コメント項目 |
(1)パリオリンピック |
月日:2024年8月8日 |
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発表項目 | ||
出席者 | 北九州市長 |
10.令和6年(2024年)8月8日北九州市長定例記者会見
【コメント】
(1)パリオリンピック
【発表案件】
(2)北九州国際映画祭2024開催
(3)Z世代はみ出せコンテスト
(4)「Woman Will 北九州」始動
(5)門司港地域複合公共施設整備事業
会見の動画(YouTube)
会見録
(1)パリオリンピック
市長
皆さんおはようございます。それでは8月8日の定例記者会見を始めさせていただきたいというふうに思います。まずこちら、本当に連日続いておりますけれども、このパリオリンピック、今熱戦が続いているところでございます。モニター変わるかな、はい。今日で13日経ってあと4日ということになりますけれども、本当にキタキュウオリンピアン、北九州市にゆかりのあるオリンピック選手たちが躍動して、そして熱い戦いをしてくださっていること、これは私の子どもなんかもそうですけどね、本当にテレビの前で、北九州の人がオリンピックに出ているっていうことで本当に一生懸命応援していますし、日本の国っていうものを感じてくれたり、あるいは大人たちが本気で一生懸命戦ったり悔し涙を流したりということを、子どもたちや若い人たちも目の当たりにする、すごく素晴らしい舞台だなというふうに思っています。今回パリのオリンピックは、開会式もいつもと違って非常に歴史的建造物や様々なパリのシンボルなども背景に開催をされました。それで新しいスポーツ体験というものを世界に発信できているんじゃないかなというふうに思います。北九州市も小倉城とかありますし、本当にこれからのスポーツ大会を開催するにあたって、いろんなインスピレーションというか刺激を受けているところでもございます。中でもこちらですね。本当に、先週の土曜日でしたね、パブリックビューイングを小倉昭和館でさせていただきまして、早田ひな選手、そして松山奈未選手が銅メダルを獲得されたということは市民みんなの大きな喜びでもあるかと思います。本当に皆さんとパブリックビューイングの場で全力応援させていただいたこと、この時の感動というのは、やはり忘れられない、また何物にも代えられないものだと。スポーツの力、そして、みんなで応援する力を体感できる素晴らしい機会となりました。もちろんメダルに関わらず、いろいろな競技で精一杯競技していただいているこの姿というのは私たちに等しく感動をくださっているというふうに考えております。そして次、これですね。会場となった小倉昭和館のスクリーンに映し出されるこの映像と音響というもの、この映画館でパブリックビューイングすると音もいいですしね、当然ながら画面もいいですしね、やっぱり新しいこのスポーツの楽しみ方というものを1つチャレンジできたのではないかと思います。樋口館主はじめ小倉昭和館の皆様にも、大変急なお願いにも関わらず応じてくださって、樋口館主も、こういった使い方も、新しい映画館のあり方というのをつくっていきたいですねっていうようなことをおっしゃってくださって、本当にありがたい機会でございました。昨日も、今度は小倉駅のJAM広場でパブリックビューイングを開催をいたしました。これは柳井綾音選手、北九州市立高校出身の、競歩男女混合リレーに出場された柳井綾音選手の活躍をみんなで見ることができました。北九州市立高校陸上部、未来のキタキュウオリンピアンの候補の方々と一緒に全力応援するという機会になりました。こういった形で、本当に様々な機会で市民の皆さんと一緒に声援を送る、応援する、これは本当に素晴らしいことだというふうに思います。また10日に予定されている、早田ひな選手が率いる卓球女子団体の決勝戦、もしくは3位決定戦のパブリックビューイング、この開催も決定をしております。会場は早田ひな選手の出身地である、戸畑区にある第一警備スポーツセンター戸畑、3位決定戦であれば17時から、決勝戦であれば22時から試合開始が予定をされております。会場でやはりまた市民の皆様が感動を共有できる場ができること、これを期待をしております。この秋、北九州市は「世界を動かすスポーツ大作戦」と題して、街中にスポーツと賑わいが溢れることとなります。9月には、パリオリンピックでも非常に注目をされました種目の1つである体操競技、個人で3個の金メダル、これを獲られました岡選手や、同じく金メダルを獲得された男子代表選手を含め、日本体操界のトップ選手が一堂に会する「2024体操ニッポンGALA in 北九州」の開催、これもございます。そして、これを皮切りとしまして、10月には小倉城を舞台に「ツール・ド・九州2024」、そして11月には「第2回FIGパルクール世界選手権・北九州」、卓球の「WTTファイナルズ福岡2024」が開催をされまして、パリオリンピックメダリスト・早田ひな選手の勇姿をこの北九州の地でリアルに見るチャンスが提供できるものと考えております。街中にスポーツが溢れるこの秋、11月、常識を覆すとまでは言えるかどうか分かりませんけれども、北九州市がこのスポーツに懸ける、スポーツでまた北九州市を元気にしていくというそのチャレンジを行うこと、これを楽しみにしていただきたいというふうに思います。今、関係局担当職員一同、本当に今年はもう大変な分量のことで、これもう尋常じゃない作業になってしまっておりますけれども、今一生懸命取り組んでおりますのでぜひご期待をいただきたいというふうに考えております。
(2)北九州国際映画祭2024開催
市長
さて次に、またこの秋、冬に向かっての告知となります。昨年12月に市制60周年の記念事業として行いました、初めて行いました北九州国際映画祭、地元ゆかりの俳優陣による華やかなオープニングセレモニー、そして地元ゆかりの映画「無法松の一生」をはじめ、国内外の様々な作品の上映など、多彩なプログラムを開催をいたしました。本当にアジアからも俳優が、あるいはアメリカからも映画関係者が来られたりして、非常に国際性も豊かに第一歩を記したということが去年の12月でありました。まさにフィルム・コミッション事業で名を馳せている「映画の街・北九州市」が新しい一歩を踏み出す、そういった記念すべき事業となりました。「映画の街・北九州市」がさらに成長していくためにも、この映画祭をしっかりと育てていきたいということは、私は去年申し上げました。その上で大変、次の重要な一歩となる第2回北九州国際映画祭、こちらが、概要が固まりました。第2回の北九州国際映画祭、11月1日から3日までということで開催が決定をいたしました。お知らせをいたしたいと思います。「映画の街・北九州市」の魅力を世界にしっかりと伝えていく、そして市民みんなで映画を愛する場にしていく、こういう北九州国際映画祭、11月1日から3日までということになります。