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【発表案件】
(1)旦過地区再整備計画
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12.令和5年(2023年)10月27日北九州市長定例記者会見
【発表案件】
(1)旦過地区再整備計画

更新日 : 2023年11月28日
ページ番号:000169315
発表項目

(1)旦過地区再整備計画のアップグレード検討(PDF: 776KB)

月日:2023年10月27日
場所:北九州市役所

出席者 北九州市長

会見の動画(YouTube)

会見録

(1)旦過地区再整備計画

定例会見画像

市長
 皆さんおはようございます。今日もお集まりいただいてありがとうございます。またリモートでも見ていただいている方もありがとうございます。それでは定例記者会見させていただきたいというふうに思います。今日はこのあと戦没者のあれがあるのですよね、なので、ちょっとそこまでの、少し時間の限界がありますけれども、その中でいろいろとお話しさせていただければと思います。今週はもう竜王戦でものすごい盛り上がりになって、私もレセプションから最初の初手ですかね、あれに行きまして、やはりまちの盛り上がり、お子さんたちの盛り上がりもありましたし、本当に北九州を元気にする素晴らしい機会になったなというようなことでこの1週間始まりましたけど、またさらに北九州市のイベント、今日、竹あかりも始まりますしね、いろいろと賑わいづくり、これをしっかりやっていきたいなというふうに思っているところでございます。
 今日はもう発表案件は1つだけでございますけれども、旦過市場がさらに魅力ある市場となるよう、旦過地区再整備計画のアップグレード、これを検討することにいたします。こちらです。旦過地区再整備計画のアップグレードを検討します。旦過市場につきましては、昨年、火災もありましたが、私自身も市長に就任して以来、様々な市政の内容というのをずっと見てくる中で、点検作業をやってきた中で1つずっと気になっている、あるいは、このままでいいのかというところは問題意識を持ってきたテーマでございます。昨年の二度の火災により復旧を果たして、現在その復興のあり方について、地元の方、北九州市民の皆様、あるいは全国の旦過ファンの皆さんから非常に注目をいただいていると。他方で、去年も年末年始から私もよく行きましたけれども、あの寒風吹きすさぶ中、テントの中でやられている皆さんが、今、何とか頑張っているけれども、本当に旦過をいいところにしてほしい、本当にしっかり守っていってほしい、そういうお話も直に伺ってまいりました。地元の市場の皆様の努力、あるいは多くのご支援のおかげで今進んできているというところではございます。一方で、やはり再整備計画、これ策定から5年間が経過しているわけです。その間、当然、日本全体どこもそうなのですが、大きな流れとして資材価格が高騰するなど、社会経済状況の変化というものもありまして、市場の関係者の皆様との話し合いを重ねる中においても、これいろんな状況が変わっていく中で仮にコストが膨らんでいくと、今のままちゃんと事業がうまくいくのか、円滑に進むのかという声、また、そういった負担はどうなるのだろうかというような声、こういった不安の声もやはり漏れ聞こえてくるわけでございます。既定路線を引き継ぐだけ、追認するだけでいいのか、あるいは、より今の状況を踏まえ、また旦過の未来を見据えて、よりオープンな形でしっかりと進捗状況、こういったものを示しながら議論をしていく、これが大事ではないかと、こういったことで私もいろいろと悩んできたところでありますが、やはりここで、この計画をしっかりアップグレード、検討していこうということを今回発表させていただきたいというふうに思います。社会経済状況の変化に柔軟に対応するということ、それから、やはり浮かんでくる不安のお声、こういったことに真摯に向き合うといったことこそが、これまで培ってきた議論の積み重ね、あるいは未来の「旦過らしさ」を確実に引き継いでいく上で非常に重要なことだと考えております。