コメント項目 |
(1)新型コロナウイルス感染症の現状について(資料なし) |
月日:2022年1月6日 |
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発表項目 | ||
出席者 | 北九州市長 |
令和4年1月6日
【コメント】
・新型コロナウイルス感染症の現状
【発表案件】
・デジタル技術で窓口サービスを便利に!
会見の動画(YouTube)
市長
それでは、最初に感染症の状況について一言触れたいと思っております。陽性者の数が本市におきましても少しずつ増えておりまして、昨日は20人。20人に達するのは昨年の9月22日以来、3ヶ月半ぶりでございます。また、全国的に感染者が増大しておりまして、「オミクロン株」は欧米の例を見るまでもなく、この急拡大が国内においても懸念されている状況にあります。私としましては、今日まで市民の皆さんとともにこのコロナ禍を乗り越えるために、ともに汗をかいてきたわけでありますが、今日の状況は、第6波を覚悟せざるを得ない状況になりつつあると考えております。それだけに今一度、気を引き締めまして、何としてでもここでコロナ禍を食い止めることができるように最善を尽くしてまいりたいと、改めて感じております。そこで、まず市民の皆様方は、福岡県庁が無料で検査を始めていることをご存じだと思います。これを、積極的に発信いたしまして、健康に不安を感じていらっしゃる方、また連日のように、メディアの報道によりまして、世界的に第6波の流れが報道されております。不安の方も多いと思います。(検査は)無料であります。市内19箇所におきまして検査を続けておりますので、ぜひこうした機会を活かして、検査をしっかりと行っていただきたいということが1つの要請であります。次に、ワクチンの効果であります。いろんな考えがあるかもしれませんが、本市でも71万人あまりが2回接種を終えておりまして、600人ぐらいの方が(2回接種を終えた)にも関わらず感染をしております。従いまして、絶対的に、「ワクチン2回接種すれば感染をしない」ということではありませんが、確かに重症化は避けられると考えております。そして、これは欧米においてもそうでありますが、時間とともにワクチンの効果は薄れてまいりますので、国は3回目の接種方針を打ち出しまして、昨年来、医療従事者、高齢者施設からワクチンの接種を続けているところでありますが、いよいよ一般の高齢者の皆様方にも接種券をお送りしまして、3回目の接種を始めようとしております。ただ、国のワクチン配分につきましては、高齢者のファイザー(社製)を1回目、2回目受けている方が多いわけでありますが、ファイザー(社製)のワクチンが限られております。ファイザー(社製)、モデルナ(社製)は同じぐらいの量であります。従いまして、多くの方はファイザー(社製)のほうが、安心感があると思いますが、国も「交互接種」という方法を認めておりまして、その効果、あるいは副反応等につきましても、「どうぞ心配なく交互接種を受けてください」と、こういうことであります。実際には、ファイザー(社製)を2回受けた方にとりましては、心配・ご不安な点もあるでしょうから、私自身、8ヶ月が2回目接種から経っておりまして、今日3回目を受ける予定でございます。交互接種は初めてのことになるわけでありますけれども、安心して市民の皆様にその機会を利用していただけるように、私自身、モデルナ(社製)で3回目接種を行いまして、前回の時もどのような副反応なり、どういう経過になるかということはTwitterなどで皆様にもお知らせをしておりましたけれども、交互接種の経過についても皆様にお知らせしたいと思います。私どもは、できる限り前倒しして、高齢者の3回目接種を進めたいと思っておりますが、何せ、ワクチンの配分におきまして、現時点におきましては限界がございますが、最善を尽くして、1人でも多くの方に、円滑に高齢者のワクチン接種が進むように努力したいと考えております。さて、ワクチン接種もそうでありますが、これまで2年間を振り返りまして、北九州市では1万1,000人ぐらいの方が陽性確認されているわけでありますけれども、ワクチンを2回打っている方が少ない時でも、全体からすると(感染率は)1%にもいかなかったわけであります。九分九厘の市民は陽性にならずに、コロナ禍を乗り越えてきているわけであります。それは、やはり感染症対策の基本は、手洗い、うがい、そして、密にならないように換気して、特にマスクの着用を心がける。