今回の映画祭からは、今後の映画祭が続いて、そして成長していくということを見据えまして、多くの方が参加しやすい土日を中心にプログラムを集中させた日程を設定することといたしました。映画の会期は11月1日から3日、会場はJ:COM北九州芸術劇場中劇場、小倉昭和館に加え、今年は新たに船場広場屋外イベント会場なども追加することにしております。去年は第1回なのでどんと大きくスタートしましたけど、これからは、第2回以降はまたきちっと継続をしながらコツコツ積み上げていくという、そういうステージに入っていくということになります。じゃあモニターのほうご覧いただきたいんですが、映画祭のコンセプト、これも去年の経験を踏まえながらどういうコンセプトでやっていくのかということであります。それを言語化いたしますと、「世界で最も映画愛に満ちた映画のエコシステムをつくろう」ということです。北九州らしいこの映画祭のあり方、これを考えていく中で、北九州市には本当に映画を、地域で受け継がれてきた映画に対する愛、映画愛というものがものすごくあります。だからこそ北九州市の市民の皆さんが、映画で挑戦するすべての人を応援をしていく、これ俳優の方はもちろん映画関係者の方、スタッフの方、それを支えられる方、そういった方々がみんなで応援をして、世界にその映画人の方々を押し出していく、そして背中を押していくという、そして羽ばたいていってもらうという、こういうような流れが1つあります。そして海外で、あるいは様々なところで活躍をされた映画関係者、映画人の皆さんがこの北九州国際映画祭に里帰りをしてきてもらって、あるいはその撮影を支えた市民の皆様やこの地元の方々と交流をしていただくことで、また刺激をし、振り返っていただき、北九州にまた「お帰りなさい」ということで受け入れていくということ、北九州市から送り出し世界へ、そして世界で活躍し、世界にチャレンジをした映画人がまた北九州市に戻ってくる、それは作品を携えてということもあるでしょうし、映画人として帰ってくることもあるかもしれませんし、そういった関係性をつくって、これをグルグルグルグル回していくという、そこのベースになるのは、世界一映画を愛するコミュニティをつくっていくという、こういう形、この繋がりの循環ということで、北九州ならではのエコシステム、繋がりの輪、生態系、こういったものを確立・拡大していく、それを北九州らしい国際映画祭のコンセプトとして大事にしていきたいと思います。1つは映画で挑戦するすべての人を応援する、2つ目は世界一映画を愛するコミュニティの形成を進めていく、この柱に沿って様々なプログラムを実施していくこととします。また今年は映画祭のプログラマーとして地元ゆかりのお二人にご就任をいただきました。1人目、松居大悟監督です。北九州出身の映画監督、ご本人からは「北九州で生まれて、東京に来て20年の自分が、こうして微力ながら関われるのは嬉しいです」という、北九州愛溢れるコメントをいただいております。本当に北九州愛に満ちた松居大悟監督、1人目、プログラマーです。2人目、犬童一心監督です。地元ゆかりの作家、松本清張作品「ゼロの焦点」で日本アカデミー賞を受賞した映画監督として知られております。ご本人からは「北九州国際映画祭がこれから未来へ向け、愛されて、大きく育って行くためにがんばりたいと思います」と大変心強いコメントをいただいております。お二人にはそれぞれの視点で魅力的な映画を選出をしていただき、映画ファンを楽しませていただきたいというふうに思います。上映作品は、日本初上映の作品やプログラマーのセレクション作品などを中心に全20作品の上映を、予定をしております。具体的なプログラムとして1つ目の柱、「映画で挑戦するすべての人を応援」という柱に関しましては、犬童監督監修のもと、映像制作を志す方が、映画期間中に実際に映画を撮影・編集し公開をするという「北九州NEXTムービーワークショップ」というものも予定されています。また、小中学生が映画作りを体験する「未来をひらく子ども映画プロジェクト」、そして、釜山国際短編映画祭と連携をしまして、学生が国際短編映画を選出をする「国際短編部門・学生セレクション」、こういったものを開催をしまして、将来、世界で活躍することを志す映画人の輩出を目指してまいります。もう1つの柱、「世界一映画を愛するコミュニティの形成」についてです。やはり映画コミュニティのさらなる拡大、そして熱量を上げていくということが必要でございます。小倉都心のこの船場広場での屋外上映や「食」のイベントなどを行う「まちなか映画館」、あるいは北九州ゆかりの映画を対象に、市民の皆様や映画ファンの投票で上映作品を選定する「北九セレクション」、これを開催をしていきたいと考えております。今年はまた第2回ということで、第1回の経験を踏まえ、また将来への展望を携えて新たな取組を追加しまして、世界と繋がる魅力的なプログラムになりますよう、映画祭となりますよう、多くの方々と今準備を進めさせていただいております。また詳細決まり次第、発表をしていきたいというふうに考えています。「北九州国際映画祭2024」、ぜひご期待をいただきたいと思います。
(3)Z世代はみ出せコンテスト
市長
さて次です。今年度新設した組織、Z世代課の目玉事業であります「シン・ジダイ創造事業」が本格的に動き出したところであります。Z世代を対象としたアイデアコンテストの募集、本日から開始をするということを発表したいと思います。タイトルはこちらです。「周りの目なんか気にするな。Z世代はみ出せコンテスト」です。もう一度言います、「周りの目なんか気にするな。Z世代はみ出せコンテスト」です。合っていますね。このZ世代課をつくっていくということによって、そしてこの事業を進めていくということで、北九州市もちろん若者の流出というのは大きな課題で、これをどうしっかり止めていくかっていう大きな課題でもありますし、やっぱり若者がどんどんこの北九州という場でチャレンジができる、そしてそれを市民がみんなで応援する、やっぱりそれを、たとえうまくいかなくてもみんながしっかりと受けとめて「次また頑張れよ」っていうふうに言っていける、こういうまちにしていきたいという思いがあります。それがやっぱり北九州らしいまちのあり方、そして若者との関わり方の1つのポイントではないかと、こういうことを考えているわけでございます。今回「Z世代はみ出せコンテスト」、これは、常識にとらわれない若者ならではの独創的なアイデアをこのまちで実現していってよというプロジェクトでございます。コンテストの開催によって、あるいはアイデアの実現を通して、北九州市ならチャレンジができる、北九州市なら否定するのではなく応援をしてくれる、こういう街の柄、街柄をつくっていきたいと、そう考えています。「日本一若者を応援するまち」になっていこうという方向性に沿ったものです。Z世代、私もZ世代課からいろいろレクチャー受けたり、幹部たちもZ世代課のレクチャーを受けたりしているんですけど、皆さんもZ世代がどういうふうに見られているか、Z世代ですか。
