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【コメント】
(1)北九州国際映画祭
【発表案件】
(2)スマらく区役所プロジェクト
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15.令和5年(2023年)12月14日北九州市長定例記者会見
【コメント】
(1)北九州国際映画祭
【発表案件】
(2)スマらく区役所プロジェクト

更新日 : 2023年12月25日
ページ番号:000169727
コメント項目

(1)北九州国際映画祭について

月日:2023年12月14日
場所:北九州市役所

発表項目

(2)スマらく区役所サービスプロジェクトについて(PDF:901KB)

出席者 北九州市長

会見の動画(YouTube)

会見録

(1)北九州国際映画祭

定例会見画像

市長
 おはようございます。よろしくお願いいたします。昨日、国際映画祭も無事開幕をいたしまして、いろいろと報道していただいた皆様にも本当にありがとうございました。何とか初日を迎えてホッとしているところでございます。今日まずその点から。昨日、北九州市初となる国際映画祭がオープン、開幕をしました。天気にも恵まれまして、また出演と言いますか、お越しになられたゲストの方の熱気、顔ぶれも非常に素晴らしいものでありまして、市民の皆様も最初のウェルカムセレモニーに800人超来たということでありまして、まずはスタートをしたということで非常にホッとしております。もうご案内のとおりでございますけれども、もう30年以上、北九州市のフィルム・コミッションが700本以上の映画を誘致してきたという、もう先人たちがずっとコツコツコツコツ積み上げてきたこのソフト、そしてエンタメの力というのを、また北九州市の新しい力としてさらに押し進めていく、そういった意味でも、この国際映画祭、非常に意義が深いものだったというふうに思います。昨日来られたゲストの方の中の何名かの方もまだ引き続き北九州市に滞在をして、いろいろな舞台挨拶とかトークショーとか、いろんなイベントに時間を割いてくださるということで、市民の皆さん、そして北九州市を訪れる皆さんにこの5日間、楽しんでいただきたいなというふうに思います。これは初めてですかね、国内外延べ39作品の映画が上映されるということで、最終的にその39作品ということで決まっています。世界、日本、福岡、初上映というものも含めて、国内外延べ39作品の映画が上映されるということです。昨日の「無法松の一生」って皆さんご覧になりました?あれもよかったですね、本当に。いろんなストーリーがあって、やっぱりこういうふうに戦争を境としながら、いろんな物語を持った作品が、北九州市にご縁のある形で生まれてきたということを大変嬉しく思います。それから具体的なものであります。国内初上映等の、国内外の作品を上映するKIFFプレミア上映というのをはじめとしまして、特別企画として、こちらの青山真治監督の追悼特集上映、これ市立美術館の別館(正しくは、「分館」)でも青山真治監督の展示会やっていますけれども、また松本零士さんの追悼上映会、みうらじゅん氏セレクション 松本清張作品上映会など、こういったものも今回ラインナップとして揃えております。非常に北九州色、北九州が世界に発信をしている、あるいは世界と繋がれるぐらいのインパクトを持っているものというものでラインナップを揃えていただいている、本当に関係者の皆様、リリー(・フランキー)さんはじめ、多くの方に感謝を申し上げたいというふうに思います。あと、映画と食に関する催し等々、この街全体が映画のシャワーを浴びて、「映画の街・北九州市」としてさらに発信できるように取り組んでいきたいというふうに思います。今日もJ:COM北九州芸術劇場の中劇場と小劇場、この映画祭がこけら落としとなった小倉昭和館さん、シネプレックス小倉さん、計4会場におきまして、注目の作品の上映が目白押しとなっております。前売り券、当日券も絶賛発売中ということでございます。ぜひ多くの皆様に大きなスクリーンで映画をご覧いただき、そのあとは、またお買い物や、様々な北九州の美味しい食を楽しんでいただきたい、そして感動を語り合い、分かち合っていただきたいなというふうに感じております。

