コメント項目 |
(1) 新型コロナウイルス感染症の現状について(資料なし) |
月日:2022年4月13日 |
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発表項目 |
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出席者 | 北九州市長 |
令和4年(2022年)4月13日
【コメント】
(1)新型コロナウイルス感染症の現状
【発表案件】
(2)スペースLABOのオープンに向けて
会見の動画(YouTube)
市長
最初に新型コロナの情勢についてコメントさせていただきます。こちらに直近1週間の状況、この2年あまりの、本市をめぐる感染状況についてのグラフでございます。人口10万人当たり直近1週間、新規感染者数の推移、これが最もそれぞれの都市における感染状況を表していると考えるからであります。これを見ますと、最近は高止まりというふうによく言われますけれども、去年の夏のあの大変な状況の時から見ると、はるかに上回る状況で高止まりしているわけであります。また全国的に言えることでありますが、九州各県におきましても、過去最大の感染者(数)という県が出てまいりまして、こういう状況からしますと、福岡県の再拡大防止対策期間が終了して5日が経過したわけでございますけれども、本市の場合、第5波のピークを大きく超えておりまして、現在も増加傾向にあります。また依然として、20代以下の若年層の感染が多く、3月以降、5割前後を占める状況であります。そこで、感染症防止対策の基本の徹底とワクチンの接種を呼びかけているわけでございますが、ワクチン接種については、12歳~17歳のワクチン接種を開始いたしております。先週の土曜日から3回目のワクチン接種をスタートしたところであります。20代以下の感染が多く確認される中であります。ぜひ早期の接種をご検討いただければと思います。これから連休に近付いてまいります。移動される方も、またいろいろとレジャーを楽しまれるチャンスも多いと思いますので、ぜひ免疫を付けていただくためにも、ワクチン接種をご検討いただきたいと思っております。また本市では先週から、これまで市民のニーズの高かった金曜日の夜間接種を開始いたしております。北九州商工会議所におきましても、今週と来週の金曜日を含めた職域接種を実施しておられます。現役世代の方からしますと、副反応が翌日以降、出ることが多いということを気にされまして、会社を休むことになっては、という思いから接種をためらっていらっしゃる方も少なくないように思います。仕事への影響を心配される方は、この金曜日を活用した接種について、ぜひご検討いただきたいのであります。そしてまた、事業所の経営者の方々には、構成員の方が、そういう中で副反応が出て休まれる場合もあるでしょうから、ぜひそういったことにもご配慮いただければ幸いであります。まとめでありますが、九州でも既に第6波のピークを超える感染者数が多く確認されている県もありますので、連休まであと2週間あまりであります。ここでもう一度、マスク(の着用)、手洗い、うがいという基本的な感染防止対策の徹底をお願いしたいと思います。インフルエンザを抑え込めているという、この基本的な対策というのがいかに有益であるかであります。これから気候がよくなります。外出の機会も多いと思いますけれども、状況がこういうことでありますので、決して気を緩めずに、あくまでも感染対策を徹底した上での移動、飲食、イベント参加をお願いしたいのであります。
続きまして、今日は、「北九州市科学館(スペースLABO)」のオープンまであと半月となりました。4月7日に予約を開始しまして、既にゴールデンウイーク期間中の予約も多く入ってきております。市民の皆様方の、施設への高い期待、そして関心が受け取れまして、非常に嬉しく思っております。そこで、今日は、オープン期間の特別対応についてお知らせさせていただきたいと思います。画面をご参考いただきたいと思います。4月28日のオープンから、5月8日のゴールデンウイーク期間中の営業に関しまして、1人でも多くの方にご来場いただきたいという思いから、まず開館時間ですが、通常の10時から9時に1時間前倒しいたします。次に、プラネタリウムの夜間上映を毎日実施いたします。プラネタリウムの上映回数を増加いたします。このような特別対応をさせていただくわけであります。次に、開館記念の展示であります。4月28日~5月15日までの間につきましては、開館を記念した特別企画展を、併せて開催いたします。市内の小、中学校から、「未来」「科学」などをテーマに募集した絵画や、八幡中央高校の美術作品、さらには、北九州建築デザインコミュニティ「tonica(トニカ)」が主催する建築展の受賞作品などを展示する予定であります。加えまして、市内で活躍するアーティストにもご協力いただきまして、詩太(うーた)さんと幼稚園児とのコラボレーション作品を展示いたします。