュニティの推進」、もう先出しでいろいろ市民センターの改革とかを進めていますけど、そういった辺りも進めていく、こういった(3)のテーマはどっちかって言うと、もう1回骨太に、北九州市というまちを次のステージに持っていくための骨太な課題に正面から向き合い、そしてそこへの1つの方向性を明示していきたい。市民の皆さんの持っている思いを、1つでもそこに応えていきたいということで提示させていただいたのが3つ目の柱ということになります。その他、詳細はまた資料見ていただければと思います。あと少し特徴的というか、皆さんがご関心ありそうなところとして、1つ「防犯対策」ですね。やはり北九州市民の皆さんにとって今「防犯対策」というのは非常に大きな喫緊の課題、問題意識の中心であろうかと思います。昨年12月の事件もございました。こういったことを契機に、まちの中の安全・安心、こういったところをどう確保していくのか、大きなテーマであります。そこで今回、約2億円を投じまして、補正予算の中で「防犯カメラの設置促進」、あるいは「防犯灯の整備」などにしっかりと資源を充てるということで、児童生徒や教職員の皆さんの安心・安全な学習環境、これはもう老若男女でありますけれども、こういったもの。他には「ながら見守り」宣言企業の拡充とか、ペットの散歩の中で見守り活動を行う「わんにゃんパトロール促進」等々、そういったものも入っておりますけれども、そういったことで防犯体制の緊急強化やっていきます。そして、「上下水道の強靭化」です。ここももう申し上げるまでもありません。能登半島の地震では、水道管が寸断されるというようなこともありました。先の埼玉県の道路陥没事故もありました。やはり私たちの最重要のライフラインである「上下水道施設の強靭化」これは喫緊の課題でございますのでここに対して長寿命化、改築・更新などに取り組むというようなことをしっかりと進めまして、老朽化施設の耐震・改修等々ということで84億円ということで投じることにしております。こういったことでやはりいざという時に震災対応、あるいは老朽化によって不慮の事件・事故が起きないということのためにも「上下水道の強靭化」ここにも取組みます。もう1つ、たいけん・まなびです。「たいけん・まなび充実大作戦」ということで、8,300万円を積んでおります。これ、大きな思想・発想の転換が今回行われることになりました。これまで、例えばこういうミュージアムがある、こういう施設がある。だからそこに対してこういうプログラムを準備するので学校の皆さん来ませんかという、どっちかというと施設のほうでこの施設のある種を活用するためにここみんな行かないか、行きましょうとこういう発想だったんですね。ある種の施設が主導して事業が成り立っていた。今回はやはり「たいけんとまなび」ということで非常に大事なことであります。ですからしっかりと行政として教育委員会として、もう一度しっかりと「たいけん・まなび」というのを正面から見据えてあり方を検討するということをやってきました。行政がしっかり責任を持ってやっていくこういったこと。行政がしっかりと全体を見渡して、どういう体験をやるべきかということを施設ベースではなくてしっかりと鳥瞰して考えていく。そういった検討を取組みまして、今回こういった「たいけん・まなび充実大作戦」ということで、どういうことかというと、今の時代体験と言っても本当いろいろあるんです。北九州に施設もいっぱいあります。公共施設もたくさんあります。たくさんの施設があって、たくさんの選択肢がある。こういった中で教育委員会としてどういうふうなところに子どもを連れていくか、これは一律に一義的にここに行きなさい、ここに行くのが体験として価値があります。決められるものでは必ずしもない。そして学校の皆様にも聞いてもやはりもっと柔軟な選択肢を地域ごとにこの地域だったらここに行ってみたいとか、この地域はこれに触れる機会がないからこっちに行ってみたい。例えば、門司の子どもたちに木屋瀬を見せてあげたいとかそういうことだってありますよね。若松のお子さんに平尾台とかそういうところをむしろ経験してほしいとかいう声もあります。従って、各学校、あるいは各地域においてしっかり主体性を持って体験活動を選べるというこういう方式に変えていくということ。そしてそれをしっかりと教育委員会において、それを全体を見渡してどういうものにどういう選択肢があるのか、そしてそれを教育委員会ではなくて実際に選んでいくのはやはり各地域、そして学校においてそれぞれの思いに照らした選択ができるような仕組み、これをつくっていこうというのが「たいけん・まなび充実大作戦」の眼目であります。有識者、学校の皆様あるいは議会の皆さんからもありましたけれども、様々な要望、意見も踏まえまして、予算規模も充実をさせ再構築をしたとこういうものでございます。これによって、多様な学び方ができるようにバージョンアップをするというのが今回のものでございます。選択肢を増やし柔軟性も増していく。あるいは、今までは例えば1箇所の施設にボーンッとバスで行って帰ってくるっていうような話が、今までがもうほとんどそうだったわけですよ。これから学校の工夫によってはそのエリアにある何箇所ポンポンポンポンポンと回っていく。例えば小倉に来た人が小倉城に行って、松本清張記念館行って、水環境館行ってとかなんかそういう回り方もできる。こういうような柔軟性も含めて様々な学校の主体性や選択肢これをしっかりと確保していく。これアラカルト方式と呼んでいますがそういった、形で進めていきたいと思います。今日ちょっとやっぱり長くなってきましたけども北九州市のさらなる成長に向かって、あと各論様々ありますが、もう皆様、ご説明受けられたということでありますので、また、それは見ておいていただければと思いますが、特にこの最重要テーマに対する私の思いを、今日はさせていただいたということでございます。

