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現在位置:トップページ > 市政情報 > 市長記者会見 > 令和6年度(2024年度)市長定例会見 > 14.令和6年(2024年)10月31日北九州市長定例記者会見
【発表案件】
(1)門司麦酒煉瓦館の新たな活用策
(2)北九州市こどもまんなかスイッチ!
(3)国連主導の「脱炭素」に関するイニシアティブに加盟
(4)サステナブルアクション!ラリー
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14.令和6年(2024年)10月31日北九州市長定例記者会見
【発表案件】
(1)門司麦酒煉瓦館の新たな活用策
(2)北九州市こどもまんなかスイッチ!
(3)国連主導の「脱炭素」に関するイニシアティブに加盟
(4)サステナブルアクション!ラリー

更新日 : 2024年11月12日
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会見の動画(YouTube)

会見録

(1)今週末の気象情報及び北九州市国際映画祭について

市長
 皆さんおはようございます。今日はハロウィンですね、子どもたちも楽しそうに今日いろいろ準備しておりましたけれども。だんだんいろいろと寒くなってきましたけれども、北九州市、いろんな動きと言いますか、いよいよ11月も非常にてんこ盛りの動きがありますので、そういったことも含めながら今日お話をさせていただきたいと思います。そしたらまず最初に、先週金曜日の10月25日から「コクラBEAT」ということでスタートをしました。皆さんもご取材いただいた方おられるかと思いますけれども、紫川エリアのポテンシャルを形にしようということで、連続62日間のアップデートをスタートさせたという状況にあります。既にご覧いただいた方もいらっしゃると思いますが、ナイトスペクタクル、レーザービームなどを使ったショーもスタートしておりますけれども、「紫川ナイトスペクタクル」をはじめとしまして、「クリスマスマーケット」、そして「パルクール世界選手権」などの国際スポーツ大会等々、様々なものが待っています。若者たちが心を躍らせて、そのエネルギーやパワーを思いきり開放できる空間をつくっていこうということで展開をしております。その中でも目玉の1つである「北九州国際映画祭2024」がいよいよ明日から開幕をいたします。明日1日はウェルカムセレモニーとして、今回、映画祭にご登壇をいただく監督や俳優の皆様をお迎えするブルーカーペットイベント、これを4時から行います。井筒屋横の船場広場で開催する予定となっております。また18時からJ:COM北九州芸術劇場・中劇場で開催をしますオープニングイベント、こちらにも松居(大悟)監督、犬童(一心)監督はじめ、光石研さん、広末涼子さん、吉本実憂さんなど、豪華なゲストが登壇されるということになっています。多くの皆様のご来場をお待ちをしております。ブルーカーペットイベントのほうも、テレビのほうはご取材のご案内させていただいているかと思いますので、その中でライブやインタビューなどの取材というのもご案内させていただいているとおりですので、またご相談いただきたいと思います。しかしながら、また非常に残念なことに、1日から2日にかけて福岡県に大雨の予想ということで、これが非常にちょっと懸念されているところで、台風21号から変わると予想されている温帯低気圧や秋雨前線によるものだということでございまして、広い範囲で強い風が吹くおそれがございます。こうしたことから、明日のウェルカムセレモニー、来場者の皆様や登壇されるゲストの方々の安全をしっかり確保できる、万全の体制の開催に向けて準備を進めております。少し規模的に、あるいは、ちょっと誂えとして変えるところが出てくるかもしれません。また、やむを得ず荒天になった場合には、中止せざるを得ない可能性もゼロとは言えません。私たちも本当に祈るような気持ちで、担当部署ではてるてる坊主をつくって、今「天気が少しでも持つように」というふうに祈っているところでございますけれども、実施の、催行の可否につきましては、明日の午後2時にホームページなどで最終的にお知らせをするということになりますので、ご確認をいただきたいというふうに思います。ただ、天候の問題ありますけれども、ぜひともこの北九州国際映画祭、多くの皆様にお越しいただきたいですし、その華であるブルーカーペットイベント、明日の4時からということで、皆様お楽しみにいただきたいというふうに思います。

