コメント項目 |
(1)「2021世界体操・新体操選手権北九州大会」について(資料なし) |
月日:2021年11月4日 |
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出席者 | 北九州市長 |
令和3年11月4日
【コメント】
・世界体操・新体操選手権
・東アジア文化都市
会見の動画(YouTube)
市長
それでは2つ、まずコメントさせていただきます。最初に、「世界体操・新体操選手権北九州大会」についてであります。10月31日、「世界体操・新体操」が大盛況のうちに幕を閉じました。今大会は、世界体操・新体操を併せまして、世界50ヶ国以上から1,200人を超える選手、関係者が本市を訪れ、トップレベルの素晴らしい演技によって世界中に大きな感動を与えていただきました。中でも日本選手団につきましては、「世界体操」で金メダル2個、銀メダル5個、銅メダル1個、「世界新体操」では、銅メダル2個を獲得する大活躍を見せてくれました。東京オリンピックから間もなく、さらにコロナ禍による様々な行動の制約の中で、選手、関係者の皆様には、肉体的・精神的に大きな負担があったと思います。こうした状況の中、国際体操連盟の渡辺会長からは、「北九州市民の熱烈な歓迎が、コロナ禍で傷ついた選手、関係者の心を癒してくれた。北九州市民の皆様に感謝する」というコメントいただいたところです。また選手からも、「東京オリンピックではなかった温かい応援が大きな力になった」という感謝の声も多くいただきました。観客数を制限せず100%有観客での開催、そして感染拡大を生じず、無事に大会運営ができたのは、市民、関係者のご理解とご協力によるものであります。この場をお借りして感謝申し上げます。コロナ禍の中、100%有観客による2つの世界大会の同時開催、そして選手、関係者から多くの感謝の言葉をいただいた。心のこもったおもてなしは、市民に自信と誇りを、そして、世界中から信頼と共感を得られたのではないかと考えております。お世話になりました。誠にありがとうございました。次に、「東アジア文化都市北九州」の事業が年内続いてまいります。スライド、メインビジュアルのところを参考にお話をさせていただきます。「世界体操・新体操」は終わりましたが、文化の秋が到来しております。「東アジア文化都市北九州」は、市内で様々な文化都市のイベントを開催しております。まず「北九州国際映画祭」であります。新しいスタイルのオンライン映画祭であります。今月12日から14日までの3日間、本市ゆかりの俳優でありますリリー・フランキーさんをアンバサダーにお迎えして、「映画の街・北九州」をテーマにした特別番組の公開やトークイベントなど、ライブ配信を行います。(リリー・フランキー氏による特別番組の公開やトークイベントなどは延期となりました。)また小倉北区の映画館、小倉昭和館におきましては、「北九州フィルム・コミッション」が支援した海外映画を、国内で初めて放映いたします。次のスライド、「大食覧会in門司港」であります。この週末、6日、7日、土(曜日)・日(曜日)には、北九州市と東アジアの食をテーマにして、「北九州×東アジア大食覧会in門司港」を開催いたします。北九州と東アジアがコラボレーションした食の祭典であります。次のスライドは、「写真展#放課後ダッシュ」であります。「放課後」をテーマに、市民が写真を撮影しまして、インスタグラムに投稿した写真を集めた「写真展#放課後ダッシュ」を明日から14日まで、市立美術館の分館で開催いたします。今でしか切り取れない、特別な瞬間をご覧いただきたいのであります。次に、「紫川出版の事件簿」であります。小倉北区の文化施設などを訪ねて謎を解き、物語を進めていくゲームイベント、「紫川出版の事件簿」を明後日、6日土曜日から開催いたします。謎解きを楽しみながら、施設の魅力をご堪能いただきたいのであります。次に、「まちなかアートイベント」であります。小倉城では、「ライトアップ」と「ムービングライトショー」を明日5日金曜まで、船場広場では「トリックアート」を、11月末まで開催しております。この文化の秋に、街なかをアートで彩るわけであります。次は、「フィナーレ」であります。この他にも、音楽・漫画・文学など、様々なジャンルの文化イベントを開催いたします。今月28日のフィナーレとなる閉幕式典に向けまして、「東アジア文化都市北九州」をさらに盛り上げてまいりますので、ぜひご参加いただきたいのであります。私からは以上であります。ご質問を承ります。
記者