(2)令和7年4月組織改正について

定例会見画像

市長
ちょっとまだ発表案件ありますので、次行きます。これですね。次に組織改正。もうこちら、組織改正これシンプルにしております。関係条例の改正を提案させていただいた組織改正についてもお話をさしていただきます。もうこれは、やっぱり予算でしっかり「女性」、「観光」、「サステナ」言っています。しっかり組織面でも裏付けます。女性については、「Woman Will推進室」を設置をいたします。女性にとって居心地よく、そして思いに反してキャリアを諦めることのないようなまちづくりそういった、「Woman Will推進室」というのを新設をするということで、もっと横串で、もっと広い視野で、もう縦横無尽に組織内を動いていく、掌理していただく、女性という視点で掌理していくそういった、室を新設するということです。観光については、「インバウンド課」、そして「すしの都課」、これを設置をいたします。もうこれももう申し上げておりますので、それを組織的に裏付けるということで、インバウンド化ということでインバウンドやるぞということを、これは官でやるだけの話じゃなくて、民の方のお力が必要ですので、しっかりとこのインバウンド力入れていくよということの体制をしていく。そしてやはりもう全国初の「すしの都課」。こちらは、これは多分間違いなく、日本初だと思いますけれども、これをしっかりして「すしの都」をもっと強力に、そしてその先には「すしの都」を核として、食の都北九州市、これをしっかりとブランディングをしていく、ここに向かって組織的に裏付けてまいります。またサステナについては、「サステナビリティ戦略課」、そして「グローバル挑戦部」というものもつくりまして、さらに世界をリードするグローバル先進、グローバルシティというところに向かってやっていきたいと思います。観光振興、ビジネス誘致、国際交流の推進など、様々な役割を果たしていきます。あともうやはりAIですね。もう今もうものすごい勢いでAIの話が出てきてやはり行政としてもこれ手をこまねいているわけにはいきませんので、AIの技術進展をウォッチしながら、どういうところで、行政として取り入れていくかっていうのも必要ですし、また、地元の企業さんに対してそういった観点からのサポートがどういうことが必要なのかということも考えていかなきゃいかんということで、「DX・AI戦略室」という形で新設をいたします。それからもうこれは去年から私のすごく思いのあるところです。やはり最前線に立っている区役所の機能をもっと強化しなきゃいけない。現場に近いところで、もっと様々な気付きがあるところから、また動きを始めていくということが必要です。やはり市民の皆様の声、市民の声に一番接している区役所の皆さんの力をもっともっと発揮していただくために、「戦略担当ライン」というのを区役所にも設置をしていくということで、区役所の機能強化、これも今回の組織改正で1つ眼目としているところでございます。

(3)窓設置防犯カメラの実証実験

アクション

市長
次いきます。それで次は、全国初めてとなります。「窓設置防犯カメラ実証実験の開始!!」ということでございます。全国で初めて窓設置の防犯カメラの実証実験を行います。もう防犯の話は先ほども申し上げましたが、非常に市民の皆様の声の中にも防犯っていうのは非常に大きなテーマでありますけれども、やはり北九州市は課題があるからこそチャンスがある。課題解決先進都市でもあります。また光、違う方面から見れば、実証実験しやすい、様々な機会、スタートアップしやすいまちのNO.1になっているわけですから、そういったところからも、スタートアップだけではなくて、様々な企業さんが実証できるというような特徴を使ってやっていきたいということで、今回進めていきたいと思います。今回、AGC株式会社様から、「北九州高度産業技術実証ワンストップセンター」にご相談をいただきました。これは国家戦略特区を活用しているところなんですけれども、そこにご相談をいただきまして、全国初となるこの設置カメラ実証実験を行います。防犯カメラ、これはもうよく、よくっていうか、よくありますよね。結構付いている。防犯カメラから例えばこうやって中見た場合、これここですよね。見た場合、こうやって映り込む。外からの光の反射とかいろんなことで、映り込んでしまって、防犯カメラとしてのその何て言うんですかね。画質の問題もあるしあと設置場所どこにするかっていう問題もありますし、あと落下防止をどうするのかっていう問題もありますし、あと景観上ちょっと付けたくないなって問題があってこういう問題があったりするわけです。またカメラの機器を買って、設置工事もするこれは結構コストもかかります。それで風雨にさらされるわけですから、継続してネットワークを維持しながらそこのメンテナンスっていうかランニングコストもかかるわけです。やっぱり防犯カメラっていうものに1つ課題がいろいろあった、こういう状態がありました。

