コメント項目 |
(1)台風第10号への注意喚起 |
月日:2024年8月29日 |
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発表項目 | ||
出席者 | 北九州市長 |
12.令和6年(2024年)8月29日北九州市長定例記者会見
【コメント】
(1)台風第10号への注意喚起
【発表案件】
(2)令和5年度決算及び令和6年度9月補正予算案
(3)持続可能な維持管理への挑戦
会見の動画(YouTube)
会見録
(1)台風第10号への注意喚起
市長
皆さんおはようございます。今から定例記者会見、非常に台風の中で、皆さんも本当に慌ただしくいろんな動きをされている中ですけど、定例記者会見ということで予定をされておりましたので今日はさせていただきたいというふうに思います。台風については本当に今いろんな動き、いろんな情報が入ってきているところでございますけれども、今日は議会も近いので、大幅に予定の内容は縮小いたしますけれども、いくつか台風以外のことについてもお話をさせて、予定していたものについてはお話させていただくことをご了解いただきたいというふうに思います。まず台風10号、こちらについて、北九州市に接近している台風10号につきましては、市民の皆様に最大限の警戒をお願いしたいと思います。もう様々な報道等で皆さんご覧いただいているように、勢力を維持したまま、今、30日未明にも最も接近するというような状況にございます。経験したことのないような暴風、高波、高潮、記録的な大雨となるおそれがございます。特に本日から大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があり、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に十分に警戒をしていただきたいと思います。北九州市としましては、本日9時に災害警戒本部を設置し、防災体制・初動警戒体制を発令して最大限の警戒体制を取っております。もちろんここ数日間、担当部署のほうで様々な情報を、関係行政機関や各所と連携をしながら情報収集、分析に当たっているところでありますけれども、いよいよその台風の進路というものも予想されてきておる中で、警戒体制をさらに強めていくということでございます。ちなみになんですけれども市役所、私自身も台風対策のほうに業務はシフトしていくということでおりますけれども、市役所全体としては、全館閉鎖とかいうことにはなっておりませんけれども、今日29日、区役所及び行政サービスコーナーの受付は、通常7時まで延長というところが5時になるというところはご容赦をいただきたいというふうに思いますし、また職員の状況などを見まして、その体制が若干縮小されるという、最大限の警戒体制にシフトする中で、縮小されたり、あるいは既に休館を決定している公共施設もございます。皆様にはこの状況をご理解をいただき、詳細についてはホームページなどでご確認をいただきたいというふうに思います。そして市民の皆さんには特にこの3点、改めましてですけれどもお願いをしたいというふうに思います。とにかく最大限厳重な警戒をお願いをいたします。その際にこの3点、もう改めてお願いしたいんですが、不要不急の外出は控えるということでございます。大雨や強風による事故に巻き込まれないようにご注意をいただきたいというふうに思います。様々なものが飛散したりするということで、想定外の状況もあり得ますので、不要不急の外出は控えていただくことをお勧めいたします。特に夜間の外出は危険性が高まるのでご注意をいただきたいというふうにお願いを申し上げます。2点目は、最新の防災情報をご確認ください。もちろん情報確認、これに関しましては様々なマスメディア、テレビ・ラジオをはじめ、いろんな形がございますけれども、北九州市独自でも情報発信を行っている公式のLINEへの登録、北九州市の防災に関するホームページ、それから防災アプリのハザードンですね、こういったもの。それからXのほうでも情報を、随時更新をするように努めておりますので、ぜひご覧いただきたいというふうに思います。