記者
Z世代です。
市長
ですよね、Z世代ですよね。お一人はZ世代ですよね。Z世代にもいろいろおられると思いますけども、やっぱりZ世代はなかなか、いろんなタイプの方がおられるんですけども、やっぱりSNSなどの周りの評価を気にして一歩踏み出せない現状もあるというふうにも聞いております。今いろんなSNSを活用していろんな問題が起きていますけれどもね、やっぱり一歩を踏み出せない現状もあるということで、一歩踏み出して、そしてはみ出してもらいたい、こういう思いで、それを打破してもらいたい、若い力で、もうリスクを恐れないでやってもらいたい、それを大人たちが応援する。こういう思いでタイトルに込めたという、タイトルを設定したということでございます。この「Z世代はみ出せコンテスト」、対象事業なんですが、若者ならではの新規性・独創性、そして北九州市を舞台に、街を盛り上げていただく、これも1つお願いしたいなというふうに思います。15歳から29歳までのZ世代と、これは、北九州市内はもとより北九州市外で今北九州に通っている人もいるかもしれません、学校でね。その住民票の場所がどこかということにこだわらず、北九州市を舞台に、北九州市という素材で街を盛り上げていただきながら、彼らの発想を思い切ってやってもらうと、こういうプロジェクトであります。補助金最大300万円の補助金を支給し、実行に向けて、地域や市内企業はもちろん首都圏で活躍されている北九州市出身の方にメンターになっていただくなど、街ぐるみで若者のチャレンジを伴走支援していく、ここにもこだわっていきたいと思います。若い方々を応援したいという大人たち、このまちにおられます。そういった方々のお力で伴走支援ということも考えております。あと、これは今後チャレンジしながら進めていきますけども、北九州出身だけど東京に出ていって、東京の大企業やいろんなところで活躍をされていて、でも北九州市で何か手伝いたいなと思われている方、あるいは北九州市で大企業とか、大きな東京の企業で働いたあと、リタイアされて、何か北九州に恩返しできないかな、繋がりが持てないかなっていう方、そういった方々の知恵や知見というのも、これもぜひ貸していただきたいなというふうに考えております。私も東京行った時、そういう声よく聞きます。何かできることがあったらいつでも言ってくださいって、東京の北九州出身の方々でやっぱりそういうことをおっしゃってくださる方がたくさんあります。本当ありがたいことで、そういったお力もお借りしたいなということで、今後そういったことにもチャレンジをしていきたいと思います。スケジュールです。コンテストの募集期間、9月11日までということになりまして、その後、書面審査を経て10月中旬にいよいよ市内でコンテストを開催をいたします。そして事業実施、そして成果発表ということで、「日本一若者を応援するまち」に向けて進めていきたいと思います。今日はちょっとまだ申し上げられませんが、今日は申し上げられませんが、開催場所、審査員についてもいろいろと今検討を深めていただいておりますので、このZ世代のプロジェクトにふさわしい開催場所、審査員というものも後日発表させていただきたいというふうに思います。若者ならではの常識にとらわれない、そして一歩はみ出していく、そういうような斬新なアイデアの応募をお待ちをしております。それを街ぐるみで応援をしていきたいと思います。
(4)「Woman Will 北九州」始動
市長
そして、今日はちょっと発表事項が多くて大変恐縮でございますけれども、次は「Woman Will 北九州市」、これなくなったんだっけ、Woman Will入っている?ここに資料、「Woman Will 北九州」についての発表でございます。今日はあれでしたっけ。これ逆になっていた、入っていました。ごめんなさい、こっち前に入っていました。すみません、失礼しました。そしたら次がこれです。次に発表させていただきたいのが、「Woman Will 北九州」が始動するということでございます。「Woman Will 北九州」、北九州市をもっと愛されるまちにすることを目指す新たなプロジェクトとして「Woman Will 北九州」を始動いたします。本当にZ世代もそうなんですけど、やっぱり女性の皆さんのお力をもっとこのまちで活かせるまちにしていくということ、やはり北九州市というまちは公害克服もそうですしね、象徴されるように、この北九州市の持っている女性のパワー、エネルギー、明るさ、強さ、こういったものが北九州市というまちをつくってきたこと、これはもう間違いないことであります。本当に私もいろんな方と、女性団体の皆さんとも、生涯教育、社会教育等々で女性の皆さんの素晴らしい力を感じているところであります。北九州市がこれからさらに発展していくためには、こうした女性の力がもっと十分に発揮されるということが欠かせないということで、新しいプロジェクトでございます。かつて末吉さんの時代に「ミズ21」という非常に有名な取組、女性の視点でまちを変えていこう、そういう取組がありましたけれども、その際もいろんなプロジェクトが起きて、いろんなネットワークができて、女性の力でまちを変えていこうということを末吉さん時代、行われたということもありましたよね。今回のプロジェクトは、女性の力を発揮していただく第1弾の取組として、公募などでエントリーいただいた18歳から30代までの女性20名の方に参加をいただきまして、定期的な勉強会やディスカッション、あるいは様々な現場訪問等々の活動、フィールドワークなどの活動を通じまして、北九州市への理解を深め、また「こうなったらいいね」「ここがちょっと問題だよね」と、こういうことを見つけていただきながら、そしてその解決策を考えていただきながら、最終的には北九州市がもっと愛されるまちになるためのアイデアを提言いただくということで進めていきたいというふうに思います。参加される方は、大学生・社会人・専業主婦・社会活動をされている方・子育て中の方などバラエティに富んでおりまして、女性としての視点はもちろん多角的な視点から新たなアイデアをご提言いただけるものと期待をしております。いただいた提言は、市の施策や取組にしっかりと反映をいたしまして、北九州市の施策のアップグレードに繋げていきたいというふうに考えております。これはまだメンバーはお手元にはお配りしてないんですかね、今日はね。これももうメンバーが決まりまして、いよいよ始まるということでありまして、プロジェクトのキックオフ8月19日月曜日の13時から行うということにしておりまして、冒頭の1時間、報道機関の皆様にも公開をさせていただくので、こちらにもぜひお越しいただければと思います。女性の力が発揮できる。そして女性の目からもしっかりと愛される、こういったまちにしていきたいというふうに考えております。それに向かっての動きをスタートしたということでございます。