定例会見画像

市長
そこで今回の実証実験ではこちらです。こちらなんですけれども、これが屋内から窓ガラス越しに屋外を撮影できる。こういう窓ガラス設置型のこの防犯カメラ、これを北九州市で全国で初めて実証実験をスタートをしていきたいというふうに思います。これもう、いわゆる防犯カメラに比べて非常にスリムで持っていてもすごい軽いんですけどね、こういったものを窓に設置をしていくというようなイノベーションの第一歩を北九州市からスタートしていこうというこういうチャレンジでございます。これ既存のカメラ越しに撮ったもので、映り込み。ところが、このAGCさんガラスメーカーですから、ガラスメーカーのノウハウと技術力を活かして、今回開発されているんですけれどもこれによって、独自の設計により、映り込みがない、ガラス越しでも高画質な映像が撮れるというようなものでございまして、電源さえ確保すれば、設置費用は、設置工事費がゼロということでございまして、安価で簡単に設置ができるという特徴を持っています。これをぜひ、北九州市からスタートをしていきたいということでお声掛けをいただきまして、これを実証実験をスタートすることになりました。今回、今日からで、今日からでしたよね。小倉駅前郵便局と中央卸売市場の2箇所で実証実験のフィールドとして私ども提供させていただきます。本日以降2週間現地撮影を経てみて3月に効果検証を行うということで、課題解決先進都市、実証しやすいまちを目指す北九州市においてまた新しいことがスタートするということでございます。この記者会見のあと、この場でこの「ミハルモ」のデモンストレーションを行うということで、引き続き取材をお願いをいたしたいというふうに思います。

(4)ふっかつの北九州キックオフイベント

定例会見画像

そしてもう1つ、60年ぶりの転入超過プラス492人。ここで「ふっかつの北九州市キャンペーン」というのを開催をいたします。本当に多くの市民の皆様から、「これは本当にうれしかった」、「これは本当にまちにとって明るいニュースだ」って多くの声をいただきました。ここで北九州市と、北九州商工会議所様が協働して、「ふっかつの北九州市キャンペーン」を実施をいたします。明日、そのキャンペーンのキックオフといたしまして、北九州市の反転攻勢に向けた出陣式を、北九州商工会議所様とともに開催をいたします。小倉JAM広場、時間は13時30分から14時ということでございます。これはもうチラシは行っているんですかね。チラシはお持ちだと思います。出陣式これ津田会頭も来られる。

担当者(政策局 政策課)
はい。

市長
ですよね。津田会頭もお越しになられまして、私ももちろん伺います。あと他にも、多くの商店まちの皆様、地元の方々、多くの方々がお集まりになりまして出陣式には小倉城武将隊も加わり鏡割り、これがバレンタインデーなので、鏡割りだけどもチョコ樽の鏡割りということで、お酒の代わりにチョコがいっぱい入っていた鏡割りをして、そしてそのチョコを、その周囲におられる方に振る舞うという。チョコを振る舞う。これ全国初ですよね。チョコをみんなに振る舞うということのように私聞いておりますけれども、そういうことですよね。

担当者(政策局 政策課)
はい。

市長
ですよね。チョコ樽鏡割り、これもありますので、ぜひ皆さんお越しいただければというふうに思います。今日始まったのが遅かったからですかね。でも45分までなっちゃった。ではすみません、どうぞ。

(5)質疑応答

記者(時事通信)
幹事社から質問差し上げます。当初予算案の関係で伺いたいのですが、先ほど武内市長から重点テーマでご説明がありましたけども、昨年度の予算と比べますと、若者・子ども、あるいは企業誘致のあたりが若干後退して、後退というわけじゃないのかもしれませんけども、女性のところと、サステナが前面に出てきていると思うんですけども。このような設定にあたって、武内市長編成やって、苦労された点ですとか、これだけはどうしても盛り込みたいとこだわられた点ですとか、もしございましたら伺いたいです。