(2)門司麦酒煉瓦館の新たな活用策

定例会見画像

市長
 さて、そうした中で発表案件にまいりますけれども、門司麦酒煉瓦館の新たな活用策について発表をさせていただきます。JR門司駅の北西に位置する門司赤煉瓦プレイス内にある門司麦酒煉瓦館と駐車場を、民間活力により、魅力ある施設としてリニューアルをしていきたいと考えています。門司赤煉瓦プレイスの施設群、これ見ていただくと、もう皆様もお馴染みかと思いますが、大正から平成にかけて、ビール製造の基幹工場の役割を果たしてきたエリアでございます。創業当時の建物やビール製造に必要な機器が現存し、盛況であった当時の姿を偲ぶことができるという、そういうエリアや建物となっています。これらは、国の有形文化財建造物に登録をされまして、日本遺産「関門ノスタルジック海峡」の構成文化財として文化庁から認定もされています。このうち門司麦酒煉瓦館は、大正2年に帝国麦酒株式会社、現在のサッポロビール株式会社の工場の事務所棟として建築された煉瓦建造物でございます。こちらですね、なっています。製鉄の過程で生成される鉱さい、すなわちカスみたいなものなんですけどね、スラグとも言いますけど、こういった煉瓦が使われておりまして、「製鉄の街・北九州」を象徴する、価値ある建造物となっております。平成12年に、サッポロビール株式会社から北九州市が譲り受け、平成17年に、ビール工場発展の歴史等が体感できる施設、地域の活性化に寄与する施設として開館をいたしました。これまで市の指定管理施設として運営を続けてまいりましたが、利用者が減少することによる収支状況の悪化、建物の老朽化による改修コストの上昇といった点が課題となっております。そこでこちら、市有施設故の制限をなくして自由度の高い利用形態を取ることで課題解決を図っていきたいというふうに考えております。具体的には、民間の稼ぐ力によって建物の改修や維持管理を行いながら、より一層、赤煉瓦プレイスの魅力を発揮させていく、こういった民の力で歴史ある建築物を再生させていくという、北九州市では初めての取組となります。(山下さん大丈夫ですか、写真の角度大丈夫ですか。もうちょっとこっちにしたほうが、大丈夫ですか。)となっております。この事業スキームは、官のピンチ、今まで指定管理で利用者が減ったり施設が老朽化したり、これを官でやっていってもなかなかっていうところを民の力でうまく再生をして、稼げる施設、そしてその価値、魅力を向上させる施設として使っていこうという北九州市で初の試み。今回、双方の思いが一致をしまして、ウィンウィンの形で持続可能なまちづくり、そして一歩先の価値観を創り出していこうということで動きが進みました。そして公募の結果、4事業者からご提案をいただきまして、有識者による審査過程を経まして、建物・駐車場を一括してお貸しする優先交渉権は株式会社スピナ様に決まりました。コンセプトは「人と人が繋がり、共に紡ぐ交流拠点」ということになっているというふうに聞いております。このように、この煉瓦館の、このフォトスタジオ、市民ギャラリー、クリエイター、若者が集う文化交流の拠点にしていく、あるいは駐車場のこの辺りをキッチンカーエリアにしていく、あるいはスターバックスコーヒーですね、これを整備していく等々、気軽に多くの人が日常的に集まれる交流の場として生まれ変わらせていく、そして北九州市のシンボルになると。また地元企業における地域の経済循環、こういったことを試行してやっていこうということでございます。事業費1億8,600万円予定というふうに伺っておりますけれども、こういったところで、今まであったこの古い伝統、歴史のある、価値のある建物やスペースというものが、賑わいの拠点、新たに市民の皆さんの楽しみの拠点として、あるいはいろんな世代の人たちが交わり合うスペースとして生まれ変わっていく、これを民の力でやっていこうというのが今回のチャレンジになっていくわけでございます。今後、今、優先交渉権者というのが決まったという段階でございまして、今後契約内容の協議に入ってまいります。12月議会には、条例議案ということでございまして、建物を普通財産化する条例改正議案というのを提出をする予定として、事業者のノウハウを最大限活かした、公と民がしっかり連携してやっていく運営形態を取るために議案提出ということになります。7年4月には、この優先交渉権者との貸借契約締結ということを予定をしております。その後、事業者の方々の手で建物の改修工事、そして、店舗の新築工事が行われまして、来年の7月に門司麦酒煉瓦館が、10月に駐車場の店舗がオープンをしていくということが、今想定をされているスケジュールということになりますので、価値ある建物、そして北九州の歴史を民の力でさらに魅力をアップしていくという、こういう新しい動き、これをご報告、発表をさせていただきました。

(3)北九州市こどもまんなかスイッチ!

定例会見画像

市長
 さて次に、「北九州市こどもまんなかスイッチ!」ということでございます。こちらでございますが、北九州市の「こどもまんなかスイッチ!」ということでございますけれども、まず、この策定にあたって、私、市長選挙に出るにあたって、その中に公約に「こども憲章」の策定というものも掲げていたところでもあります。その思いとしては、当時、あるいはその前話題になっていた、近年、例えばこどもが遊ぶ、公園でこどもが遊ぶ声が、あるいはボール遊びが迷惑だというような苦情があって、他都市ではそれが原因で公園が閉鎖されたとか、そういったようなニュースが一時期、巷間を賑わせていたわけでありますが、こうした中で、時代は変わっていくけれども、もっとまち全体でこどもたちの育ちを応援したいっていう思いがありました。それを何らか、きちっとみんなで共有できる言葉、あるいは共有できる1つの心構えとして持ちたいなということは、私のかねてからの思いでもございました。そういったことで、「こども憲章」という名前で掲げておりましたけど、そういったような趣旨も経てですね、「こどもまんなかスイッチ!」というものを今回策定をしたという、タイトルは「まんなかスイッチ!」ということで分かりやすい形にしておりますけれども、これはやはりこども、子育て、「こどもまんなかcity」の中でも言っていますけど、こどもたちの目線もそうですし、こどもを育てられる親御さん、あるいはそれに関わられる先生方という目線も大事ですし、あるいはそのまた外にあるまち全体で、お子さんを現に持っている方、持ってない方、あるいは、こどもたちと日常的に接点を持っているわけではないけれども、やはりまち全体でこどもたちを温かく包み込んでいくっていう、そういうようなことを一歩でも形にしたいという思いがあります。「まち全体でこどもは育つ」なんてことはよく言うわけですけれども、どんなふうにそれをしていくのかっていうことは、やっぱり模索の中に私たちはあるわけでございますけれども、そういった意味で、その中の1つとして、「こどもまんなかスイッチ!」ということで策定をしたものです。これですね、こどもじゃなかった人は1人も世の中にいないわけで、大人で。なので、やっぱりこどもの本来的な性格、性質っていうのはもう太古から変わらないわけなんですよね。ただ、世の中がどんどん快適で、コントロール可能になってきて、非常に、自分で選択できるというふうに世の中が変わっていく中で、やはりこどもたちをどういうふうに大人たちが見ていくかという、その目線の方が変わっていく、そういう懸念というのを私は持っています。こどもは本来やんちゃで、いろいろよく動いてですね、大人が思いもしない動きをしたり、育っていく中で、うまくいくこと、うまくいかないこともあるんですけど、その中で、様々なことを繰り返し経験していく中で成長していくものだと、これは太古の昔から変わらないものだと思います。皆さんが、記者の皆さんもそれぞれお子さんの時に、どのようなお子さんだったかもそれぞれ皆さんあったと思います。こどもの本質はいつの時代も変わらない。こういったことを思い出して、こどもに対して、あえて言葉として言えば寛容な気持ち、あるいはそれを受け止める気持ち、それをしっかりと包摂する気持ちを持っていくような社会になるための旗印、これは、当初はいわゆる「子ども憲章」という名前でしたけれども、そういったものをつくりたいということで策定を始めたところであります。策定にあたりましては、小学生から大人まで、異なる世代や立場の方々と多く議論を交わしながら、どのような内容が今の時代に合っているのか、どうすれば多くの方に受け入れていただけるのかなどについて検討を重ねてきました。特に教条主義的な「こどもとはこうだ、子育てとはこうだ」とかいうものではなくて、より多くの方に敷居低く受け入れていただけるようなものにしたいということには注力をして検討を進めていただいた、これ懇談会もやりましたかね。そういうものをやりながらつくっていきましたという経緯を経まして、「こどもまんなか」を実現するためには、まずは大人が行動する、これが大事だと。聞いた人が自分もやってみようと具体的な行動に繋がるようなものがいいのではないかということで、大人がこどもに接する際の合言葉として、この「北九州市こどもまんなかスイッチ!」という形、これで策定することが一番実効的で実用的ではないかということで策定をしたものでございます。