ただ、もちろん事業の終了時期自体が後ろ倒しになることがないように最大限配慮しつつ、しっかり今抱えられている課題やご不安の声に正面から向き合い、虚心坦懐に議論することが大切だということで、当初の事業計画をアップグレードできないか、そういう検討をするということを考えるに至った次第でございます。次に、具体的にもう皆様ご案内のところだと思いますが、長年、その市場の関係者の皆様と議論をしてきた計画というのがございます。土地区画整理事業、神嶽川河川改修事業と、これも皆さんご案内のとおり、この神嶽川っていうのは1999年、2009年、2010年と豪雨で浸水をいたしました。市場自体も建物の老朽化が目立ちまして、昨年の火災ということになったわけでございます。1999年、そして2022年と、度重なる火災というものにも当たってきたと、受けてしまったというような状況がございまして、これに対応する形で計画が立てられてきたということでございます。こうした計画をベースとしながらも、やはりこれからの、あるいは今起きている社会経済状況にしっかりと耐え、それを乗り越えていくような、また多くの賑わい、そして多くの人が集まっていく、これからの北九州市の新しいまちづくりにフィットしたもの、そういった観点から新しい価値を検討していく、状況の変化に柔軟に対応しながらも新しい価値を積み上げていくという、そういう観点でのアップグレード、これを考えていきたいというふうに思っています。検討の方針といたしましては、こちらのフリップにあると思いますが、社会経済状況の変化への円滑な対応、もちろん大きな流れとして資材の高騰などの変化が起きてきています。また火災もありました。当初計画をしていた、立てた段階と違ってまた火災も起きました。やっぱり復興への皆さんの思いと、旦過に対する愛着というのが凝縮力を持って発生したということもありますよね。なので、そういったところに対応していく、それは、言い換えればこれまでの「旦過らしさ」をいかに継承していくか。私もいろんなところで市民の皆さんとお話をさせていただく中で、「旦過らしさ」をちゃんと守っていってほしいと、もちろん建物が新しくなるとか道が変わるとか、そういうことはあるので、今のままっていうわけにはいかないかもしれないけれども、少しでも「旦過らしさ」を継承していってほしいというような観点、それから、やはり旦過、今おられる商店主の方々、これはもちろん直接の当事者であられるし、そこで買い物をされている方も直接の当事者と言いますか、深く関わっていらっしゃる方多いですけれども、そこにやはり次の世代を担う若者の皆さんたちをどう巻き込んでいくのか、こういったお声も聞くことがあります。ご高齢の方、シニアの方をはじめとして、旦過地区、非常に多くの、今の買い物客でも賑わっておりますけれども、やはり若い方々をどう巻き込んで新たな価値を生み出すのか、そういったこともしっかり考えていきたいと思います。具体的には、この市場の魅力である食にさらに特化したまちづくり、市場の歴史を踏まえた、河川など公共空間を活用したまちづくり、次の世代を担う若い人を巻き込んでいく方策、急激に変化する顧客、お客様のニーズへの対応等々、これは一例でございますが、そういった観点も含めて、ハード、ソフトの両面を市場関係者、あるいは市民の皆様と一緒に検討をしていく、そういうことを進めていきたいと思います。検討にあたりましては、改めて商店主や市民の皆様、次世代を担う若い方々の声を私もお伺いさせていただきたいと思います。まずは私自身も旦過市場に赴く予定としております。今日の午後も私自身、お伺いをさせていただきたいというふうに思いますし、その他にも、専門家も交えた地元会議への参加、若い方々との意見交換なども実施をしてグレードアップ、ここに向かっての検討を進めていきたいというふうに思います。今後も旦過市場が安全・安心で魅力溢れる市場へと発展をするよう再整備事業、これを進めていく、そのための検討をやっていきたいというふうに考えております。次、イメージパース、これがもう皆様、メディアの方はよくご存じかもしれませんが、これが1つ、今のA地区と言われているところの、商業地区のイメージパースとしてのこういうものが、設定をされているものでありますけれども、こういったところもしっかりと共有をしながら、どういうふうにさらに価値を上げていくことができるのか、そういう検討を進めていきたいというふうに考えております。私からは以上でございます。それでは、ご質問を承りたいと思います。村田さんからですね。