このハザードンのほうなんかには非常に、どういう地域が警戒区域かとか、避難所の情報とか、こういったものが随時集まるようになっていますので、こういったところも、ひと手間かかりますけれどもダウンロードなどお願いをしたいと思います。そして、お手元にちょっとしっかり備えておきたいということの参考として、全戸配布をしている防災ガイドブック、この黄色い表紙の防災ガイドブックですね、こちらもご覧いただくとよろしいかと思います。こちらはwebサイトでも見ることできます。特に7ページに土砂災害、9ページに避難ポイント等々掲載をしておりますので、その辺りを事前に確認いただければというふうに存じます。ぜひぜひこういったところも、様々な登録やダウンロードなどを通じてご準備いただければというふうに思いますので、お願いを申し上げたいと思います。3点目は、早めの避難行動を取っていただきたいということでございます。30日未明にも福岡県に最も接近するというふうに予想をされています。北九州市では既に暴風警報、波浪警報が発表されておりまして、暴風と高波に警戒が必要な状況になっております。また今後大雨も予想され、特に土砂災害の危険性が高まることも予想されます。こうした中で、厳重な警戒をお願いをいたします。次ですね。本日中には、降雨の状況によって土砂災害の危険性があるエリアの方に対して、避難情報警戒レベル3「高齢者等避難」をまずは発令するという可能性が今高まってきております。土砂災害警戒区域、そして土砂災害特別警戒区域、またはその周辺にお住まいで避難にお時間のかかるご高齢の方や障害のある方などは早めの避難を、お願いをいたしたいというふうに思います。随時情報は更新していきたいと思いますが、早め早めの心積もり、そして行動の準備というのを改めてお願いを申し上げたいというふうに思います。
(2)令和5年度決算及び令和6年度9月補正予算案
市長
さて、台風関係は以上でございますが、当初準備しておりました中で、やはりいくつか予定に応じて発表しないといけない部分もございますので、ちょっと令和5年度決算及び令和6年度9月の補正予算案についてもお話をさせていただきたいというふうに思います。今日は9月議会提出議案のうち決算議案及び補正予算案についても発表させていただいております。令和5年度、これは私が就任して初年度でもございましたが、「成長への再起動」をテーマに、北九州市が持つポテンシャルを最大限発揮することで、まちを再び成長軌道に乗せまして、人と企業が集まるまち、選ばれるまちにしていこうということに挑戦をしてきた令和5年度でございました。こうした中で、今回の令和5年度の決算についてでございます。令和5年度の決算、こちらは市税収入1,811億円、過去最高。ふるさと納税受入額23億円、過去最高。そして財源調整用基金残高376億円、13億円増。そして財政の健全化に関する指標、これは前年度より改善。実質公債費比率、将来負担比率ともに改善をするということで、まずは順調な決算であったというふうには考えております。また1年目、令和5年度、皆さん以前にもお話しさせていただきましたが、企業誘致を投資額2,565億円の過去最高。観光で言えば入場者数、小倉城の入場者数が63年ぶり25万人達成。フェリーの貨物量5,040万トン過去最高といったような「稼げるまち」に向けての種蒔き、そしてその成果が芽吹き始めたという1年でございました。ただ一方で今後を見渡す必要がございます。やはり全く予断を許さない、本当にこれからも十分に危機感を持ってやっていかなければいけないというところがあります。それから公債費が増えていくと、これは利上げもあります。それから過去の様々な負債の部分もあります。これは一朝一夕にしてどうこうとかなるものでもありませんが、公債費の増加、あと物価の増加、資材費が高騰していく、人件費の上昇、これも言うまでもありません。様々な工事などのコストも上がっています。そして言うまでもなく、やはり福祉医療費経費の伸びというものもございます。