アクション

市長
 5つのアクションあるんですが、1つは、『こどもがいたら、みんなで「にこにこスイッチ」オン』ということで、まず、こどもがいたら大人が笑顔を向けることで、地域で笑顔の輪を広げていこうということです。やはりこどもたちにとって、大人たちは大きな存在であります。私たちが笑顔で、まずスイッチを入れると、笑顔のスイッチを入れるということをやっていこう。2つ目は、『こどもとは、ひざをかがめて「同じ目線」で』いこうと。やっぱりこどもたちも1人の人間であり、1人の人格として私たちは尊重しなければいけないと。同じく社会を構成する仲間として尊重していく、そしてその考えを受け止めていく、時には学んでいくということもあると思います。こどもの目線に合わせる時に大人のほうから行動を起こしていこうというアクション、これを2つ目のアクションとして入れています。3つ目が、『こどもに教え諭すときには、「愛情いちばん」』ということです。こどもに教え諭す時など、大切なことをきちんと伝えるというのももちろん大人の役割でございます。その時、そこに愛情があるのかどうか、自身に問いかけようというようなアクション、これを呼びかけていきたいと思います。まちなかでいろいろと親御さん、大人が、お子さんに諭す時の姿というのは百人百様、いろんなやり方があっていいと思うんですけどね。私がヨーロッパなんかにいた時の経験で、ずっとお子さん、何かぐずっているお子さんに対して、何て言うんですかね、親御さんだと思うんですけど、しゃがんでずっともう何か、20分ぐらいずっと議論を、議論というか、5歳か6歳の子に対してずっと、何と言いますか、教え諭す、諭すというか、もう何かお互い「何でそうしたいの」とか、何かちらっと聞いていると、もっと論理的に「何であなたはそうしたいんだ」とか「いや、でもこうだ」とか、何かもういろいろ、6歳の子でもすごく大人が一生懸命、こうやってしゃがんで議論しているような姿を見て。それぞれやり方はいろいろで善し悪しではないんですけどね、やっぱりそういうふうにしっかり1人の人格として、しっかり言葉を、そこに愛情があるということは大事かなと。もちろん日本でもこの間、マンションの廊下でそうやってずっと話されている親御さんもいたりもしますしね、やっぱりなかなかみんな忙しい毎日を過ごされているとは思います。やっぱりそこはみんなでサポートしないといけないんですが、みんなでやっぱり愛情を持ってこどもたちと接する、そしてそこを「同じ目線」でやっていくと、ここ大事なことだなというのは私も常々思っているところであります。そして4つ目が、子育ては大変な時もあります。私もそういう、まだ子育て真っ最中でありますけれども、やっぱり周りの方が優しく「大丈夫、大丈夫だよ」っていうふうに伝えてあげることが大事だと思います。もちろん子育てをしていると、面白おかしい楽しいことばっかりでは決してなくて、喜びはあるものの、他方でやはり物理的、時間的、様々な面で心理的に大変なことも当然あります。そういう時に、子育てはそういういろんな要素が組み合わさっていますけれども、どんな時も「心配ありませんよ、大丈夫だよ」というふうにまずはしっかりと周りが受けとめて、あるいはそれを、寄り添って、そして包んでいくという、そういうようなスタンスをもう1回共有しようよというのが4つ目のアクションでございます。そして5つ目に掲げているのは、『こどもの周りには、いつもたくさんの「ありがとう」を』ということです。「ありがとう」ということは、非常にマジカルワードと言いますか、魔法の言葉と言いますか、大人でもこどもでも言われるとうれしい言葉であり、非常に効果が大きい言葉でございます。このような言葉がこどもの周りで交わされる温かな地域でありたいということを、思いを込めてこの5つ目に掲げています。本当に、それは大人がこどもに対して、こどもが大人に対して、大人が大人に対して、こどもがこどもに対して、みんなが、「ありがとう」という言葉がまち中に満ち溢れていたら、どれだけまちが温かく、そして明るくなっていくのかということを思えば、常にやっぱり「ありがとう」という言葉をみんなで満ち溢れさせようというような意味合い、これは、このアクションということで5番目に掲げています。以上、5つのアクションを見て「こんなの当たり前よ」って、「そんなの言われんだって、もうそんなの別に役所がつくらんだってそんなもの言われんでも当たり前よ」って、それは思われるという方もたくさんおられると思うんです。「実践しているよ」って、もうそれはたくさんおられると思います。ただ、もう一度これを確認というか、もう一度シェアをして、日頃こどもに、お子さんに関わっている方もそうでない方も、市民お一人お一人が「こどもまんなかスイッチ!」これを入れまして、アクションを起こしていただくことで、こどもをまんなかに温かい空気が生まれ、それをしっかり保っていく。これを、期待をして、今回こどもまんなかアクション、スイッチというものを策定をしたと。「こどもまんなかスイッチ」、これが全ての方にとって、北九州市が思いやりのある温かな空気、みんなで応援する素敵なまちだと言われることを目指していきたいという思いを込めさせていただいております。

