コメント項目 |
(1) 枝光本町商店街の火災について(資料なし) |
月日:2022年10月6日 |
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発表項目 |
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出席者 | 北九州市長 |
令和4年(2022年)10月6日
【コメント】
(1)枝光本町商店街の火災
(2)新型コロナウイルス感染症の現状
【発表案件】
(3)技能グランプリ
会見の動画(YouTube)
市長
最初に、また商店街の火災が発生いたしました、この件からコメントさせていただきます。地元で長年親しまれております枝光本町商店街が火災に遭われました。大変胸が痛みます。被災された皆様方に心からお見舞いを申し上げたいと思います。10月1日午後に発生した火災でありますが、旦過地区と同様に木造密集、老朽化した建物の地域でありました。発生から5時間半後の21時に鎮火となったところであります。消防局の調査によりますと、9店舗が焼損し、うち空き店舗は5店舗、焼損面積は251.5m2という状況であります。まずは被害状況などを把握した上で、被災された皆様への支援をしっかりと行ってまいりたい、このように考えております。次に、8月19日発生の旦過地区火災の復旧の状況についてであります。現在、被災者の皆様も団結されまして、瓦礫撤去も10月末の撤去完了に向けまして順調に工事が進んでいるとお伺いしております。また、小倉中央商業連合会の皆様が取り組んでおられましたクラウドファンディングは、9月30日で募集期間が終了いたしております。これまでに、多くの皆様方にご賛同いただきました。改めて皆様の温かいご支援に深く感謝を申し上げます。市場商店街の火災につきましては、旦過地区の二度に渡る火災を受けまして、9月議会において、緊急火災予防対策事業の補正予算をお認めいただいております。今後、速やかに防火指導員によるきめ細かな防火指導に着手してまいります。また有識者の検討会を開催しまして、防火対策のさらなる強化に向けて検討を進めてまいります。火災の件は以上であります。
次に、新型コロナの状況について一言触れさせていただきます。福岡コロナ警報が10月5日をもって解除されました。今回の第7波では、過去の波を大幅に上回る規模の新規感染者が記録されています。7月22日から9月13日まで、この2ヶ月間だけを見ましても、本市の新規感染者は約9万人であります。これは2年半に及ぶ累積感染者数の約52%に当たるわけです。本市の人口の約1割が、この2ヶ月の間にコロナに感染したことになります。現在も1日100名を超える新規感染者数が確認されているものの、市民、事業者の感染防止対策へのご理解、そして、ご協力によりまして、ようやく感染状況が落ち着きつつあります。特に、医療、福祉、教育、保育などの現場で働くエッセンシャルワーカーの皆様におかれましては大変なご苦労があったと思います。日々、感染防止対策に神経をすり減らしながらも、使命感を持って、市民のために懸命にご尽力いただきました皆様に心から感謝を申し上げます。次に、全数届出の見直しについてであります。国はこういう中で、9月26日から全国一律で感染症法に基づく医師の届出の対象を見直しました。65歳以上の方、入院が必要な方など、重症化リスクが高い方については、医療機関から保健所に発生届が提出されます。保健所では、発生届を受けまして、これまでどおり、これらの方に対し、個別に電話連絡などを行い、病態等に応じて、療養先についてご案内をさせていただいております。それ以外の方は、医療機関から保健所に発生届が提出されないため、保健所からの連絡はなく、基本的には自宅療養となっております。このため、本市では、自宅療養の方がこれまでどおり必要な時に相談でき、適切な医療支援や生活支援を受けられるよう体制を整備しております。具体的には、9月26日から、既存の20回線とは別に、自宅療養者相談ダイヤルとして新たに30回線を新設しております。自宅療養中に病状が悪化した場合の相談への対応や、家族などによる支援が受けられず、食料品等の入手が困難な方に対する食料品等の支援などの相談に対応しております。市民の皆様のご理解・ご協力をお願いしたいと思います。次に、オミクロン株対応ワクチンの接種についてであります。9月28日から、従来のワクチンを2回以上接種された方を対象にオミクロン株対応ワクチンの接種を開始しております。このワクチンとは、従来株とオミクロン株の両方に対応したワクチンと聞いています。オミクロン株に対して、従来のワクチンを上回る効果が期待されているほか、今後の変異株にも有効であるという可能性が高い、このようにされております。