市長
なるほど。ものすごい苦労した点、実は、今年度の予算はもう早々にこの方向でいこうと。普通は予算案である程度できてから重点がどこか、そう言ったら悪いかな、今回は割と早くこのテーマを軸としてみんなで考えていこうじゃないかっていう多分予算編成の中でも、例を見ないぐらいかなり濃密に、原局と何度も何度も議論して、やっぱり予算っていうのは数字で示された市政の方針なので、やっぱり市政がどうあるべきか政策はどうあるべきかという議論と、もう一緒に予算の議論っていうのは去年の夏ぐらいから、かなり頻回にあったということがあって、組んできて、やはり今北九州市がもうさらに一歩進めていくためにはどこが必要なのか、どこにてこ入れが必要なのか、すなわち、欠けているブロックはどこなのかっていうことを考えた時に、この「女性」、「観光」、「サステナブルの先進」というのがやっぱり、軸ということで、絞っていったわけですけど、苦労したところはこれ率直ベースで言うと、やはり、どのテーマもかなり各局にバラバラ分散していたんです。女性といってもいろんな切り口あるじゃないですか。すなわちいわゆる女性の仕事、就労環境も大事、子育ての支援も大事、ヘルスケアみたいな話、もう全部子ども家庭局がやっていたり総務局が出てきたり、保健福祉局が出たり、働くやったら産業が、さっき言った、これ結構縦割りの中にポロポロポロポロっていうかいろんなところにあるんですよね。それを統合して、女性というテーマで皆さんの連携、そして横断的にしっかりとリーダーシップを持っていく。どこもやってはいるけどうちが全部やっているわけじゃないしっていう感じなんですけどね、やっぱりそれをいろんなところにポロポロポロポロとあるものをちゃんと、お互いに、どんなことやっているかお互いに知って、なんか同じ似たようなことやっていないかとか、あるいはもっとこれとこれ組み合わせたら相乗効果出るんじゃないかとかそういうことを、やるっていうそこの部分は苦労というか1つみんなでチャレンジをして、多分財政局とかすごい苦労されたと思います、特にそれをまとめる。これ観光もそうなんですよね、観光も産業経済的に観光で稼ぐぞって光の当て方もあれば、都市ブランド局的に何か観光資源があるのでそれをどう活かすかっていうのがあったりとか、あるいは港湾の空港とか、こういうものがあったりまたこれも、バラバラの縦割りで、少し分散していたやつを観光ということで束ねていく、ここは1つチャレンジ、そういうふうであります。サステナもあるんですけども、これ言うまでもありません。国際部門だったり、環境部門、いろいろある。そういったバラバラに展開されていた施策に1つのベクトルを与えるということは苦労と言いますか私たちの1つのチャレンジであったと。まだまだ道半ばで第一歩ですけどね。これは第一歩を踏み出したっていうところが多いですけど。そういったことでやっていこうというふうに編成したものです。

記者(時事通信)
ありがとうございました。幹事社からは以上になります。

市長
はい。じゃあどうぞ。

記者(共同通信)
新設されるすしの都課について。

市長
えっと?

記者(共同通信)
すしの都課について。

市長
すしの都。しのみやって聞こえた、すしの都ね、どうぞ。

記者(共同通信)
市は本年度からすしの都北九州として、PR活動等を続けて来られました。そして新たに課に名前を関するということで新たなフェーズを迎えたと思われます。今後のその観光施策の進行について市長期待するものがあれば、改めてコメントをお願いいたします。

市長
そうですね。去年はすしの都ということを立ち上げてキックオフと言いますか、それをスタートしたということですけども。まだまだ、私もあちこちで言いまくっていますけど、まだまだもう本州とか東京行ったりした時に、北九州が寿司がおいしいらしいっていうのは、到底知名度が高いというところに、まだまだ相当道のりがあると思いますので、やはりじゃあどういうふうにしていけばいいのか、例えば何かこう、例えば飛行機と繋いでどういうパッケージにしていくのかとか、あと、例えば点で、北九州寿司がおいしいってこれだけ言っていても、なかなか人来ないので。そういう時にじゃあガストロノミーという繋がりで、例えば他都市とどういうふうに連携していくか、例えばインバウンドで来られた方がここ行って、ここ行って、ここ行って、その中の1つ、ずっと東から回ってきて終着で、そういうガストロノミー系の人がそういうふうに繋がってくるようなそういうような切り口とかいうことも、これは民間の事業者様と一緒に組みながら考えていかなきゃいけませんし、あと今年万博ありますので、やはり万博の西のゴールデンルートっていうの打ち上げていますけど、そういったところでどういうふうにやっていくのか、この辺も考えていかなきゃいけない。もちろんただ地元を見ると、やっぱり寿司店の皆様非常にご協力いただいて大変ありがたく思っております。そういった中で寿司ということをフックとして、どうやって様々な寿司、あるいは様々な食に連動させていくのかという、そういうような広がりをどうつくっていくのか、だからブランディングや知っていただくということもそうですけども、そのバラエティをどう広げていくか、これもやっていかなきゃいかんなっていうふうに思います。