非常にやはり高い膨張圧力、財政膨張圧力というのがまだまだ続くということ、そしてもちろん一般財源、市税等を伸ばしていくということを努力をしていきますが、やはり収支不足が拡大するということも懸念をされますので、しっかりと危機感を持って財政運営に取り組んでいくと、しっかり投資をしながらも、投資をしてしっかりと稼いでいきながらもやはり必要な経費を賄っていくという、このやりくりをしていかないといけないという時代、これは続いていくということでございます。決算は以上でございます。補正予算議案についてご説明なんですが、補正予算の規模につきましては、一般会計で16億円、特別会計で20億円、総額36億円を計上しております。今回の補正予算では、政策の実施スケジュールにより補正予算が必要となるもの、国の動きに合わせる必要があるもの、先日の梅雨前線豪雨で被災した箇所の復旧費などが計上されております。補正予算の中からいくつか主な事業をかいつまんでご説明をさせていただきたいと思います。1つは、「官営八幡製鐵所旧本事務所の見学ルート整備事業」というものでございます。北九州市の世界遺産、旧本事務所・旧鍛冶工場・修繕工場、3つありますけれども、日本製鉄の構内にあることから立ち入ることができないというような状況にあります。このため、年数回「見学バスツアー」を実施するとともに、旧本事務所から80メートル離れた場所に眺望スペースというものが見学場所として今整備をされているところでございますが、近くでもっと見たい、近くで見学したいというお声もたくさんあるところでございます。そこでこの80メートルですね、今眺望スペースここありますけれども、ここに旧本事務所、80メートルあるわけですけれども、この80メートル何とかしようということで、所有者である日本製鉄にもご理解・ご協力をいただきまして、眺望スペースから歩いて移動し、旧本事務所を見学できるルートの整備、これを行うこととしております。眺望スペースのフェンスを改造して門扉を設置するほか、安全確保のための歩道の整備などを行ってまいります。新しい見学ルートの整備により、間近で世界遺産を体感していただく機会を増やしまして、世界遺産の保全への理解促進、シビックプライドの醸成を図ってまいりたいと考えております。そしてもう1つご紹介するのが、「マイナンバーカードの電子証明書の更新」についてであります。これは、マイナンバーカード電子証明書の更新等環境整備事業というものでございますが、マイナンバーカード用の電子証明書の更新受付を来年7月から郵便局でも取り扱うということを、予定をしております。背景としましては、令和2年度以降にマイナンバーカードを取得された方々が多いということで、有効期限が5年間の電子証明書というのの更新の件数、これが来年度以降、大幅に出てまいります。来年度以降の3年間で、50万人に上る方がその電子証明書の更新をする必要が生じてまいります。これは全国的にも同じ状況にありまして、国のほうもマイナンバーカードに関する業務について、郵便局への委託を積極的に検討してほしいという方針を打ち出しております。こうしたことから、来年7月より郵便局に電子証明書の更新業務を委託するということを考えておりまして、市民の皆様が身近なところで便利に手続きができる環境づくりというのを進めていきたいというふうに思います。今、区役所など17か所で行うことができるわけですけど、今度日本郵便の皆様のご協力もいただき、17か所から合わせて27か所へと大幅に窓口を増加をして、市民の皆様が利便性の向上、そして窓口の混雑の緩和、こういったところを図ることにいたしたいというふうに考えております。こうした内容を盛り込んでいるところであります。
(3)持続可能な維持管理への挑戦
市長
そして次にもう1件発表案件見ていただきますと、除草・防草対策というものでございますが、こちらです。「持続可能な維持管理への挑戦!!」をしようということでございます。雑草対策について、伸びたら刈る除草から、雑草を生えなくする防草への構造的な改革をしていこうということで、取組を進めているところでございます。「持続可能な維持管理への挑戦!!」、これを進めてまいりたいと、今日その関係のお話しですが、少しおさらいも含めてこの構造的なところお話しさせていただきますけれども、これまでの伸びたら刈る「除草」から雑草を生えなくする「防草」にシフトしながら、持続可能な維持管理業務、雑草対策を実現していきたいと考えています。