発表項目 |
(1)AIで未来型行政へ 市政変革に向けた実証開始!(PDF:1MB) |
月日:2023年12月21日 |
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コメント項目 |
(2)インフルエンザ注意喚起、年末年始の診療体制について (3)北九州国際映画祭について (4)2023年の振り返りについて |
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出席者 | 北九州市長 |
16.令和5年(2023年)12月21日北九州市長定例記者会見
【発表案件】
(1)AIで未来型行政へ
【コメント】
(2)インフルエンザ注意喚起
(3)北九州国際映画祭
(4)2023年の振り返り
会見の動画(YouTube)
会見録
(1)AIで未来型行政へ
市長
皆さんおはようございます。では定例記者会見をスタートさせていただきたいと思います。まず私のほうから発表事項が1点ございます。まずフリップですね、これですね。生成AIの実証開始につきましてお話をさせていただきたいというふうに思います。この度、生成AIを使いまして、未来型行政を展開していこうということで3つの取組、スタートをすることになりました。新しい生成AIを活用した実証ということで、北九州市では9月26日に生成AIピッチ大会というのを、開催をいたしました。取材にもお越しくださった方いらっしゃるかと思います。生成AIに精通をする事業者6社の方から最新技術に関する情報提供、ご提案をいただきました。そのピッチ大会、新しいサービスや事業の提案の大会のあと、庁内の中でアンケートを、実施をいたしまして、実証してみたいと希望する声が多く上がりました。その結果、事業者の方々と協議を重ねた結果、この度、生成AIを活用した実証が3件開始されることになりました。「生成AI三兄弟」と呼んでいるのですけれども、3つのことを行います。まず実証期間、今年の12月から3月までをまず実証として、どういうふうに業務に適用できるかやってみたいと思います。まず1件目、AI市長秘書官。これですね。AI市長秘書官ということで、この実証では、私の定例会見での発言や職員へのメッセージ、それから、いろんなところの挨拶とか、そういったところでの文章とか言っている内容を、学習をしまして、生成AIで挨拶文案などを作成してくれるという、こういうAI市長秘書官という取組をしてみたいと思っています。「誰でも」「いつでも」「即時に」スピーディに適切な文案が生成されるということで、職員の負担軽減、それから私と職員の皆さんの意思を合わせていくということにも役立っていくと思います。これ私がいろんなところ、この記者会見でもこういうふうにここで話している、もうここで話していることっていうのは割合、私がフリーに喋っているのですね。原稿というか骨子はありますけど、あとはもう私の想いとかで喋っていて、私のワードというのがあるわけですけれども、そういうのを、大勢の職員の方々がそれを全部チェックして、それを全部インプットして、傍にいれば別ですけれどもね、やはりその各局のいろんな各担当になると、もう私の想いとか、私の使っている言葉に込められた意図とかっていうのは、これはなかなか、浸透するのって簡単なようで難しいところもあります。そういった意味で、市長の言っている言葉とかワード、こういったものを、AIのほうでまずはしっかりと学習をしてもらって素案をつくってもらうということで、それを踏まえながら、職員の皆さんが加除修正をしながら私の発言内容などをつくってくださる。これによって組織全体の、発信するメッセージの一体感、そして言葉、ワードに込められたニュアンスや意図というものを、組織全体でしっかりと共有をしていくという、こういうことをやっていきたいというふうに思います。私の想い、それから取組をしっかりと組織全体で伝えていこうと。どんなふうになっていくか流れですけどね、もう言うまでもないですけれども、いろんな文案とか記者会見録とかメッセージとか、そういったものをデータベースに入れて、AI市長秘書官がそれを学習をし、こういう場合にはこういうことを大体言っていますよとか、こういうキーワードを使っていますよ。すると、これを原案として職員の皆さんが加除修正、また様々なことをやりやすくして挨拶文が完成していくという。今まで大体この仕事でつくったまず原案があって、そこに私の想い、いつもこういうことを言っているのに何か入ってないなとか、いつもこういう時、こういう想いで言っているのにちょっとそこがずれていて、そうすると、また原局の方にそれを、指示をして、そのフィードバックを受けて、このやり取りが発生したりするのが普段のやり方なのですが、よりこれをスピーディにやっていこうということで、次の画面。イメージですけどね、AI市長秘書官というふうになっておりますけども、例えばこの「まつり起業祭」、祭りのイベントの挨拶、祭りのイベントの挨拶なのでそんなに何か深いワードが入るわけじゃないかもしれませんけれども、ある程度定型的な世界かもしれませんが、そんな中でも、その地域のこととか祭りに対する私の想い、この八幡地域では、市長はこんなことをよく想いとして、こんな歴史に言及していることが多いなっていうようなことを、このAIが学習したものがダダダダダッとこういう形で出てきまして、それをもとに書いていくということで、挨拶1つ取ってもより一層、ちゃんと血が通ったというのか、想いの通ったものに、そして一貫性のあるものにしていきたいなという思いで今回AIを使っていきたい、AI市長秘書官という取組でございます。こういった辺りで、どのように生成AIが私の想いなどをしっかりと表現し、また組織内でしっかりそれが浸透する大きなドライブになっていくか、これを注目していきたいというふうに思います。