また連休初日の4月29日には、カラリズムリサさんによるライブペインティングも実施する予定であります。開館を、市民の皆様と一緒にお祝いするメモリアルイベントであります。この特別企画展は入場無料であります。こちらもぜひご覧いただきたいのであります。次に、「はたらく細胞展in北九州(乳酸菌とめぐる大冒険‼ 胃腸探検編)」の開催についてであります。スペースLABO初となる大型企画展の開催を決定いたしました。この「はたらく細胞」は、「月刊少年シリウス(講談社)」に連載された人気漫画であります。2018年のアニメ化を皮切りに、映画化、舞台化、そしてアプリ化するなど、子どもから大人まで大変多くのファンを持つ作品であります。今年7月の開催を予定しておりますので、こちらもぜひ楽しみにしていただきたいのであります。スペースLABOには、国内最大、高さ10メートルの大型竜巻発生装置をはじめ、不思議な化学現象を体感できる数々の展示、さらには、国内最大級のドームで究極の星空を鑑賞できるプラネタリウムなど、見どころ満載の施設であります。「フシギがれ!」という言葉があります。「フシギがれ!」というのが、この科学館のコンセプトでありますが、不思議だなと思う心を大切にして、科学や技術に興味関心を持ってもらって、ものづくりのまち北九州市の将来を担う人材を育成していく、そのような施設になってほしいと思います。また、児童文化科学館とスペースワールドのレガシーを引き継ぎまして、この2つの施設同様、市民に長く愛される施設になってほしいと願っております。ゴールデンウイークは、このスペースLABOで、ぜひ不思議な体験をしていただきたいのであります。結びに、交通混雑が懸念されております。その防止へのお願いであります。「ジ アウトレット北九州」の開業に伴いまして、交通混雑を防ぐことが大事なテーマであります。混雑を少しでも抑制するため、アウトレットへの経路上や駐車場出入口に配置する交通誘導員の指示や、案内看板の表示に従って、店舗駐車場には左折による入店のご協力をお願いいたします。また公共交通によるご来場にもご協力をお願いできれば幸いであります。私からは以上であります。ご質問を承ります。
記者
まずコロナについてなのですけど、ゴールデンウイークを控えているということで、移動とかも感染対策を徹底した上でということなのですけど、今後、施設がいろいろオープンする中で、来場する方たちは基本的な感染対策ということなのですけど、イベントを主催する側だったり、施設側だったり、どういう感染対策が必要か、お考えがあれば教えてください。
市長
ワクチン接種によって免疫を強くするということを別にいたしますと、感染症対策の基本というのは、これまで申し上げてきたとおり、手洗いとうがいと、また多くの人が集まるところではマスクを付けるということに加えまして、換気をよくするということであります。国内における換気につきましては、この市役所のビルでもそうでありますが、簡単なことではないのですけれども、例えばこのビルでも電気代はかかるのですけれども、中の換気を相当やっております。そういったことを、それぞれの施設において、できる限り換気をよくすることと、できることならば、人との距離(の確保)ということについても配慮することが大事だと思っております。
記者
ありがとうございます。イベントとかの開催の関連なのですけど、先日、戸畑祇園の開催が、3年ぶりに競演会が開催されるということになって、これから祭りの開催をするかしないか、感染対策をどうするかっていう話も、いろんなお祭り、行事で話が進められると思います。この開催の可否の検討の仕方についてだったり、イベントを開催する上での、人が、観光客も来る可能性もありますのでそういった上での感染対策の敷き方というところについて、どのようにお考えでしょうか。
市長
やはり、この2年あまりの行動制限によって経済的なダメージを受けている業種も少なくありませんし、いろんな意味での閉塞感が相当に漂っております。そういう中にありまして、1日も早く日常の生活に戻る、経済・社会活動との両立という、ウィズコロナへの転換を期待する世論も強いかもしれませんけれども、今が過渡期だと思います。先日、墨田区の、有名な東京の花火については中止するという決定がなされたという報道がありました。アウトドアでやることですので、屋内の行事ではないのですが、やはり感染症対策について、非常に難しい状況だろうということが理由のようでございます。花火となりますと、関門連携の花火であるとか、各地域において花火を楽しみにされている方が多いわけであります。東京でそういう1つの方針決定があったということであります。また東福岡高校は、ラグビーの全日本、実質チャンピオンだったわけです。でもそのメンバーに陽性患者が出たので、結局、正式な試合には出場できなかったという、そういう状況であります。祭りには、お神輿を担ぐ時には、ラグビーと同じように、チームワークと同時に声を出して、そして、しっかりと身を寄せ合って、心を1つにして皆で担ぐということになります。