(2)スマらく区役所プロジェクト

定例会見画像

市長
 それでは、次は、スマらく区役所サービスプロジェクトに移ります。今日は、市民の皆様への快適、そして便利な行政サービス、窓口のDX推進ということで、「スマらく区役所サービスプロジェクト」、新たな取組、また2つ加わりましたので、それを発表させていただきます。まず1つ目が、北九州市の手続きやイベントなどの申し込みがスマホで楽にできる「スマらく窓口」ホームページ、オープンいたしました。北九州市では、子ども医療、あるいは税の申告などをはじめ、件数ベースで約9割の行政サービス、これにオンラインでアクセスをできる状態にありますので、これを入口として活用いただきたいということで今回開設をしました。子ども医療や税の申告など、件数ベースで約9割の行政サービス、ここを窓口としてオンラインで手続きをしていただきたいというふうに思います。これまでのホームページ、これもよくありますよね、この行政のホームページ左側、よくあるのですけど、イベントの掲載が長々と続いて検索もないため、非常に探しづらい、どこにあるの、どこで申込みできるのって非常に手間がかかっていたというようなことでございました。今回の「スマらく窓口」は、市民の皆様にとって、見やすく、使いやすく、探しやすくをコンセプトに整備をさせていただきました。まず1つ目、「見やすく」。シンプルにスマホで、画面で見ることができるというような状況になっております。こちらですね。これはスマホのサイズなので、本当に直感的に見ることができる、あるいはPCでも直感的にその場所を見ることができる。図書館なのか、あるいはイベント・講座の申込みもありますしね、いろんな入口として非常に見やすくなっている。そして次に2つ目が、「使いやすい」。カテゴリーごとに検索をできるので使いやすくなります。暮らしのことなのか税のことなのか子育てのことなのか、何か施設の予約、いろんな施設を予約することなのか、そういったものから入っていって、それに関するところに飛んでいくという、こういう形になっています。そして3つ目、「探しやすい」。市政だよりのイベント・講座の申込み、こういったものも、検索をして探しやすくなるということも1つ大きな特徴になっております。行政サービスどこに頼めばいいのか、あるいは、どうやって探せばいいのか、あるいは、自分のニーズに合わせてどこを見つけていけばいいのか、そういったところをよりスムーズに、快適に見つけていくことによって、約9割の行政サービス、オンライン、これを入口として活用していただきたいなというふうに思います。ぜひスマホをお持ちの方、あるいはスマホに抵抗がない方は、ぜひこの「スマらく窓口」を使ってオンラインの利便性を、実感をしていただきたいというふうに思います。他方、2つ目、これが、スマホ操作に不安のある方等々に対する政令市初めての取組で、「オンライン手続き相談窓口」というのを、区役所に設置をいたします。デジタルが苦手な方、少し抵抗があるなという方もいらっしゃると思います。スマホをお持ちでない方、デジタルが苦手な方は、情報を閲覧したり、マイナ保険証や公金の受取口座の登録などがご自身ではちょっとしづらいという、そういう状況もあるというふうに伺っております。この窓口では、こういったマイナポータルの手続きをはじめといたしまして、市政だよりのクイズの応募まで、幅広い分野において、オンライン手続き全般について相談や操作技術のサポートを受けるということができるわけでございます。この「窓口につなぐ」というボタンを押すことによって、遠隔で、専門のオペレーターが対応する方式で利用者は会話ができます。そしていろんな相談ができると。何とオペレーターがパソコンの操作も代行します。リモートでですね。利用者はもうまさにオペレーターとお話をするということで手続きができるということも特徴になっております。この窓口は、ビデオ通話や遠隔操作などIT技術を活用することで、デジタルが苦手な方でも安心してオンラインの手続きができるようにという思いから整備をさせていただくものです。すなわちデジタルデバイド、情報格差をデジタルの力でまた解決をしていく好事例になるということを、期待をしております。これからも、デジタルを使える方はより便利に、そして、デジタルに不慣れな方はより手厚いサポート、これをお届けすることによって、「スマらく区役所サービスプロジェクト」をはじめとする北九州市役所DXの取組を、さらに推進をしてまいります。私からは以上となります。それではご質問を承りたいというふうに思います。

(3)質疑応答

記者(朝日新聞)
 幹事社の朝日新聞の城と申します。代表で質問いたします。国際映画祭で2点伺います。まず1点目、昨日のウェルカムセレモニーの中で、リリーさんのほうから、冗談っぽくではありましたけれども、吉本(実憂)さんの挨拶の時でしたかね、「こんな治安の悪いところで」というようなお話もあったかと思います。やはりこれまで30年、映画の街としてやって来られた実績はあるものの、まだまだその映画の街ということは外に認識されてないのかなと思います。この映画祭を通し、市のイメージアップ、文化の街としての発信、そのようなものに、どう市長として外に向けてPRされていくおつもりでしょうか。
もう1点が、リリーさんのほうから「長く続いていけば」ということがありました。ただ、とはいえ映画祭、数多くありますので差別化も必要かなと思います。今のところ、市長としてこの映画祭、他の映画祭と違うところ、どういった差別化でいこうと思っていらっしゃいますでしょうか。2点お願いします。