2つ目、AI会計室。これは、この実証では会計事務、様々な職員の方々の質問に対して、北九州市の例規集やマニュアル等を学習した生成AIが自動的に回答してくれる、そういうシステムです。会計事務は複雑です。いろんなルールがあります。きちっとルール通りにやらないといけないのが会計事務の要諦でありますけれども、例規集とか会計事務マニュアル等を、学習したAIのほうに言葉で質問文を職員の方が入れて、それに答える形でこのAI会計室が回答をくれるということで、これは会計担当者の方々の事務の軽減、それから、間違いのない事務の遂行に大きな役割を果たしていくことを期待したいというふうに思います。例えば出張旅費の精算手続きを教えてほしいとか、やはりこれはなかなか、事細かに出すと非常に複雑なところも多々ありますよね。そういったところに、「誰でも」「いつでも」「即時に」知りたいことが回答内容として生成されるということで、職員の皆さんの負担の軽減、会計事務のレベルをより向上させていきたいというふうに思っております。そして3つ目、AI提案箱。これは、例えば市民の皆さんからアンケートをもらったり、今、新しいビジョンつくろうとか、もういろんなことを、アンケートたくさん取っています。これから多くの市民の皆さんの声を聞いて、それを、分析をして、そしてそれを市政に活かしていくという、こういう循環をつくっていきたいと思っています。ところが、やはりものすごい量ありますからね。これを、どう分析をしていくのか、どういうふうに政策に落としていくのか、文書に落としていくのか、これは難しいことです。なので、それをAIの力でやっていこうというものです。例えば一例、今回やってみようと思うのでは、「(仮称)子ども憲章」という、これをつくろうということで私、掲げさせていただいておりますが、この「(仮称)子ども憲章」を取ってみると、アンケートで今6万件、小中学生5万件、保護者の皆さん1万件と、6万件のアンケートが今集まっているわけなのですが、これを、どうやって分析をして取りまとめていくのか、これだけでもう相当な作業になるわけですけれども、1つですね、今回はAIのほうで分析をするという実証もしてみたいと思います。例えばこのお子さんたちが書いたアンケートの中でも、ポジティブな意見、ネガティブな意見、保護者さんの意見の中でも、交通機関に関すること、買い物に関すること、公園に関すること、いろんなことがあります。こういったものをバーッとAIのほうで分析をしてもらって、そのデータを、集計をするということによって、子育て当事者の方の思いや価値観と実際に出される政策のギャップを埋めていく、きちっとそれに沿ったものにしていくということ。今回はAIによる分析と並行して、職員自らもちゃんと分析をしていくということをやります。それで、それぞれに要する時間とその分析結果、アウトプットがどんな感じかを、比較をしてどれぐらい使えるのかというのを今回は検証するという、そういうプロセスに踏み出してみたいと思います。逆に職員の皆さん、AIがやることによって、非常にその分析の仕方で、職員の皆さんがやっている分析とちょっとまた違うっていう部分もあるかもしれませんし、AIが分析してくれた結果から、職員の皆さんが新たな気付きを得ることもあるかもしれませんので、こういった取組をやることによって、協働ですね。この部分については、人とAIの協働の部分をしっかりやりながら政策の練度を上げていきたいなというふうに思っています。このAIによる新しい未来型行政、AIで未来型行政へ進めていくという、この「(生成)AI三兄弟」、これを、まずはチャレンジをしていきたいというふうに思います。ちなみに今、把握している範囲では、AI市長秘書官、AI提案箱という取組については、政令市でも初めての取組であろうというふうに、確認できる範囲ではですね、というふうに受け止めておりますけれども、北九州市から新しい取組を進めていきたいと思います。そしてもう1つ、またこれもDXネタになりますけれども、次に、市民の皆様への行政サービスの向上に向けた取組として、全7つの区役所でキオスク端末の運用開始を始めます。北九州市内のコンビニなど425店舗で既に実施をされております証明書のセルフ発行サービスにつきまして、今年度中に全7区役所にキオスク端末の設置を完了しまして、サービスを、開始をしたいと思います。スケジュールにつきましては、利用の多い小倉南区役所、八幡西区役所にて、先行して、令和6年の1月4日からサービスを開始します。残りの若松区役所、八幡東区(役所)、戸畑区役所については、2月19日からのサービス開始を、予定をしております。既にこのキオスク(端末)サービスを、開始をしている小倉北区(役所)、門司区役所と合わせて、全7区役所での証明書のセルフ発行サービスが利用可能となります。区役所、これコンビニありますよね。コンビニあるのですけど、コンビニの1つの限界はサポートしてくれる人がいないという、そういう問題があります。ただ、区役所ではサービスを利用する時に職員がサポートをしてくれます。この端末についての。なので、デジタルに不安な方、デジタルに不慣れな方の最初の一歩として、この区役所のセルフ発行サービスを体験し、また利用いただきたいなというふうに考えております。キオスク端末での証明書の発行に、知っていただく、触れていただく、慣れていただく、そうすることで、次からは自宅の近くのコンビニに行ってみようかとか、そういったような形でジワジワジワと、このキオスク端末、いろんな店舗にあるものに対する垣根を越えていっていただく、これが非常に大事なことだろうというふうに思いますので、そういった取組をスタートしていきたいというふうに思います。
(2)インフルエンザ注意喚起
市長