(5)門司港複合公共施設整備
市長
そして、次に門司港関係なんですけどね、本日は1つご報告をさせていただきたいと思います。モニター、はい。門司港地域複合公共施設整備事業につきまして、予定をされておりました、市民の皆様への説明会が一巡をいたしましたので報告をさせていただきます。これまで様々な、今予定をされてあるいはご要望でセットされていた説明会というのは、一巡をしたところでございます。16回、そして462人の方にご参加をいただいたというものでございます。その様子はウェブサイトの中でも公開をしております。また市民の声として、多くのご質問やご意見もいただいているところでございます。また25件の要望書等もいただいているところでございます。本当に、4月から始まって、ずっとこの7月に至るまで多くの関係の皆さん、あるいは住民の皆さんにも参加をいただいて、本当に関心を深めていただき、また行政、今の方針の説明に耳を傾けていただき、そしてご意見もいただきこういった意見交換の場においで下さった市民の皆様に御礼を申し上げたいというふうに思います。本当に皆様からいただいた意見、市民の皆様、あるいは専門家の皆様も含めて皆さんのご意見というのは、本当に大切に受け止めさせていただいて、整理をさせていただきたいというふうに思います。どういった意見があったのかということで、私どもとしまして、今の考え方、方針をお話しする中で、様々な意見をいただいているところで、その類型とそれに対しての考え方ということでここに書かせていただいております。まず遺構の取り扱いにつきましては、やはり「門司の発展の歴史そして鉄道史を後世に伝えるという観点を尊重してほしい」というご趣旨のご意見、こういった1つのカテゴリーがございました。そういった中には全面保存、一部保存、あるいは計画を見直して、あるいは発掘調査の範囲の拡大といったような形でご意見を提示されるということもありました。やはり門司の発展の歴史、鉄道史、これを何とか後世にそういったものを尊重できないかというようなご意見、こういったものもございました。そしてまた2つ目には、それと繋がるものでもあるんですけれども、「遺構の記録保存ということの考え方」についても、例えば、遺構の記録を基にバーチャルとして残して、映像として残していってはどうかとか、床をガラス張りにして遺構の一部を見学するようにしてほしいというようなご意見もいただきました。これは先の議会でも、一部の議員の方から、何かデジタルを使ったそういった取組というものをやってはどうかという意見ありましたよね。3つ目が、「施設の利便性・快適性」という、この現実的なご意見もいただきました。やはり今は、この公共事業の発端というものが、約10年前に遡るわけですけども、やはり90年を超える施設があって、雨漏りが止まらないとか段差がどうしてもなくすことができないとか、そういった面で、あるいは災害の恐れがあるとかいろんなことで、危険性・快適性・利便性というところで様々な問題がある。そこの課題に対応するのは待ったなしだというところからスタートした議論だというふうに認識しておりますけれども、そういった意味からでやはり、であればこそ利便性や快適性について施設のバリアフリー対策、あるいは外観を門司港レトロ地区の街並みに調和させてほしい。あるいは、地震、高潮対策万全にしてほしいといったご意見もあったところです。大別するとこういったカテゴリーのご意見をいただいているというところであります。もうこれ本当に皆さん、市民の皆さん、あるいは有識者の皆さんからいただいたご意見というのは、大切な意見として全て受け止めさせていただきたい。やはり皆さんの思い、皆さんの考えというものは1つ1つ大事なものとして私たち承っております。そういった中でこういったご意見・ご要望の背景にある思いというところ、ここにしっかりと寄り添って、今後もしっかり汗をかき、知恵を絞っていきたいというふうに考えております。私どもとしましても、やはりまだまだこの説明というのはあるいはご理解というのはもちろん、全員がもう100対0で全員が分かったというところまでいくのは、それは難しいところも現実にはございますが、ただできる限り、やはり得心をしていただく、そういうことなのかということを理解していただく必要がありますので、引き続き市民の皆様への説明というのは丁寧に行っていきたいというふうに考えております。今回いろんな意見交換会を行ってきた対話を行ってきた中で出た、あるいはいろんな要望書などでいただいたご意見の中、大体収斂するというか、大別するといろんなよく聞かれる意見、よく出るご意見、よく出るご質問というのがございます。そういったものについてFAQとしてまとめまして、そしてまたいただいた意見に対する市の意見、こういった考え方、こういったものもウェブサイト上で掲載をしていきたいというふうに考えております。あと市政だよりでも掲載をいたしまして、情報提供はさせていただきたいというふうに思っております。もちろん今後も、適宜説明会というのは開催させていただきたいというふうには思いますので、こういった、どういう経緯があったの、どういう考え方なの、どういうようなプロセスでこの方針が議論されてきたの、あるいはどういうふうにこれから対応していくの、こういったいろんな様々な議論、ご意見・ご質問をあろうかと思いますので、またそういったことにもご相談しながら適宜説明会を、開催をしていきたいと思います。そして2つ目、「記録保存や施設の利便性等について」でございます。こちらも先ほど申し上げたように、議会でもそういったご指摘、あるいは議論が少しありましたけれども、やはり専門家、あるいは市民の皆様のご意見やご要望の背景にある思い、これはしっかりと大切に受け止めさせていただき、私たちもできる限りいろんな知恵を絞って汗をかいていきたいというふうに考えております。そういった意味で、できるだけ私たちも、その思いに寄り添えるような工夫はこれからもしっかりと続けていかなければなりません。今、左にありました様々な記録保存や利便性・快適性ということでございますが、1つは記録保存、やはりそのこの門司港の歴史についてこういったものをどういうふうに伝えていくのか、門司エリアには様々な、今場所もありますけれども、やはり遺構の記録保存のあり方についていただいたご意見をしっかりと受け止めまして、発掘調査で得られた記録を基に、例えばデジタル技術なども活用いたしまして、門司港のまちの成り立ちや当時の人々の生活など後世に伝える方法など、こういったものがないのか、こういったことはしっかりと検討を深めていきたいというふうに考えております。そして施設の利便性・快適性について、これ現設計に基づきながらも、やはりハード・ソフト両面からさらなる工夫というのはまだまだ行う必要がございます。こういった検討もしていきたいと思います。やはり実際に今回パースであったり、動画であったりそういったものを、市民の皆さんに見ていただく中で、ちょっとこういうところはどうなってんの、こういうところはもうちょっとこうしてほしいというようなご意見いただいておりますので、やっぱりそういったところで、どういった、そういったご意見に応えることができるのか、これはしっかりと今後も検討を深めていきたいと思います。もちろん先の議会でも、左にあるようなご意見というのはあり、またこの検討を深めていくというようなことはお答えした部分もございますが、やはりしっかりと、一巡説明会をしたところではございますが、一旦整理、いただいたご意見を整理をして、そしてそれに対する私どもの考え方、そしてこれからの次のステージに向かって、しっかりと私たちも検討を進めてまいりたいということで、取り組んでまいりたいと考えております。