市長
 そうですね。リリーさんはリリーさん流のいろんな、ブラックジョーク的なことを随所に散りばめられているので、その1つ1つがどうこうということは当然申し上げませんけれども、愛情のこもった叱咤、やっぱりリリーさん、非常にいろんな意味で今回の映画祭にすごく思い入れを持ってくださって、やはり映画の街としてさらにさらに日本に、世界に発信できる力があるから、それを今回の映画祭でも形にしようよということで、本当にある種、高い水準を求めて追及してくださってリードしてくださったこと、本当に御礼を申し上げたいというふうに思います。北九州市が映画の街としてのイメージ、これは、映画関係者には相当広がっているという手応えがあります。やはり30年やって、700本やってきて道路封鎖もする、差し入れもものすごい、市民のエキストラが3,000人集まる、こういった街、なかなかないぞということで、映画関係者、そのコミュニティではものすごく評価を得ているという手応えがあります。他方で、その中で一般の、北九州市以外の市民の皆さん、あるいは全国的にこういった、映画の街だということを、発信をしていく、この映画祭というのは1つ、大きなステップの1つになったというふうにはなると、しなければいけないというふうに思います。またこれから「地球の歩き方」というのもありますし、あと、やはり聖地巡礼ツアーとか、今までポチポチポチと点でそこに訪れるというようなことがあったりしたことが多かったのを、もうちょっとやはり観光行政、あるいは観光政策をもっと戦略的に、そこの中に映画もしっかり組み込んでいって、回っていくツアーをつくるとか、そういった、舞台になった場所を訪れていただくとか、何かそういったことも、民間の事業者の方々も含めて、映画祭単体というよりも、それを観光政策とも繋げ、そして、あるいは歴史とも繋げ、そういった形で立体的な政策展開をこれからしていかないといけないなというふうには思っています。ただ本当に、タイからマークシワットさんが今回来られて、BL(ボーイズラブ)映画の、非常に今もう世界的に席巻しているBL映画が、この「Dear Kitakyushu」という形で今回撮影された、これもものすごく大きなことで、あとでまた面会することになっていますけれども、タイからも非常に、やっぱり今回のを観て「北九州にちょっと訪れてみようか」とか、北九州に興味を持つっていう、昨日、タイのレセプションなんかでタイの関係者と話していても、やっぱり「北九州、北九州」ってワードが入ってきたので、そういった、ちょっと差別化していって、やはり私たちアジアにせっかく近いし、タイとのご縁もすごくあるし、やはりそういった、アジアともっと密着した形であったりとか、アジアに映画関係とかクリエイティブ関係の人たちが飛び出していく、あるいはそういった方が交流してくるっていうのを、そこを意識的に市としてもやっていきたいなという思いはあります。非常に今回、この国際というところでタイからもやって来てくださったことは大きいし、あと主題歌も(冨永)裕輔さんの歌が選ばれましたしね。北九州の歌手の曲が、タイのすごく大きなBL映画の主題歌になったみたい。だからもう四方八方、いろんなことをやらないといけないのですけれども、ただ私、やっぱり昨日も1日、いろんなレセプションとかも夜もあって感じたのですけど、やっぱり人の繋がりですね、本当に人の繋がりが大きいですね。特にエンタメとかクリエイティブの世界って。なので、もちろん市民の皆さんがサポートしてくれているという、その熱量に皆さんが感化されているというのもすごくあるし、やっぱりネットワークがものすごく今まで培われてきたので、これは制度をつくったり予算を付けたりしてもそんなすぐにできません。だからその物というのをドーッと活用してやっていきたいし、あと、いろんなチャンネルを使って「映画の街」というのを、強化をしていきたいなというふうに思っています。ちょっと長々喋りましたけど。

記者(朝日新聞)
 ありがとうございます。幹事社からは以上です。各社さんお願いします。

記者(TNCテレビ西日本)
 すみません、テレビ西日本の櫻井です。先ほどのDX化の話の中なのですけれども、例えばこのオンライン手続きと、あと窓口を設置することによって、市の人件費というか、予算削減に関してはどのぐらいを見込まれているのかっていうところって今、分かる範囲で大丈夫なのですけども、お答えいただけたらと思います。

市長
 そうですね。これは何かあれですか、数字的な。どうぞ。

担当者(デジタル市役所推進室)
 デジタル市役所推進室DX推進担当課長の須山でございます。まだ予算をいくら削減、これからしていくという、そういった目標は掲げていないのが現実でございます。まず市民の方に楽に手続きをしていただけるということと、併せて、職員のほうにつきましては業務改革ですね、職員の業務の負担を軽減するというところからまず目指してやらせていただいているところでございます。