これ様々な環境の変化が起きています。人件費などが高騰していくということ、物価も上がっていくということ、また他方でやっぱり地球温暖化も進んでいるということで、草の生え方が非常に早くなったとか、生い茂り方も強くなったというようなご指摘もある中でございます。こういった中で、除草はもちろん今後も必要です。ずっとやはり草を刈らなければいけない範囲も広がる可能性もありますし、頻度も大きくなるかもしれない。ですから除草のニーズというのはまだまだ相当あるわけですけれども、他方で、やはり徐々に除草、予防のほうに変えていくということになりますけど、除草から防草のほうにもう徐々にイメージ的にはシフトをしていくというようなイメージで、雑草対策というのをやっていかなければならないというふうに考えております。もちろん防草となりますと、初期費用がかかりますが、除草のように毎年除草をしなければならないことが必要がなくなって、将来的な維持管理費を抑制をしていくということ。また、良好な施設環境を維持、常時確保していくということにも資するものであります。この防草対策の構造的な改革に向けて、いろいろな現状分析、経済比較そして試験施工などを行いながら、基本戦略を策定していこうというような手順で進めていく予定です。その際にはもちろん当然ですけど、緑の保全への配慮、そして官民連携して様々な技術や様々な試みをしていくということ、新技術の導入などいろいろな手を尽くしながらこの草の対策ということ、雑草対策というものを進めていくという。こういう雑草対策、様々なトライアルをしながら知恵を集めながら基本戦略をとりまとめていくという、こういう手順で進めていきたいというふうに思います。そうした中で、基本戦略の素案は今年度中に策定をするという予定で、今進めています。素案を今年度中ということでございます。そして第1弾です。この改革の試行、様々現状分析などはもう当然ですけれども、具体的なアクションとして雑草対策プロジェクトの第1弾として、この度、日本製鉄株式会社の製品であります「カタマRSP」を活用した官民連携での試験施工を全7区でスタートをいたします。この「カタマRSP」、これは鉄をつくる時に副産物として発生する鉄鋼スラグからつくられる製品で、鉄鋼スラグの水と反応すると自ら固まる性質というのを活用した舗装材になっております。今回、この「カタマRSP」を活用させていただくことによって、これまでのコンクリート舗装に比べたらぐっと安価になるということ、そして、この度趣旨に賛同していただきまして、日本製鉄株式会社様が、この試験施工をする部分2,000m2について、この「カタマRSP」をご提供いただけるということにもなりました。ありがとうございます。北九州市で発生したものを原料として、防草対策を行う。鉄をつくる時に生まれた副産物として発生した鉄鋼スラグを使って、また、この防草対策に活かしていくと。言わば「地産地消の防草対策」という言い方もできるかもしれません。本当にこの度ご協力いただく日本製鉄株式会社様、本当にありがとうございます。こういった安価な、非常にコストを抑制できる工法を導入すれば、同じ予算でもより多くの防草対策が実施できる。そして今後の対策を加速化することにつながっていくというふうに期待をしております。こうした地域の中で、試行錯誤しながらにもなりますけれども様々なトライアルをしながら、この除草から防草へという歩みも一歩一歩進めていきたいというふうに考えております。発表案件以上でございます。
(4)パリパラリンピック開幕
市長
最後はコメント1つですね。これは昨日、日本時間29日3時からパリパラリンピックの開会式行われまして、パラアスリートたちによる祭典というものが幕を開けることになりました。先に閉幕をしましたパリオリンピックでは、多くのキタキュウオリンピアンが活躍をされたことは私たちの喜びでありました。今度は、また憧れの舞台に立つキタキュウパラリンピアン、これのみんなで、全力応援をしていきたいというふうに考えておりますので、ぜひキタキュウパラリンピアン、パラ水泳の福田果音選手、パラ卓球の古川佳奈美選手、パラバドミントンの藤野遼選手。こうした皆様をしっかりと北九州市全体で応援をしたいというふうに考えております。ちょっと当初の予定よりも台風の関係で少し発表案件は圧縮した面もございますけれども、この時期の発表案件ということでいくつかお話させていただきました。以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