(6)質疑応答
市長
はい、そしたらちょっと長くなりましたけれども、そうですね、これでちょっと今40分ぐらい喋っちゃって、長くなってしまってあれなんですけれども、ご質問をお受けしたいというふうに思います。
記者(共同通信)
ありがとうございました。幹事社の共同通信です。Z世代課の目玉事業を伺いたいんですけど、これ補助金最大300万円で、若者から意見を、意見というかアイデアを貰うっていうところなんですが、例えば、はみ出せって言っているので、なかなかどういうアイデアが来るのか想定するの難しいと思うんですけど、なんか想定している一例というか、何か想定しているものがあれば。
市長
そうですよね。それはね、もちろんいろんなコミュニケーションの中で、こういったことっていうアイデアは出てきているんですけど、それをここで言っちゃお終いな感じがありますけれども、今そういったアイデアをしっかり思いを形にしてみたい、力を試してみたいという思いのあるZ世代の方に応募をいただきたいというふうに思っております。ただ、そうだそこはありますね。ヒアリングをしたところが、これ結果は言っていいんですよね。大学生などにヒアリングをしたところ、例示としてこんなことが出ていますということ。これが実際コンテストに出てくるかどうかはちょっと分かりませんけれども、例えば未来の科学者を輩出する小学生向けサイエンス教室。これを大学生から小学生向けにやってみたいとか、大学の枠を超えて、学生同士がタッグを組み、若い感性でデザインをする空き家リノベーション。市内企業でのインターンシップや若者の地元就職を促進するマッチングアプリの政策などのアイデアというものが今出てきているところです。
記者(共同通信)
はい、ありがとうございます。これ実現するために、もうすでに活躍している方も北九州市出身の方をメンターにっていう話もありました。それもアイデアが出た時点でそういう人を探し始めるのか、ある程度もうこういうメンターの候補があるのかっていうのは。
市長
そこの運営の話し、どうぞ。
担当者(政策局 Z世代課)
政策局Z世代課長の柏木です。案件が出てきましたら、その専門性に応じてマッチングしたいというのももちろんなんですけれども、先ほど市長おっしゃった首都圏のメンターという方は、学生さんだと今後どういうふうなキャリアを築いていったらいいかとか、生きる上での道標ということもあると思いますので、今からそういった方に専門性じゃないそういった道標になるような方は、今から人選を進めていきたいなというふうに思っております。以上です。
記者
分かりました。ありがとうございます。門司港の遺構の件で伺いたいんですけれども、市民への説明会が今回一巡したというところで、一応今後も適宜開いていくという話しでしたけれども、大体どれぐらいの頻度でやっていくとかっていうのは特に決まってはないんでしょうか。もう必要に応じて。
市長
今、リクエストいただいた、あるいは予定をしていたものが一旦全て一巡したというのが今日のご報告でございます。なので現時点で、何かペンディングで、何かご要望いただいてペンディングのままっていうものは今はない。今の状況ではないということですよね、おそらくね。ということでございますので、また今後そういったものが出てくれば、適宜開催をしていきたいということで、今予定としては、一巡したということでございます。
記者(共同通信)
分かりました。幹事社からは以上です。各社さんお願いします。
市長
山下さん、どうぞ。
記者(毎日新聞)
毎日新聞山下です。門司遺構に関してお聞かせください。対話に関しての先ほどの確認なんですけど、今後に関して、あくまで要望があればっていうような形になるんでしょうか、要望があれば開催するっていう流れ。
市長
そうですね。今セットされているものはないということです。もちろん要望もないところで押しかけていくのもあれなので。そういったご相談はいただきながら、そういう機会をつくっていくということになりますね。今予定されて、こちらからのやりますよっていう、提案したものも含めた予定は一巡したということですね。ですよね、はい。
記者(毎日新聞)
追加の発掘調査の結果ですとか、そういうものが終わった後の説明会等に関してはどのようになるんでしょうか。
担当者(都市ブランド創造局 文化企画課)
都市ブランド創造局文化企画課長の楠本です。発掘調査につきましては、昨年も現場の発掘の状況を市民説明会等を行っておりますので、同じようなものができないかというのを今検討しているところでございます。以上です。
記者(毎日新聞)
まだ追加発掘調査も終わってない段階ではあるんですけれども、ここの後世に伝える方法を検討という部分、こちらのなんでしょう、例えばその専門家への協力を仰いだ第三者機関をつくるとか、そういう検討方法に関してはどのようなお考えでしょうか。
市長
そうですね。それもどういった形がいいのかやはり1つ1つ、ご意見を今受けとめさせていただいておりますので、まずそこをしっかりと整理をして、こちらから何か案をつくるのがいいのか、みんなで議論をするのがいいのか、そういったことは今後工夫しながら考えていきたいなというふうに思います。
記者(毎日新聞)
方法に関しては、本年度もしくは次の予算、新年度予算に盛り込むような形でやっていくっていうようなイメージでいいんですかね。もうちょっと長期的な何かを考えていくのか。
市長
そうですね。それがもちろん大きな予算を伴うものかどうかっていうことも現時点では決まっているものではありませんので、様々な意見、アイデア、こんなアイデアもあるよとか、こんな事例があるよとかそういったものも今教えていただいて、他の地域の、そういった今事例の研究とか、あるいはそれに伴う、どれぐらい費用がかかるのかとか、どういうふうにそれをご覧いただけるのかとか、そういった知見をまずはしっかりと深めていく必要があるかなという段階でございます。
記者(毎日新聞)
市としての考え方は、どれぐらいまでにまとめていけばいいなっていう目安のようなものってあるんでしょうか。
市長
市としての考え方?