最初にまとめてお伺いします。発表事項で1問、それ以外で2問お伺いします。まず「世界体操・新体操選手権」終わりましたけれども、国の実証実験でもあったかと思います。どのようなフィードバックの仕方を今後予定されていらっしゃるのか、所感も含めてお伺いできたらと思います。あと発表事案とは別にですが、先日2日の夜に「COP26ジャパン・パビリオン」セミナーに出席されました、その所感をお伺いできればと思っております。もう1点は、31日に投開票された衆院選挙について伺います。市内から与党選出の議員が落選されて、小選挙区が導入されて以降、初めてゼロになってしまいましたが、それについての受け止めと、今後、市政をどのように運営していくか、影響がありましたら教えてください。以上です。
市長
実証実験の、政府へのフィードバックの具体的なあり方については後ほど事務方から補足させていただきますが、初めての試みで、(ワクチン・検査)パッケージで対応したわけでありますが、オペレーションで大きな混乱はなかったと聞いております。本人の確認書なり証明書を持参されないで、入場をお断りした方もおられます。全部で46名であります。しかし、後ほど25名は適正な書類を持参されたので、入場を可にしたということであります。世界体操が開幕したのは10月18日でありますが、それ以降、これまで「観客の中から陽性者が発生した」という報告は届いておりません。もう10日間ぐらいは状況を見なければなりませんが、こういう状況であります。具体的に政府へのフィードバックについては、政府とやり取りをしている事務方から補足があればお願いします。
担当者
ワクチン・検査パッケージでございますが、基本的には、イベントの際のチケット確認(のみ行います)。ただ今回、コロナ禍の中ということもございますので、ワクチンの接種証明、あるいは陰性証明、そしてご本人確認、こういった3点セットの書類について、きちんと確認を行う。また一方で、検温であったり消毒であったり、こういった受付の業務に関わっているところのオペレーションを、いかに密な状況を起こさずにスムーズに行っていくのかというところに関して、どれぐらいの人員が必要になるのか、またコスト的にどれくらいかかるのかといったところが一番大きな検証項目になってございます。オペレーションの成果であったり、また課題、そして改善内容について、今後、内閣官房のほうに報告をしていくというところで、今現在、組織委員会のほうで、オペレーションについての内容等(について報告準備を行っています)。それ以外にコールセンターも設けております。コールセンターにどのような問い合わせがあったのかというような内容も含めて、国のほうに報告をしていく予定だというふうに聞いております。以上でございます。
市長
また、これはメディアの方も市民の方も、当初から新しい実証実験を行うにあたって、いわゆるバブル方式をしっかり守って、「感染症対策が万全であったか」ということも関心が高いところであります。この点につきましては、国と協議の上、組織委員会が対応してきたわけでありますが、その過程で、「自由に外に出られない」という中で、ストレスも相当溜まったと思います。そういう中にありまして、選手、関係者のほうから、非常に厳格な感染症対応について、柔軟な対応を希望する声も実はあったわけでありますけれども、その過程で私ども、若松グリーンパークやミクニワールドスタジアムといった、リフレッシュできるところ、練習会場というものを設けまして、できる限り、選手にストレスが溜まらないように配慮したわけでありますが、それでも一部、ルールを守らないで、夜、ちょうど市内はライトアップなど、歓迎ムードでいろんな魅力ある光景がありましたので、それをこっそり見に行った人もいるという話も聞きました。この点については大変残念に思っているわけでありますけれども、その過程で、国と組織委員会の話し合いにおきまして、やはり「相当にストレスが溜まっている」ということで、食事会場と、ミクニワールドスタジアムという練習会場、そして(大会)会場ですね。そこに至る過程については、一般の市民と接触しないように配慮しながら、「徒歩を認める」というふうな、一部柔軟な対応も認められたところであります。こういう形で、選手の方々がしっかりとリフレッシュして、いい競技に励んでいただく環境づくりと、感染症対策ということでやり取りがありましたので、こうしたことも、国のほうには関心がおありなことだと思いますので、そういったことも含めて、この間の経緯を報告したいと思っております。次に、「COP26」のサイドイベントでございます「ジャパン・パビリオン」がイギリスで設けられまして、そこで、「日本の政府・自治体のほうから世界に発信する」というプログラムが組まれました。そこで、長野県知事に続いて私のほうも登壇の要請がありました。