記者(毎日新聞)
毎日新聞山下です。全てちょっと抽象的な質問になります。すみません。まずちょっと先ほどの質問で、今回バラバラ欠けているブロックがどこかっていうようなことが分かってきたですとか、どこにベクトルを持っていくのか分かったっていうことで、今回任期の折り返しでもある予算編成ということで、ちょっとこう見えてきた部分ですとかそういう面もあったのかなと思うんですが、この任期折り返しの予算編成という点で今回はどういうものだったのかっていう視点でお話しを。

市長
それはそれでまた別途会見を開くんですけどね。

記者(毎日新聞)
予算編成ですね。

市長
予算編成ですね。そうですね、やはり1つ見えてきた課題と言いますか、2年、3回目の予算編成、本格的になってきますけども、もうずっとそうなんですけど、最初から一貫しているんですけど、まだポテンシャル、またここにものすごい力や思いが眠っているのに、それが形になってやりきれていない、見える化されていない、あるいはそこを応援するよっていうメッセージが出しきれていないところが、まだいっぱいあるなって北九州市は、これは私がある意味、ずっと北九州で何十年もいたわけじゃないからこそ、北九州市のどこがいいのかっていうのをずっと見ていた時に、感じるところがあるのかもしれません。何て言うんですかね、それが今までもずっとやってきましたけれども、最初はね、企業の力とか、持っているインフラの力とかこういったところにものすごい重点を置いてきた。そこからスタートをしたのですがやはり、見渡していろんな市民の皆さんの声を聞く、いろんな市民の皆さんと会っていると、さっき私が申し上げたように、「こんなところもうちょっとよくしたらもうすごくよくなるのよね」、「ちょっとトイレとか公園とか、この辺綺麗になるだけでも随分気持ちよくなるのにね」とか、「もっと観光もうちょっと磨けば、もっと多くの人が来るのに知らないよね」ってこういう市民の皆さんが実は密やかに思っていた、「夜泊まってくれるようにしてくれたらもっとお金落ちるに」とかそういう市民の皆さんとの会話の中にいろんな答えがあって、そういうものやっぱり2年の時間をいただいた中で、やっぱりその機会が相当多かったんで、その中で私の中で、いろんなものが浮かび上がってきて、ここにもうちょっとスイッチ押したりここに後押しをすればさらにそこはブーンッと行くんだなっていうふうに思ったところが、今回は1つ女性であり、観光という側面であり、サステナをさらに進めるというところがあるかと思います。ただ、もちろん、他にもまだまだ力を入れたいところあります。もっとシニアの皆さんの高齢化先進都市なんだから高齢者の皆さんの安心を日本で一番引っ張っていくようなまちにして、ここチャンス、大きなチャンスというか可能性もあるし、あるいは元気なシニアの皆様、意欲あるシニアの皆さんがたくさんおられるのでそういった方々をどうやって、ぜひ力を発揮してその知恵と経験を発揮していただくかっていうことなんかもまだまだいろいろやっていますけども、コミュニティの再生とかそういったことも含めて、まだまだやるべきことはこれで終わりじゃないんですが、1つ見えてきたっていうのは、やはり人の力や観光の力や持っている歴史の力、こういったところをさらにいきたいなというような、ちょっと何か話しながらでしたので私も抽象的になってしまいましたが、はい。

記者(毎日新聞)
ありがとうございます。あと女性活躍その中で掲げられたのちょっと意外だなとも思うところがあったんですけど。

市長
そうですか。

記者(毎日新聞)
女性活躍だとかは人口における女性をどうするかっていう話は、他の観光ですとか持続可能社会っていう分野以上に、何て言うんでしょう、産業構造ですとか、社会の社会構造とかそういう要素も大きいなっていうふうにちょっと感じるところではあるんですけれども。これ、この施策は土台と言いますか、そうして最終的に女性がどう市に言っていくっていうビジョンがあるのか。いかがでしょう。

市長
そうですね。そんなに悩まれるとあれなんですけど。女性というところに力を入れてその先にどういう世界観とか社会像を描いているのか。

記者(毎日新聞)
今回の予算は基礎にして、今後どういうふうな政策展開、女性に関して、今回だけじゃなくて、もっと長期的に見て、されていくのかっていうのを伺えればと思います。