接種開始当初は、国の方針に沿って、高齢者や基礎疾患のある方など、重症化リスクの高い、これまでの4回目接種対象者の方からの予約を優先しておりましたが、今週10月3日からは、接種券がお手元に届いている方であればどなたでも予約可能であります。対象の方は、ぜひ早めの接種をご検討いただきたいのであります。次に、インフルエンザワクチンの接種について申し上げます。65歳以上の高齢者の方などへの定期接種に加え、今年度は、未就学児と妊娠中の方を対象に、1回について自己負担1,500円でワクチンを接種することができるインフルエンザ予防接種支援事業を実施しております。インフルエンザにつきましては、過去2年間流行がなかったのですが、今年度は、日本より早く冬を迎えた南半球、オーストラリアでインフルエンザの流行が確認されております。そのため、本市においても新型コロナとの同時流行に備えた対策を進めております。高齢者の方、未就学児、妊娠中の方は定期接種、また今回の支援事業を活用して、ぜひワクチン接種をご検討いただきたいと思います。本市としましては、今回の第7波の経験を踏まえまして、引き続き福岡県や市の医師会などと連携して、検査、医療、相談体制の強化、円滑な運用に努めてまいります。また、オミクロン株対応ワクチンやインフルエンザワクチン接種を推進して、次の波に備えてまいりたいと考えております。新規感染者数は減少しておりますが、市民、事業者の皆様も引き続き基本的な感染防止対策の継続をよろしくお願い申し上げたいと思います。
次に、九州で初開催となるイベントのご紹介でございます。技能グランプリであります。この第32回技能グランプリ、九州で初開催となりますが、来年度、令和6年2月、北九州市で開催するとの内示を厚生労働省からいただいております。この技能グランプリは、熟練技能士が技能の日本一を競うことにより、技能の一層の向上を図るため、2年に一度開催されております。また、その熟練した技能を国民に広く披露することによって、技能士の地位の向上と技能尊重機運の醸成を図った大会でもあります。画面もご参考いただきたいと思いますが、第32回技能グランプリは、令和6年2月23日から4日間、北九州市の西日本総合展示場を競技のメイン会場にして開催される予定であります。過去の大会を参考にしますと、参加選手は450人、来場者1万4,500人程度を見込んでおります。本市が開催地に選ばれた理由でありますが、北九州市には、一世紀に渡って我が国の産業界をリードしてきた企業の技術や技能者の集積があることが1つです。また、高度な技術や卓越した技能を持つ人材を、北九州マイスターや北九州技の達人として市独自に認定し、次世代の育成に向けた実技指導や講習を熱心に実施してきたことがあります。このように、技能グランプリの目的であります技能者の地位の向上と技能尊重機運の醸成に北九州市がこれまで取り組んできたことが高く評価されたものと考えております。次の画面をご参考いただきたいと思います。九州初開催となるこの大会は、市内及び近隣の熟練技能者にとって、自らの腕を試す貴重な機会であることはもちろんですが、将来、本市の産業を担う若い世代にとっても、国内トップレベルの技能を直接見るまたとない機会となります。本市は、開催自治体として福岡県とも連携して、大会開催の周知・広報を図ってまいります。また、熟練技能者の技能グランプリへの出場支援や、ものづくりのまち北九州の知名度向上に向けたイベント等の開催などを検討してまいります。日本各地から本市に訪れる大会関係者を、市内の事業者、市民の皆様とお迎えして、大会の成功に向けた準備をしっかり進めてまいりたいと考えております。以上であります。それでは、ご質問を承りたいと思います。
記者
幹事社からは3点お伺いいたします。まず枝光商店街の火災の件です。今年度に、旦過地区で二度に渡る火災があって、それに伴って、市としても被災された事業者さんに最大120万円の補助を出されるという支援をこれまでやられてきたと思うのですけれども、今回の火災を受けて、新たな支援策を設けられるのかという予定はあられるのでしょうか。2点目です。先ほど市長もおっしゃられていましたが、旦過地区の2回の火災を受けて、9月補正予算で防火指導強化の対策を盛り込まれていました。その中で有識者を交えた検討会の設置を掲げられていましたが、この開催に向けての進捗状況を教えてください。3点目です。新型コロナウイルスの全数把握(届出)見直しが行われました。北九州市において、保健所の業務負担軽減など、実際に見られる効果、状況を教えてください。よろしくお願いします。
市長