市長
 ただ自ずから、これからはオンライン申請の利用率を今年度中に50%に引き上げるということを目標にしていますので、やはりそれが人員換算でどうなのかという、これは計算すれば出ることですけども、その窓口対応。ただこれ人を減らすとか、もちろんその手続きの時間を減らすというところは大事ですね。それで手続きの部分はオンラインに切り替えていってその工数を減らしていく。ただ私の思いとしては、もちろん手続きの部分はオンラインに変わっていくのも大事ですけれども、他方で、そこで空いた労力を全部、単に労働時間減りましたっていうだけのことじゃなくて、それを、本当に必要な相談援助の方に時間を割く、しっかりその方と話す、やっぱりそれが、結構それも大事なので、そこは単純に、何かこれで何時間削減されますっていうような、ドライな形よりも、やっぱりこれから相談援助がものすごく大事な時代になってくるので、もう本当にいろんな問題、多様化・複雑化しているので、そこに本当に寄り添って相談をできるような体制、そこにシフトしていくという、そういう観点もすごく大事にしたいと思っていますので、そこも一応付け加えておきたいと思います。

記者(TNCテレビ西日本)
 ありがとうございます。それと、またDX化の話と重なるところではあるのですけども、市内の高齢化率っていうのが政令市の中でもかなり悪いほうだっていう話は、何か激しいというか、そういったほうだと思うのですけど、そこもやっぱり念頭に置かれて、オンライン支援、政令市初って言われましたけど、そこももちろん入っていらっしゃるっていう感じですかね。

市長
 もちろんそうですね。やはり高齢化率が高いからというより、高くても低くても、デジタルには少し躊躇するよとか、デジタルは少し苦手だなって思われる方はやっぱり一定数おられます。これは率の問題というより数の問題としてあると思います。そこに対して寄り添っていきたいという思いから、こういった相談窓口も設けさせていただいたということです。

記者(TNCテレビ西日本)
 すみません、それと最後なのですけども、ちょっと会見の趣旨とは離れたお話になるのですけども、昨日はイベントで、ラーメンのイベントに出られたと思うのですけど、味はいかがでしたか。

市長
 そうですね。ぎょらん亭さんの「どろどろラーメン」ですけど、見た目のドロッとした形状から想像できない、口の中に広がる非常に滑らかなクリーミーさ、これが、私はそのギャップがすごく素晴らしいなと思いました。濃厚だけどあっさりしている、この相矛盾した2つが一緒になって、しかも何か臭いもしないですしね。非常に私は幅広い方に応援していただけるお味じゃないかなというふうに思います。

記者(TNCテレビ西日本)
 ありがとうございます。

市長
 今のでよかったですか。

記者(日本経済新聞)
 日経新聞の木下です。洋上風力発電について伺います。昨日、一般海域の第2ラウンドの事業者が3箇所決まりまして、そのうち長崎の西海市の江島沖っていうところが住友商事をリーダーにする企業グループに決まりました。経産省の発表資料によると、その促進区域と一体的に利用できる港湾として北九州港というのが指定されています。実際に風車の組立てとかで、北九州港が西海市沖のウィンドファームで使われるということだと思うのですが、これは響灘地区で洋上風力の関連産業の集積を目指す北九州市にとって、どういう効果をもたらすのでしょうか。

市長
 昨日のニュースは、北九州市の洋上風力について極めて明るいニュースだと思います。やはり北九州市、まだ速報で、入ったばっかりでございますけれども、北九州市がこれから洋上風力の総合拠点化を進めていくという流れの中で、この西海沖、これが1つ入ってきたということは、やはり大きな推進力になっていくというふうに思います。これからどういう形でそれを、しっかり北九州港を最大限生かしていくのか、具体化していきたいというふうに思いますが、まず第一報としてそういうニュース、私たちが非常に念願していた流れに沿った動き、これが出てきたというのは大変大きいと思いますので、これからしっかりそれを追い風にして、北九州市の洋上風力の総合拠点化に向かって進めていきたいというふうに思います。

記者(日本経済新聞)
 市長はGX関連投資、5兆から10兆円呼び込むというふうにお話しされました。まさに洋上風力関連の投資っていうのはこのGX関連投資に含まれるものだと思うのですけれども、具体的にどういった西海市の洋上風力効果っていうのが、その響灘の地にもたらされるのでしょうか。

市長
 そうですね。ちょっと補足をお願いします。

担当者(港湾空港局エネルギー産業拠点化推進課)
 港湾空港局エネルギー産業拠点化推進課風力発電担当係長の川嵜と申します。西海市は、市長も先ほどおっしゃいましたが、昨日発表されてまだ速報レベルですので、具体的な今後の展開、事業者とのコミュニケーションはこれからということになってきますが、北九州市の港、それから産業ができるだけ活用されて、フルにこの北九州市のメリットになるように、取り込んでいけるようにこれからしっかりとPRをしていきたいと思っております。