(4)国連主導の「脱炭素」に関するイニシアティブに加盟

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市長
 それでは次に、ちょっと発表事項多くて大変恐縮でございますが、話はちょっと変わりまして、今度は北九州市の新たなサステナブルシティに向けた取組、発表させていただきます。国連主導の「脱炭素」に関するイニシアティブである”24/7Carbon Free Energy Compact”こちらに、アジアの自治体として初めて加盟が認められました。これを発表させていただきたいと思います。このイニシアティブ、ここに参加をすることによりまして、環境先進都市、あるいはサステナビリティを誇りとする北九州市、アジアで初めてこのイニシアティブに参加をするということで、世界水準の再生可能エネルギーがあるなどの都市として、脱炭素に世界的に取り組むまち、そしてそこに、そういう企業から選ばれるまち、こういったところを実現していく、その大きな一歩になるというふうに考えております。それでは、この”24/7”なるものを少し解説しますとですね、この「24hours 7days」、ここですね、「24/7Carbon Free」っていうことなんですが、24時間365日、カーボンフリーなエネルギーを使用するという概念なんですね、「24/7Carbon Free Energy」というのは。この概念で、米国のGoogle社が提唱をいたしまして、国連主導のイニシアティブとして、全国(全世界での加盟数)、今165団体が参加をしているという、加盟していると。日本では三菱電機さんとかJERAさんとかなどの大手企業をはじめとした8団体が加盟をしており、自治体としては北九州市がアジアで初めてということになります。これをきっかけに、アジアの自治体で初めて24時間365日いつでも再生可能エネルギーを利用できるサービスを創設をいたします。世界各国で再生可能エネルギーの主力電源化というものが進んでいる中で、サステナブルシティの実現に向けて、アジアのトップランナーを目指していくということ、あるいは世界をリードしていくという北九州市としては、もうこれは必ず避けては通れない、もう必ずこれは加わっておきたい概念であり、今後さらなる注目を集めていく分野でもございます。これをもう少しズームインしていくと、再生可能エネルギーというのは、もちろん太陽光なんか一番分かりやすいですが、日中ずっと太陽が照っているわけではないので、常に再エネがどんどん生まれている、生んでくるわけではないんですよね。電気っていうのはそんなドーンと貯めておくわけにもいかないので、その瞬間その瞬間ということになりますけれども、やっぱり天気がいい日はあるし、風がある日ない日いろいろあるわけでございますけれども、発電量が日々変動するもので、夜とか天候不良時には例えば太陽光発電はないよね、そういう時には火力発電などで補うしかないよねっていうのが今の状況ですね。この時間、足りない時間帯もあります。こういう状態です。一方で、それを使う企業の皆様は、24時間365日、再生エネルギー使っていきたいということで、企業価値を上げていきたいというふうにお考えになります。その利用を求める意欲的な企業というのは、これからもどんどん増えてくる。これは本当に明らかな傾向でございます。こうした需要と供給の状況を踏まえまして、この再生可能エネルギーを供給することのできない余白の部分、火力発電の部分を再生可能エネルギーで担えるように、新たなサービスが求められている状況にあります。そのサービスの創設に向けて、北九州市では、まず今年度市内の発電所、需要される企業様のニーズ調査を実施し、再生可能エネルギーのサービス内容を決定をしていきまして、来年度には市が出資する地域新電力である北九州パワーさんと連携して試行的に電力の供給を開始し、令和8年度から本格的なサービスを開始するものでございます。ここにこの新サービスをつくっていくわけです。バイオマス、ごみの焼却とかバイオマスなどなどあるいは蓄電技術なんかを使いながら、この電力を供給をするというようなサービスによって、24時間365日提供できるということをやっていきたいと思います。それでこの24時間365日再エネやっていくには、まあ発電量を確保するということ、電力を貯めるということ、そして安定的に再生エネルギーを確保していくということ、こういうことが課題としてあります。北九州市には非常にそこを課題解決していくポテンシャルがあるわけなんですね。北九州市には政令市でナンバーワンの豊富な再エネの発電量というのがあります。九州で最も早く公共施設に太陽光と蓄電池を同時に設置したという(太陽光発電設備と蓄電池設備を導入するスピードが九州で最速)、こういうこともあります。それからまた、バイオマスの発電容量が政令市でナンバーワンというようなこういったポテンシャルがあります。この課題と北九州市のポテンシャルを掛け合わせまして、北九州市が他の自治体、もうアジアの他の自治体のどこにも先駆けて課題を解決していくという、こういうモデルをつくっていきたいということで、今回加盟に至ったわけでございます。今後、響灘ウインドファームも着工していますし、再生可能エネルギーが導入、さらに拡大・強化されていくということも予定をされております。こういったところで北九州市が先進的に課題を解決していくということであります。以上のように国連のイニシアティブに加盟をしまして、新たなサービスを創設する新しいドライブ、推進力としていくことで、サステナビリティを体現する都市としてのブランド力、あるいは能力というのを高めていく。これによって、世界最高水準のエネルギーを求める先進企業へ訴求して進出していただく。そして地元企業の競争力もどんどん強化していく、その市場で評価をされる企業をどんどん増やしていく。こういったことによって、世界最高水準のサステナブルなエネルギー普及、そしてそれを使った企業活動、こういったものを展開をしていく。これによってこういった循環を回していくことによって、高付加価値の再生可能エネルギーを活用した、好循環を実現したアジアでナンバーワン、あるいは世界をリードするサステナブルシティ北九州市への歩みを進めていきたいと。その1つの大きな一歩としての今回の加盟ということを発表をさせていただきました。