市長
そうですね。ちょっとこれも抽象的なお答えなるかもしれませんけど、私自身は、私自身が描いている世界感としては、性別とか、あるいは境遇とか、どういう違いがあったとしても、皆さんが互いにリスペクトをされて、それぞれの持っている思いや力が発揮できる社会をつくっていきたい。そういう北九州市をつくっていきたいっていう思い。そういうフェアな、ある意味フェアな社会、フェアなまちを北九州市からつくっていきたいっていう思いがまずあります。それが、それぞれの皆さんが性別に関わらず境遇に関わらずみんなが気持ちよく自分らしく人生を進めるという、地域社会だっていうふうに私は考えています。なので、そこを目指していきたいというふうに思っている中で、もう少し画素数を上げていくと、やはり現実見た時に状況を見ると、若手を中心とした女性がどんどんどんどんこれだけ流出をしている。もちろん、障害のあるなしとかいろんなことありますよ。でも、まずその女性の部分1つとってもこれだけ何かおかしいな、もちろん産業構造の違いもあります。いろんなものも、所与の条件も違いますけども、やっぱり何かが、欠落しているところがあるんじゃないかっていうことを模索してきました。いろんな人と話をしてきました。そうした中でもちろん過去の様々な積み重ねもあるんですが、もっと自分の力が発揮できるようにもっとまち全体が、私の女性の私の生き方を受け入れてくれるような、そういうまちになってほしいという市民の皆さんの声。もっと画素数を下げれば、働き方1つでも、「もっと柔軟にしてくれればな」とか、「もっとまちが気持ちよくフェアだったらいいのにな」とか、「もっとみんなが、いろんな団体とかでももっと女性の声聞いてくるようになったらいいのにな」とかいう声もあったりもするのでやっぱり1つ1つ、それを変えていくっていうこと、そんなに一気に世の中変わらないですけど、そこに向かって市政として応援すると、していくんだというメッセージはやはり私は出し、そしてそれについて行政としてできる、まず一歩としてこういうような、例えばコミュニティづくりだったり、職場の変えるための呼びかけであったり、あるいはその意見を聞く場であったり、あるいはトイレであったり、様々なところありますがそういったところから一歩一歩進めていきたいという思いで、今回予算の重点項目として力を入れたということであります。やはり女性の力と思いと可能性が支えられて、それが発揮できるまちにしていきたいというような思いを持っているというようなことでございます。だからこれなんか人口がその分が減っているからとか、なんか人手が足りんからとかそういうレベルの話ではないです。やっぱり私なりのこういう社会像、どんな境遇であっても皆さんがお互いにリスペクトして、その力を発揮できるという社会像を北九州市からつくっていきたいというような思いが根底にあるという。ちょっとこれ語ると、ちょっとあれですけど、またゆっくり語りましょう、今度またインタビューの時に、こういう思いでございます。

記者(毎日新聞)
すみません、最後に次世代投資枠で。ちょっと今回なかったですけれど、今年度も141億カットされたと思うんですけれども、昨年度は棚卸し等をやられて、そういう捻出されたと思うんですけど、今年はそれに加えてX会議等のスキームと言いますか、そういうものも一定道筋ができた上でのそういう編成だったと思うんですけれども、この次世代投資枠も含めてその予算捻出、投資枠ですね、これを捻出するのは、昨年度に比べては何かスキームが整ったっていう。

市長
そうですね。おっしゃるとおり令和5年は棚卸し等やりました、散々やりました。その中でどこが組替えできるか、模様替えできるかっていうことを一生懸命考えていただいた。この大作業を令和5年やりましたので、そこをベースにしながら令和6年はゼロシーリングで。やはりもう一定組織内にも、より効果の高いところに予算を移そうよという模様替えのマインドというのは結構出てきたので、それはもう各局においてしっかり考えていただきながらやっていくということで、様々な皆さん努力をしながら次世代に投資をするための財源捻出ということで新規事業分を捻出してきたというようなことであります。

記者(毎日新聞)
X会議はやはり大きな役割を持ったんでしょうか。

市長
そうですね。X会議はまだまだ途中でありますけれども、X会議は非常にやはり大きな意味合いを持っていると思います。やっぱり市政変革を行っていく上で、市政変革っていうのは、やはり心技体全部必要な、マインドを変えるということと、どういう方法にするかっていうこと、あるいはそれによってどういう事業を触っていくかっていうここの3つが、心技体が必要だと思うんですが、X会議の中では具体的にもうかなり供給者目線じゃなくて利用者目線、市民の方目線に切り替えていこうということはもう毎回というか、あの会議の裏側でももう何十時間もかけて、わんわんと議論をしているわけですよね。それによって、やはり供給者目線ではなくて利用者目線に変えていくっていうことについては、結構各所でそういうことが出てきたというふうに思います。例えばさっきの「たいけん・まなび大作戦」についても、あれも今までは施設サイドからどういうパッケージができるかっていう供給者目線で提供を、あるいは企画をしてくるというところがあったんですが、今回のお子さんの目線・先生の目線から見た時に、もちろんその中心はお子さんなんですが、そこから、その利用者目線からどうやってこれを、事業を組み替えていこうかっていうふうに変わったっていうのも1つの例ですよね。そのようなことも非常に効果としてありますし、あとX会議自体が大きなパラダイムを変えていくという議論、山下さんは折々来られているかもしれませんが、発想を変えていこうということは結構議論されていますので、そういったのが予算編成の中の手を動かす中でもいろいろと浸透はしてきているんではないかというふうに考えています。