まず火災に見舞われた商業者、地域に対する支援の政策でありますけれども、二度に渡る旦過地区の火災を受けまして、再建に向けての融資でありますとか、あるいは店舗を探す場合の、入居する場合の助成でありますとか、こういうものを、拡充いたしまして、そして、その商店街の再建に向けた諸々の対策は、今後、北九州市内で発生した火災現場の商業地域にも適用するということで対応を定めております。災害復旧の資金、これは融資制度であります。当面の運転資金、復旧のための設備資金を融資するものであります。また空き店舗活用事業は、賃借料、改装費の一部を助成するものでありまして、営業再開に意欲のある事業者を応援するものであります。こうした助成措置というのは、今回の枝光地域の商業者にも適用されるところであります。旦過の時には、クラウドファンディングの形で広く、多くの関係者の資金を集めるという手法を取ったわけでございますが、これは市が主催して行ったものではなくて、小倉中央商業連合会が企画して、行政のほうはそれを広報するという形で支えるという内容でございますので、これは市の直接の支援策ではないと思いますが、そういう、旦過市場の時の拡充された助成制度を枝光地域で考えるということでございます。それから、こういう商店街における火災の発生を抑止するために、専門家にお集まりいただきまして、しっかりと議論していただく、それが非常に重要だということで、8名の有識者、市場関係者に内々にご就任をお願いしておりまして、とにかく木造の商店街が密集する地域において火災の危険性は極めて高いという視点から、今後の火災予防対策のあり方を有識者による検討会でしっかりと議論していただき、実行していくということでございます。開催時期でありますが、第1回目は準備が整い次第、早ければ10月末、遅くても11月初めを予定しておりまして、速やかに開催し、年度内に3回の開催を予定しております。検討事項ですが、今後の火災予防啓発活動や消防訓練のあり方が1つ、今後の査察や防火指導のあり方、さらに、法的義務のない事業者に対する規制のあり方などをテーマに検討を進めることにいたしております。また防火指導員14名は、11月1日から今年度末まで、2人1組で市内の木造飲食店など約650店舗を直接訪問して、火災予防の啓発、消火器の取扱い指導、消火訓練など、きめ細かな防火指導を行うということで、11月1日に辞令交付式を行う予定であります。次に、コロナについてのご質問がございました。全数届出の見直しがどうなっているかということだったですね。
記者
お願いします。
市長
国から示された見直しによると、発生届の対象は、65歳以上の方など4類型に限定されて、本市の場合、感染者の概ね4分の1程度となっております。残りの4分の3の方は、保健所からの連絡は行わず、自宅療養をしていただくことになります。こうした方に安心して自宅療養していただくために、体調変化の時など、相談できる自宅療養者相談ダイヤルを、30回線新設をしております。これまで保健所内に相談ダイヤルは20回線ありますので、合わせて50回線で対応する体制としております。この自宅療養者相談ダイヤルの相談件数でありますが、1日約30件程度となっております。相談内容ですが、生活支援物資に関すること、体調に関することなどが多いと聞いております。また受診時に、医療機関でこうした相談ダイヤルなどを記載したチラシを配布して周知に努めております。これまでのところ医療機関、(自宅)療養者、いずれも特段のトラブルはなく、スムーズに移行できていると考えております。以上です。
記者
商店街火災について2点あります。まず1点目が、旦過での二度の火事を受けて、指導員や有識者会議等を行うといった対策を取られる方針だったと思うのですけども、今回の枝光での火事も受けて、さらに、例えば強化していくだとか、加速していくだとか、そういった認識が強まったというのがあるかどうかというのが1点と、もう1点が、まだ火災原因というのは調査中だとは思うのですけれども、空き店舗は2階部分が非常に燃えていたというふうな情報もあって、枝光本町商店街が今年8月に、消防やガス会社等が一緒に点検等を行っていると思うのですけれども、空き店舗については実施されていなかったという情報もあって、今後、こうした密集地域での空き店舗の取扱いについて、または点検についてどうしていくかという方針があればお答えいただきたいです。以上です。
市長