(5)サステナブルアクション!ラリー

定例会見画像

市長
 もう1ついきます。もう30分経っていますけどもう1ついきます。そしてもう1つが、「サステナブル アクション! ラリー」、これ皆さんお配りしているんですね、お配りしています。10月25日から、「コクラBEAT」スタートしました。小学生を対象としたサステナブルな取組をアクションとして起こしていきます。これが「サステナブル アクション! ラリー」でございます。これを展開をしていきます。この取組は、小学生の方々にサステナブルを学んでいただくということ。そして、実際にサステナブルなアクションを起こしていただくということを目的に実施をします。具体的な取組、これですね。もうお手元ありますけれども、様々なサステナブルなこと、環境によいことがいっぱい書いてあります。プラスチックや雑がみを分別したとかね、リサイクルショップやフリーマーケットに参加したとか、いろんなことはあるわけですけれども、こういったことに参加して、こうチェックをしていく。やったことはどんどんどんどんチェックしていっていただいて、そしてこれをこのカードを11月16、17日に開催されるエコライフステージ2024にお持ちいただくと記念品と交換できます。今年はエコライフステージと同時期に、その横の勝山公園ではパルクール世界選手権ありますよね。この中で世界の方にもエコライフステージにもちょっと寄っていただいて、見ていただいて実際体験できるものとかもありますから。サステナブルなまち北九州を体感していただくということ、また小学生の方々とか、市民の皆さんもやはりこのエコって何のためにやっているかというと、世界のためにやっているわけですから、そのパルクールで世界中の人が集まっていることをまた目の当たりにしていく。そういったその相乗効果も生み出していきたいなというふうに思っております。このアクションラリーによって、どういうことを狙っているかなんですけれども、ごみの分別だったり、省エネだったり何か1つサステナブルなアクションを起こしていただく、少しでもいいので環境にいいことした世界にいいことをしたんだという達成感や満足感を感じていただきながら、日常の風景を少し変えてもらう、日常のちょっとしたアクションをちょっと変えていただくということによって、また次の一歩をやっていこうと。このやってみて、ちょっと頑張ってアクションにつながって、またいつもの日がちょっと違う達成感そしてアクションにつながる。このサイクルをつくっていきたいというのが私たちの考えです。アクションラリーがサステナブルの好循環サイクルの一端になるということをやっていきたいと思います。対象者、小学生の1年生から6年生、アクションカードも記者の皆さんのお手元にあります。全ての市立小学校に配布します。あるいは市のホームページからダウンロードもできます。プリントアウトでもオッケーです。小学生の皆さんに、そのご家族の皆さん、市民の皆さんには国際的なスポーツ大会、そしてこの機会に世界を感じられる環境の中で、サステナブルを学んで、その意義を体感していただきたいというようなことを、今回サステナブルアクションということで展開をしていきたいというふうに思います。それではちょっと長くなりましたけれども、私からの発表は以上でございます。はい、よろしくお願いします。

(6)質疑応答

記者(西日本新聞)
 幹事社の西日本新聞です。門司麦酒煉瓦館のことについてお尋ねなんですけれども、先ほど今回のような、公募型プロポーザルを実施した理由として、利用者の減と、収支の悪化っていうことを挙げられていましたけれども、これはピーク時は、それぞれどれぐらいまでいたのが、どれぐらい悪化したっていうのが、利用者もなんか収支も具体的な数字があれば教えていただけますか。

市長
 あります?はい、どうぞ。
 
担当者(都市戦略局都市再生企画課)
 都市戦略局都市再生企画課長の正野です。お答えします。まず利用者数のピークなんですけれども、平成30年33,467名のご利用がありました。直近でいきますと令和5年度、これが12,083名ということで、減っていると。これは3分の1ぐらいになっているということですね。それから収支についてご説明いたします。ピーク時、平成29年度、これがプラスで2,470,000円、これが直近ですと、令和5年度376,000円、こういう状況となっております。
 
記者(西日本新聞)
 376,000円はプラス?
 
担当者(都市戦略局都市再生企画課)
 はい、プラス376,000円ですね。
 
記者(西日本新聞)
これ利用者と収支が悪化している理由っていうのは、市はどういうふうに分析されているんですか。
 
 
担当者(都市戦略局都市再生企画課)
はい。
 
市長
どうぞ。
 
担当者(都市戦略局都市再生企画課)
 はい。これ平成17年にスタートしまして、市のほうに受けて、当時はやはりビールの歴史を伝えるということで、博物館的な機能が効果を発揮したと思うんですけれども、やはりその後大体観光客の皆様一通り見られると、中々展示物にちょっと興味を示さなくなったっていうことも例にあるでしょうし、それからあともう1つ、今までは小倉と門司港、これのちょうど中間地点にこの大里地区があります。そしてちょうど国道199が走っておりますので、例えば小倉から門司港に団体の旅行客様が移動する時にちょうど休憩地点で使われていた経緯があるんですね。ですから、当時韓国のお客様も非常に多くいらっしゃって、その時はレストランというのがありました。多くお客様を迎え入れるちょっと昼食に最適なレストランがあったんですけれども、途中ちょっと日韓関係の情勢もよくなかった時期がありまして、残念ながらお客様が減り、そしてレストランもちょっと撤退してしまったということもありましてそういう機能もちょっと失われたということもあります。その後、それが大体令和元年辺りなんですけれども。そして皆様ご存知のように、令和2年、3年になるとコロナの影響がありまして、そこでちょっと一気にそういう流れになってしまった。お客様が来なくなった原因になったというふうに分析しております。以上です。
 
記者(西日本新聞)
ありがとうございます。次に、「こどもまんなかスイッチ」なんですけど、4番のところに今後について、広く浸透するように周知を実施っていう、これ周知の仕方はどういうやり方をイメージされているのかっていうのと、今回この「こどもまんなかスイッチ」を定めたことで、どういうふうに事業に活かしていくのかっていうのも併せて教えていただけますか。
 