令和3年12月24日北九州市長記者会見画像
令和3年12月24日北九州市長記者会見画像

質疑応答

記者(西日本新聞)
 幹事社の西日本新聞、村田です。よろしくお願いします。今回の再整備計画、アップグレードの検討ということなのですけれども、現行の計画は変えずに、新たに何かハード面も含めて施設を充実させる、そういった検討をこれからされるという理解でよろしいのでしょうか。

市長
 現行の計画をベースにですね。もちろん今までの議論の経過というのを全部ひっくり返すっていうわけにも、何十年もかけてやってきた議論なので、それはそれで1つベースとして、また、遅らせないでなるべくちゃんと予定どおり事業を終わらせてほしいという、これの声はしっかり、やっぱり受け止める必要があるので、そうした中にも、そうした今までの議論の蓄積にはしっかりと配慮をしながらも、さらに魅力的な旦過市場の形にアップグレードできないかというようなことを考えていきたいと思っております。それはハード面もあるかもしれませんし、もちろんソフト面は非常に当然重要でありますし、今のままの既定路線をそのまま粛々とやっていくということではなくて、もう一歩しっかりと、市としてコミットして、より魅力のある、そして次世代にしっかり引き継がれていくようなものにしたいという考えです。

記者(西日本新聞)
 そうするなら、現状その計画自体が、既に遅れが生じている状況です。来春までにその検討結果をまとめて、そこからその検討結果は動き出すということになれば、なかなか計画自体のさらなる遅れっていうのも何か予想されるのですけれども、その辺どうお考えでしょうか。

市長
 そうですね。さっきの都市計画上の計画というのは、これはこれでしっかりと進めてきたものがあり、また令和9年度にこの工事は終わるということ、そこへのご期待があるので、それはしっかりと守れるように努力をして、やっぱり遅れないようにしながらも、その中の過程でまだ時間がありますので、そうした中で、中身と言いますか、コンテンツの部分にはまだ可変性はあると思いますので、そこの部分でどうやって魅力を高めていくのか。またその過程では、物価高騰などの社会経済状況の変化もやはりこの5年起きていますから、このまま単に今までの計画を引き延ばすだけということでは、やはりいろいろとご不安の声が起きているということもございますので、そこにもしっかり応えるような、そういう議論をオープンにやっていこうというふうに思っています。

記者(西日本新聞)
 でしたら、今の計画はこの検討の進捗と併せて、もう同時並行で進められていて、その辺は後ろ倒しにならないように努めると。

市長
 努めながら、そこをどうオンしていくか、あるいは、よりブラッシュアップしていくか、あるいは、もう外の環境がどんどん変わっていって風が非常に吹いているわけですから、そういった中で、しっかりとしたものにやはりしていくかということはやっていきたいと思っています。

記者(西日本新聞)
 分かりました。それと確認なのですけど、この社会経済状況の変化というのも、一番大きな要因というのは資材価格の高騰になるのでしょうか。

市長
 そうですね。やはりご多分に漏れず、やはりそこは影響が避けられないというふうに思っています。それはもう日本全国どこもそうですけれども、やはりそこの影響というのはあると思います。また火災もありますね、やはり。火災っていうのも、今まで当初5年前は、神嶽川の問題があるのでそれを解決しようということはあったのでしょうけども、さらに火災を通じて工事のやり方とか、あるいは旦過というものに対する皆さんの想いというのもいろいろと表出してきているところでありますので、そういうところもしっかり受け止めたものにしていく必要があるんじゃないかと考えるに至りました。

記者(西日本新聞)
 把握されていればでよろしいのですけれども、実際に資材価格高騰して工費がどれぐらい上がるかとかっていう試算は既にあるのでしょうか。

市長
 そうですね。この影響をやっぱり避けられないということで、やはりそこの部分は、上がっていくということは間違いないので、もうそれはどこもそうですけどもね。ただ最終的な数字、今確認、精査中でございますので、それは早急に公表します。それは早急にまとめて公表したいと思いますので、もう程なくそれはお示ししたいと。ただそこは、全国どこでもそうですけど、その流れ、その影響というのは避けられない、一定の影響を受けるであろうということは申し上げておきたいと思います。