記者(毎日新聞)
ありがとうございました。

記者(NHK)
NHKの勝海と申します。質問がございまして、「すしの都」、すみません、重複するんですけれども、去年の会見でお話しされたかもしれませんが、改めてなぜ寿司なんでしょうか。

市長
北九州市は掛け値なしに食の都、食の宝庫だと私は考えています。意外と知られてないんですが、来てみると移住者、出張者の方が「こんなに食べ物がおいしいんだ」っていうことでびっくりされます。これはものすごいまちとしての誇りであり武器であるというふうに考えています。そうした中で、いろいろあります。もう寿司もあるし焼肉もあるしぬか炊きもあるしうどんもある、いろんなものがあります。ありますが、特にやっぱりお寿司、ここはもっともっと知られていいし、グローバルに通用する非常にアイテムである。例えば「すし」ということで世界中に通じるわけですし、あと刺し盛りの消費量が、1人当たりの刺し盛りの消費量が日本一であるとか、あるいは3つの海に囲まれていてバラエティーが豊かであるとか、あるいは魚を捕る場所、捌く場所、売る場所、消費する場所が近接している稀有な場所であるとか、あるいは日本を代表するような寿司店が林立しているだとか、様々な面で北九州市のこの寿司の部分はものすごい最高の力、立地にある、そしてその底力を持っているというふうに確信をしています。それに比してあまり知られてもない、通の人は知っていますよ。でもまだまだ知られてないし、まだまだもっとこの力というのを存分に活かせば、その寿司をフックに、そしてその先にある食をフックに多くの観光客、そして多くの方が訪れ住まうまちになっていく、そういう強力な私は武器だというふうに考えている、そういうことであります。

記者(NHK)
ありがとうございます。

記者(TNCテレビ西日本)
TNCの城谷と申します。「ナイトタイムエコノミー」に関してお伺いしたいんですけれども、今年度はどういったところをより進化させていくと言いますか、「コクラBEAT」とか昨年やった中での市長が感じた課題ですとか、そういったところも含めて、どのようにより力を入れていくのかっていうところをお伺いできればと思います。

市長
そうですね。何か「ナイトエコノミー」ということで全く次元の違うことを去年からするっていうことではなくて、去年ももう「ナイトエコノミー」にはチャレンジを始めています。まさに「コクラBEAT」、ただやはり例えばライトアップとかイルミネーションとかいうことも含めた、よりどう付加価値を上げていくのかっていうところはもっと磨き込みをしていきたいし、あとやっぱり夜景とのリンクをどうしていくかもやっぱりチャレンジをしていく必要があると思います。「日本新三大夜景」2連覇しながら、やっぱりその夜景とまちなかの賑わいと宿泊がどう繋がっているんだとかいう声は市民の皆さんからもよく伺います。夜景は夜景でいいんだけど、それが他とどう繋がっているのか、もっと繋げたほうがいいというような声もあります。やっぱりそういったところも繋ぐっていうこともやっていきたいと思います。いずれにしても、それぞれの取組というもののクオリティをもっと上げていくということと、あと世界に通じるような国際性を持たせていくということと、あとそのもの自体のこのコンテンツをさらに非日常的なものにしていく、そういったような取組を、そういうベクトルで事業をパワーアップしていきたいというふうに思います。個別の事業としてこれが何か新しい、オンされとかそういうことで言えば何かやるものありますかね。

担当者(財政・変革局 財政課)
財政課長しております德永と申します。新しい取組で言えば、北九州ならではの夜間・早朝コンテンツをつくっていくというような取組を考えております。内容としてはいろんな地域資源ですね。自然文化、そういうものを活用して日没後から早朝にかけた新たな観光コンテンツづくりをしていくというような取組を今年度予算で計上しております。以上です。

市長
ちょっと今の話だと「早朝」というワードも出ましたけれども、朝ご飯を食べる場所、選択肢が少ないなんて声も結構聞くんですよね、観光客の皆さんから。夜は結構、夜はもう待ち構えていて結構楽しんでいただければ存分に結構あると思うんです。ちょっとないエリアもあるのでそこは強化せないかんですけど朝も楽しめる。せっかく海があるのに、朝楽しみながら、その景色見ながら食べられるとかもうちょっとあったらいいよね、みたいなところも、これが何か朝市的なものなのか朝カフェ的なものなのか、この辺はさらに詰めて考えたいと思いますけど、例えば朝も楽しめる、そういうようなことも考えているというふうに今検討しています。