会食、飲酒という時にリスクが高まると言われておりますが、そのようなことに注意して、感染症対策の基本をしっかりと行えば、相当程度、コロナ禍に対抗できるわけであります。従いまして、まず市民の皆様と一緒に、ここで日常生活を取り戻すためにも、まずは私どもがこの2年間、最初に「感染症対策の基本」として頑張ってきたマスク着用など、これをしっかりとまず徹底をするということが大事だと思います。2番目に、3回目のワクチン接種、まだ受けていない方についても今、ワクチンを接種することのチャンスは設けておりますので、ぜひこのワクチン接種についても、これからも考えていただきたいと、こう思っております。もう1点、こういう状況の中にあって、今後予定されている大規模イベントについてどう考えるかであります。まずは、成人式が日曜日に予定されております。これまで、各界の方々と意見交換し、調整しながら進めてまいりまして、コロナ禍のことも考えて、「延期をする」とか「中止をする」とかという意見がないわけではありませんでした。しかし、「リスクというものは、ゼロにはできないにしても、一生に一度の大事な節目の式であって、できれば20歳の門出を祝うために、感染症対策に万全を期して開催してはどうか」という声が大勢でございました。そこで、現時点におきましても「成人祭(成人式)は行う」ということで準備を進めておりますが、もちろんこの間の感染症の状況を見て、やむなく中止せざるを得ないことはあり得るわけでございますが、基本的には、感染症対策に万全を期して開催する方向で準備を進めます。皆様方には今回、改めて事前の登録制度を導入しておりまして、既に2,000数百人の方に事前登録をしていただいております。もしも何かあった時には、すぐにメールでお知らせができますし、メールで感染症対策についても様々な留意事項を、お知らせしております。(会場の中に)入る時におきまして、感染症対策の基本をしっかりと行うことはもう当然でございますが、中に入らない人たちが会話して、中にはマスクをしない人もいるかもしれません。こういうことがないように、ぜひ新成人の皆様方にも、晴れの20歳の門出を祝う時期におきまして、「感染症にならないようにお互いに注意し合う」ということで、私ども行政としましても、その辺の注意喚起は一生懸命行いますけれども、しっかりと感染症対策を行った上で、この式典が無事終了するように、現時点において努力を続けているところであります。以上が、感染症に関する所感であります。後ほどまたご質問を承りたいと思っております。次に、今日は、DXを進めているわけでありますが、中には「DXに馴染みがない」という方も多いと思います。そこで、窓口サービスを便利にすることから市民に呼びかけてまいります。北九州市の「DX推進計画」には、「デジタルで快適・便利な幸せなまち」を実現するためにこれを進めると。そのために行政サービスなども抜本的に見直しをしていくということを進めております。そこで今回、小倉北区役所におきまして、「書かない」「待たない」「行かなくてよい」、このデジタル技術を活用したサービスをモデル的に複数導入しますのでご紹介いたします。画面をご覧いただきます。キオスク端末、いわゆるマルチコピー機でありますが、これを(小倉)北区役所に設置します。既に、コンビニにおきましてはキオスク端末が設置されているところがありますが、そこでは、マイナンバーカードを用いると、住民票、印鑑登録証明書など、各種証明書を発行できるサービスを既に導入しております。この度、株式会社ローソンとの包括連携協定に基づきまして、小倉北区役所にキオスクの端末を設置しまして、明日1月7日から、証明書のセルフ発行サービスを開始します。これによって、マイナンバーカードを保有しておられる来庁者が、本人の各種の証明書を取得する際に、窓口に並ばなくても取得が可能になる、滞在時間が短縮される、密の回避に繋がる、また、交付申請書の記載が不要になります。証明書の発行手数料が100円割引となります。このように、事務効率化にも繋がってまいります。来庁した市民の皆様方には、マイナンバーカード、つまりデジタル社会のパスポートであります。この利便性を、体感していただきたいという趣旨でございます。次の画面をご覧いただきます。申請書作成の支援サービスを導入いたします。新たに身体障害者手帳の交付を受ける時や、身近な方がお亡くなりになった時は、複数の手続きが必要となるケースが多いわけであります。