そういった意味では、大変心配な状況もあるわけでありますが、これをぜひ再開させてほしいという関係の皆様方のお気持ちもよく分かります。こうした感染症対策と、また、こうした社会・経済活動の再開というテーマについて、北九州市は昨年の秋、貴重な体験をしております。おそらく日本で初めての、屋内大規模イベントにおける「ワクチン・検査パッケージ」の採用であります。(イベントが)終わっても、10日、2週間はもう本当に心配したわけであります。結果として、あのイベントに参加した人からは陽性患者が出なかった、つまり大成功であったわけであります。ワクチン接種は、100%絶対に大丈夫ということではありません。相当程度、免疫はつくし、効果はあると思いますが、ワクチン(接種)、もしくは陰性証明という、このパッケージ方式であります。その全国における様々なパッケージの試行錯誤によって、政府はそれを採用し始めたわけでありますが、去年の暮れにまたちょっと感染状況が厳しくなってまいりまして、それをいったん止めるという措置であります。今「ワクワクイベント割(正しくは「イベントワクワク割」)」ということで、まだどういう形でやるのかは分からないわけですけれども、ワクチンを接種しているか、もしくは陰性証明かによって、行動制限というものをかなり見直す方向ではないかと思います。これは1つの有力な選択肢だと思いますが、そういうふうにすれば、「(2021)世界体操・新体操(選手権北九州大会)」をあの時点で成功させた本市としましては、十分な対応をしていれば、多くの市民がぜひともこれは、ということについては、だからいいですというわけではないのですけれども、やはり重く受け止めたいと思います。そして本当に皆が喜んでもらえると、担ぐ人も、来られる方も一緒になって、国の重要無形文化財であります。皆でそれを、3年ぶりになるのでしょうか、楽しめるという、本当にそういう、安心して楽しめる状況になれるかどうかということを、私どもなりによく考えてみたいと思います。
記者
ありがとうございます。幹事社からは以上で、他に追加だったり、気になる点がありましたら各社お願いします。
記者
今日の発表案件とは直接関係ないですが、北九州市のほうで、4月中にも逆線引きの、八幡東区以外の6区についての見直しについて公表されるご予定だというふうなお話だったと思うのですが、今、4月中旬ぐらいになっているのを踏まえ、進捗状況がどれぐらい進んでいるのかなど、目途や見通しが、もし今話せる範囲であるのであれば教えてください。
市長
議会における議論の経過はもとより、それぞれの地域におきまして、素案に対する大変厳しいご指摘、また大きな不安・心配の声を耳にいたしまして、それを重く受け止め、あのように大変ご心配をおかけしたことを反省し、教訓として慎重に進めるという方針は既に申し上げたとおりでございます。作業はしっかりと進めているところでありますけれども、今日の時点で、私のほうから確かなことを申し上げる、材料は今ないのですが、大変恐縮でございます、直近のところのお話は、担当者からもぜひ取材をお願いしたいと思いますが、それぞれの地域におきまして意向調査を行っているということは申し上げてきました。答えは返ってきております。自分はそれによって、逆線引きには反対であると明確に意思表示をされた方も多いわけであります。そういうのを見ながら、飛び飛びで線引きを考えるということは、これはやっぱり、まちづくりからして、無理な話でございまして、人が住んでいないような地域と連なっているところ、これは議会でも基本的な考え方は申し上げているところでありますが、基本的には、それぞれの、お住まいの住民の方の意向というものを確認しながら、一団としてまとまっているところについては、また相当に数は縮小・縮減されるわけでありますけれども、もう一度、問題提起をさせていただくということで作業しております。いずれにしても、よく行き違いということがありますが、自分としてはこうなんだということがあってはいけないので、これからまたお示しをする機会を設けます。その時にまたいろいろとご意見が出るかもしれませんので、そのいただいたご意見というものを尊重して、丁寧に作業を進めていきたいと思っております。
記者
ありがとうございます。
記者
本日4月13日は、到津の森公園が開園して20年の節目だということで、一度は閉園したものの、市や市民の力によって復活を遂げて20年、改めて市長の受け止めと振り返り、それから、動物園というものは、時代によって置かれた立場、役割というのも変わっていくと思います。これからに向けての課題等ありましたら教えてください。
市長