記者(西日本新聞)
 最後にちょっと現状の計画の進捗状況を整理させてもらいたいのですけれども、確か22年度に解体を初めて23年度中に4階建ての商業施設が建設されるという話でしたけれども、その辺改めて教えていただけませんか。

市長
 そうですね。今このA地区、B・C地区、D、E地区と、いろいろあるわけですけれども、具体的には今、補償協議の合意を前提として着工していくということでございますけれども、やはり令和9年度末の事業完了を目指していくということは、今しっかりとピン留めして、そこに向かって努力をしています。ただ、二度に渡る火災とコロナのために補償協議の着手に遅れが生じていることは事実です。なので、最初に整備する立体換地建築物、これの着工が、当初計画よりも遅れが生じています。コロナと火災でありますので、今その協議を進めているところでございまして、A地区についても令和7年度末に完成できるようにしていきたいということで今進めておりますけれども、そういった話し合いも継続しているところです。端的に言えばコロナと火事があったので、やっぱり一部協議が遅れているのは事実です。

記者(西日本新聞)
 ありがとうございます。幹事社からは以上です。

記者(共同通信)
 共同通信、小田原です。よろしくお願いします。これは新たなアップグレードの検討ということで、今その計画にあるのは河川改修と立体換地建築物の整備と、あと平面換地の部分ですね、あると思うのですけれども、この資材高騰など、その社会経済状況の変化で影響、全てが受けるとは思うのですが、それぞれ行政が負担する部分と民間が負担する部分があって、今回の検討に入る契機となっているのは民間の方々からの声という理解でいいのか、そして、その不安というのは具体的に何をするのにお金が足りなくなるというような、そういう話になるのでしょうか。

市長
 そうですね。まさにおっしゃるとおりで、やはり様々な物価が上がり、資材が上がりっていう中で、じゃあそれがどういうふうに影響を与えるのだろうかとか、それが工期の遅れに繋がっちゃうんじゃないだろうかという、やはりお声というものは、私はあるのではないかというふうに思います。またその他にも、仮設店舗に移転することに関しましても、そこに移転してちゃんと売り上げが予測できるだろうか、そういうお声もあるということは、市民の声があるというふうに考えております。それで、これをどういうふうに、社会経済状況が変わっていく中で、やはり価格が上がったものを、どうやってそれをしっかりと賄っていくのか、そのためには、単に上がりました、なので、それがそのままコストに跳ね返りました、それが、国もありますからね。国と市と、あるいは市民の方の分担をどういうふうにしますかというだけじゃなくて、この市場自体の魅力を上げて、より価値の高い空間にしていくということ、だからこそ、より人の流れが増えて、より魅力的で、よりしっかりと売れると言いますか、稼げるような市場にしていくということが必要だろうと思います。

記者(共同通信)
 すみません、その社会的経済状況の不安というのはよく分かるのですけれども、実際にその損失というか、埋め合わせなきゃいけない部分が出た時に、それをこの新たな価値の創造によって埋め合わせていくっていう、そういう発想なんじゃないかなっていうふうにこの発表を聞いて思ったのですけれども、例えば考えるのだったら立体換地の保留床の部分の価値を上げるとか、そういうことによって多少お金を埋め合わせるとか、何かそういった発想はあるのかなというふうに思ったのですけど、具体的にどうやったらその金銭面の負担を新たな価値と呼ばれるものによって埋め合わせるのかって、そこの何か構想を教えていただけますでしょうか。

市長
 そうですね。そこはまさにこれから検討していきたいと思いますが、もちろんその価値を上げるということとともに、もちろん国、あるいは市としても、やはりこの立体換地のところに対してどういうふうに負担を賄っていくのかっていう、ここは併せて議論、検討をしていきたいと思います。

記者(共同通信)
 つまるところ、何らか今、実際にそのコスト増の懸念があって、それに対応する金銭面の策をつくろうという話ではなくて、漠然とした不安に対して何らかできることがないかっていうことをこれから考えていきましょうという、そういう話だという理解でいいのでしょうか。