記者(日本経済新聞)
 何か大きな関連企業の誘致に結び付くようなインパクトのあることなのでしょうか。

担当者(港湾空港局エネルギー産業拠点化推進課)
 ありがとうございます。よく言われているのですけれども、洋上風力、非常に裾野の広い産業でもあります。北九州市、ものづくり、鉄、それから重工業、ケミカル、いろんな、本当に産業の裾野の広いまちでもあります。また港湾インフラも非常に充実しているということで、相性のいいまちでもあると思っております。まずはこれからの対話ということになりますが、できるだけ北九州市のそういうリソースがたくさん活用されるように頑張っていきたいと思っております。

市長
 そうですね。もちろんこれが新しい企業の誘致、あるいは集積に向かっての追い風にならないはずがないと思いますので、やはりそこにどうやってしっかりとした形、具体化を図っていくのか、これはしっかりと取り組んでいきたいというふうに思います。

記者(日本経済新聞)
 ありがとうございます。

記者(RKB毎日放送)
 RKBの浅上と言います。まず1点目に発表案件のDXの件なのですけども、50%に今年度中にオンライン手続き利用率を上げたいということでしたが、何か今のデータってありますか。

市長
 今、24%ぐらいだったと思いますね、でしたよね。

担当者(デジタル市役所推進室)
 はい。

市長
 24.2ですね、24.2%ですね、今、令和5年1月、はい。

記者(RKB毎日放送)
 令和5年の1月、今年1月時点ということですかね。

市長
 はい。

記者(RKB毎日放送)
 分かりました。ありがとうございます。もう1点全然別件なんですけれども、二十歳の記念式典、来年頭予定されていますが、そのど派手な衣装のことについてなんですけれども、以前市長X(エックス)でコンテンツとして発信したいということをおっしゃっていましたが、市としての方向性をちょっと教えてもらってもいいですか。

市長
 二十歳の式典が。

記者(RKB毎日放送)
 衣装について。

市長
 衣装について、そうですね、非常に今回衣装が世界的ないろんなファッションイベントに呼ばれるとか、そういったことで非常にポジティブな反応を受けている、世界的にもですね。やはりそういったものを北九州市の若い人たちの感性でつくり上げられてきたって、これ非常に大事なことだと思います。ですからそこから生まれたコンテンツとして、どういう形でどういうふうにそれをアピール、あるいはうまく活かしていくのか文化の1つとして、ファッション文化の1つとして、あるいは北九州市というもののカルチャーとして生かす、これをどういう形で生かすのか、その辺はいろんな可能性があると思いますので、例えばごく一例を言えば、この間小倉城でど派手衣装を無料で着られるイベントみたいのやったら、もうぞくぞくと外国の方が来られて、インバウンドの方がものすごい喜ばれて、お城を体験し、ああいう衣装も体験し、例えばそういうのも一例ですよね、そういったものも含めていろんな取組を今考えていきたいなというふうには思っております。またどんどんそれは具体的に企画をしてチャレンジしていきたいというふうに思います。

記者(RKB毎日放送)
 今具体的に決まっているものがあるとかっていうのは、いかがですか。

市長
 そうですね、今それでプランとか何かこういうふうにこうやっていくっていうのはまだ体系的にまとめてはなくて、今チャンスがあればそういうことをうまく活用できないかというような視点で今は考えていると、なのでまたそういう、随時そういうチャンスがあれば、発信できるチャンスがあればそれも組み合わせていきたいなという、そういう今スタンスでやっております。

記者(RKB毎日放送)
 衣装については前向きに捉えてということでということですかね。

市長
 そうですね、前向きに活かしていくということですね、はい。

記者(RKB毎日放送)
 分かりました。ありがとうございます。

市長
 はい、村田さん。

記者(西日本新聞)
 西日本新聞の村田です。ちょっと前に見つかった門司港レトロ地区の初代門司駅の関連遺構に関してなんですけれども、市民団体などから保存を求める要望書などが市に寄せられていると思います。市長先日、資料とか専門家の意見を踏まえてどう対応していくかっていうのを市として判断していくということでしたけれども、今の検討状況、進捗の今の段階はどういった状況になっているのか、それと、あとあそこには複合公共施設が今後建設されるんですけれども、あまり考える時間もないと思うんですけれども、市としての対応をいつぐらいまでに判断示せればなという、スケジュール感などあったら教えてください。