かつて到津遊園が閉園を発表した時の市民の受けた衝撃、ショックは大きかったと思います。平成10年の4月でありました。存続を求める市民の大きな声というのは署名になって表れました。自分の記憶では、確か20万人ぐらいの存続を求める市民の署名が集まったのではないかと思います。実は、この20万以上の署名があったのは、自分の記憶している限り2回あります。到津遊園が最初であります。続いて、九州厚生年金会館の存続の時もたくさんの署名が集まりました。このように、市民の大きな熱意というものがあって、そしてまた、本市の市議会における全会一致の決議というものが大変大きいことになった、その後の展開にとって大きな推進力になったと自分は思います。つまり、市民が支える公園として再出発するという決意をしたわけでありまして、その原点を忘れることなく、20年経った今、原点に立ち返って、今後も市民に愛され続ける公園として努力を続けたいと思っております。また今後の20年に向けて、いろんな取組を大和リース(株)と、いろいろとプログラムをつくって、エントランスの改築とか、そういうのに入っていくわけでありますが、これまでの20年の歩みを振り返り、さらに発展させるという意味で、将来ビジョンの策定を進めているところです。そこでは、SDGsの理念などを念頭に置いた、新たな将来ビジョンの策定にこれから入っていきたいと思っております。また今後、公園の将来像を議論するにあたりましては、未来の、本市の将来を担う子どもたちによるアイデアコンテストというのを実施してはどうかと考えておりまして、そういう幅広い方々の参加を含めて、到津の森公園の特長を活かした将来ビジョンとなるように努力したいと思っております。
記者
ありがとうございます。
記者
「ジ アウトレット(北九州)」の開業に関連しての、ちょっとお伺いなのですけれども、25日には福岡のほうで「ららぽーと(福岡)」も開業するということもありまして、明るい話題だと思うのですけれども、一方で、小倉地域とかの商店街であったり、商業施設であったりとかの人流の偏りとかを懸念する声もあったりすると思うのですが、この辺に関してはどのように受け止められていますでしょうか。もし対策とか、今後検討されているもの等があれば教えてください。
市長
最初にイオングループのほうから構想が示された時も、既存の商店街から心配する声が上がりました。イオングループも円滑なこの出店に向けて、既存の商店街の皆さん方ともよく協議をされたと思いますが、行政としましても、かつての大店法(大規模小売店舗法)というのは廃止になっていて、例えば交通混雑緩和とか、そういうことについては関わるわけでありますけれども、出店調整という形で行政が関わるというシステムはございません。ですが、やはり市全体の地域経済の発展という大きなミッションを持っておりますので、そういった意味では、市外からも多くのお客様が来られるでしょうけれども、修学旅行生や市外からの多くのお客様を招き入れる大きな力になることを期待しつつ、同時にそれが、例えば小倉とか門司港レトロ地域だとか、周遊をするようにしていかないといけない。その意味では、行政からイオングループの皆様方にも、お客様ができる限り市内にいろいろと周遊できるような協力をお願いして、いろんなプログラムを作りつつあるわけであります。実際問題、どういうふうな、具体的な影響が出てくるのかということは、いろんなことは想定されますけれども、しかし、それぞれの地域におきまして、やはり無店舗販売であるとか、ネットの普及によりまして、特にコロナ禍の中で、かなり消費者を含めて、相当に、この商業における構造というのは大きく変化したと思います。そういう中にあって、その中で、どうすれば顧客を大事に繋ぎ止められるかということで、非常に努力を続けておられますし、私どもも、そのための支援というのは惜しまないつもりでありますけれども、ぜひ切磋琢磨しながら共存共栄に向かうように期待をしますし、私どもも、そういった意味での周遊と同時に、それぞれの地域を支えてきた商店街のために何ができるかということは、引き続き真剣に考え、実行していきたいと思います。
記者
ありがとうございました。
記者
ちょっと重なる部分で申し訳ないのですけども、「ジ アウトレット(北九州)」のオープンがもう2週間後に迫っているというところで、その点に絞って言うと、この高止まりっていう状況については、何か危機感だったり、不安っていうのはいかがでしょうか。
今、コロナの情勢は、新規の陽性者の数はまた大変心配な状況になりつつありますが、一方において、このコロナを考える時の重要な視点というのは、医療提供体制が、どの程度逼迫しているかということであります。その点では、重症の症状を持たれる方の数、あるいは病床使用率というところが、今においても非常に重要な指標だと思いますけれども、それはまだ多くの医療関係者、専門家もそれほど心配をする状況には至っていない、つまり感染力は非常に強いけれども、毒素性はそれほど強くはないという認識であります。だからこそ、5類(感染症)への転換を議論する向きも一部にはあるわけであります。そういう中にありまして、多くの方は、もう60歳以上の方は十中八九、ワクチン3回目を打っておられますし、これから連休を前に免疫をつけるという意味において、若い方まで増えていけば、かなりの、やっぱり社会全体としてのコロナへの抑止力というのは、かなり高まるのではないかと思いますし、また、先ほど申し上げた基本的な対策をしっかりと講ずれば、かなりそれは抑えられるんじゃないかというふうに期待もしたいと思います。でも、多くの人が屋内において、たくさん溢れるほど人がいるということは、やはり換気という面とか、いろんな面において心配もありますので、それは、それぞれのエントランスのところでいろんな対応を考えていると思います。(スペースLABOは)予約制にしておりますよね。プラネタリウムも。ずらっと並べば別ですけれども、予約制にしておりますので。それから、竜巻発生装置とか、ああいうところも予約制ですよね。そういうふうに、いろんな工夫をしながら、感染症対策と社会・経済活動の両立になるように関係者も一生懸命であります。その効果があることを期待しています。