北九州市の取組を、「COP26」という全世界が注目する場において発信できるというのは、大変、本市のPRにもなりますし、また「環境と経済の好循環」の成功モデルを目指しております本市でありますが、それはきっとアジアや途上国についても非常に重要な先行モデルになると考えますので、そこで北九州市の発信ができたことは大変よかったと思います。ご招待をいただいた政府関係者に感謝申し上げたいと思っております。また、この「ジャパン・パビリオン」の会合におきましては、姉妹都市のベトナム・ハイフォン市の代表もスピーチいたしまして、そこで、北九州市と姉妹都市になって、様々な自然環境の保護をはじめ、この環境都市としての様々な事業展開にあたって、北九州市との連携のもとに行ってきたこと、今後、「脱炭素社会」に向けて、北九州市としっかりと連携して事業を進めていきたいという、そういうスピーチがハイフォン市側からございました。どれだけの方が、この「ジャパン・パビリオン」の放送をご覧になっているか分かりませんけれども、多くの関心のある方々には、北九州市の取組を力いっぱい発信できたのではないかと考えております。それから、総選挙の結果でありますが、これは総選挙に限りません。選挙の結果は、市民の皆様方の賢明なご判断の結果でございますので、民意として真摯に受け止めたいと思っております。選挙の結果、それぞれの地域においていろんな結果が出ておりますけれども、本市におきまして、今ご指摘にありましたように、自民党の小選挙区の国会議員がゼロになるというのは初めてではないかと思います。これまでおニ人の前議員につきましては、「北九州空港の滑走路延長」、また「洋上風力発電の拠点化」という、本市の最大級の成長戦略に、とりわけ深いご理解のもとに、いろんな機会にバックアップ、ご支援いただいてきた議員でございますので、この4年間のご活躍には心から感謝申し上げたいと思っております。今後どうするかでありますけれども、この2つの成長戦略に限りませんが、本市の中央政府への政策提案というのは、行政が立案し、そして、市議会において、基本的に了承された具体的な提案活動を行っておりまして、その場合に、党派を超えて地元ゆかりの国会議員の皆様方にご説明し、ご理解いただいて、いろんな機会にバックアップをいただくという取組をこれまで続けてきております。自民党の小選挙区の議員さんはいなくなるわけでありますが、比例代表、あるいは参議院福岡選挙区、また選挙区はここでなくても、北九州にこれまで非常に深いご理解とご支援をいただいている議員もいらっしゃいますので。また友党の公明党の皆さん方は国土交通大臣を出しておられますし、いろんなこのご縁を頼って、引き続き政府に対して、北九州の政策提案をしっかりと行っていきたいと思っております。
記者
ありがとうございます。幹事社からは以上です。各社さんお願いします。
記者
先ほどもお話があった「COP26」のセミナーについて私も取材させていただきましたけども、その後、この「日本の取組」っていうところで言いますと、環境NGOからは「化石賞」をいただくという、「日本全体に対して」というところでは厳しい目もあるという中で、北九州市としては、市の取組を発信したところもありますが、必ずしも日本だけではないにしろ、厳しい目もある中で、「世界に対して」という発信もありましたが、国内に対して、もし北九州市として取組が、これまでの思いがあるのであれば、より国内でも強く発信していく必要性っていうのも改めてあるのかなというのを、今回こういった「化石賞」をもらうところで聞いていて思ったのですけれども、その辺り、国内での「北九州市の役割」というところはどのようにお考えであるか、改めてお聞かせください。
市長
「ゼロカーボンシティ」を宣言いたしまして、具体的にこの対策を明示して、内外に発信するということで取り組んでおります。特に直近では、公共施設の電力を100%再生エネルギーで賄う、そのための「第三者保有方式」の提唱をはじめとして、これは、政府は10年計画ですけど、私たちは「2025年までに達成する」ということで、こうしたことを皮切りにして、様々な脱炭素の動きを、自治体としても先頭を切って加速していくという姿勢は示してまいりましたし、これからも大事だと思っております。もう1つ、特に北九州はアジアの諸都市との交流が深いわけでありますが、世界的に見て、地球規模で温暖化対策が必要なのは、中国やインドや途上国でありまして、「環境は大事だけれども、そうは言っても、国民が飯を食っていくことのためにエネルギーが必要だ」と、このように考えられている地域でございまして、その意味では、「産業都市」の北九州が、この「2050年(温室効果ガス排出)実質ゼロ」に向かって、具体的にこれから歩んでいく姿というのは、「環境と経済の好循環」の典型的なモデル都市だと思います。