市長
 そこはコスト面、社会経済状況の変化、すなわち様々なコストがやっぱり嵩んでくるということはこの旦過市場も避けられないので、やはりそこはしっかりと対応していくということも当然ありますし、あとこの旦過に対してのご期待、また次の世代にしっかり守っていくという付加価値を加えていく、よりいいものにしていくという、この両面考えていきたいと思っています。

記者(共同通信)
 すみません、何か例えばその漠然とした不安っていうのは、何ていうか、その工期がどのくらい遅れるのかとか、どれだけ資材が高騰しているのかとか、その総事業費の概算がどのくらい上がるのかとか、そういったことが不明であるからこそ生まれるものなんじゃないかなっていうふうにも思うのですけれども、そこを明らかにしていくためにより丁寧に説明していくとか、そういったための話ではなくて、また何か別の話になるのですかね、今回。

市長
 それも当然大事な要素です。それも皆さん漠然とこの世の中がこうやって変わっていく中で、どういうふうに影響を受けているのだと、世の中の変化の中で。これを、しっかりと数字を示し、オープンに議論をしていくっていうこと、それも必ずやらないといけないことだと思います。またポツポツポツポツ、今いろんなご不安の声、懸念の声もあられると、ここでも何回かご質問いただきましたけれども、そういった声が、どういうものがあるのか、こういうのもしっかり耳を傾けてそういった議論をしていきたいというふうに思っています。

記者(共同通信)
 分かりました。ありがとうございます。あと4月ですかね、官民連携のまちづくりの組織というのも立ち上げの話があって、400万円の補助のお金が付いていたと思うのですけれども、今回のこの話は、それとはまた別の話になるのかっていうこと、この辺りを教えてください。

市長
 これはプラットフォームの話ですよね、プラットフォーム。この旦過「食」のまちデザインエリアプラットフォームというのが、これが7月6日に設立をされております。なので、こういったところにも、今回のグレードアップについても議論をしていただく場としてしっかりと活用させていただきたいなというふうに思っています。

記者(共同通信)
 長々とすみません、あともう1つ最後。不安の声が、っていうのがこのアップグレード検討の契機だということで、具体的な不安の声っていうものが何なのかっていうのを神嶽川整備室のほうは多分聞き取りをされているとは思うのですけれども、多かった声であるとか、大きな障壁になりそうなものが何かあれば教えてください。

担当者(建設局 神嶽川旦過地区整備室)
 建設局 神嶽川旦過地区整備室の草野と申します。市場の方々の不安の声というのは、先ほど市長もおっしゃられましたけれども、やはり資材高騰による社会情勢の変化であったり、やはり長年、あの旦過市場それぞれの場所で営業されていた方が場所を移って、果たして営業を継続していけるのかっていう漠然とした不安であるとか、工事期間中、自分の営業場所とか、それでうまくやっていけるのだろうかという不安の声をいただいております。そうした声を、それぞれ各店舗ごとで状況が違って、1人1人のお悩みも異なっておりますので、そういった声には丁寧にお話をさせていただきながら、新しい魅力を高めて事業を推進させていきたいというふうに考えております。以上でございます。

記者(共同通信)
 すみません、今の点に関して。その資材高騰っていうのは、立体換地建築物なんかに関して言えば多分それぞれの事業主さんとか個人事業者さんが何か負担を、自分で資材を選んできてどうこうって話じゃないと思うので、市側の説明を受けて、これまで聞いていた話よりも高くなるのだというふうに受け止めたからこそ、そういった話が出てくるのかなと思ったのですけど、その辺りはどうなっているのでしょうか。

担当者(建設局 神嶽川旦過地区整備室)
 神嶽川旦過地区整備室です。すみません、資材というよりも物価全体のイメージでございます。失礼しました。それと、整備室のほうと話をする中で、やはり社会、漠然といろいろな状況があって、例えば工事が計画どおり進んでないっていうところで、さらに結局、事業期間が延びたりするとコストにも跳ね返ってくるんじゃないかという声もいただいておりますので、そういったところをちゃんと整理して、今、先ほど市長が申しましたとおり、事業費等については現在精査中でございまして、もうすぐ最終確認が取れて、また近く皆様にご報告させていただけると思っておりますので、鋭意そういったところに取り組んでいきたいと思っております。