記者
ありがとうございます。じゃあ、大きな不安っていう部分はあんまりないということですかね。
市長
先ほど申し上げたデータを見て分かりますように、第7波というのは本当に来るのか、あるいは近づいているのか、どうなのだというのは、これは大変大きな関心だと思うのですね。大丈夫だ、来ないのだというふうに断定する根拠は、自分にはありません。でも皆で注意をすれば何とか、先ほど申し上げた社会・経済活動の両立の道は、必ず前へ進むのではないかと自分は期待しております。ワクチンについては、心情的に自分は受けない人もおります。お医者さんが止めるという場合はもう別ですけれども、それに対して、私どもはあくまでも任意だという立場を取っているわけです。アメリカとか、バイデン大統領とか、ヨーロッパにおける首脳陣は、ワクチン接種について、国民に対する呼びかけ、あるいは、レストランに入ることについても、「ワクチン・検査パッケージ」を徹底するとか、ものすごい国民の不満・反発を抑えてでも、そういう呼びかけをしました。日本はそういう道を取っておりません。我々自治体もそうです。しかし、どれだけの感染者が出ているのかを見ると、お隣の韓国は世界で最も今出ていますが、ヨーロッパやアメリカにおいても、ものすごい数まで出たわけです。だから行政、あるいは政治権力の立場から半強制的な、ああいうことをしなくても日本は乗り切ってきておりますので、そういった意味では、日本国民の、この状況を見るバランス感覚と言いますか、皆でやれることをできるだけ円滑に頑張って乗り越えようという、やっぱり国民のいいところが、このコロナ対応に出ていると自分は思いたいのです。従いまして、心配をすればきりがないわけでありますが、一昔のように、それでは、いろんな活動を制限して、いろんなことをやることによって、本当にうまくいくのだろうか。今までもう何回もやってきて、しくじったとは言いませんけれども、何回も同じことを繰り返してきているわけですよね。そういうことを考えますと、日本国民の英知を信じたいと思います。
記者
ありがとうございます。すみません、もう1点ちょっと申し訳ないのですけども、この感染状況の中で、市長が先月の末とかから懸念されていた「(感染再拡大防止対策)期間が終了しても感染対策を緩めないで」という部分については何か、この状況が今続く中で、県に対して思う部分であったりだとか、そういった発言をされていたところで、やっぱりこうなったのかなというところはどうでしょうか。
市長
国、県の政策について、全てを予測してそのとおりになったわけではございません。特に、気になる人は無料で検査が受けられるということを制度化しました。これは、国のほうが予算措置を考えて、県のほうもそれをやるということであります。今回、これを継続していただきました。一方で、5類(感染症)への議論が始まっている中にありまして、相当お金のかかることです。それを相当程度、体制を取って、希望される方はいつでも検査が受けられる体制を継続したという、これを見ると、国、あるいは、県庁の対応というのは相当お金がかかることです。状況も少しずつ変わってきているのですけれども、やっぱり不安に思っている、気にされている方々の思いを正面から受け止めて対応してもらっているのだなと思います。従いまして、基本的な視点は全く県庁と同じであります。感染防止対策はしっかりやらなきゃならないけれども、昔のような行動制限を繰り返すということについては、やはりこれまでの教訓もあるのだと思います。その中で、どうやって両立をするかということで、煩悶されながら試行錯誤を続けておられると思いますので、それぞれの個々のテーマについて、対応については、県庁と北九州市役所の間には、もう非常に太いパイプと言いますか、何でもフランクにお話しできるパイプがありますので、しっかりと調整して対応したいと思っています。その点、全く私ども心配をしておりません。「大船に乗ったつもりで」という言葉がありますけれども、県庁との一体的な、緊密な連携のもとに対応していきたいと思っています。
記者
ありがとうございます。
担当者
その他に各社さんからご質問はよろしいでしょうか。よろしいでしょうか。では以上で会見を終了いたします。
市長
ありがとうございました。
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