だからこそ、普遍的な世界モデルとして頑張らねばいけないと、こう思っておりまして、その中で、北九州の環境技術・脱炭素技術を、海外に移転することに一生懸命努力してきております。これは、外国に対する発信力は大変大きいと思いまして、他の外国のどの自治体と比べましてもトップレベルにあると思っております。こうした地道な努力というものが継続されておりますし、これからも続けてまいりますが、それが地球環境をこれから変えていく、静かで、そして大きな力になり得るということを、発信したところでありますが、もっともっとこれは世界中に発信しなければいけないと、こう考えております。
記者
直近の新型コロナウイルスの感染者数の推移について、市長の受け止めと、あと今後の気を付けるべきこと、また改めてお聞かせいただけますか。
市長
8月、9月の、大変に厳しい感染拡大の状況が一変して、数字の上では確かに落ち着いてきておりますが、例えば、ドイツでは1日3万人、イギリスでは1日5万人の感染者、ワクチン接種率も日本よりは少し低かったと思いますけれども、大体かなりの方がワクチン接種をしている先進国におきましても、そういう状況にあります。ということは、少し油断すると、第6波に襲われるということだと思います。やはりこれはパンデミック、世界的な現象でありますので、アメリカや、西洋における、先進国における状況、ワクチンを2回接種しても、やはりマスクをあまりしていない人が多いんですよね。いろんなテレビ映像でイベントなんかを見てもそうなのですが、そうした油断というものが、第6波を招くということがはっきりしておりますので、そうした意味では、今は落ち着いてきている。これはひとえに医療従事者の献身的なご尽力と、市民の皆様方の温かいご理解の賜物でありますけれども、やっぱり警戒を解かずに、引き続き「第6波の備え」というものはしっかり行うし、必要な感染症対策はしっかりと続けるということだと思います。
記者
ありがとうございました。
記者
「世界体操・新体操」の関係なのですけれども、先ほど「こっそり選手、関係者の中で、イベントを見に行ったりするような話もあった」というようなお話もございましたが、そういったものも含めまして、現段階で、今回の実証調査に関して、見つかっている課題というようなものが他にもあれば教えていただければと思います。それと、本大会、国際大会のロールモデルにされたいというようなお話でしたけれども、ロールモデルになり得るような成果が得られたというふうにお考えかどうかっていうところも併せてお伺いできればと思います。お願いします。
市長
ワクチン・検査パッケージの実証実験は、今日まで参加者による感染拡大の現象の報告がないことを見ても、成果があったというふうに考えます。いつまでも「あれもダメ、これもダメ」という、そういうやり方でもって、これからも続けるというのは限度があります。やはり感染症対策をしっかり講じた上で、社会・経済活動を着実に、一歩ずつ日常に戻していくという努力が必要なのであって、その意味から、このパッケージ方式の可否というものは非常に重要であったと思います。選手の皆さん方も、大変窮屈な思いをされて、ストレスもだいぶ溜まったかもしれませんけれども、大方の選手にはその方式に従ってもらいましたし、また観客の皆さん方も大変気を遣われたと思いますけれども、このパッケージ方式にご理解いただいて、有観客でのイベントの開催は、成功したと自分は思っております。ただ私どもは、よりよいものを目指して一層の努力が必要なのでありまして、その意味では、今回政府が実証実験しているのは、「世界体操・新体操」だけではありません。レストランで行ったり、いろんなところで実証を行っております。そういったところでの試行錯誤の結果もまた非常に大事でありまして、そういうものを集約する形で、ワクチン・検査パッケージの評価と、今後の日常生活に戻っていく過程での有力な1つの方法、選択肢として方針が明確になるものと思っております。これからのやり取りの中で政府のほうも、例えば「こういう点についてはどうであったか」というような、そういうご質問が来る可能性もありますので、丁寧にお答えして、日本中の実証実験の結果と相まって、これから、「いかにしたら、安全なうちに、日常生活に着実に戻っていけるか」という有力な選択肢を示していただければと願っております。
記者
ありがとうございました。
担当者
他よろしいですか。では以上で終わります。ありがとうございました。
市長
ありがとうございました。
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