(5)質疑応答
市長
じゃあご質問を承らせていただきたいと思います。
記者(共同通信)
幹事社から質問させていただきます。先ほどの予算案等のご説明の中で、財政の膨張圧力を解消していかなければいけないというふうに認識が示されたと思います。もし具体的に何か今後解消していく上で注力していきたいこと、引き続きもしくは新たに何かありましたらお話しいただけると助かります。
市長
そうですね。膨張圧力、ある種さっき申し上げたような人件費に物価、あるいは社会保障費、あるいは公債費の負担というのは、これはなかなか自然増とまでは言いませんけれども、非常にある程度固定的に確保しなければいけない部分というのがこれ当然あります。ここの部分は、しっかり確保する努力していかないと。その部分を2つありますよね。しっかりと経済活動を活性化して、歳入が増えていくように努力すると、これも大事です。そのためには投資しないといけないということもあります。他方でやはり今までの事業の中で、昨年から市政変革というような形をやっておりますけれども、より筋肉質により効率的で有効な事業の形というものもやっていかなければいけないと。これはX会議などでも取組を進めております。なので、この両者を見据えながらやっていきたい。ただ、大事なことは、この財政が厳しいと財政を緊縮すればいいというような、平成の考え方と言いますか、それ一辺倒というわけにはいきません。やはりしっかりと歳入を増やしていくということも大事な、財政にとって大事な要素でありますので、そういった必要なところには投資をしていくということも必要かというふうに考えております。
記者(共同通信)
ありがとうございます。予算に関して、発表案件の中に官営八幡製鐵所の眺望スペースのルートの件が、発表があったと思うんですけれども、来年度にはいわゆる八幡製鐵所のほうを含む明治期遺産の、いわゆる世界遺産登録から確か10年の節目を迎えるということでして、この遺産については、九州各県かなり広範囲にわたるものなので、なかなか北九州市だけというわけにはいかないと思うんですけれども、貴重な観光資源として、今後どういうふうにPRしていきたいかとか、何か考えがあればよろしくお願いします。
市長
そうですね。やはり世界遺産登録10周年。これで節目の年でもありますので、より多くの方々に関心を持っていただけるように、準備を進めていきたいと思います。その際には、必要に応じて他のどういった施設の間で連携ができるのか、あるいは、さらにどういう工夫ができるのかということは考えていきたいと思います。そこに向かってのステップとして、例えばバスツアーだけ見ましても、去年4回だったものを今年度は15回(正しくは、7回)というふうに増やす等々、今少しでも多くのご見学をいただけるように回数、あるいは頻度というものを増やしていくというのも1つのアプローチかというふうに思います。ただ、やはり日本製鉄さんの実際に稼働しているという、そういうところもありますので、そこら辺は関係者の方々と調整をしながらやっていきたいというふうに思います。今度案内ガイドの方が同行した見学ツアーの開催なども予定をしているというようなことでもあります。あと、世界遺産だけに限定しなくても、やはり北九州市の誇るいのちのたび博物館、これも本当に多くの来館の方おられる。あるいはスペースラボなど、旧本事務所ある近辺に、この東田の近辺には様々な魅力的なコンテンツ、夜景もありますよね。そういったものとの連携とこういうのも考えていきたいなと思っています。
担当者(政策局 政策調整担当)
政策局の政策調整担当課長です。すみません、先ほど今年度のバスツアーの実施回数15回と申し上げましたけれども7回でございます。そこはすみません訂正させていただきます。
市長
朝は15回って言わなかった?