そのため、複数の申請書に記入していただくことになるわけですが、市民の皆様、特に障害をお持ちの方にとっては大きな負担になると考えられます。そこで、デジタル技術を活用しまして、作成を支援するサービスを始めるわけです。これは本市が民間企業と共同して開発したサービスであります。市民から聞き取った氏名、住所などの共通項目があらかじめ印字した申請書を、お渡しできるサービスであります。これによって、複数の申請書に同じことを繰り返し書かなくて済みます。これまではたくさんの紙に同じことを繰り返して書いていただいていたわけであります。そして、区役所での滞在時間も短縮できるというものです。詳しくは、担当者がモニターで紹介をしますのでよろしくお願いします。
担当者
この度導入した、デジタル技術を活用した「申請書作成支援サービス」をご紹介させていただきます。このサービスを小倉北区役所保健福祉課の「高齢者・障害者相談コーナー」と、昨年11月にモデル的に開設した「おくやみコーナー」で利用します。今日は、「高齢者・障害者相談コーナー」を例に紹介します。モニターに表示していますように、障害者手帳を新たに取得される方が窓口に来られた際に、職員がタブレット端末を操作しながら対応します。手帳の交付時には、ご利用できる福祉サービスをご案内するために、障害をお持ちの方の状況、例えば「在宅か長期入院中か」や「自動車をお持ちか」といったお尋ねをしますが、その答えをこのように端末上で選択していきます。最大で14の質問を行うケースがありますが、一連の選択が終わりますと、画面左側のように、手帳を取得される方が利用可能な手続きの一覧が出来上がります。この一覧は、その日終わった申請や、後日申請する際に必要な持ち物などが確認しやすいチェックリストの形で印刷してお渡しします。このチェックリストに沿って、複数の窓口で申請書のご記入をお願いすることになりますが、氏名や住所などの記入だけでも、申請する方、特に障害をお持ちの方にとってはかなりの負担となります。そこで、「障害者相談コーナー」で聞き取った、例えば氏名や住所など共通する項目を、別の窓口で必要な申請書も含め、あらかじめ印字した状態の申請書を印刷してお渡しする機能を民間企業と共同して開発しました。モニターのように、記入欄の位置が異なっていても問題なく印刷が可能です。小倉北区役所の「障害者相談コーナー」では、利用できる福祉サービスをご案内する機能とともに、この申請書作成支援サービスを開始します。また「おくやみコーナー」にも、ご家族等のご逝去に伴う、多岐に渡る手続きをできる限りスムーズに行えるよう、必要書類の準備や担当者へのご案内を行うとともに、このサービスを昨年11月の開設時から運用しています。以上で、「申請書作成支援サービス」のご紹介を終わります。
市長
このように、マイナンバーカードを使って、より市民にとって便利な行政サービスというものを体感していただこうという趣旨でございます。今後、北九州市は「DX推進計画」に基づいて様々な事業を行いますが、本市のDXを強力に推進していく中でも、市民の視点に今一度立ち返って、「書かない」「待たない」「行かなくていい」デジタル市役所を目指したいと考えております。私からは以上でございます。それでは、ご質問を承ります。
DXの関係で1点ちょっと教えてください。小倉北区役所でモデル実施ということなんですけれども、他の区役所での導入についてはいかがお考えなのでしょうか。
市長
まずはモデル的に行いまして、そこでいろんな課題も出てくる場合もあるかもしれませんので、そういうものを勘案した上で、ぜひ広げていきたいと考えております。
記者
あともう1点、成人式なんですけれども、今日、明日の感染者数の状況によっては中止となることも有り得るということなんでしょうか。
市長
アメリカで1日108万人、イギリス、フランスでも1日20万人を超えるという、オミクロン株の驚異的な感染拡大の状況というのが一方においてあって、報道を通じて、大変な事態になり兼ねないという危機感を国民は持っていると思います。そうした意味では、楽観的な見通しは持てないということになりまして、このコロナ禍、(オミクロン株は)毒性が比較的弱いという見方もあるのでありますけれども、やっぱり重症になる方も若干ながらおられますし、病床の逼迫というリスクを抱えておりますので、そういった意味では、危機感を持って、ここで何としてでも食い止めるという、市民がそういう気持ちになって立ち向かうことが大事だと思います。「ぜひ開催したい」と思うイベントであったとしても、感染状況によっては、万やむを得ず延期をする、あるいは中止をするという選択肢も有り得るわけでありまして、そうならないことを強く願う1人ではありますけれども、感染状況は、もう予断を許さない状況になっているという観点からしまして、今回、案内文の中にも「万やむを得ず中止せざるを得ない場合があります」ということは、付け加えたというのはそういう趣旨でございます。