次に、いくつかコメントに移っていきます。次にインフルですね、インフルエンザ。連休を前に、若い世代を中心にインフルエンザなどの感染症が流行している中、年末年始のお休みを迎えるということになります。皆様が安心して年を越すことができますよう、北九州市の年末年始の診療体制についてお知らせをいたします。まずインフルエンザの感染状況です。現在、新型コロナの感染は、この青いところですけれども、比較的落ち着いている状況にはございますが、インフルエンザは全国でも増加傾向が続いております。北九州市におきましても、定点医療機関当たりの1週間当たりの患者報告数、11月中旬から警報レベルになってきております。警報レベル30以上ということですけど、これを超えてきているという状況にあります。このような中、これから年末年始の連休を迎えまして、多くの医療機関が休診となります。このため、北九州市では、夜間・休日急患センター、それから第2夜間・休日急患センター、そして、門司・若松休日急患診療所の開診に加えまして、12月31日から1月3日までの間は、市の医師会と連携をいたしまして、市内約10箇所の医療機関におきまして、外来対応の医療機関を臨時に開診することといたしました。発熱などで受診を希望される方は、新型コロナ受診・相談センター、こちらにもお問い合わせをいただきたいというふうに思います。様々な皆様のご協力をいただきながら、年末年始の診療相談体制を取ってまいります。年末年始には、普段会われない方とも接する機会、増えることも多いかと思います。市民の皆様におかれましては、引き続き、こまめな手洗い、咳エチケットなど、基本的な感染対策に心がけていただき、よいお年をお迎えいただきたいと思います。今日も雪が今すごく降っていますけれども、非常に寒い時期にグッとまた入ってきましたので、皆様の体調管理、そして、素晴らしい年末年始のシーズンを過ごしていただきたいというふうに心から願っております。
(3)北九州国際映画祭
市長
そして、次に国際映画祭につきまして。本当に皆様、今日お越しいただいた各社の皆様にも、いろんな形でも報道いただきまして、本当に御礼を申し上げたいというふうに思います。12月13日から17日、5日間開催をいたしました北九州市初の国際映画祭、「北九州国際映画祭」が、無事閉幕することができました。関係者の皆様に御礼を申し上げたいと思います。アンバサダーを務めていただいたリリー・フランキーさん、ご登壇いただいた多くのゲストの皆様、多大なご協賛をいただいた企業の皆様、ボランティアスタッフなど、運営にご協力いただいた皆様、ご来場いただいた皆様、この映画祭の開催にご支援・ご協力いただいた全ての皆様に対しまして、改めて心から御礼を申し上げたいと思います。報道機関の皆様にも事前の告知、会期中の報道をはじめまして、この映画祭の盛り上げに多大なご支援を賜りました。深く感謝を申し上げたいというふうに思います。本当に最初の、初めての映画祭、しかも国際ということで、「映画の街・北九州」って言っているので、それはもう、生半可なことはできないと言いますか、ちゃんと、しっかりとした映画祭にしなきゃいかんということで、スタッフも本当に昼夜を問わず苦労して、努力を重ねて今回の開催に漕ぎ着けることができました。結果としては、関係者の皆様に本当にご支援をいただいたおかげで、ゲストの皆様、東京や世界から集まってくださったゲストの皆様からは、素晴らしい上映作品を揃えることができたと、また何より、北九州市のやはりおもてなし、ホスピタリティは全国屈指だというお褒めの言葉をいただきました。来場者の方々からも、大きなスクリーンで映画を観る素晴らしさを久しぶりに体感できた、再認識できた。小倉昭和館もありましたし、非常に多くの皆様が喜んでくださった。またこの映画祭、非常にいいイベントだったというふうに言っていただいて、今、来場者アンケートでは速報値、今週日曜日までのアンケート、この映画祭の総合満足度は、約9割の方に評価をいただいたということで、満足したということで、映画に対する総合満足度88%、次回開催された場合の参加意思も93%ということで、今回東京から来られたゲストの中の方にも、非常に全国の数多ある映画祭の中、もう全部、到底、なかなかそういうものはオファーを受けられない方、受けられないというスタンスを取られている方も、もう北九州国際映画祭はぜひこれからも協力したいというような温かいお声もいただいておりますし、大変皆さんのおかげでよい機会になったと思います。北九州市初めての大きなチャレンジ、「映画の街・北九州市」の沽券に関わる非常に大事なイベントだったわけですが、まずはやることができた。ただ、もちろん初めてでもありますし、行き届かなかった点もあるのは事実でもございます。様々なご意見、ご指摘などをしっかりと受け止めて、これからも成長させていく、育てていく映画祭としてこれから取り組んでいきたいというふうに思います。アンケート調査や経済波及効果、パブリシティ効果などの結果を踏まえまして、「映画の街・北九州」として、エンターテインメントとともにさらに発展させていく政策について、しっかりと検証・検討してまいります。私自身も最初の『ウィール・オブ・フェイト(~映画「無法松の一生」をめぐる数奇な運命~)』、『無法松の一生』の(4K)デジタル修復版というのを皆さんと拝見させていただきましたけど、本当にその裏にある、「無法松の一生」を巡る戦中・戦後からの様々なストーリーのドキュメンタリーと併せて、やはり映画にかける皆さんの想いとか、そこに関する映画が持つ命、映画はずっとこうやって人によって紡がれて、引き渡されてきているのだなということを改めて勉強させていただきました。やはり映画の作品って、人の命は有限ですけど、作品の命って無限だなと。ずっとその命がデジタル修正されたり、戦争などを経過しながらも、いろんなフィルムを皆で探したりとか、そういったものをしながらその命をずっと引き継いでいかれる、こういうような姿に感銘を受けましたし、また「無法松の一生」の中で描かれている、この北九州市の土地柄とか、人の温かさとか美徳みたいなものをまた再認識することができて、私自身も非常に勉強になりましたし、タイからBL(ボーイズラブ)映画も来てくれて、非常に大きな、新しい様々な価値観を大切にする、北九州市のこれからの姿にも合致するいい機会になったのではないかというふうに思います。本当に、もう繰り返しになりますが、改めまして、北九州国際映画祭を支え、盛り上げてくださった全ての皆様に対し、厚く御礼を申し上げたいというふうに思います。