市長
 はい、広く知っていただいて行動につなげていただくということで、市政だよりなど市の広報誌での周知、漫画や動画などSNSでの発信、公共施設等へのポスターの掲示や動画の放映など、発信する媒体、バリエーションを工夫して、触れる機会を増やしていきたいというふうに思います。こうしたことを通じて、いろんな施策の中でもちろんそういう精神を大事に入れ込んでいくということもそうですし、例えば公園だったり公共交通機関だったり、まち中だったりそういったところで、去年アンケートでは、こどもを連れているだけで冷たい視線を感じるというような意見も実際に結構多くあったというふうにも聞いております。やはりこのにこにここどもまんなかスイッチを入れることによって、まちの空気感、そして温かいやりとりが生まれていく、そういったことを目指していきたいなというふうに思います。
 
記者(西日本新聞)
ありがとうございます。幹事社からは以上です。各社さんお願いします。
 
市長
 はい伊藤さん。
 
記者(NHK)
 NHKの伊藤です。脱炭素の取組について伺います。いろいろと企業誘致ですとか脱炭素のものですとか、いろんな目的があるのだとは思いますけど、そうしたことを通じて最終的に北九州市がどうなってほしいかというビジョンを教えてください。
 
市長
 そうですね。市民の皆様の生活への影響、メリットということだと思いますが、やはり世界の脱炭素に取り組む企業から選ばれるまちとして、進出をしてくる、あるいはそういう企業が増えていくということで雇用が増えていく、そういったことが1つ。また、それを先進的に引っ張る自治体として、やはりシビックプライドを高めていく、この市に対する愛着を深め高めていくということがあると思います。またその先には、市民の皆様のライフスタイルとか、認識、ライフスタイルとか認識を高めていくことによって、世界から憧れられるような都市生活、それを実現するまち北九州市をつくっていきたいというふうに思っています。
 
記者(NHK)
 ありがとうございます。
 
市長
 はい、山下さん。
 
記者(毎日新聞)
 毎日新聞山下です。脱炭素に向けてなんですけど、このイニシアティブに加盟できた理由というか、なぜ加盟できたのか、ビジョンに対する評価だったのか、もしくはその実現可能性に対する評価なのか。どういった審査じゃないですけど、どういったものがあって、加盟できたのか、その辺を教えてください。
 
市長
 そうですね。今年9月18日に加盟が認められたわけなんですけども、加盟の申請にあたっては、北九州市におけるこれまでの再生可能エネルギーの整備状況であったりとか、取り組む私たちの政策の方向性などなどについて、申請にあたって、それは報告をしているということでございます。これまでの北九州市での環境分野での取組、そしてこれから、そちらのサステナブルなまちを目指して進めていくという方向性、これが評価されたものというふうに認識をしております。これについて詳細にじゃあどういう審査でどこが評価されたというような具体的なもっときめの細かいところまでは、そこまではちょっと。
 
担当者(環境局 再生可能エネルギー導入推進課)
 はい、そこまでは
 
市長
 つまびらかにはなっていないということで申請内容もうちょっと付言されることがあれば、どうぞ。
 
担当者(環境局 再生可能エネルギー導入推進課)
 環境局グリーン成長推進部長の園でございます。この国連主導のイニシアティブに我々今回加盟したんですけども、今、市長おっしゃった通り、我々北九州市の今まで環境に携わってきた歴史で、今の再生可能エネルギーの導入量とか、そういったことを報告のような形でまとめまして、国連のほうにお送りいたしました。それから、実際の審査自体は、どのような形でやられているかというのは分からないんですけれども、やっぱり他の自治体と比べて、我々もともとポテンシャルがそういったものがございますので、そういったところで、まず手を挙げるっていうところの部分で、他の自治体ではなかなか手を挙げないっていうか挙げられないっていうところがあったんだと思います。それから、その先にある、我々としましてはこのイニシアティブに加盟して、こういった世界最高水準のエネルギーを供給するといったところで、地域新電力というのも北九州にございますので、そういったところがもともとあって我々が手を挙げたっていうところで、そういったところで、他の地域とは差別化ができたのかなというところがございます。以上でございます。
 
記者(毎日新聞)
 それを創設できるサービスに関してなんですけれども、これはあくまで北九州パワーというものが主体になってサービスを提供するっていうことですが、市の関わりはどういう部分での市の関わりになるんでしょうか。
 
担当者(環境局 再生可能エネルギー導入推進課)
 北九州パワーは、市のほうが出資を21%しております。一応供給するのは、地域新電力である北九州パワーが、そういったメニューをつくるということですね。24時間カーボンフリー、再生可能エネルギーが使えますよというようなメニューをつくってそれを企業さんに提供していく。そこのところで、どういったメニューをつくるかとかどういった企業を誘致していくかとかっていう部分っていうのはやっぱり北九州市がリードしながら話しをして進めていくと、企業誘致のほうに非常に使えるというところで、市もそういったところで関わっていくというところでございます。
 
記者(毎日新聞)
 あと最後に市長に、企業誘致をする中でこういう脱炭素ですとかそういったことを求める企業というのが、感覚としてはやはり増えているっていうような感覚を持たれているんでしょうか。
 
市長
 はい。もちろんですねそれはもう増えていますし、結構それが大きな決め手、考慮要素の1つになってくるということは体感をしています。これはもう、当然のことだと思います。やはり市場の評価というものが、再生エネルギーの使用状況、あるいはESGの部分というものに対して、どれだけ取り組んでいるかっていうことがもうどんどん市場のほうが変わってきていますので、自ずからそれに従って企業のマインドが変わる。そうするとそれを満たすような土地を探していくというところの中でも、北九州市というのは、そこは堂々とアピールできるポイントだというふうに感じています。まだまだ、まだまだ発展していきたいとは思っていますけどね。はい。
 