記者(TNCテレビ西日本)
ありがとうございます。

市長
はい、宮原さん。

記者(FBS福岡放送)
予算案についてお伺いさせていただきます。「女性」というテーマをこの3つのテーマの1つに掲げたというのは非常に珍しいことかなと思います。女性を優遇しているんじゃないかというような声もある可能性もどうしてもあるかなと思っています。先ほどジェンダーギャップとかの話もありましたけれども、改めてこの重点テーマの1つに女性を掲げることが北九州の成長に繋がっていくんだっていう考え、道筋について教えてください。

市長
そうですね。どこかに力を入れれば「そこばっかりやるのか」というふうに言われてしまいますし、ただ女性を優遇とかそういう話ではなくて、やっぱり様々な立場の方が皆さん力を発揮できるように後押しをしていきたいということなんですが、やはり現実的な課題として、やはり女性の皆さん、市民の皆さんからそういう声がある、ストレスがある、それも今日申し上げたとおり、やっぱりそこがより快適になっていく。そしてキャリアを諦めないで続けることができる、不本意にもう例えば働く場所から去らなくてもいいということは、とてもやっぱり死活的に大事なことだと思います。日本全体にとっても大事なことだと思います。やはりそういったことで、それぞれの女性の皆さんの思いや能力、これが発揮できる。これはまちの発展、あるいは幸せを感じられるまちづくりには絶対に欠かすことのできないところであり、そういった声が現実にかなり出てきているということは、しっかりと向き合わなければいけない市政の課題だというふうに考えております。その他にもヘルスケアの問題、これもまだまだ私は不十分だと思っています。様々な女性のヘルスケアに関する社会的な認識が十分か、あるいはそれに対して配慮した職場環境や社会環境が十分かって言うとまだまだ十分でないと私は考えておりますので、そこもテコ入れすることをやっていくと。それによって、結果として例えば女性の方がより多く住まうようになるとか入ってくることなるとか、こういうことは出てくればそれはそれでありがたいことですけど、それだけのだけのためというよりかはやっぱりまずは女性の皆さんがしっかりと自分らしくこのまちで住まい、そして人生を営めるようなまちづくりをしていくということが、もうまち全体の幸福度も上がるし、それがひいてはまちの全体の経済力、社会力、こういったものに繋がっていくというようなことを、筋道を描いていきたいというふうに思います。今の時代、やはり都市の力、総合力を上げていくためには、その都市のQOL、ウェルビーイングとかいろんな言い方をしますけど、やっぱりそこのリバビリリティというか住みやすさというものを上げていかなければ都市の総合力というのは高まらないし、その総合力が高まらなければ人が来ないし、人が留まってくれないし、ひいてはそれが経済力やその先にある財政やサービス力にも繋がってくるので、そういった文脈の中で考えているということであります。

記者(FBS福岡放送)
ありがとうございます。

担当者(市長公室 報道課)
他、ご質問ございますか。

市長
岩本さん。

記者(RKB毎日放送)
RKBの岩本と申します。予算以外の部分について伺いたいんですけれども、昨日新たな市議会の会派が固まりまして、当初予算の議論も来週から始まっていくと思います。市政2年を迎える中で、新たな会派が決まった市議会とどう向き合っていくのか、その点を、考えを改めて教えてもらえればと思います。

市長
そうですね。この間議会でもお話ししたと思いますので、やはり北九州市を前に進めたいという熱い思いで立候補され、議会にお集まりになられた議員の皆様としっかり力を合わせて、今確実に前進をしているこのまちの勢いをさらに大きく強くするために力を合わせていきたいというふうに思います。そのために、もちろん私もしっかりと努力をしていくということでありますし、お互いにこのまち、それが市民の皆様の思いでありましょうから、そこに応えていくような市政を展開していきたいというふうに思っております。

担当者(市長公室 報道課)
他、ご質問よろしいでしょうか。ご質問なければ以上で市長定例会見を終了いたします。ありがとうございました。

市長
ありがとうございました。

このページの作成者

市長公室報道課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2235 FAX:093-582-2243

メールを送信(メールフォーム)

このページについてご意見をお聞かせください

お探しの情報は見つかりましたか?

【ご注意】

  • 業務に関するお問い合わせなど、お答えが必要な場合は直接担当部署へお願いします。
    上の「メールを送信(メールフォーム)」からお問い合わせください。
    (こちらではお受けできません)
  • 住所・電話番号など個人情報を含む内容は記入しないでください。