(4)2023年の振り返り
市長
そして、続きまして、今年が年内最後の定例記者会見だということでございますので、その振り返りということで、毎年恒例でやっているということでございますので。今年の2月20日、北九州市長として初登庁させていただき、市政を預からせていただいて10ヶ月が経過をしました。昨日がちょうど10ヶ月ということになりました。この間、非常にもう寝ても覚めても、北九州市のことをどう前に進めるかということと格闘をしていた、様々なチャレンジ、困難、葛藤、また喜びや、やりがい、様々なものも感じながらも非常に一生懸命、ほふく前進しながら進んできたという感じの10ヶ月でございました。市議会、人事、予算編成など、初めてのことだらけでありましたけれども、種蒔きを何とかしたい、未来に向かっての種蒔きをしていきたい、まちの空気を変えていきたい、明るい方向にという思いで24時間、10ヶ月取り組んできた期間でございました。そうした中で、これ年末のお約束ということで、私が考える今年の北九州市の漢字一文字ということでございまして、これですね。ありがとうございます。ニーズあるのかなと思ったのですけど、ありがとうございます。今年の(漢字)一文字、こちらです。「動(どう)」です。今年、市長選挙は2月にありました。北九州市が動いて、私に市政を託してくださった。そして、北九州市を動かそうということで様々な政策や活動に奔走してきた。まさに私自身、あるいは市役所も含めて動き続けてきた。こういった意味で、今年はもう「動」という、「動く」という漢字以外にはありません。16年振りの新たな市長として市政を預からせていただくことになりました。これは大きな大変動、大きな動きであったというふうに思います。これは市役所の職員たちも16年振りでありますから、大変な、全く経験したことのない職員もたくさんいるわけですから、その中で組織も上や下へ大騒ぎ、大変動であったかと思います。またもちろんそれが議会もそう、経済界もそう、市民の皆様もそう、様々な面での大きな動きが始まったということで、様々な変化の種蒔きが始まったというふうに思います。私自身もとにかく奔走してきたということで、がむしゃらにやってきたということであります。北九州市が持つ「人」・「場」・「企業」のポテンシャルを最大限発揮したまち、「稼げるまち」、「彩りあるまち」、「安らぐまち」の実現に向けて新たな市政が動きだしたということでこの漢字といたしました。市政の中に入ってみて、改めて認識したこと、これはなかなか1、2分で言えることではないんですけれども、いろんなことあるんですけれども、やっぱりあれですね、北九州市はもう大きいですね。本当にいろんな事業、いろんな予算もそうですし、いろんな活動もしているし、いろんな可能性がある、いろんなポテンシャルがある、もうこれを日々、目を見開きながら感じました。もちろんいつも申し上げていますけど、ものづくりの基盤、産業力、グリーンエネルギーもある、そして市民の熱い情熱もあるし、災害に対する強靭性もある、地理的な優位性もありますし、観光力もまだまだあります。本当にこれだけ揃った街ってなかなかないなと。そしてこれだけ日本の課題を、これ凝縮しながらもそれに向かってチャレンジしようとしているまちはないなという意味では本当にすごい可能性に満ちた街だというふうに改めて思います。それを、ポテンシャルをポテンシャルで終わらすわけには絶対いかないので、それをどう種蒔きして、どういうボタンを押して、どういうふうに火を点けていけばそれが前方展開していくのかっていうことに、いろんな思考錯誤や懊悩もありながらも、それを見出そうと多くの方々と職員の皆さんと議論し、いろんなトライしながらやっていきたいという思いでこの1年走り続けてきたということでございます。まだまだ種蒔きが多くて、もう芽が出る、花が出る、実がなる、これまでにはまだ時間かかるものもまだたくさんありますけれども、とにかくまちの空気、市役所の空気これを変えていきたい、そして点と点でバラバラになっているものを線にしたい、面にしたい、そしてこのまちの暮らしやあるいは市民の皆さんの幸せの実感、これをより1つ次のステージに上げていきたいという思いでやってきたという1年でございました。ここはね、もう短時間では言い切れないものありますので、動いた1年であったということでご紹介をさせていただきました。はい、ということで私からの発表事項はこの辺ですね。お手元にも市政振り返りの抜粋というのをお配りさせていただいているというふうにお聞きしておりますので、こういった中で様々な取組をしていきたい、本当にいろんなことありました。60周年もありましたしね、今年。そういった意味でイベントや様々な周年行事もありましたが、なんとかこの10ヶ月ここまでやってこれたというのが皆様に、市役所のスタッフはもとより、多くの市民の皆様に感謝を申し上げたいというふうに思います。はい、では私からは以上です。ご質問承ります。
(5)質疑応答
記者(朝日新聞)