担当者(政策局 政策調整担当)
はい、ちょっと。
市長
分かりました。はい、どうぞ。
記者(共同通信)
すみません、発表外にはなるんですけれども、26日に初代門司駅の遺構の追加の発掘調査が再開されたんですけれども、それについて受け止め等あればよろしくお願いします。
市長
そうですね。今回、スタートをしたということでございます。発掘調査、やっぱりこれをしっかりと調査をして、記録保存していく。門司の歴史、こういったものを発掘調査して記録保存していく。しっかりとそこは対応していきたいというふうに考えております。
記者(共同通信)
幹事社からは以上です。
市長
はい。じゃあ山下さんどうぞ。
記者(毎日新聞)
毎日新聞山下です。よろしくお願いします。先ほどX会議の話も出ましたけれど、先ほどの2回目になりますかね、文化施設の運営等ありました。途中でご退席されていたので、ちょっとあの場面では結構20年間遅れているとか、この規模で直接運営はあり得ないとかいろんな厳しい言葉等も出ましたけど、あの議論を改めて報告受けられての感想と言いますか、受け止めお伺いします。
市長
そうですね。やはりすごく開かれた場で率直に意見が出ている。そして割と今までのお役所の公開会議にしては、ちょっと割と激しい言葉だなと思われたっていうことは、でもそこは大事なことだと思います。やっぱり本音で本質的なところを議論するというのは大事なことなので。あれ片山副市長おっしゃっていたんですかね。まあまあ、こういったことで、確かにここでもう1回過去の、これまでのものをしっかり振り返りながら、いろんな他の地域とか、他の場所の他のベンチマーク、比較したり見比べたりしながら、やっぱり学びながら、またこう変えていく、すごい良いきっかけになるじゃないかというような趣旨のことをおっしゃっておられたかと思います。まさに私もそのように思います。やはり素晴らしい北九州市には多くの施設、公共施設あります。これ大切な財産であるんですけれども、やはり時代も変わっていきます。もっとどんどん頑張って、他の都市でも魅力的にしているとか、時代に合わせて様々な工夫をしてデジタルを導入したりとかいろいろやっています。そういったものも学びながら、今の立ち位置をもう1回見定める。これは大事なことかなというふうに思います。やっぱりびっくりされました?少しびっくりされたのかもしれませんが、そういう議論をやはり喧々諤々、やはり役所っていうのはどうしても言葉の片言隻句、言葉尻の言い方によって、いろいろご指摘・ご批判受けやすいところもあるんで、やっぱりみんなこうもう守らないといけないと、もうあんまりこう思い切った本音のところって、やっぱり表の場で言えないっていう、そういう難しさもやはりある中で、やっぱり皆さん、一生懸命データを集めてある種激しい議論、ある種厳しい言葉も受けながらということは、前向きに捉えてやっていきたいと思います。
記者(毎日新聞)
激しい議論だったからこそ、それをどう集約していくかとか、どう反映していくかっていうのが今後課題と言いますか、なっていくと思いますけど、その道筋の部分では今後どう活かして。
市長
そうですね。どんどん、最初からなんか大人しくまとまるために議論しているわけではなくて、一旦みんなが思っていること、こういう苦悩があるんですとか、いや、そうはしたかったんだけど、こういう事情があるんですとか。いろんな制約もいっぱいありますからね。そういった中を、行政側も言っていくというのも大事。また客観的に見て、いや、他の都市とか比べたり、今の時代の流れからすると、20年遅れているじゃないかっていうようなご指摘。これもまた率直な意見。もしかすると、それは私たちから見えない外部的な意見、これもまた大事なことでありますので、それをぶつかり合わせていくことによって、じゃあどこまでできて、やっぱりそこまでは、そこはちょっとさすがにすぐにはできませんから、ちょっと時間をかけていこうというのもあるし、ちょっと仕分けをしっかり時間軸の中で仕分けをしながら、できるところからやっていくということ。ただあれですね、今回X会議、まだ2回で、まだこなれているというか、まだX会議についての向き合い方っていうのは、パチッと完成されているわけじゃないですから、やっぱりつくづく利用者の方の目線、ユーザーの目線を、どう視点の転換を変えていくのかっていうこと。これやっぱり大事なチャレンジだし、そこにはまだ相当伸びしろがあるなという思いを持っています。あんなX会議の中で、写真でその掲示物がちょっと見えにくいとか、5時閉館ということもこういう言い方じゃなくて、こういうのが普通の今の世の中だよとか、やっぱ世の中も変わっているんでね。もしかしたら、それ昔20年前、30年前はそれで普通だったかもしれんけど、どんどんどんどんこう変わっていく世の中の中で、私たちの立ち位置考えていきたい。だから、非常にこの何て言いますか、なんかこう熱を帯びてきたんで、ここからやはり市役所の中の皆さんにもいろんな思いがあるので、そういうのもぶつかり合わせていきたいなということで考えております。