商店街で火災が起こった時の出火原因、その点については、消防・警察などが慎重に調査を進めていくわけでありますが、現時点では、まだ報告は受けておりませんけれども、私も火災の翌日、現場にまいりまして、私も衆議院時代、ここはよく地域の中で回っていたところでしたので、この30数年間、昔を思い浮かべながら、ずいぶん空き店舗が増えたのだということを、しみじみ痛感いたしました。実は、八幡東区は昔、西本町でやはり密集した、老朽化した商店街が火災に遭ったことがありまして、これが自動通報システムを入れるきっかけになったのですが、あの時も確か空き店舗だったのではないか、空き店舗が結構あった地域から出たのではなかったかと記憶しております。今回もそういう可能性があるわけでありますが、実際の原因究明というのは時間がかかるとしましても、やはり空き店舗の多いところで火災が発生するのはなぜであろうかと、別に火を扱っているとは思えない。そうすると、漏電ということがよく、一般に火災原因の1つにあるわけなのですが、しかし、空き店舗ですから電気は止まっているはずなのです。この辺は専門家によると、その店舗に対する電気は止まっていても、その直前まで行っているわけです、送電網があるわけですから。従いまして、これは専門家に、老朽化して空き店舗になっている場合に漏電のリスクはどのように考えればいいのか、これはやっぱり検討していただきたいものだなということを、翌日、自分、視察をしてまいりまして、西本町のことも思い返して、やっぱりこの辺は専門家にぜひ分析をしていただけないものだろうか。これは別に北九州だけではなく全国的な課題だと思いますし、そう簡単なことではないのかもしれませんが、やっぱりこれは大事なテーマではないかと市長としては思っております。
記者
分かりました。なので、市としては今後、旦過の時もそうですが、有識者会議等で重要テーマとして議論してもらうというようなところが、今回の火事を受けての対策というか、お考えになるのでしょうか。
市長
ちょっと聞こえにくいです、すみません。
記者
枝光商店街の空き店舗、まだ火災の原因は調査中だと思うのですけれども、具体的な対策というのは今回の場で立ち上がるわけではなくて、有識者会議等、専門家会議等で議論のテーマとして話し合ってもらうっていうのが対策になるのでしょうか、空き店舗の火事原因について。
市長
有識者による検討のテーマというのは、これは市内全域の、老朽化した木造密集の商店街における火災のリスクをどうカバーしていくかというテーマでやるわけであります。その中で、枝光本町商店街につきましては、既に用意されている助成制度もありますので、今はもう火災のあった直後で大変衝撃を関係者は受けておられますけれども、そちらのほうに出向きまして、個々のご要望を聞きながら、様々な助成制度もご紹介し、一緒になって再建に向けて取り組んでいこうということでございます。今回、枝光本町商店街につきましては、商店街の組合が一本化されておりますので、そういった意味では、役員の方々と、しっかりと常時、連携をよくして、枝光本町(商店街)の再建については、そういうことで連携を取りながら進めているということです。
記者
枝光の火災で、先ほどの質問とちょっと重なるというか、重ねてお伺いできればと思うのですけど、ぜひその空き店舗の漏電のリスクについて専門家に分析していただきたいとおっしゃいましたけども、これは、開催を予定されている有識者会議の中でしてもらいたいという、そういう理解でいいのでしょうかという点と、旦過火災の、二度に渡る火災を受けて防火対策を強化される方向にシフトされていらっしゃる最中だと思います。枝光商店街の中でも、既に点検などもされていたということで、木造建築物が密集していれば、もう何をどう対策しても燃えてしまうのではないかという思いが、見ていてちょっと思ったのですが、市長としての受け止めをお伺いできればと思います。これ以上、何をどうしていけばいいのか、お考えがありましたら教えてください。
市長
火災にはいろんな原因や背景が、いろんなケースがあると思いますけれども、やはり老朽化し、木造密集の商店街というのは、極めて高い火災リスクに付きまとわれているなというのを改めて感じております。しかし、その中でも、火災予防の様々な訓練なり、防火意識というものをしっかりと皆で持っていけば相当程度、それは抑制できるというふうにも考えております。ただ、空き店舗で漏電のリスクというのは、今までも全国的に何か火災が起こった時によくそれは言われていたことなので、関係者、専門家は、その辺のリスクについては十分視野に入っているのだろうと察するのですけれども、やはり相当難しいのではないかという、技術的にそれを抑止するというのが難しいのかもしれませんけれども、これだけ全国で、人けがないところで、火の気もないのにどうして火災が発生するのかという、それが場合によっては甚大な被害になる。今回も昼間の火事だったから、早く探知して消火活動ができましたけど、これがもし夜だったらどうなったかと考えると、本当にぞっとします。そういった意味では、北九州だけではなく全国的に、漏電による火災のリスクという問題は、もう待ったなしの大きなテーマではないか、ぜひ専門家の英知を結集して何らかの、それをセーブしていくための方向性を出していただきたいというように、切に市長として感じております。