幹事社の朝日新聞です。質問に入る前に最後の定例会見ということで、記者会を代表して一言ご挨拶申し上げます。先ほども市長振り返っていただきましたけれども、市長をはじめ職員の皆さんは本当に2月に就任して以来、激動の日々だったんだろうなと思います。私たち記者会にとってもオンラインの記者会見の中継であったり報道発表の在り方であったり、その「動」の部分の一端を感じることができた10ヶ月でした。新しい年、間もなく迎えますけれども、もう10ヶ月も経ったのかという思いもありますし、すごく前だったような気もしております。開かれた市政のため、新しい年も引き続き適度な緊張感を持って共に尽力できたらと思います。よろしくお願いいたします。
市長
はい、ありがとうございます。
記者(朝日新聞)
質問に入ります。先ほど、国際映画祭のお話がありました。来場者アンケートの報告いただいたところですけれども、チケットの売れ行きでしたり、もしくは経済波及効果のようなものはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。
もう1点なんですけれども、忙しいスケジュールだったとは思いますが、公式ガイドブックの度重なる訂正であったりだとか、ちょっと空欄が多くて後日ホームページで情報発表いたしますというような表記もあり、準備不足なのかなと思わずにはいられないところがありました。そのようになった経緯というのを教えてください。
市長
はい、ではちょっとファクトの部分どうぞ、村田さん。
担当者(市民文化スポーツ局 文化企画課)
市民文化スポーツ局 国際映画祭担当課長でございます。それではまず1点お尋ねの経済波及効果ですとか来場者数でございます。こちらにつきましては今チケットの販売方法がネットですとか、窓口での前売り販売、また会場に当日券販売などがございまして、現在集計中でございます。これについては改めてまたご報告申し上げたいと思います。また経済波及効果、パブリシティ効果につきましては専門事業者が集計を現在しております。これについては概ね、おそらく来年の1月ないし2月頃にこの結果が出ようかと思いますので改めてご報告を申し上げます。
それと1点、公式ガイドブックの訂正などございました。これにつきましては初めての映画祭でございます。不行き届きがあったことは、本当誠に申し訳ございません。お詫びを申し上げます。また後日発表するものなどにつきましては、これは北九州の国際映画祭だけではなく、他の映画祭でもございますけれども、なかなかやはりご登壇のゲストですとかいろいろと上映の権利の関係の調整もございます。そういったものが結構ギリギリになるということで、他の映画祭についても紙の公式ガイドブックについてはどこかで区切ってやはり発行して、街中に配架をするという必要がございます。よってネットで代えるということはあることでございますが、それについて多かったことは事実でございますので、今後の改善点として、しっかりとこれについては検証・検討してまいりたいと思っております。以上でございます。
記者(朝日新聞)
ありがとうございます。幹事社からは以上です。各社さんお願いします。
市長
はい、櫻井さん。
記者(TNCテレビ西日本)
すみません、TNCの櫻井です。先ほど1年の漢字の話があったと思うんですけれども、逆に民間から市長になられて、難しかったこととか、後悔が残ることとかって今年ってありましたでしょうか。
市長
民間からっていうふうにおっしゃいましたけど、私もね、行政を長くやっていましたので、ある程度行政の姿っていうのは、あるいは行政の仕事の仕方っていうのは、そこはそれほど大きな違和感はなかったので、苦労というか、苦労かけたなっていうほうが大きいですね、どっちかって言うと。やはり大激変だったんで、職員の皆さんがもう本当に大変だっただろうと思います。やはり前市政とのスタンスもやはりちょっと違うところがやっぱあるでしょうし、仕事の仕方であったところもありますので、そこはあれだなと、苦労かけたなと、私の苦労とかそれよりも、周りの人にみんな苦労というかいろいろ頑張ってくれたなという感じで、私はもう精一杯やってきたということでございます。あと、後悔というかこの1年ちょっと私なりにやっぱり大変だったなと思うことは、やはり初年度ということで、非常に多くのイベント、非常に多くの会合などなどに、やはり去年までは来ていたと言われたりするとね、なかなか私もそこら辺、やっぱりちゃんと皆さんにご挨拶も含めて回らないかん。そこの時間の創出、やっぱり外もブワーッと、もうあっちこっち土日も全部、土日も朝から晩まで全部使ってもやっぱり自分の身が24時間しかないんで、就任して丸1日休んだ日っていうのはもうほぼない状況ですけれども、それでもやっぱり時間の捻出。ここが非常にやっぱり身体1つでね、60周年だったんでまた今年すごい多かったし、コロナも明けたし、もう何か皆さん4年振りとかそういうのもたくさんあったので、そういうとこにもやはりおじゃまさせていただいてご挨拶させていただきたい、お話しさせていただきたいということで、やはり自分の時間をね、中もグイグイやらないかん、外もたくさん皆さんとお会いしたいって、この両立をしていくという意味での葛藤というのはすごくあったなというのは正直なところはありますよね。身体が2つ3つあったらあれですけど。新ビジョンなんかでも前は22ヶ月かけていたのが、今年は8ヶ月で原案つくると強烈なスピードでやってもらったりしている中で、やはり中もものすごい回転数が高くなってしまって、外ももうジャンジャン回っていくっていうこの2つをどう回していくのかっていうところは非常に苦労したなというところはありますね。
記者(TNCテレビ西日本)
あと1問関連するところなんですけれども、結構この1年間市長選があってから、僕も結構原稿で市長選のしこりだとか書くことが多くて、最近SNSを見てみてもかなり市長と議会の関係とかが、かなりつぶやかれているなというふうに感じているんですよ。来年以降、議会との関係っていうのは、市長はどのようにしていこうとか何かあれば。