記者
ありがとうございました。幹事社からは以上ですので。
記者
今、「予断を許さない状況」ということでおっしゃっておりましたが、このまま感染者が増えていけば、まん防(まん延防止等重点措置)だったりという措置っていうのは社会的に必要だと市長はお考えでしょうか。
市長
ここで何とか食い止めて、仮に第6波的なウェーブに日本列島が襲われるにしましても、できるだけ早くそれを乗り越えられるようにという思いで今おりますので、対応につきましても、例えば沖縄のように、まん延防止等重点措置の要請を国にするところもあれば、今日時点では東京都はまだそこまでいっていないという。つまり感染症対策と、日常生活、経済社会の日頃の対応等を何とか両立できないかということで、世界の国々、日本も同じように苦労をしてきているわけでありまして、果たして、人流を止める、これまでやってきた手法によって有効な対策にどれだけ寄与できるかということについては、まだ多くの関係者の意見が分かれているんではないかと思います。確かにイギリスのように、経済を回すためには、凄まじいことになっても、「新たなロックダウンといった行動規制はかけない」とはっきり言っているところもありますし、ただ、オミクロン株の急拡大に対して欧米諸国は直ちに、あれだけ増えているのに一時のロックダウンのような、「行動制限をしっかりかける」ということについては消極的であります。病床の確保なり重症化とか、そういういろんなリスクも考えているんだと思います。従いまして、今日時点におきましては、病床使用率が福岡県は3%弱であります。北九州は6%ぐらいになっております。15%になったら、「コロナ警報」を福岡県は考える予定でございます。何と言っても、病床の使用率というのが様々な指標の中で大変大きい要因だと思いますので、それからしますと、新たな行動制限を念頭に置いた国への要請というのはまだ先ではないかというような感じがいたします。
記者
ありがとうございます。
市長
これは今年度になって特に国のほうが、感染症対策は都道府県を通じて、しっかりと財源もいろんな対応も国が行うようになってきておりますので、基本的には福岡県におきましても、各市町村がいろんな意見を持ち寄って、そこで決定をして国にという段階であります。まだそこまで至っておりません。
記者
今度の日曜日に行われる成人式に関連してなんですけれども、この4月から成人年齢が18歳に下げるにあたって、北九州市、去年3月、20歳でそのまま成人式は変わらないということだったんですけど、改めてその理由を教えていただけないでしょうか。
これまで様々な方からご意見を聞いてまいりました。特に成人を迎えられる青年の中には、18歳という時は大学受験、あるいは就職活動で大変忙しい時なんですね。従いまして、18歳になるからといって、「そこで成人式を」という声はあまり聞かれないということが1つあります。それから、他の政令市にもいろいろと意見を聞いたりしているんですが、基本的には、「20歳の成人式」ということを考えているようであります。全てのことを確認しているわけではありませんが、総じて大体そういう方向だというのは、18歳の方々が一番忙しい大変な時に当たるということがあると思います。従いまして、本市も基本的には20歳の時の成人式を考えております。
記者
ありがとうございます。
記者
DXの件でお伺いします。「マイナンバーカードを持っている方の利便性を実感してほしい」とのことでしたが、今、市内のマイナンバーカード取得率を教えてください。それについての市長の受け止めも伺えたらと思います。
市長