記者(毎日新聞)
大体の考え方と言いますか。こういうことをしていこうっていうのがまとまっていく時期っていうのは、どのぐらいになるんでしょうか。
市長
どういう、何かへの記録保存のあり方とか利便性とかですね?
記者(毎日新聞)
ごめんなさい保存に関して。
市長
記録保存ですね。
記者(毎日新聞)
保存と活用。
市長
そうですね。この辺りも今後様々な意見を見ながら、また他にもご意見、この記録保存のあり方について、ご意見を出したいという方もいらっしゃるかもしれませんので、そういった意見がどういうふうに来るのかということも見ながら、考えていきたいと思います。ただ、丁寧に受け止めて丁寧に検討していくことが必要だと思いますので、何かこう大急ぎでそれをまとめていくというよりかはしっかり皆さんの意見を聞きながら、アイデアをしっかりと精査しながらやっていくことが必要かなということです。こういう段取りでこういうスケジュールでやっていくということがもうちょっと解像度高く見えてきましたら、それはお知らせをしたいというふうに思います。
記者(毎日新聞)
ありがとうございました。
市長
富﨑さん。
記者(TNCテレビ西日本)
TNCの富﨑です。よろしくお願いします。門司の説明会一巡したということに関してなんですけれども、私も何回か取材させていただく機会があって、反対の方は反対だし、早く施設がほしいよっていう方もいらっしゃって、一巡してみた中で、これが多数決的なとこで決めていいのかどうかっていうのは難しいんですが、サイレントマジョリティーとかいう見方とかもありますし、現地なり市民の温度として、その遺構を巡って市民はどういう考えをしているのかとか、施設整備急いだほうがいいというふうに考えているのかとかいう、その辺りの感触っていうのはどのように受けていらっしゃるんでしょうか。
市長
そうですね。それは私は、担当のほうから報告を受けている身です。その時の空気感とか、あるいは動画もありますからそういったものを見みながら、こういう雰囲気だったんだなというふうに感じている範囲でございますけれども、担当の方また後で聞いていただいたらいいと思いますけども。様々、やっぱり来られる方っていうのは関心を持たれている方、だから今言ったサイレントマジョリティーということに、特段そこまで行くところまでは、行く時間もエネルギーも割けないという方もたくさんおられるので、ちょっとそこは、この説明会だけでは、すべて分かるところではないですが、来られた方の中では、様々、関心のある方、思いのある方が集まって来られて、様々な意見、あるいはディスカッションが行われたというふうには聞いております。その中では、もちろん行政の説明をされて、例えば片山副市長が出た時に、なんか行政の説明をして、それで分かったって言ってゾロゾロゾロゾロと帰られる方もおられるし、いやいやいやっていう方は残って、ご意見されるって方もおられたでしょうし、それぞれの方のそれぞれの思いというのをその時の形で表現をされているというようなことかと思います。なので、ちょっと一概に、それの空気感を、こうこうだって一括りにしてちょっと言うのはなかなか難しいところがあります。ただいずれにしても、1つ1つご意見を出してくださるということ、あるいは関心を寄せてくださること、これは本当にありがたいことではあります。なのでそういったお声というのも、今ありましたようにしっかりと意見として大切に受けとめさせていただいて、それで、その考え方をウェブサイト上でも、しっかりとお答えをするというようなこと。そして、さらにはいろんなチャネルをこれからも引き続きご説明をしていくということをやっていくと、加えてさらに安全性や利便性、具体的な施設のあり方、こういったものについてのご意見、こういったものについてのさらなる検討、こういったところは、建物つくるまで、様々な意見がまだまだ出来上がって完成というところまではずっとあるでしょうから、できてからもあるかもしれませんけどね。そういったものをずっと磨き上げていくということは、非常に大事なことかなというふうに思いますので、私たちも知恵と汗をかいていきたいなというふうに思います。
記者(TNCテレビ西日本)
いずれいろんな判断とかいろいろな決断をなされていくことになろうかとは思うんですが、その際に以前もお伺いしたかと思いますが、最優先されることっていうのは、どういったことになりますでしょうか、改めて。
市長
そうですね。本件に関しましては、市民の安全・安心が第一という考え方、これは大根本にございます。今現実に、様々な門司エリアにある公共施設、ここには築90年を超えるものも含め、雨漏りが止まらない、あるいは段差がどうしても解消できない構造になっている。あるいは防災上も不安が残る。こういったものが幾つもあります。そうした中で、やはり市民の安全・安心をしっかり守っていく。これは行政としての本市でもあり、市政を預からせていただく市長としての私の大きな役割の出発点でもあります。やはり市民の皆さんの安全・安心を守っていく。これがやはり大事な大根本であるということでございます。そのためにですね、これまで10年近く、議論をずっと積み重ねてこられた、この先人の皆さんのご苦労、こういったところもしっかりとリスペクトをしながら、市民の安全・安心を守っていくというところが大切な考えの根本にあるということは、改めて申し上げたいというふうに思います。はい、宮原さん。
記者(FBS福岡放送)
すみません、FBSの宮原です。発表項目以外でお聞かせください。明後日で旦過市場一帯の2度目の火災から2年となりますけれども、以前夏にも解体という話も出ておりました。現状の解体に向けた、着工に向けた計画の進捗状況、それから現状の移転補償の契約状況を教えてください。
市長
はい。旦過火災から2年を受けまして、市内外からの多くのご支援をいただきまして、市場は元気を取り戻していると、復興から再整備のステージへと動いているというふうに考えています。本当に多くの皆様のご尽力、ご支援に改めて感謝を申し上げたいというふうに思います。現在、今年度、着実にフェーズが今進んでおりまして、事業の顔となる4階建て商業施設につきましては、盆明けから、建物整備の準備を開始をしまして、10月から既存建物の解体に取りかかるということになっております。そして大きく言えば令和9年度末の事業完了を目指して今後もやっていくと、スピード感を持って取り組んでいくということでございます。宮原さんご指摘、今ご質問いただいたちょっと詳細はこっちで。
担当者(都市整備局 神嶽川旦過地区整備室)
都市整備局神嶽川旦過地区整備室長の草野でございます。宮原さんが先ほどご質問いただきました、移転補償の契約の状況でございますけれども、先ほど市長が申しましたとおり、10月から建物の、中央市場という建物の解体に着手するんですけれども、そちらの建物で今営業されている方々につきましては、全ての方との移転補償の契約が完了してございます。以上でございます。