市長
この議会と市長との関係というのは、どこを出発点に見るかによると思います。前市政との対比で言えば、私はやはり本来あるべき健全な緊張感が大事だと思います。馴れ合い政治からは脱却しなきゃいけない。だからしっかりとそれぞれの機能、しっかり二元代表ですから、二元代表制ですからしっかりとしたお互いの機能、立場を持ちながら健全な緊張感を持ってやっていく、そういうスタンスで市政というのは健全になると思いますので、私はいろんな、それは出発点もありますからいろんな捉え方はあると思いますけれども、私はそういう本来あるべきしっかりとした形の市政、これをやっていきたいなというふうに思っています。
記者(TNCテレビ西日本)
ありがとうございます。それと今日の発表案件についてなんですけれども、AIの秘書官というところで、生成AIに関してはいろんな捉え方があると思うんですけれども、AIを利用して、いわゆるイベントごとのお祭りだったりとかの挨拶で、市長はより血の通うようなっておっしゃったと思うんですけれども、逆に血が通ってないんじゃないかと思う方もいらっしゃると思うんですよ。生成AIを巡ってはいろんな意見があるから、そこの点はどう思われますか。
市長
そうですね、AIだから血が通っていないというふうに、そういう図式で捉える。すなわち人の手じゃないから、血が通っていないというのは、私は少し単純化し過ぎだというふうに思います。むしろ客観的なファクトとか、事実だけを書く、喋るだけの挨拶ではなくて非常に理性的な挨拶、そういうのではなくて、やはり私は現場で、その時の空気感とか、皆さんの顔色とかを見ながら自分の感情とか感覚で掴んだ情的な部分っていうのは、その場で、アドリブで結構言うことが多いんですよね。そういうのってなかなか職員の方々は、私のその時の感情っていうのは先読みしたりとか、私がどういう感情を持ったり、どういう人間的な側面の言葉を発するかって、推測したり、推測しても、それを原稿に書くのってなかなか勇気がいると思うんですよね、「いや、そんなふう、そんな感じじゃないよ」とか言われても困ると思うので、だから私がどういうような、いつも感覚・感性で、皆さん、市民の皆さんにメッセージを送っているかっていうのは集積をしてその部分、むしろ今回のAI秘書官のポイントは、そこの部分です。その情感的な部分のストックをしてもらって、全部聞いていない、全部聞けないですからね、職員の皆さん、あらゆる挨拶をね。そういうものをストックしながら、むしろそういうところを蓄積をして、むしろ私がどういう場面で、どう感じているんだ、それをどういう言葉で発しているんだということを、一応AI秘書官が提案をしてくれる。そして、それをベースに案をつくってもらう。そしてさらにAIがつくったものをそのまま「ほい」って出すんじゃなくて、そこに人の目で見ながら、加除・修正をしていく。これが非常に大事なことだと思いますので、むしろ私はAI秘書官というのは逆で、非常に理性的な発言内容とか挨拶文ではなくて、情的な部分を、よりストックしていこうよと、そしてより血の通ったメッセージを発するようにしていこうよということの補助線としてのこのAI秘書官、そういう使い方をしたいなというふうに思っています。
記者(TNCテレビ西日本)
ありがとうございます。以上です。
記者(西日本新聞)
西日本新聞の村田です。
市長
はい、今日顔がちょっと白くないですか、大丈夫ですか。
記者(西日本新聞)
はい。
市長
大丈夫ですか、寒いですからね。
記者(西日本新聞)
すみません、先ほどの今年の漢字「動」に関連することなんですけれども、市長就任されて10ヶ月昨日で経たれて、この10ヶ月間は長いようで短い期間だったと思うんですけれども、ちょっと答えづらい質問なのかもしれないんですけど、この10ヶ月ご自身、市政牽引されてきて、100点満足で点数付けるとしたら何点ぐらいになると思われていますか。
市長
絶対聞かれるだろうなと思ったんですよ。申し訳ありませんが、点数は自分で付けずに市民の皆さんにご評価をいただきたいというふうに思います。ただ、私がまだまだこれから北九州を市政として動かしていきたい。あるいは、北九州市を変えていきたいということの中では、まだまだやりたいことのまだ数%ぐらいしか着手、あるいは動かせていないと思うので、まだこれから時間もありますけれども、これをどんどんどんどん上げていきたいなというふうに思っておりますので、全然現状には満足をせずこれからもどんどんやっていきたいというふうに思っています。
記者(西日本新聞)
そしたら、まだ点数を付ける段階にないという理解でよろしいでしょうか。
市長
いや、点数は市民の皆さんが付けてくださるものであって、自分で評価するものではないということで、はい。
記者(西日本新聞)
すみません、ちょっと話変わるんですけれども、国際映画祭の件で、ウェルカムセレモニーなんかでも、リリー・フランキーさんは長く続けることがいいと発言もされていました。先ほども市長おっしゃられていたんですけれども、経済波及効果などを勘案した上で、検証・検討していきたいということでしたが、市長の思いも含めて、来年度以降の開催、開催形態に関しては、リリー・フランキーさんも結構思われるところがあったみたいなんですけども、その辺どうお考えでしょうか。
市長