記者(毎日新聞)
ありがとうございました。防草のほうをお伺いしたいんですけど、基本戦略に関して、今年度中に策定ということなんですけど、この基本戦略どういうものをつくられるのか。例えばそのロードマップ的なものをつくられるのか、中央分離帯はこういう方策を取るっていうような一定の方針になるのか、少し具体的な像があれば教えてください。
市長
基本戦略の素案です。基本戦略の素案をつくろうと、何か具体的な中身もしあればどうぞ。
担当者(都市整備局 道路計画課)
都市整備局道路計画課長の竹島でございます。基本戦略につきましては、まず先ほど会見で発表もありましたが、まず現状把握と、あと試験施工で加速化させるために費用の比較であるとか、あとまた全体の母数、どれくらいの面積でそういった防草対策が必要かとか、そういったものも全て調査をいたしまして、今後どのところで重点的に進めていくかっていうところ、そういったものを費用も含めて出していこうというふうに考えてございます。以上です。
記者(毎日新聞)
今回の日本製鉄さんとやるものは、中央分離帯、今、土と言いますか、植栽とかをされている部分をそういう素材を入れていくっていう、そんなことになるんでしょうか。
担当者(都市整備局 道路計画課)
道路計画課でございます。今中央分離帯で、例えば今木があるところわざわざ切って埋めるとかではなくて、例えばあまりそんなに幅が広くない中央分離帯などで、少し雑草とかで視界が悪くなっている、走行にちょっと支障がある、そういったところをまず重点的に今回その材料を使って埋めていくと、そういったことを考えております。
記者(毎日新聞)
分かりました。ありがとうございます。
市長
どうぞ。こちらを。
記者(西日本新聞)
西日本新聞です。
市長
梅本さんね。
記者(西日本新聞)
西日本新聞梅本でございます。防草の事業について重ねて質問なんですけれども、従来のコンクリート舗装より安くなるとおっしゃったんですけど、これは大体従来より何割ぐらい安くなるかっていうのは、もう試算はあるんでしょうか。
担当者(都市整備局 道路計画課)
道路計画課でございます。まだ具体的に今から今後試験施工を行いまして、どの程度費用、今回の「カタマRSP」使ったらどの程度になるかっていうのは、今後また積算等必要になると思いますけれども、コンクリート舗装に比べると、3分の1程度ぐらいにはなるのではないかなと今想定で、これはあくまでも想定でございます。詳細は今後の試験施工の状況を見ながら、また計算していきたいと思っております。
市長
はい、富﨑さんどうぞ。
記者(TNCテレビ西日本)
すみません、私も防草対策のとこで、今課長、今後想定されるというふうにおっしゃいましたけど、大体対象となるのっていうのは、一応中央分離帯が主なのか、それとものり面とかそういうのもあるのか、大体の規模感とか、今回2,000m2試験施工しますが、例えば中央分離帯はどのぐらいありそうかとかいう、ざっくりとかあれば教えていただければなと思うんですけど。
担当者(都市整備局 道路計画課)
道路計画課でございます。まず対象になりますのは、中央分離帯、あと今おっしゃられました道路ののり面であるとか、あと道路にございます植樹帯あります。そういったところも対象の、全てとかではなくて、そういった対象の、として、今から数量全体の母数っていうのは今からちょっと数量を弾きますので、今現在どれぐらいあってどれぐらいやるっていうのは、ちょっと数としてはまだ現在分かっておりません。また防草対策につきましては、道路だけでなくまた公園とか河川とか、そういったところもございますので、全体としてどれぐらいあるかっていうのは今後調査等により出していくような形になるかと思います。以上です。
記者(TNCテレビ西日本)
ありがとうございます。続いて、日本製鉄さんのところの歩道の整備に関してなんですが、この歩道の整備、具体的にどんな感じにされるのか、いわゆる人が歩くところに両側にフェンスを設けたりとかするのか、見学の時は自由に散策できるような感じなのか、それとも案内の人がつくのか、具体的な計画とか方針があれば教えてください。
担当者(政策局 政策調整担当)