市長
 そうですね、今の進捗状況ということに関しましては、11月30日で、現時点で予定される一連の作業を終了をいたしました。その中で旧門司駅舎の関連施設と考えられる機関車庫や倉庫の基礎、旧門司駅舎の外側の石垣と考えられる遺構などが確認をされたということで、ただ、他方でこうした明治時代以降の遺跡については発掘調査の事例が少なく、取扱いも国において統一的な見解が示されていないという現状にあるというふうに承知をしておりまして、この文化財的価値、今後文献資料などの検証、それから専門家のご意見なども伺ったのちの判断になるというふうに考えております。門司港の地域、複合公共施設整備予定地内の遺構の取り扱い、これ最終的な調査結果をもとにどのような取扱いになるかということを検討するということを考えております。ちょっと今担当から聞いている範囲で、ある程度検証の時間必要がやっぱり必要だと、今月末とか来月末とかちょっとその辺は今ここで確約できないのは恐縮ですけれども、当時の図面や地図などの文献資料による検証を今進めている段階と聞いておりまして、ある程度の検証の時間は必要というふうに聞いておりますので、その点はご理解賜りたいというふうに思います。

記者(西日本新聞)
 ありがとうございます。

市長
 はい。

記者(FBS福岡放送)
 FBSの重信です。よろしくお願いします。師走になったので今年の振り返り的な質問を2点させてください。市政変革の件なんですけれども、素案を12月下旬に発表というような当初予定だったかと思うんですけれども、担当部局から年明けになりそうだと伺っております。その理由について市長の見解を教えてください。

市長
 委員の日程調整。

記者(FBS福岡放送)
 そうですね、3回目の。

市長
 そういうことだというふうに聞いています。何か前回の委員会で、12月末に委員会を示してそこで示すということが12月末を予定していたみたいなのですが、日程調整で1月になったというふうに聞いています。

記者(FBS福岡放送)
 日程調整とは、招く委員会の委員の方々とのですか。素案自体はもう出来上がっているということでしょうか。

市長
 中で、今もんどりを打ちながらやっているところなので、私たちが今作業しているという状況ですね。

記者(FBS福岡放送)
 分かりました。あともう1点、民間の目線を取り入れるというのは、武内市長の注力したところだったと思いますけれども、それの手応えについても教えてください。

市長
 非常に、民間から今回推進員でしたかね、名前は。来られて、やはりだいぶ視点と感覚と違うことが中の議論でも非常に分かりますね。一緒にミーティングしていても、やはり行政のずっとやっていた方法論とか切り口とまた違う、民間から入ったメンバーの方がそういった新しい視点を入れてくださっている、本当にありがたいことだというふうに思います。ただ、その民間の方が来たから行政のこともバサバサ、民間のスタッフが「これはダメ」とか言う、そういうわけにはいかないので、行政の方は非常に、行政でやってきた職員たちは非常にその丁寧に個々の事業の意味合いとか背景とかを熟知していますから、こういう背景があって、こういう経緯があって、こういう考え方でやってきて、こういう説明をしてきている、こういうところはあるのです、民間から来られた方は、もう本当にある種、何と言いますか、いい意味での素人目線で、「これどうですか、これ必要ですか」とかいうのを1個1個突き合わせているということで、そこはやはりいろんな議論がチーム内でも行われていて、お互いに学び合っているというところで、どういう形にしていこうかというのを一生懸命やっているところだと思います。私も国の行政にいた時に民間の方が、出向されている方もたくさんおられましたし、あと規制改革委員会とか、ああいうところは内閣府にあるのですけど、半分ぐらいがいわゆる官僚の人たちで、半分ぐらいが民間企業の出向者みたいなので、そういうのでガーンってやっていましたけれども、そこは本当にお互いに、お互い分かるけれどねと、お互いの考え方や視点の違いは分かるけどね、でもこれをどうやって現実的にすり合わせていかなきゃいけないのか、ここは一生懸命議論をしていた記憶がありまして、そういった営みがやはり市役所の中で、まだまだ本当にごくわずかな人数ではありますけれども、そういった営みが行われていて、それが少しでも前向きな形になるようにしていきたいなというふうには思っています。

記者(FBS福岡放送)
 ありがとうございます。市長的に2月から今日、この12月までにかけて、民間を取り入れて空気が変わったなとか、何かそういうことも感じられるのでしょうか。