そうですね、私ももちろん、「映画の街・北九州」ということで、そのブランドのそういうことを積み上げてこられた30年間で700本以上誘致されてきた、こういう実績あるいは世界に届ける作品ができて、こういうことは私は、頭では理解していましたけれども、今回改めて、あれだけの映画関係者の方々が集まってくださった、リリー・フランキーさんもあれだけずっとアドバイス、アンバサダーとしてやってくださったということで、私自身も非常に体感をしました。これだけの、なかなかな素晴らしいすごい方が皆さん集まってくださって、みんなが口々に「北九州市っていうのは映画撮影にも最高のまちだ」と、いろんな無理もきくし、エキストラも3,000人すぐ集まるし、差し入れもあるし、体重は増えてしまうけどとかね、そういう話もあって非常にやはり北九州市というまちが、市民の皆さんはじめ映画に対する熱い情熱を持って、それが映画の関係者の方々に非常に高く評価されているってこと、またひしひしと感じました。なので、今後もしっかりとこの映画祭を育てていきたいという思いを強くしています。来年どうするか再来年どうするか、ここは規模をどうするかとか、どのような来年度以降どういうような開催の時期とか開催の形式とか開催の頻度とか、そういうのもいろいろ論点はあると思うんですけれども、ちょっとそこはまだ、よく話を聞いてみていろんなことを検証しながら考えていこうと思っています。リリーさんなんかはね、やっぱり続けることがまずは第一だと、規模をあまり大きけりゃいいっていうものでもないし、もうちょっと細くてもしっかりとした続き方をしたらいいと、そういうようなコメントをされておられたことは承知してあると、そういうような考え方も1つだなと思いますけれども、やはりコツコツコツコツ積み上げていっていくということが1つ。あと、今回タイからマーク(シワット)さんなんか来られて、やはりアジア、それから世界と繋がる映画祭。ここの部分もね、毎年毎年あんなビッグゲストが来られるかっていうの、それはまた別問題として、やはり北九州市が、やっぱりアジアをはじめとした世界とエンタメの世界で繋がっていく、そのための1つの大きなチャンネルとしての映画っていうのは、私は大事な要素だと思うので、そこのアジアや世界というところ、そして、これを見た、この北九州市の若い若者たちがエンタメの世界でもアジアに出て行こうかとか、あるいは、アジアからそういう人がやって来るとか、そういったアジアに意識をした要素っていうのは、これからさらに強く意識を、さらにしていきたいなというような想いは持っております。ちょっと具体的にね、来年やるのか、どうするのか、どのくらいの規模になるのか、ちょっとまだ、これ終わって3日4日なので、即答できないのは恐縮ですけれども、そういった想いを持ちながら、これからもしっかりと皆さんと議論して考えてまいります。
記者(西日本新聞)
ありがとうございます。
市長
はい、ありがとうございます。
記者(日本経済新聞)
日経新聞の木下です。ライドシェアの解禁について2点伺いたいと思います。まずは、そもそも北九州でのタクシーの需給の現状っていうのをどう感じてられるでしょうか。ライドシェアが必要なほど北九州ではタクシーが不足しているとお考えでしょうか。2つ目が、来年の4月から地域と時間を限定する形で解禁されることになりました。解禁についての賛否を伺いたいと思います。
市長
分かりました。まず、今のタクシー需給の現状、北九州市ということですが、北九州市では全域でタクシーが利用できるという状況になっておりますが、一部の地域、門司区、特定の時間、深夜帯ではタクシーを捕まえにくいという声は伺っております。コロナ前に比べて稼働台数が減っている中で必要な場所や時間に利用できることが重要でありまして、配車の仕組み効率的にできないか、タクシー業界としっかりと協働しながら、その辺はしっかりとやっていきたいというふうに思います。あと、配車アプリが北九州市はまだ3割ぐらいの地域だというふうに承知をしております。この辺りを、どう上げていくか、今回の案の中でもやはり配車アプリが1つ肝になっていますので、その辺りをどう上げていくかというのも課題かなというふうに認識をしています。デジタル行財政改革会議で昨日示された案、これは都市部や観光地でのタクシー不足に対応するということが主眼となって取りまとめられたものというふうに認識をしております。私としては、もちろんこれはこれで、一歩、タクシー業界の持たれている思い、あるいは規制の部分に関するいろいろな要望も踏まえつつ、またタクシーの需給というところの社会的なニーズに答えようという案でありますので、それはそれで1つの前進だろうというふうには思います。他方で、これからタクシー業界にも様々な規制もあるので、その辺りをどういうふうに上手く改革をしながら、このニーズに応えられるドライバーの確保、あるいはタクシーの走行量を増やしていくかと、ここが大事なポイントになっていくので、第一段としてはこういう形だろうというふうに思いますけれども、さらにさらに議論が広がっていくんだろうというふうに期待をしたいというふうに思います。ただ、これ最初の頃も申し上げましたけれども、規制緩和ということに一足飛びにいって、とにかく量を増やせば何でもいいんだっていうスタンスには私は立ちません。やはり質・安全、それからやはり、しっかりとした運行の管理、これがやはり日本の社会においてはしっかりとやることが、私は大事なことだというふうに思っておりますので、そこは単に他の国でやっているからそのまま入れればいいとかということでもありませんし、またタクシー業界自体も、コロナという大きな波を被った、ちょうどその直後なわけですよね。コロナで台数も減る、運転手の方も他の業界に行ってしまうとか、そういうような大苦難の時代を経て、今ようやく立ち上がってきたところで、もう1回それを、体制を整えようとしている、まだまさにその時期にあるわけでございます。またそれと同じくして需要もポコンと上がったものでね、そこの問題意識というのが上がったと思うんですけれども、やはりそういった時の流れもしっかり見ないといけないので、蓋を開けたら急に需要が大きくなったからもう一気にやろうという、そういうような議論の仕方というのは私は少し違和感を持つというところはあります。ただ、あと、やはり両者の安全安心、やっぱりこれが第一であるということが1つと、あと、地方部のドライバーが規制緩和によって都市部にどんどん東京とかに、どんどん流れていってしまう、地理試験の廃止するのかとか、いろんな議論が上がっているようですけれども、そういったことによって、そういうようなもし事実上そういうふうになってしまうのであれば、それは都市部のほうに集中してしまうような、そういうことになるとまた北九州市としても、あまりそれはポジティブな影響を与えない可能性もありますし、その辺はしっかり注視をしながら丁寧な議論、そして丁寧な施行というのを期待したいなというふうに考えています。