記者
それは国なりに対する要望なのか、今後、市で開かれる有識者会議の中でそういったのもテーマにしていただくということなのでしょうか。
市長
有識者の皆様方にも、そういう問題意識は持っていただけるとありがたいと思いますが、やはりこれは全国的なテーマであるということからしますと、私ども様々な災害・防災事業で、総務省、また消防庁とも常に連携を取って一緒に行動してきた間柄でもありますので、中央においても、そういう問題意識は当然お持ちだと思いますけれども、改めて旦過の2回、枝光本町、短期間でこれだけ大きな火災が立て続けに起こったという現状からいたしまして、ぜひこうした点もご検討いただけるとありがたいというのは、今後、国へのいろんな対話の時もあろうかと思いますので、お願いできればと思っています。
記者
分かりました。ありがとうございます。
記者
旦過市場の火災についてなのですけど、以前、焼損跡地に仮設店舗も建設を検討するというようなご発言も議会の中でありました。その検討状況というのは、今どのように進んでいるのでしょうか。
市長
4段階に分けて再整備地域に移転していくという本来のあり方からしまして、その再整備の計画に賛同している事業者の中に焼損する事例が出てきたという、大変苦しい状況に今なっておりまして、そしてまた、再整備で新たにそこに移転するまでの間、相当時間もかかります。その間の営業をどうするのかということについて、ぜひ営業再開のチャンスをつくってもらえないか、そういう声がたくさんあるというふうに聞いております。そこで、地権者のご理解・ご賛同をいただきながら、仮設店舗の検討というものを、今、進めているところであります。どれぐらいの期間ということもありますし、地権者とよくその点をすり合わせていかないといけませんし、それを、実際に仮設店舗の一帯を整備する前に、関係者のご意向を丁寧に把握して、そして地権者のご理解・ご賛同をいただいておくという準備が必要でございますので、今、鋭意そうしたことを行っている段階であります。
記者
ありがとうございます。旦過市場の再整備計画の話も出たのでお尋ねしたいのですけど、二度の火災のあとに、再整備計画への影響についての検証というのは、あのあと進んでいるのでしょうか。
市長
今日の時点で特段、申し上げることはないのでありますが、焼損エリアを利用した仮設店舗の検討は進めてまいります。その場合の工事手順・スケジュールなどについて、今、市場関係者の意向を伺いながら検討を進めていると申し上げたところであります。こうした検討と並行しながら、少し時間を要しますけれども、再整備について関係者の意向を丁寧に把握しながら進めていくことになりますので、少し時間を要すると思いますが、スピード感を持って、安全で安心な商店街になるように再整備事業に取り組んでいきたいと考えております。再整備のスケジュールがどうなるかということを含めて、今日の時点でまだ申し上げる段階ではないと思います。
記者
以前も関係者の意向を丁寧に確認するというような発言は何度もあったのですけど、この関係者の意向というのは、今の段階でどのようなご意見・意向、お声があるのかなと、もし分かれば教えていただければと思います。
市長
意向を確認中でありますが、仮設店舗へ入居したいと希望される声は多いと考えております。その場合、設置する店舗の数、店舗の仕様をどうするかといったテーマ、またニーズの把握、土地所有者の意向など様々な課題があります。しばし時間を要するわけでありますが、解決に向けて鋭意取り組んでおります。ということで、この再整備事業を今後円滑に進めていくために、再整備事業区域外の焼損エリアにおいて、再整備の関係者を対象とする仮設店舗の設置の検討を鋭意進めているところです。
記者
ありがとうございます。
記者
いくつか質問させていただきたいのですけれども、まず1点目なのですが、小学校の給食に金属片が混入する事案というのが結構相次いでおりまして、少し前には対策の研修会も実施したばかりだったと思うのですけれども、その後もまた発見される事態があったのですが、頻発している状況で、やっぱり保護者の方も、不安に思われる方もいらっしゃると思うのですけれども、今後の対策とか再発防止について、市長はどのように考えられておられますでしょうか。
市長