詳しくは(担当者が)述べますが、4割ぐらいの方がマイナンバーカードを保有していて、これは全国の政令市で見ると大体平均ぐらいだったと思います。やはり個人情報というものが、このコンピューター社会になって、最近ではいとも簡単にサイバー攻撃の対象になったり、紙で処理していた時代と違って、このコンピューター社会に対する基本的な不安を感じている方は大変多いと思います。特に「個人情報の保護」という面におきまして、国も自治体もこれまで、「このように保護策を講じていますから、どうぞご安心を」というPRはしているわけでございますが、やっぱりまだどこか、「大丈夫だろうか」という気持ちが残っていることが4割に留まっているんではないかと。それから、これは申請しましてもすぐには国のほうからまいりませんので、実際のところは40数%ぐらいになっていると思いますが、現状はそういうことであります。従いまして、根底的にもう一度、コンピューターで情報を処理する今の現代社会の中にありまして、保護すべき、とりわけ個人情報の保護の在り方について、もう一段、国民の皆様方に安心していただけるような、説得力のある世論の喚起ということが大事なような気がしております。
担当者
今、市長の説明にございましたけれども、マイナンバーカードの取得に関して私のほうから説明させていただきます。現在、マイナンバーカードの状況ですけれども、交付の状況は、本市は12月時点で40.5%になっております。全国の平均でございますけれども、39.9%ということで、若干上回っている状況でございます。なお、申請率なんですけれども、こちらのほうは、本市のほうは47.6%という状況でございまして、全国の申請率は42.5%ということで、こちらのほうも上回っております。また、安全性の話がございましたけれども、マイナンバー制度につきましては、安全なシステムで制度的にもきちんと担保をしておりまして、そちらについてもしっかりと普及啓発を行っているところでございます。以上でございます。
市長
1点、成人式について補足させていただきます。先ほど申し上げたとおりなのでありますが、実際に「来年以降どうするか」という決定はまだしておりません。と言いますのは、先ほどいろんなアンケートなり、若者の気持ちも聞いた上で「やっぱり20歳」というふうには思っておりますけれども、実行委員会がつくられまして、そこを中心に企画をしていくことになりますので、然るべき時にその方々にお集まりをいただいて、そこで議論をした上で最終決定をするということであります。補足させていただきます。
記者
冒頭の発言のところで、3回目の接種について、「できるだけ前倒しをしたい」と、ただワクチンの配分で、「現時点では限界があるんだ」という発言があったんですけど、11月の会見の時は、十分な供給量が確保できたという前置きの上で「2月から6月頃がピークを迎える」というふうにおっしゃっていたのですけど、そのスケジュール感というのは、現時点では変わってないということなんでしょうか。
市長
国のほうから、総理の発言として、「できるだけ前倒しして、ワクチン接種のチャンスをしっかりつくりたい」というご発言があって、そのあと、一時して厚生労働省のほうから、「ワクチンの確保はそう簡単なことではない」というふうな、発言が交互に出てきている状況であります。従いまして、政府のトップとしては、何とかワクチンを確保して、それを自治体に送って、「できるだけ早く円滑にワクチン接種を行いたい」という決意は非常に固いと思いますけれども、ワクチンの輸入管理、この辺がやっぱり大変難しいのではないかというふうに察しております。従いまして、国がそういう強い意向で「できるだけ早く前倒しして」という気持ちだと察しましたので、私どもも医師会との間で、ワクチンが確保できたとして、「忙しい中だけれども、ぜひご協力を」ということで、シミュレーションはしていたわけであります。ただ、今日時点でまだ今後のワクチンの配分・供給について、「新たにこれだけのものを用意する」というのはまだ来ておりませんので、そういう状況にあります。
記者
分かりました。もう1点だけ、もし明らかにできればということなのですけども、北九州市のオミクロンの感染なのですけど、北九州市の検査で判明したオミクロンの感染者の方がいるのかということと、他の自治体で検査した人で北九州市の在住者がいるのかというのは、これはいかがでしょうか。
市長
オミクロン株の公表については、「福岡県のほうで公表をします」、「市町村別にはしない」という方針であります。実際、市民の方々のいろんな不安もありますし、「実際のところどうなんだ」という問い合わせはありますけれども、福岡県としてそういう対応をしておりますので、どうかその辺はご理解いただきたいと思っております。その理由と言いますか、事情なのですけれども、今はまだ非常に数が少ない、ほんのわずかなオミクロン株の確認という状況です。ということは、かなり(個人が)特定されるという懸念が県庁にもあるんだと思います。そういうこともあって、今のところは、県庁としては、「市町村別は公表しない」ということであります。