記者(共同通信)
 分かりました。ありがとうございます。以上です。

市長
 宮原さん。

記者(FBS福岡放送)
 すみません、FBSの宮原です。今A地区のイメージを示されていますけれども、この施設も示しながら、ともに共有していくというような話もありましたけれども、この施設に関しては、このパースのイメージのまま進めるという考えでよろしいでしょうか。

市長
 これまで議論が重ねられてきたものですので、やはりそこの蓄積というのに最大限配慮をしていかないといけません。ただ、このパースのこの形がこのまんまソフト面も含めて、パースですから、そこら辺はいろんな付加的な意見、もっとこうしたらいいんじゃないかとかっていう議論はあり得ると思いますので、そこは様々な意見も聞いていきたいと思います。もちろん今まで積み重ねてきた議論は大切にしたいと思っています。

記者(FBS福岡放送)
 例えば付加価値というところでいくと、その容積率緩和とかでもっと高くしちゃうとか、それによって価値を高めるみたいなのも思い付きそうなのですけど、その4階建てっていう前提も変えるみたいなことはあり得るのでしょうか。

市長
 そこは、これまでずっと積み重ねてきた議論の経緯と、あるいは、こういった事業を進めるということで、しっかりと国とも協議してきた経緯がありますので、そういったものをしっかりと配慮しながら、どういうような弾力性と言いますか、可変性があり得るのか、ここら辺もしっかりと検討はしていきたいと思います。ただベースは、やはりここがベースになっていくと思います。なので、もう全部白紙にして何かゼロからもう1回考え直しということではないです。

記者(FBS福岡放送)
 分かりました。あと立ち退きの遅れのところで、A地区と同時にB地区も一緒に解体するというような考えもあったかと思うのですけれども、そこは、その方針のまま変わらないのかというのと、立ち退きを判断できない店の方は、じゃあこの新しい施設に自分が入れるかどうか、家賃も分からないから、判断できないから出ていけないっていうような声もまた取材で聞いているのですけれども、そこら辺の家賃とかも含めて示されることになると考えていいのでしょうか。

市長
 ですから、まさしく宮原さんがおっしゃるように、そういう、モヤモヤモヤッとして、状況も変わって時間も経ってモヤモヤッとしている。不安で踏み出せないとか、そういう方々の不安の声っていうのをもう1回ちゃんと聞いて、もうこういう計画ですから、これで既定路線ですからこのままいきますということではなくて、しっかりもう1回そこは聞きながらやっていきたい、それで、一緒に寄り添って解決をできるような方向でやっていきたいなというふうに思っています。家賃云々の話は、ここは様々な周辺の地価の状況とかいろいろな、あるいは全体の物価の動向とか、そういうことにも跳ねてくるので、そこら辺もできる限り、やはりオープンにして議論をしていく。あるいはお話をしていくというプロセス、これを大切にしたいというふうに思います。何か補足ありますか。

担当者(建設局 神嶽川旦過地区整備室)
 神嶽川旦過地区整備室です。今、家賃のお話等もありましたけれども、建物の整備費が上がったからといって、先ほど言われたように家賃が建物に合わせて上がるっていうわけではなくて、やはり周辺の相場であるとか、やっぱり、まちの賑わい、人の通りなどによって、そういった家賃っていうのも変わってくるかと思いますので、そういったところを整理しながら、できるだけ早くお話をさせていただけるような準備を進めていきたいと思っております。

記者(FBS福岡放送)
 それとすみません、最後にもう1点。今、青空市場のところに仮設を整備していますけれども、そこは新旦過横丁のところで、そもそもの計画には入っていなかったと理解しています。そこの青空市場のエリアも含めてアップグレードっていうのは検討はされるのでしょうか。