今年度に入って、5月以降、学校給食に金属片が混入していた事案は5件続いております。健康被害を受けた児童生徒はいなかったわけでありますが、安心・安全であるべき学校給食で、このような事故が続いていることは誠に遺憾であると思います。教育委員会には事態を重く受け止めまして、あらゆる観点から再発防止に向けた取組を行うよう指示しているところです。
記者
ありがとうございます。それとすみません、もう1点別件になるのですけれども、市長選に関してお尋ねさせていただきたいのですが、市長はかねがねおっしゃられております保守中道路線の継承に関しまして、市議会の主要会派も一致して推せる候補がいればということでお話をされていたと思うのですけれども、9月議会中には自民会派も3年半振りぐらいに合流もしましたが、市長とされましては、今の市長選に向けた、この市議会の主要会派の状況について、どういうふうに見られておられますでしょうかというところと、9月議会中に市長ご自身のご意向について、臨時の会見の場をもしかしたら設けられるかもしれないというようなお話もされていたと思うのですけれども、9月議会も閉会して10月に入りましたが、市長選まで数ヶ月に迫っている状況の中で、市長の今後のご判断についての時期の見通し等についてお聞かせいただければと思います。
市長
各党・各会派の協議を見守っていると、その協議がまとまれば、自分としましては、その保守中道のチームワークの下に、擁立される候補者に応援に回りますと、このように今まで申し上げてまいりました。今日の時点では、いよいよ大詰めの段階に来ていると聞いておりまして、いい知らせが届くことを待っているという状況であります。自分自身の、そうした状況の中で、また新たな出番をどうするかということでありますが、お隣の自治体でもまだ、もう目の前の市長選についても、別に会見その他はありませんし、これはその地域、地域において、しかるべき時に考えていきたいと考えております。自分としましては、各党・各会派の真摯な対話、協議というものが円滑に合意されることを心待ちにして見守っているという段階であります。
記者
ありがとうございました。
担当者
その他にご質問はいかがでしょうか。
記者
旦過の火災で1点聞きそびれました。大学生が主に運営をしていた大學堂の解体が決まりましたけれども、あの旦過市場の盛り上がりのためには欠かせない存在だったかと思います。今後、市長として、市としてどこに移転されるか分かりませんけれども、大學堂の皆さんとどのように今後旦過に関わってやっていかれるおつもりなのか、お考えがあればお聞かせください。
市長
私もこれまで、時折あそこで食事したこともありますが、大学生がこの商店街の中に1つの拠点を設けて、そこで商店街の皆さん方と一心同体になって、市の大きなPRにも貢献されてきましたし、大学生の社会参加、地域貢献、まさにSDGsのお手本のような素晴らしい活躍であったと思っております。それだけに今回、どうしても構造的に継続が、懸念があるということだと聞いておりますけれども、大変寂しく思っておりますし、今までもこの地域のために、商店街のために、また自分たち自身の社会貢献のために一生懸命取り組んでおられますので、そのご心中を察するに余りあるものがあると思っております。この構造上の安全ということが制約となりますと、これはやむを得ない一面もあるわけでありますが、これから旦過地域は間違いなく大きく、また装いを新たに、発展していくところであります。ぜひそうなっていただかないといけないわけでありまして、それは1つの商店街の命運だけじゃなしに、全国から注目される、北九州としても、負けてたまるかという気持ちでもって、皆がこれを、再生・再建を支えていくべき大きな課題であります。そういう中で、また大学生の皆さん方が大學堂で果たしてこられた大きな役割というもの、熱い思いというものが、どういう形で継承されていくかというのを、市としてもよく見守りたいと思いますし、何かお手伝いできることがあれば、商業関係者の皆さん方と一緒になってという思いがあります。武蔵と小次郎のアニメ(北九州プライド十番勝負)をつくりまして、北九州市のいろんなPRをする、これは実に優れた素晴らしいアニメだと思いますけれども、ご覧になった方は多いと思いますけれども、その中でも大學堂が出てくるわけですね。もういろんなところで、北九州市の魅力のあるスポットとして多くの方に親しまれ、また愛されてきたところであるということは、私どもにとっても大変大きい事実だと、こう思っております。今後、見守りたいと思います。
担当者
その他にはいかがでしょうか。では以上で定例会見を終了いたします。ありがとうございました。
市長
ありがとうございました。
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