記者(FBS福岡放送)
ありがとうございます。またちょっと毛色が変わるんですけれども、明日、8月9日が小倉が原子爆弾の標的だったというそこのことに関連して伺います。今、平和のまちミュージアムのほうでは、長崎市からも協力も得て、8月9日を忘れるなというような企画展も実施されていますけれども、この原子爆弾の標的だったということを市としてどのように、後世に伝えていこうと考えているのか教えてください。
市長
まず8月8日、今日が79年前八幡大空襲があった日だということで、この大空襲で数多くの尊い命が失われた。この点について謹んで哀悼の意を表したいというふうに思います。そして、今、宮原さんからお話があった、8月9日、明日は長崎の原爆が投下された日ということでございます。現在、企画展を展開をしております。やはり、小倉が、昭和20年の8月9日原爆投下の第1目標であったという事実、そして来年80年を迎えますけれども、この戦後迎える中で、戦争の悲惨さ、平和の大切さ、こうしてそうして今があるこのありがたさ、先人たちの思い、こういったことをしっかりと振り返り胸に刻んでいく、そういう大切な企画展として、多くの方に訪れていただきたいというふうに考えています。「8月9日を忘れるな」というメッセージ、これは私もこの企画展で見ましたけれども、「8月9日を忘れるな」当時の小倉市長が、やはり長崎が小倉の目標が変わって長崎に投下されたということに対して、思いを寄せて、その日をやはり小倉、当時の小倉市民として、忘れずにいようというふうに呼びかけたというメッセージであったということであります。やはり長崎の苦しみは、北九州市、あるいは小倉の苦しみでもあるということを伝えられたかったであろうというふうに考えています。まさに長崎がこの投下された場所として、ずっとこの79年間様々な苦しみ、痛みを感じてきたということは、北九州市民として、これからもそれをしっかりと認識をし、胸に刻んで、また長崎の痛みというのも共有をしながら、平和への誓いというのを固めていく、そういう機会としたい、そう思っております。
記者(FBS福岡放送)
ありがとうございます。あと一方で、平和のまちミュージアムが開館から2年あまり経っていますけれども、行ったことがある市民含めてかなり少ないのではないかと感じています。私、タクシーの運転手お二人に聞いたんですけど「どこですか」って言われまして、場所も知らない、タクシーの運転手さんも場所を知らないんだと驚いたんですけれども、また聞くと、修学旅行で訪れる学校も平均して月1校に満たないと聞いています。この施設について現状の課題認識、それから今後どのように活用していくか市長の考えを教えてください。
市長
そうですね。本当にこれは令和4年4月19日に開館をしたということで、それ以降、来館者数というか当初目標5万人だったというふうに聞いておりますけれども、令和4年度で約3万2,000人と、令和5年度は2万1,000人という、非常に苦闘しているという状況であるということは数字上表れています。なので、これをどういうふうに、既にもうあるわけですから、これをどういうふうに活用し、また多くの方に親しむ施設にしていくのかと、ここに取り組んでいくことが大事になってきます。他の施設との連携などによって、集客力のある企画展の開催ということ、これは今回の「8月9日を忘れるな」という企画展もそうですし、あと私2ヶ月か1ヶ月前かな、行きました、知覧のほうと連携しまして、南九州市と連携をいたしまして、知覧の方々の手紙などを展示するというようなこともありまして、単体だけで頑張るということだけでもなく、いろんなところとネットワークを活かしながら、魅力のある、多くの方が足を運んでくださる企画展の開催というのは、これは今後努力していきたいと思います。やはりこの平和の大切さを深く考えるきっかけづくり、この次世代の人材育成を図るということはとても大事でありまして、このためにこのミュージアムをどういうふうに機能を活かしていくのか、これは今後も努力をしていきたいというふうに考えております。
記者(FBS福岡放送)
ありがとうございます。
市長
どうぞ。
記者(共同通信)
今の話の流れで聞くんですが、この長崎の原爆の目標だったというところで、長崎の痛みを共有していきたいという話がありましたけど、今回長崎の平和祈念館でイスラエルの大使が参加、招待しなかったというところで、G7の他の国の大使も参加しないっていうのを表明していますが、それについては、その最初の投下目標だった原爆の北九州の市長としてどういう受け止めをされていますでしょうか。
市長
なかなかちょっとそこは、第1目標だったということの立場からと言われてもそれはちょっとなかなか、そういう立場からということは難しいところがありますけれども、もちろんやはりそれぞれの地域の思い、あるいはこれからの世界への思い、やっぱり平和を希求する、平和を志向するという思いの中でそれぞれのご判断があるんだと思います。特に長崎市、長崎の市民の皆様というのはとりわけ、どの地もそうですけれども、とりわけ、やはり原爆を通じての被害を大きく受けられたということで、平和、それも自国だけではなく世界全体の平和に対する思いというのは、やはりお持ちなのであろうという中での様々なご判断があっただろうというふうに拝察をしております。いずれにしても、本当に世界でずっと、今はイスラエルもありますし、ウクライナもありますし、本当にいろんなところで紛争や戦争が絶えないということ。この状況の中でやはり国際情勢も、私たちを取り囲む東アジア情勢を中心としたいろんな状況が起きている中で、どういう、私たちが振る舞いをするのか、どういうメッセージを発していくのか、どういうふうに国際情勢を解釈、咀嚼していくのか、これは非常に大事なことでありますので、そういった中でのそれぞれのご判断や思いというものは尊重されるべきであろうというふうに思います。
記者(共同通信)
ありがとうございます。
市長
どうぞ。
記者(読売新聞)
読売新聞の牟田口です。発表案件に戻りますけれども、映画祭で一部ちょっと触れられてはいましたけれども、昨年第1回の映画祭ということで市長出てみられて、まちの盛り上がりも含めて、どういった点に課題というか認識を持たれて、それをどういうふうに今回のプログラムに落とし込んだのか改めて教えてください。
市長