市長
 思います。改革だけというよりかは、改革ももちろんなのです。改革の中の議論もそうなのですけど、何か民間から来られた方が例えば交通局の経営改善のことを客観的に市政変革の一環として少しサポートしたり、こんな視点がありますよっていうようなことを提案したりとかっていう、そういうやり取りもありますし、何かこれ普通の民間企業だったらどう考える、みたいなことを市の職員の皆さんがちょっとアドバイスを聞いたりとかっていうことが生まれ始めて、いろんな、できてくる資料とか、考えの整理の仕方にちょっと変化が出てきたなっていうのは少しあると思います。あとはやっぱりあれですね、実際、現実問題としてもう1つ改革以外で大きいのは、やはりネットワークも大きいですよね。やはり全然、この行政が持っているネットワーク、人脈やいろんな情報ネットワークとまたちょっと違うものももちろん持ち込んでくれているので、例えば「こういうことやったらこういう人に相談したら」とか「こういうような情報が今、業界ではあるよ」みたいな、何かそういうようなこともあるので、非常に多方面において貢献をしていただいているというのは大変ありがたいことだなと思います。ただ、なかなかそれは行政にいきなりパッと入って、民間の方がグイングインやるというのは、それは簡単なことじゃないっていうのもあるので、そういった苦しみや葛藤もありながら、でも皆そうやって、いろんな意味で刺激を与え合って進んでいるということだろうというふうに思います。まだまだこれは道のりが長いチャレンジになっていくというふうに思います。

記者(読売新聞)
 すみません、読売新聞の池田です。今回の12月定例会のほうで、最終日に一部の議員の方から議員報酬の見直しを巡る決議案の提案がありまして、否決という形にはなりましたが、市長ご自身、報酬を削減された上で、目線を合わせて考えていただきたいというようなお話を兼ねてされておられますけれども、今回の決議案を巡りましては、いろいろ賛否両論、いろんな意見が出されたわけなのですけれども、今回の件に関しまして、議場で交わされたやり取りにつきまして、市長ご覧になられて、もし何か思われること等がありましたらお聞かせいただければと思います。

市長
 そうですね。議会のあともお話を少しさせていただきましたが、今回、非常に改革を志向する、主に若手の議員の方を中心にああいった、議論を進めようよという提案が出たことは非常に心強いことだというふうに思います。基本は私自身の報酬カットも自分で言い出したことですし、議会のことは議会で決められるのが基本だというふうには考えています。ただし、私が、目線を合わせてほしいということが議論の発端になったということも踏まえて、敢えて言わせていただくならば、市長が行財政改革だと言ったことを受けての議員報酬削減の議論だと、行革の中身を見ないと、削減の議論は明確にはできないというのは違和感があります。やはり議会も、議会の皆さんもやはり選挙の洗礼を浴びる以上、やはり自分のことは自分で律するということを市民の皆さんは注視をしているというふうに私は考えています。市長の行革を待つのではなくて、他の都市の議員報酬の水準と比べてどうなのか、また、市民お一人お一人当たりが議員の報酬に払っているコストがどのくらいなのか、これが日本一ということになっていますという分析も出ていますけれども、やはりそういった客観的な指標を持って、現状の報酬額が街の財政力の身の丈に合っているのかどうかはご自身で判断されるべきだというふうに思います。もちろん市長に目線を合わせてほしいと言われたから動く、あるいは市長の出方を待つ、そのような姿勢は、今の都市間競争の激しい時代においては取り残されてしまう懸念があるというふうに私は、市民の皆さんの懸念はそこにあるんじゃないかというふうに考えております。もちろん他の都市と比べて議会活動が活発で、議員立法にあたるような条例の数などがものすごくあって、議員の提案される条例の数があって、議員報酬、これはもちろん妥当だと、一番高いかもしれないけれどもそれは妥当だと言うのであれば、それはそれで分かりやすく示されたらいいと思いますし、また議会で既に議論をスタートしていると、議論中だというふうにおっしゃられているということであれば、やはり残りの任期を見据えたスケジュールを提示されるということが、市民が望まれることなんじゃないかなというふうに思います。今の任期にこの議員報酬が間に合わないということになれば、その次期の市議会の議員選挙、こういったところでも、そういうふうな主張をされるということになるのかどうかというところ、そこら辺は私も注視をしていきたいというふうに思います。やはり市長の出方を待つ、そういう主体性のなさ、そこに私は最も違和感を感じます。私たちが大事にすべきなのは、議員の各位も市長も、大事なのは、向き合うべきは市民であって、やはり市民の皆さんが今何を求めているかということをしっかり考えていただきたいというふうに考えています。

記者(読売新聞)
 ありがとうございました。

記者(共同通信)
 共同通信の小田原と申します。8日に予算編成過程の公開をされたと思うのですけれども、市長が今おっしゃられたような行革の成果というのは予算にしっかりと反映されるところだろうと。特に今回は当初予算のところから、武内市長がずっと行革に取り組んだ上で組まれているところだと思うのですけれども、この予算編成過程の公開の、今過程の段階ではありますが、その行革の成果、どういったところに表れていると感じられているのでしょうか。