記者(毎日新聞)
 ありがとうございました。
 
市長
 よろしいでしょうか。はいどうぞ、岳田さん。
 
記者(TVQ九州放送)
 TVQ岳田です。明後日「こどもbeat」が中止になるとか非常に残念なんですけど。ちょっと改めてなんですけど、こどもまんなか政策をする大義、市長の目的っていうところと。あと人口についても関わると思うんですけども、そういうこどもまんなか政策を取ることによっての期待みたいなところを教えてください。
 
市長
 そうですね。「こどもbeat」、もう中止が発表に、本当に「こどもbeat」、非常にうちの娘も楽しみにしていたんですけど、非常に天候が悪いのでちょっと明後日中止になってしまって、勝山公園で「こどもbeat」というものをやろうと思っていたんですけど、それが天候のためにちょっと中止ということ、安全を第一に考えてということでありまして、それは残念なことでありました。こどもまんなか社会、これはやはり私たちのまち、あるいは日本全体がこれから未来をつくっていく上で、本当に今、瀬戸際に立っていると思います。本当にこどもの目線で、あるいはこどもを育む方々をサポートするということがまち全体、社会全体でなければ、もうこのまちも国全体も持続可能じゃないという強い危機感がまず根底にあります。そうした中で、今、北九州だけの問題ではなくて、その人口を増やすという表面的な話だけではなくて、やはり若い世代がいるからこそ、シニアの方々のいろんなケア、あるいはいろんな社会保障を支えていく支え手というのが必要だということもあります。また、シニアの方々が持っておられる知恵や経験をしっかりと次世代に継承していくためにも、やはりこどもたちが健やかに育っていくということが必要だと思っています。他方で振り返ると今、不登校の数が増えているとか、様々な、子育てを巡るいろんな環境が変化をして、なかなか思うに任せぬ状況があられる方もあるということ、これをもう1回、子育て、あるいはこどもというものを、私たちの同じ社会の構成員のパートナーとしてリスペクトをし、応援をしていくというまちをつくっていかなきゃいけないということは、すごく大事な課題であり、もう本当に急がないといけない課題だというふうに思います。ただ、そのやり方は、こどもまんなかだからもう全て、こども関係の予算全部そこだけに使っていけばいいという、そういう単純なものでもないんですけど、ちゃんと優先順位を付けていかなければいけないところなんですが。個人的には、やっぱり私、厚生労働省にいたので、やっぱりこども施策に関する財源とか、政策の分厚さというのがどうしても弱い時代が続きましたよね。私がいたのは1994年ですけど、やはりどうしても急速に進む高齢化、介護ニーズ、医療の拡大っていう、年金とかもそっちにバーッとリソースが行ってしまって、今やっぱりどうしても、民主主義の中でやはりそちらをどうにかケアしないといけないということにも行って、こども向けの施策っていうのは、やや後手に回ったと言ったらちょっと言い方悪いし、私自身がっていう話もありますからあれですけど、やっぱりそこに対して、本当に注力してやっていかなければいけないという強い思いはあります。ただ、他方で「こどもまんなか」って、何か旗掲げて「こどもまんなかだ」って言っていても別に世の中がそんなに変わるわけではなくて、これをどういうふうにしていくのか。もちろん、例えば給付を分厚くするとか政策を打つとか、何かそういうことももちろん大事なんですが、もっとまち全体が温かく、お子さんやお子さんを育む方々をくるんでいくというかつつんでいくという、この空気感もつくっていくということがとても大事だろうというふうに思います。子育てが辛くて負担が重くてきついものっていうようなコンセプト、何かそういう印象だったら、パパもママも存分に働くこともできませんし、何かみんなでこどもも子育ての方々も応援するっていう、その空気感も結構大事だと思います。ただ、行政でその空気をつくるとか、そういうムードをつくるって、そう言ってはいるけれど、そう簡単にできることではないということも他方で感じている中で、こういった今日のスイッチなんかも、「そういったことをやろうよ」っていうことを粘り強く積み上げながら行政としても呼びかけていく、そしてその気運をつくっていく、他方でしっかりとしたサブスタンシャルというか、実質的な支援なども少しずつ積み重ねていくという、この両方やっていきながら、何とかやはりこのまち、あるいは日本全体がしっかり持続可能になっていくということを本当に、そしてちゃんと継承していくということが大事だと思いますので。何かちょっとダラダラ喋っちゃいましたけど、そういうような思いを込めてやっております。ちょっとすみません、何かえらい長く喋っちゃいました。スイッチが入りました。
 
記者(TVQ九州放送)
 ありがとうございます。
 
市長
 はい、ありがとうございます。どうぞ。
 
記者(RKB毎日放送)
 すみません、RKBの岩本です。発表項目以外の部分で、今回の衆院選の受け止めについて伺えればと思います。与党が過半数割れしたこと、市政への今後の影響、あるいは国政に期待することなどがあれば、その受け止めについて教えていただければと思います。
 
市長
 今回1つ、ある種、衝撃的であり、非常に過半数を割れたという結果になっておりました。この結果自体は有権者の皆様の厳粛な判断によるものであるということでありますので、そういうことを市民の皆様が、市民、国民の皆様がそういうふうに判断をされたということで、受け止めていくべきものだろうと思います。これはやっぱり政治と金の問題など、こういったところに対しての対応、ここに対する不信感というもの、これがやはり一定、民意として表われたものかもしれませんので、やはり私もその政治の一翼におる人間として、しっかりとそういった声、民意というものは、本当に常に心のど真ん中に置いてやっていかなければいけないということは、自らをも戒めていかなければいけないというふうにも強く思うところでございます。今回の地元の選挙ということに関しましては、選挙の厳しさを知る者として、私自身も経験してきた者として、本当に選挙というのは大変なことです。そうした中で、全ての候補者がご健闘されたということには敬意を表したいと思いますし、なかんずく当選された方には祝意を表したいというふうに考えております。そうした中で、いずれにしても、厳しい戦いに挑んだ皆さんのこのチャレンジする気持ち、あるいはその志、こういったものは、非常に私は誇るべきものだと思いますし、そういったことはこのまちを強く豊かにしていくという意味で、そういったエネルギーや志というものは非常に大事なものだというふうに考えております。市政に関しましては、この国政の状況もやや流動的と言うべきなのか、様々な動きが日々刻々といろいろ動いておりますけれども、国政がどうあれ、与党野党の枠組みがどうあれ、私どもとしては、市政は市政でしっかりと取り組んでいくということをやっていくということでございます。国政の枠組み、国政の形というのがまた少し、やや変化を見せていくということで、まだその現在進行形の中の動きでございますので、それに応じて、まずはしっかりと市政を展開していくということで、私自身もしっかりと対応していきたいというふうに思っております。
 