そうですね。去年この初めての映画祭というのを開催をさせていただいて、まず本当にこれ準備結構大変だったと、右も左も分からない状態の中で数年かけて開催に漕ぎ着けたということで、本当に多くの職員はじめ関係の皆様、委員会の皆様に多くの力を借りてやらせていただいたということがございました。まちの盛り上がり、これは率直に言っていろいろな評価はあるでしょうけれども、私自身はやはり間近で関わった当事者の1人として、非常に多くの市民の皆様が映画を楽しむ、映画を愛する大きなきっかけになったというふうに思います。また映画人の俳優や海外の映画スターも含め間近で見られて、そこで言葉を交わして、あるいは実際に見ることができた、この高揚感やワクワク感というものは、やっぱり映画祭ならではのものであったというふうに思います。そして映画祭での様々な企画がありました。自分の好きな映画、皆さんもここに付けられて来られたことがありましたけれども、様々な映画というものを改めて考えてみる、あるいはどういう映画が好きなのかということを考えてみる機会にもなったと思いますし、ブルーカーペットとか、ああいうような華々しいものもあって、やっぱりワッと高揚感がすごくあったと思います。なので、シビックプライド、あるいは北九州市が「映画の街」としての力を持っていることを体感をした、あれだけの方が集まって来られるというだけでも、やはりこれまで30年積み重ねてきた歴史ってすごいなと私も思いました。他方、課題感としては、初開催だったのでなかなか準備が時間を要したとか、途中で難渋したこともあって情報発信が早め早めに行うことができなかった面があるんじゃないか、ここは1つ思うところもございます。やはり改善の必要は、そこはあるかな。今年は、9月中旬には全てのプログラムを確定をしまして、少しでも早く皆さんにお伝えをして、そして話題に上って、そして多くの方がお越しになられるというような形に少しシフトしていこうかなということは今考えております。なので、9月には、来月にはほぼ全ての上映作品が発表できるように早急に準備を進めていきたいと、今年はそういう事前のプロモーション強化というところも1つ課題感として取り組みたいなというふうに思っております。
記者(読売新聞)
ありがとうございます。あともう1点なんですけれども、五輪の関係で、連日の活躍というのですごく国民全体で盛り上がっている状況ではあると思うんですけれども、その一方で北九州市の柳井選手をはじめ、SNSでの誹謗中傷というのが1つ大きな問題に、社会問題になっていると思いますけども、今後北九州市としての国際大会がいろいろ開催される中で、そういった、また事態に陥るというおそれもあると思います。一自治体でどうこうできる問題なのかって難しいところはあると思いますけれども、今回改めてその問題について市長どういうふうにお考えなのかという。
市長
そうですね。本当にSNSを通じて行われる誹謗中傷はもう決して許されない、私は思います。今回、柳井選手が団体に出る、あるいは個人で出るというようなことを通じて様々な誹謗中傷が生まれたということ、これは本当に許されざることだと思います。もう否定からは何も生まれません。否定することから前向きな行動や思考が生まれることは何もない。私は本当にこれまで、柳井選手もそうですし、今回ものすごく話題になっていますけれども、これだけ人生かけて、もう大変な思いで努力をしてこられた皆さんに非常に卑劣な手段で誹謗中傷する、SNSで誹謗中傷する、これはもう、私は地球上でも本当に、最も卑劣な行為の1つじゃないかと思います。やはりその人の思い、苦労、そしてかけてきた情熱、こういったものを踏みにじる、一言で、1つの言葉で踏みにじるような誹謗中傷というのはもう絶対に許さない、許されない。これを、私たちの北九州市の大会では起きてほしくないし、それを起きないように皆さんにもお願いをしたいと思います。やはりSNSでの誹謗中傷、本当に毎日私も朝ニュースで見ていると、もうそのニュースが毎日ほぼ出るような状況に今なってきています。匿名性に隠れて、本人の直接前で言わない誹謗中傷を行うということ、そしてそれを拡散をするということ、その陰湿さ、そして後ろ向きさ、これは何も生まないです。本当に、このオリンピック選手の方々がどれほど傷ついたかと思うと、私は本当に憤りを隠せないですね。もうありとあらゆる人間の、一番よくない人間の倫理の土台を壊すのがSNSの誹謗中傷だと思います。言いたい放題で、陰で隠れて言う、そして本人に言えないことを言う、そしてそこに、もしかすると事実に基づかないことも交らせる、そういったことでアスリートの皆さんを傷つけるということはもう絶対にやめてもらいたいし、そういう北九州市の大会にはしたくないと強く思います。大人がこういうことをしていたら、子どもにSNSいじめをなくせとか言われてもなくすわけはないです。大人が率先してSNSで誹謗中傷していて子どものSNSいじめをなくせと言ったって、大人が率先してやっていたらそんなものなくなるわけがない。だからしっかりそこは、こういったことを契機に私はもう1回SNSにおける、人を傷つけるという行為については、あるいは様々な情報を匿名で拡散するという行為については大人が責任を持ってやらないといけないと思いますね。北九州市からは、本当に否定ではなく応援するというこのメッセージを、スポーツ大会を通じて発していきたいというふうに思います。やはりスポーツというのは多くの人の心を揺さぶり、多くの人たちの気持ちに希望や夢を与えてくれるものです。それをみんなで応援していく、そういう大会を開催していきたいというふうに思います。
記者(読売新聞)
ありがとうございました。
市長
伊藤さん。
記者(NHK)
NHKの伊藤です。旦過市場について伺います。これまで火災などで解体などのスケジュールは遅れておりましたが、10月に解体となることとなり、再整備事業の中で大きな一歩になると思います。改めて再整備に向けた意気込みについて、あと防災とか賑わいづくりを絡めて教えていただければと思います。
市長
そうですね。本当に旦過市場は北九州市にとっての大きなシンボルであり、心の柱とも言える非常に大切な存在である。ここが度重なる火災、あるいはこれまでの様々な安全性等々の問題からの、1つの不安があったという状態から新しい再整備、そして新しい時代の旦過、新しい時代の小倉、北九州市へなっていくための大事なプロジェクトでございますので、しっかりと着実かつ丁寧にプロジェクト、この再整備というのを進めていきたいというふうに考えております。これは北九州市だけではなく本当に全国からも「旦過市場、最近どう」とか「最近どんな感じですか、進んでいますか」っていうような声も私もよく聞きます。やはりそういった全国の皆さんから愛される、あのような素晴らしい場所というもの、またそこで働かれている皆さんの思いというものをしっかりと大切にしながら、北九州市として責任を持ってこれから再整備を進めていきたいという決意であります。
記者(NHK)
ありがとうございます。
担当者(市長公室 報道課)
他、ご質問よろしいでしょうか。ご質問なければ以上で市長定例会見を終了いたします。ありがとうございました。
市長
ありがとうございました。
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