市長
 そうですね。今公開しているのは、各局が初期的に出してきたものがそのまま公開されているということでありまして、まさに予算事務事業の棚卸しをはじめとした、筋肉質に変えていく。そして財政を、模様替えをしていくという、今まで膠着していた、硬直化していた予算の使い道を、また少し新しい未来への投資とか、次世代への投資とか、そういったところに回していくという、この財政の模様替えの作業を、まさにこの予算の編成作業の中で、市政変革の流れの中で、今まさにやっている最中だというところでございますので、その成果をしっかりと予算編成の中で出していきたいというふうに考えています。ただ、やはり1つ、一部お話いただくのは、非常に予算額増えているじゃないかというような話もお聞きしますけれども、来年度っていうところを見てみると、1つはやはり市民生活に直結するイレギュラーなものがある。新日明工場整備事業、これが30年に1回出てくる建替えっていうのが、これが、300億かけてやるっていうものが出てくるのです。こういうのも1つ大きな増加要因として圧力がかかっているということ。それから高齢化が進むことによって障害福祉関連費、あるいは医療費が、これ自然増的なところの圧力もすごくある。あと過去にあった借金、公債費の償還っていうのが今どんどんどんどん効いてきていると、これが例えば28億円ある(増える)というようなこと。それから物価高騰による人件費や資材の高騰、これで大体コストが1.3倍から1.5倍ぐらいとも言われるような水準で圧力がかかっていることなので、そこは、外形的なものだけで見られない、非常に時代の中での大きな変化という圧力がありますので、それも全部ぶった切ってもう何か、義務的経費とか制度上確保されているものですから、全部、ごみ工場も全部ダメだとか、そういうわけにはやはりいかないので、そこの塩梅をどう取っていくか、そのジレンマを乗り越えながら、どういうふうな最後、仕上がりにしていくのか。まずは令和6年度もそういったチャレンジがあるというふうに思います。

記者(共同通信)
 ありがとうございます。その義務的経費のところ言えば、財政規模のところで言えば今年は100億円ぐらいの規模で前年より増えるということで、毎年どんどん増えていくものなのだと、今の市の状況を考えるとですね。かなり、やっぱり市長がおっしゃられていたような財政の危機に直結するものなのかなと思うのですけれども、今、これから謳われる政策っていうのは、歳入がその政策によって、5年後、10年後かもしれませんけれども、しっかりと確保できていくっていうようなものが、予算の段階でもある程度、市民にも見せていけるようなものになりそうなのでしょうか。

市長
 この財政を立て直していくというのは、言わずもがな歳入を増やす、すなわち都市の成長を増やす方向に財源を振り向けていくということが1つ、それから歳出を筋肉質、抑制をしていくと、この2つのことをやらないといけないので、今使っているお金の中で、これは都市の成長や、もっとビビットに言っちゃえば、本当にこの歳入増に繋がってないような部分を、そこを取ってきて、本当に未来の投資とか、このまちに人や企業が集まる、そういった部分の投資に模様替えをしていくという、ここが本質的なところなので、それはもうずっとやっていかないといけない。これは令和6年度で全部決まるわけじゃなくて、やりながらどんどんどんどん毎年積み重ねていかないといけない。これは、息の長い戦いには当然になっていきますけれども、義務的経費の増加、過去の借金、公債費のインパクトが出てくる、物価も上がる、資材も上がる、ごみ工場もつくらないといかん、こういった、もう本当にいろんな波も押し寄せている中で、しっかりそれを乗り越えながらやっていくと。でもそれはもう企業経営と一緒で経営ですからね、なるべく多く入ってくるように。そして出るのをしっかりと制御していくという、このマネジメントをやっていくということに尽きるかと思います。

記者(共同通信)
 分かりました。ありがとうございます。あと最後に筋肉質、無駄の削除っていうところも、削減っていうのもあると思うのですけど、それに取り組まれている内部管理経費の見直しというものがあると思うのですけど、一律10%の削減ですね。これの効果額っていうのはどのくらいを見込まれているのでしょうか。

市長
 財政はいますか。

担当者(財政局財政課)
 財政課長の緒方と言います。内部管理経費につきましては、今整理を行っておりまして、各局からは10%削減した予算の要求をしていただいていますので、そうですね、数字のほうは今ちょっと整理をしていますので、また予算案としてお示ししたいと思っております。

記者(共同通信)
 分かりました。ありがとうございます。

担当者(広報室報道課)
 他ご質問ないですか。大丈夫ですか。ご質問がないようであれば、これで今日の定例会見を終了いたします。

市長
 ありがとうございました。

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