政策局の政策調整担当課長 諸熊です。今回の整備はまず眺望スペースが今フェンスに囲まれた形になっておりますので、そこに門扉を設けまして、出入りできるようにするというところです。それから旧本事務所に至るところまでについて、もともと歩道がありますけれども、安全面を確保するために歩道を歩きやすくし直すと言いますか、そういったところの整備を行うというところになります。あと、よく車が通る道路がございますので、そちらのほうに横断歩道と言いますか、そういった印をつけるというところと、あと入る時に日本製鉄の構内に入りますので、そういったチェックと言いますか、そういったところを行いますので、そういった警備員の詰所といったところをつくる予定にしております。それから入る時はやはりまだ構内になりますので、見学の案内ガイドというところを付けていきたいというふうに考えております。以上でございます。
記者(TNCテレビ西日本)
ありがとうございます。
記者(KBC九州朝日放送)
KBCの中野です。今日の発表案件以外の質問なんですけれども、しばらく議会の関係で会見がないということで、ちょっと先の話ですが、お伺いしたいんですけれども、9月11日で県警と工藤会の頂上作戦から10年となります。この10年いろいろ北九州市も変化があったかと思いますが、市長の目から見て、頂上作戦の開始から10年を迎えるということの受け止めと、この北九州市が変化してきた部分、そういった部分、お感じになっているところがあれば教えてください。
市長
そうですね。本当に市民の皆様、あるいは関係各位の本当に多大なるご尽力で、もちろん県警も含めて、こういった頂上作戦をはじめ、暴排運動というのがまち全体で行われ、そして安全・安心をつくってこられたこと、本当に大変ありがたいことだし、本当に心から敬意を表したいというふうに思います。10年経ちますけれども、まだまだこの暴排の戦い、あるいは暴排との対峙をしていくということは、まだまだ今後も続きます。行政としてもしっかり今後も関係各位と手を携えて一緒にやっていきたいという思いを持っています。なお、この刑法犯の認知件数などが大幅に減ってきております。これが一人当たりで言うと、福岡市を下回っているんじゃないかと思います。その減少率はこの10年間で(正しくは、ピークであった平成14年からで)、政令市の中でもナンバーワンだということになっていたかと思います。そういったもう目に見える変化、これは本当に先人の皆様のお力と思いの賜物であるということで本当にありがたく思います。私がこうしていろいろな経済の活性化などに大きなチャレンジができるのも、やはりその部分で自信を持ってやっていけると、安全・安心に全く揺らぎがないという思いがあるからこそであり、今の挑戦、そして未来の発展というのは、これまでの皆さんの尊い思いの上、努力の上に築かれているものだということも改めて痛感するところであります。この10周年については、またちょっとどういうふうに皆さんに発表させていただくかっていうのは、ちょっとご相談させていただく予定ですので。
記者(KBC九州朝日放送)
すみません、1点経済活動の挑戦の中でっていうお話ありましたけれども、やっぱり企業誘致なんかに関しては、こういった暴排の取組が進んだことで、向こうの障壁も下がったっていうような見方もありますけれども、その辺はどういうふうに考えていらっしゃいますか。
市長
私の個人的な体感としてはやっぱりありますね。やはりそういった、何て言いますか、市民の皆様が思っている以上に、やはりまだまだイメージというのは簡単に一朝一夕にして変わらないというところもあります。やっぱりそことの戦いというのも、やはり私たちの大きなチャレンジでもあります。そうしたところに、こういったファクトとこういった「安全・安心なまち」に生まれ変わったんだというファクト。そして、私たちが今どういう状況にあるのかということを併せ伝えることによって、また全然違ってくるので、私自身は、そこをなんかグリグリ議論しているわけじゃないですけれども、やはりそこについて、全く何て言いますか、今はこう自信を持ってと言いますか、堂々と、そこはもう言えますと、大丈夫ですというふうに言えるというのは本当に大きな力だなというふうに感謝をしております。
記者(KBC九州朝日放送)
ありがとうございます。
担当者(市長公室 報道課)
他はご質問ございませんか。よろしいですか。ご質問なければ、以上で市長定例会見を終了いたします。ありがとうございました。
市長
ありがとうございました。
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市長公室報道課
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