担当者(建設局 神嶽川旦過地区整備室)
 神嶽川旦過地区整備室です。アップグレードに関しては、まずは旦過地区再整備の事業のエリアのところを考えていきたいと思っておりますけれども、付加価値として、そのエリアを含めて、また何か新しい魅力を高めていけるということがあれば一緒に考えていきたいと思っています。ただし、あの青空市場の場所につきましては、個人の方が所有されている土地ですので、また、そういった方ともお話は継続してやっていかないといけないと思っております。以上です。

市長
 そうですね。だから今日いろいろお話しさせて、議論というか伺いながら、その外側の社会、いろいろ物価の高騰も含めた外部環境も変わる一方で、内部環境と言いますか、旦過はものすごくやはり大事なものだ、ものすごく、火災を通じてもっと磨かせてほしい、そして、しっかりと守ってねっていうこの想いもグッと高まってきたと。やはりこの両面にしっかりと答えていくような計画のグレードアップ、バージョンアップをするということだろうと思います。これだけ火災を通じて、その河川の氾濫っていうことからスタートした話ではありますけれども、火災も通じて、旦過に対する全国からの、ものすごい愛着と愛情と期待と復興に対する思いっていうのが凝縮してきているので、やはりそれをしっかりと形にしていかないといけないと。それによって、やはり北九州、特に小倉の宝であるこの旦過をしっかりと次の世代に繋いでいくという、そういうことをやる必要があるという思いで取り組んでいきたいというふうに思います。どうぞ。

記者(RKB毎日放送)
 すみません、RKBの岩本と申します。言葉の意味のところで少し伺いたいのですが、そのアップグレードっていうのが、現時点で現在の計画をベースに付加価値を付けるということだと思うのですけど、今のお話を聞いていると、現在の計画を見直すというか、踏まえて見直すというふうに理解できるものなのかどうか。

市長
 そうですね。アップグレードと、ちょっと片仮名を使っちゃったので申し訳ないですけど、あえて言えば発展的見直しですね、発展的な見直しをするということになると思います。

記者(RKB毎日放送)
 今の計画も、今計画があるものの、それも一部見直すことも検討していくっていうふうに理解したらいいですね。

市長
 そうですね、発展的に見直しをしていくということです。

記者(RKB毎日放送)
 分かりました。ありがとうございます。

市長
 日向さん。

記者(毎日新聞)
 毎日新聞の日向です。ちょっと細かいことなのですけど、今回の計画をアップグレードしていくというのは、これまで同様、整備室を中心にやられていくのか、もう市全体として何か計画だったり、今後の状況を盛り上げていくというような意味合いなのか。

市長
 そうですね。そこは非常に重要なというか、いい視点なのですけれども、ここは庁内でもしっかりと、この発展的なアップグレードに向かってのプロジェクトと言いますか、チームというのはつくって検討していかなきゃいかんなと。その際には、今まで整備室がずっとやってきた取組以外にも、じゃあ、このエリアとしてどういうような賑わいがあったらいいよねとか、もっと言えば今、新ビジョンの議論もしていますけれども、全体、北九州までいかないかもしれませんが、小倉のまちを見た時、どんな方向感でこのまちをさらに活性化していこうかっていう観点、これはまたちょっと整備室だけに閉じた話じゃなくて他の部局も関わってくる話ですので、そういった部局も一緒に議論の中に加わっていって、そういう、ちょっと横断的に、大きな視野でもう1回、アップグレードをどうしていくのかという議論はしようという心づもりでおります。

記者(毎日新聞)
 このプロジェクトチーム的なものを検討されるというのは、もう年内中にもそういう。

市長
 すぐそれはもうパッと、庁内ですのでパッと集まって、それは各部局からの視点、光を当てながら、どうブラッシュアップ、アップグレードできるかっていうのは検討したいというふうに思います。

記者(毎日新聞)
 あと、若者とか専門家を交えた意見交換会っていうのは、これはもうスケジュール的には決まっているものなのか、あと専門家というのは、具体的にはどのような方々を入れての意見交換会になるのか。