記者(日本経済新聞)
配車アプリの話が出ましたが、これはまさにテクノロジーでドライバー不足という社会課題を解決する取組ではないかと思うのですけれども、そういった、市長常々おしゃっていることですけれども、そうした取組自体については、どういうふうにお考えですか。
市長
配車アプリの普及ですか。
記者(日本経済新聞)
テクノロジーを使った社会課題の解決を一例として捉えることもできると思うんですけれども。
市長
そうですね、もちろん配車アプリなど、やはり今まで電話でこうやって話しているというよりも配車のアプリで即時に申し込みができて、どこにあるか、あと何分で見えるかとか、これは1つの利用者体験としても、あるいは資源を効率的に使っていくという観点からも、それは大事なことだろうというふうに思います。ただ、デジタルだったら、もう全て何でもいいのかということでもないので、そことの塩梅ですよね、しっかりと安全や質を確保しながら、デジタルとどう組合せていくか、そこにこそ、まさに人の知恵とか、様々な議論の機能する余地があると思いますので、そういったことをしっかりと見ながらやっていくことが大事だと思います。ただ、全体感として、様々な社会課題を解決していく上でのデジタルがブレークスルーになっていくと、これは時代の流れであるし、それはしっかりと大切な流れとして北九州市としても、そういうスタンスではやっていきたいという思いはもちろん根底にはあります。
記者(日本経済新聞)
ありがとうございます。
市長
はい。
記者(NHK)
NHKの伊藤です。よろしくお願いいたします。AIの活用について伺います。3点AIを活用していくこと、今日発表していただきました。それぞれいいところや期待される効果として、市長の思いの共有ですとか、会計事務レベルの向上、新たなアイデアの発掘と、それぞれ別々であると思うんですけれども、共通しているのは職員の作業の作業時間の短縮だと思うんですよね。その作業短縮の先にどういった、それによってさらにどういった効果が期待しているのかということを、ちょっと改めて教えていただければと思います。
市長
そうですね、これももしかしたら今まで申し上げてきた繰り返しになるかもしれませんけれども、AIやデジタルを使うことによって、本来職員が、人が、精力を集中しなければならない部分に時間をシフトしていくということだと思います。それは2つあって、1つは利用者の方への相談援助、やはり非常に複雑化・多様化している様々な問題が抱えていらっしゃる市民の方々っていうのも増えてきているし、1つ1つのケースも難しくなっているというようなこと、やっぱりこういったところに丁寧に、あるいはしっかりと伴走しながらやっていくということに時間を割けるように持っていくと、こういうことがやっぱり効率化の1つ大事なことだと成果だろうというふうに思います。そして2つ目は、創造的な仕事、やはり市民の皆さんと対話しながら、どこに政策ニーズがあるのか、そしてそれを新しい政策あるいは既存の政策の改変という形で、どう創造的に政策や事業をつくっていくのか、そこに頭を使ったりエネルギーを使ったりするほうにシフトをしていく、これが効率化の1つの大事なポイントだと思います。もちろん、それの底辺としては、不必要な残業を減らすとか、ワークライフバランスを守って物心両面とも幸せになっていく職員の道筋をつくっていく、それは当然のことですけどね。私はやはり、そこで生まれた時間っていうのを真に人が生で、生身でやらなければいけないほうにシフトをしていく、頭を使わなければいけないほうにシフトをしていくと、これが私は、このデジタルにおいての大事な終着点というか、目的地だろうというふうに考えてます。
記者(NHK)
ありがとうございました。
担当者(広報室 報道課)
他にご質問ございませんしょうか。
市長
どうぞどうぞ、城さん
記者(朝日新聞)
発表以外のことで伺います。先日、福岡地裁小倉支部のほうで判決が出た(公判が行われた)、小倉北区役所のほうで生活保護の家電買うための家具什器費ですかね、をだまし取ったという詐欺の件の判決が出ました(公判が行われた)。レシートの文字を変えてコピーするなどという手続きで窓口でもらっていたみたいなんですけれども、これを受けまして新たに生活保護の受給に関して、何かしらルールを変えられたというようなことがあれば教えてください。
市長
そうですね、ちょっと今日職員来ていないですよね、すみません。じゃあ、よくそこはよく整理をして、またお答えさせていただきたいと思います。
担当者(広報室 報道課)
ご質問がないようであれば。
市長
大丈夫ですか、今年最後ですよ。大丈夫ですかね。
担当者(広報室 報道課)
ご質問がないようであれば、以上で定例会見を終了いたします。
市長
本当に、大変お世話になりました。ありがとうございました。来年も、よろしくお願いいたします。
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