記者
分かりました。ありがとうございます。
記者
今週末3連休が予定されていまして、人の往来が予想されます。その中で今日、「広島、山口、沖縄にまん延防止措置を出す」というような発表もあっておりますけれども、市長のほうから、市民への移動の自粛だとか呼びかけるようなことはありますでしょうか。
市長
自分は、基本的には人流の抑制、あるいはイベントの中止・延期という手法よりは、感染症の基本対策を徹底することと、ワクチンの接種を進めていくということが基本だと思っております。もちろん医療の専門家の方々とよく意見をすり合わせて今日まで来ておりますので、医療関係者、あるいは感染症の専門家も市内におりますから、そういう方々とも先日いろんな機会を通じて意見交換しております。そういう中にありまして、他県への往来、感染拡大地域への往来についての関心は高まってきていると思いますが、まだ行動制限までは、行政としてはそこまでは至っておりません。しかし、今後の展開如何によっては分からない状況になるかもしれません。
記者
ありがとうございます。
記者
今のにちょっと重なるかもしれませんが、成人式のほうでいろいろ、先ほど「事前登録も」ということでした。併せて、その前には無料の検査ですね。市内にあっていて活用の話もありましたが、成人式の参加の方に、先ほど「メール等で情報も伝える」ということでしたが、無料の検査を強くお勧めするとか、そういった発信というのをされるご予定とか、そういったこともあるのでしょうか。どうかお聞かせください。
市長
市長としましては、登録していただいた方には即、メールを通じて様々な情報を提供できるというメリットがあります。従いまして、そこで例えば、「ワクチンを接種してください」とか、「何々してください」という言い方ではないんですけれども、少なくとも現在19箇所、市内においては無料で検査が受けられるという状況、これだけは、情報提供しておいてはどうかということを、自分としては申し上げております。担当部署のほうは、実行委員会の若者をはじめとして、学生さんたちや働いている方の実行委員会の皆さんと一緒に成人式は企画してきておりますので、そういう中で、皆が「そうだね」ということになれば、今日中にでもそういう話が行くのではないかと。というのは、朝検査をすれば夕方には結果が出るということですが、基本的には日を跨ぎますので、今日中に出さないともう間に合わないことになります。今までのところは、まだ出してはいません。まだ(無料で検査を受けられる場所が)2箇所だったですから。ここで急速にオミクロンが増えてきて19(箇所)まで来ましたので、これはお伝えはしたいと思っています。このコロナ禍の中で、経済・社会活動をどのように再開していくかというテーマについて、北九州市は昨年の秋、「世界体操・新体操」というビッグイベントにおいて、「ワクチン・検査パッケージ」を国にも要請しましたし、実証実験のもとでそれを行いました。これは大きな成果があったと考えております。そしてまた、北九州マラソンも、これも状況はどうなるか分かりませんが、基本的にはこの(ワクチン接種もしくは検査)どちらか、「(ワクチン・検査)パッケージ」ということを念頭に置いた感染症対策を考えております。ただ、成人式というのは、「任意で参加をしたい」という人だけの集まりだけではなくて、全ての人に参加を呼びかけるという、成人の方に呼びかけるという内容でありまして、世界体操のように、参加される観衆のような、「同じように(ワクチン・検査)パッケージを求めるというのはどうか」という議論がありまして、基本的には、「基本的な感染症対策をしっかりやりましょう」、「何かあったら登録をしてくださいね」、「そこからメールを送ります」ということに留まった経緯があります。
担当者
では以上で終わります。ありがとうございました。
市長
ありがとうございました。
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市長公室報道課
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