市長
 これはこれからで、これから具体的にどういう手順でいくかっていうのは決めていこうと思っていますが、やはり私のイメージでは、やはりそんな、これでまたずっと時間かけてもしょうがないので、早めに市内の大学生とか、そういったところと、私も直接対話をして議論をしたいというふうに思っています。専門家の意見というのは、これも、今までも適宜聞いてきたところがありますけれども、やはり市場の関係者の方はもちろんですけれども、商業とかまちづくりとか、そういった専門家が参画した、先ほどのエリアプラットフォームもありますし、そこを生かしながらも、さらにメンバーなんかを拡充する必要があれば、そういう人たちも入れて輪を広げていきたいと思います。また市民の皆様にもより分かりやすく情報を、公開をしていきたいというふうに思います。やはり旦過って、市民の皆様も何となく「再整備するんでしょう」、「火事がありましたよね」っていうのはあっても、何か「この出来上がりがどんなふうになるの」「どうやって決まっていくの」「ちゃんと進んでいるの」、いろいろ普通に素朴なクエスチョンというのはあると思いますし、それが染み渡っているわけではない面もあるかもしれませんので、その辺は最大限努力をしていきたいという思いでございます。

記者(毎日新聞)
 オープンに議論されていくということで、既に計画の概要みたいなものは発表されていますけど、今後どれぐらいの時期で、というようなことだったり、事業費がどれぐらいかかるのかっていうのも市民の方にお示ししながら議論を進めていくという。

市長
 そうですね。できる限り、やはりオープンに、もう皆の財産、皆の宝でありますので、やはり老若男女、もちろん地元の市場の関係者の方々っていうのが一番、直接関係するので、今までそこは一生懸命、密接に丁寧に対応してきたつもりでありますけれども、より分かりやすい形で情報提供、情報公開には努めていきたいというふうに思います。

記者(毎日新聞)
 最後に、これは担当者に聞いたほうがいいのかもしれないですけど、今の補償の協議状況っていうのはどのくらいまで進んでいて、どれぐらい残っているのかという。

担当者(建設局 神嶽川旦過地区整備室)
 神嶽川旦過地区整備室です。今の移転の補償の交渉の状況でございますが、初めに整備するA地区ですね、この写真にあるとおりなのですが、そのエリアの方が、大体8割ぐらいの程度の方との契約が完了しております。そして、同時に施工すると言っております次のステップのエリアの方々とも、6割程度の方との合意をいただいておるところでございます。引き続き丁寧に話し合いを重ねながら、同時に施工される部分のところについても、まだ合意いただけてない方もいらっしゃいますので、丁寧に話し合いを続けていきたいと思っております。以上でございます。

担当者(広報室 報道課)
 すみません、会見終了時間に近付いておりますので、残り1社でお願いします。

市長
 すみませんね、今日このあとはあれで、ごめんなさい。どうぞ。

記者(TNCテレビ西日本)
 TNCの富﨑と申します。旦過以外の話になりまして大変恐縮なのですが、今日の西日本新聞さんが記事に上げられておられまして、非常に全国的に被害が広がっている熊なのですが、それが下関のほうでも目撃をされていて、お隣の山口県内ではもう市内の中心部まで下りて来ちゃっているみたいなところがあって、それが下関まで来ていて、北九州市の担当課の方は、水際対策も考えなきゃいけないみたいなこともコメントが載っているのですが、突然のお伺いで恐縮なのですけれども、市長のご見解を。

市長
 今おっしゃったように全国各地、熊が出てきております。下関、こちらで出てきているということで、九州のほうは絶滅したというふうに言われているということなので、やっぱりそこはしっかり歯止めをかけるという対策、どういうのが取れるのか、あるいは現状どうなのか、しっかり目を凝らして対策と言いますか、対策を検討していきたいなというふうに思っています。

記者(TNCテレビ西日本)
 要するに水際での、っていうところも含めて。

市長
 そうですね。どういうことができるのか、これは検討いたします。

記者(TNCテレビ西日本)
 すみません、ありがとうございます。

市長
 あとよろしいですか、他に。大丈夫ですか、よろしいですか。

担当者(広報室 報道課)
 それでは以上で今日の定例会見を終了いたします。

市長
 ありがとうございました。

このページの作成者

市長公室報道課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2235 FAX:093-582-2243

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