記者(RKB毎日放送)
ありがとうございます。もう1点、衆院選の関係で。地元の選挙っていう意味で言えば、市長自身が応援された候補が破れてしまったと、その辺り、今後の市政への影響であるとか、どう感じていらっしゃるか教えていただければと思います。
 
市長
 そうですね。先ほど申し上げたように、それぞれ全ての候補者が、このまちを、この国をよくしていきたいという志と決意を持って、覚悟を持って取り組まれたということ自体は、私はあまねくそれは敬意を表したいと思います。そのチャレンジがあるからこそ、この国が、このまちが進んでいくということですので、それがよかった、悪かったということは私が言うべきものではありませんし、またその結果についても、これはもう、選挙というのは厳しいものです。本当になかなか厳しいものではございますけれども、その結果というのも、これは民意の表れでございますので、それぞれ皆さん、嬉しい悔しい、いろんな思いがあられると思いますけど、それは私は皆さん、チャレンジをした皆さんというのは本当に誇りに思うべき戦いをされたというふうに思います。これまで同様、やはり議会の皆様ともしっかりと、これまでどおり今後もコミュニケーション、あるいは議論をさせていただきながら、しっかりと市政を進めていくというのが私の役割でございますので、これまで同様しっかりやっていくということに変わりはございません。
 
記者(RKB毎日放送)
 ありがとうございました。
 
担当者(市長公室 報道課)
 他、ご質問ございますか。
 
市長
 はいどうぞ、加藤さん。
 
記者(KBC九州朝日放送)
  KBCの加藤と申します。本日、先ほど冒頭でもおっしゃいましたけど、ハロウィンということで、天神では警固公園も封鎖されている中、北九州市は「コクラBEAT」という、人が集まるような、最近行われたということで、こちら狙いというか、当然、人が集まるわけですからちょっと危なかったり、何かそういう危険等もある中だと思うんですけど、人を集めるということで、期待だったり狙いだったり、こちらを伺ってよろしいですか。
 
市長
 そうですね。東京の渋谷だったり、ハロウィンを巡って、これまでの経験上、すごく大量な人が集まってくるということによるメリットよりもデメリットが大きく発露しているようなケース、ここに対して、それぞれの自治体でご判断をされながら、安全確保や秩序の維持ということをされておられるというふうに理解をしております。他方、北九州市はちょっと局面と言いますか、状況がやや違っていて、むしろ今、全体感としては、このまちの賑わいをどうつくっていくのか、そして、若者を都心に戻して、どう回帰させていくのかということが1つの、まち全体の課題感としてあるということは、東京渋谷や福岡天神とはちょっとまた違う表情をしているというのがまちの状況でございます。そうした中で、このハロウィン云々でですね、ハロウィン、点だけ見て、そこで、もちろん市の中で、混乱や何か無秩序なことが起きないようにすると、これはもう当然のことであります。これは、何か中で催しをしているから混乱が起きるというふうに単純に紐づけられるものではないので、そういったことは起きないように、これはもちろん必要に応じて、治安当局はじめ、皆さんとも連携しながらやっていくということでありまして、やや、少し次元の違う話、次元の違う取組、全体としては「コクラBEAT」ということで、全体でまちを盛り上げようということ。もちろんそれはそれとして、ハロウィンの中でそういった混乱が起きないようにきちっと対応をしていく、注視していくということは、これはこれできちっとやっていくということだろうというふうに考えております。
 
記者(KBC九州朝日放送)
 ありがとうございます。たくさん人が集まると思うので期待感はすごくあるんだろうと思うんですけど、その辺り、竹あかりとかもあると思うんですけど、期待感はどうですか。
 
市長
 人が集まるという意味においてですか。
 
記者(KBC九州朝日放送)
 はい。
 
市長
 そこの意味においては、今、竹あかりも開催をされておりますし、「コクラBEAT」という取組もありますし、やはりそれがちゃんと、その無用な混乱などを招かない形でしっかりと人が集まり、賑わいができ、そして多くの方々が行き交うということ自体はまちの元気になりますので、それはそれで、多くの方に訪れていただきたいと思います。ただその天気が、ちょっとこれ始まってもう間もない時に、この天気がちょっと今ひとつな状況が続いているということは、やや口惜しさも正直言ってあるところではありますが、「こどもbeat」とかもそうですし、ちょっとそこはしょうがないですね、それはお天道様の采配ですのであれですけども、しっかりと気持ちのいい秋を昼も夜も楽しんでいただけるような環境づくりということを私たちはやりたいという思いでございますので、そういった、もっと多くの方が北九州を知っていただく、こういうような機会にしていただきたい、楽しんでいただける空間をつくっていきたいというふうには思っています。
 
記者(KBC九州朝日放送)
 分かりました。ありがとうございます。
 
担当者(市長公室 報道課)
 他、ご質問よろしいでしょうか。ご質問なければ以上で市長定例会見を終了いたします。ありがとうございました。
 
市長
 ありがとうございました。

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電話:093-582-2235 FAX:093-582-2243

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