コメント |
(1)新型コロナウイルス感染症の現状について |
月日:2021年7月21日 |
---|---|---|
出席者 | 北九州市長 |
令和3年7月21日
【コメント】
・新型コロナウイルス感染症の現状
会見の動画(YouTube)
市長
それでは、新型コロナの現状につきましてご報告をさせていただきたいと思います。本市におきましては、まん延防止等重点措置が解除された7月12日以降、新規の感染者は概ね10人台で推移しておりますが、行動範囲の広い若者の感染も多く確認されておりまして、再拡大が懸念されるところであります。その中で、「福岡コロナ警報」の見直しがありました。県(内)でもこれまで、より感染力が強いと言われる「デルタ株」が増加をしており、全国的に置き換わりが進むと想定されております。決して油断してはならない状況にあります。このような中、県において「コロナ警報」の見直しが行われました。今回の見直しは、感染状況や医療提供体制の負荷の状況を踏まえまして、県民、事業者に対する協力要請の基準を見直す、基準を整理する、そして、迅速かつ適切な対応を取るために行うと、このように聞いております。第四波の際の感染拡大のスピード、デルタ株の感染力の強さなどを踏まえますと、早め早めに県独自の対策を講じることは重要と考えます。現在、県では、新規陽性者の数が1日100人以上となる日はありませんが、再び厳しい措置が実施されることのないように、県民の皆様と今一度、気を引き締めて、感染拡大対策に取り組んでいきたいと考えております。市民、事業者への、皆様へのお願いはこれまでもさせていただいておりますが、これから4連休が始まります。夏休みも始まります。外出にあたりましては、混雑していない時間、あるいは場所を選ぶということも大切でしょうし、公共交通機関を利用する際には、常にマスクを着用していただいて、大声での会話は控えることが大事であります。今、集団免疫の問題でイギリスやアメリカでも話題になっておりますけれども、イギリスは、政府レベルでは相当な規制の撤廃をやったわけでありますが、ロンドン市におきましては、やはり相当心配の声も起こっておりまして、その中でやっていることは、公共交通機関を利用する時にはマスクの着用を強く呼びかけております。大都市圏など、通勤・通学で多くの人が混み合う乗り物で移動しますけれども、窓を開けて、マスクをして静かに乗っていれば、感染拡大には至っておりません。この公共交通機関利用の際のマスクの着用は非常に重要なポイントであります。飲食につきまして、マスクを外して、声も出しますので飛沫も飛ぶということで、感染リスクが高まると言われているわけでありますが、お店の中では、感染対策を徹底しているところも少なくありません。ぜひそういうお店を利用してほしいと思います。また飲食事業者の皆様は、引き続き感染防止対策を講じていただいていると思いますが、この度、県が新たにつくりました「感染防止認証マーク」、この取得を呼びかけておりまして、市からもその取得をお願いしたいと考えております。次に、ワクチン接種の進捗状況であります。画面にその資料をお出ししております。7月20日現在の接種回数は約54万回となっております。また、高齢者のみに着目をいたしますと、7月10日時点において、少なくとも1回接種を行った方は約25万1,000人、接種率は83.5%に達しております。接種は着実に進んでおります。医療従事者をはじめ、皆様方のご協力に感謝を申し上げたいと思います。まだ接種をされていない方々への働きかけであります。現在は60から64歳の方、また基礎疾患をお持ちの方の予約を受け付け、接種を進めております。集団接種、個別接種ともに予約可能な状況であります。接種を希望される方は、ぜひ今のうちにご予約をいただきたいと思います。早く自分の番が回ってこないかと首を長くして待っておられる市民がたくさんいらっしゃいます。ぜひ予約をして、接種をしていただきたいと思います。次に、基礎疾患をお持ちの方について、新しい方式をここでご案内申し上げます。これまで基礎疾患をお持ちの方につきましては、原則として医療機関、個別接種を、ご案内をしてまいりましたが、かかりつけ医が個別接種を行っていない場合もあります。このため、今後は集団接種の会場でも同様に、集団接種でも予約を受け付けるというふうにいたします。もしも該当される方で接種を控えていらっしゃる方、つまり基礎疾患をお持ち(の方)でありますが、通院先のクリニック等で接種を行っていない場合もあります。その場合には、市のほうからは、他のクリニックを紹介したりするわけでありますが、そのことで結局ハードルに感じて、ためらっていらっしゃる方もいると思います。従いまして、集団接種の会場でも基礎疾患のある方の接種を可能といたしますので、ぜひコールセンター、区役所窓口でご相談をいただきたいと思います。このインターネット予約(専用)サイトは、年齢によって「アクセスできる、できない」という仕掛けになっておりますので、若い方はこのコールセンター、区役所窓口にご相談をいただきまして、「基礎疾患があるのだけれども、どうすればよいか」と、その場合には、集団接種会場の空いているところをご紹介申し上げます。今日の午後からその方式に移行いたします。次に、交通事業者、市職員等への接種について報告をいたします。市内最大の大規模接種会場はメディアドームであります。この予約枠の残りを一部活用いたしまして、交通事業者や市職員などへの接種を行っております。具体的には7月17(日曜日)、18(日曜日)、土曜日、日曜日であります。市民に身近な交通機関でありますタクシー運転手など約200人、そして市民と直接、日々触れ合います窓口業務等に従事する市の職員、そしてまた、地域住民にとりまして交流の拠点であります市民センターで働く職員の皆さんなど約700人に接種を行ったところであります。今後も直前の時点でまだ予約枠があるようでありましたら、その場合はワクチンが廃棄されることはありません。大事に冷蔵庫で保管されますけれども、そこには、貴重な時間を割いて医療従事者が待機をしております。そうした意味で、この予約枠の一部を活用しまして、直前までお待ちして埋まらないという場合に、この医療資源というものを大事にする観点から、どのようなことが考えられるか今まで思案をしてきたところでありますが、今後も直前の時点で予約枠がまだあるようであれば、必要に応じてこうした対応も検討していきたいと考えております。次に、ワクチンパスポートについてであります。現在、来週26日から、ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)の受付開始に向けて準備を進めております。この接種証明書は当分の間、海外渡航での活用を想定しておりまして、発行手数料は無料であります。北九州市の申請方法ですが、電子申請と窓口申請、そして郵送による申請の3つあります。小倉北区のAIMビルに設ける予定の専用窓口では即日の交付が可能となります。今後のワクチン接種の対応についてであります。先日お知らせをしたとおりでありますが、現在、若年層の感染も拡大しております。今後、市としましては、早期に対象年齢を拡大して、あらゆる世代への接種を迅速に進めていくことにしております。具体的には、8月2日からは、50から59歳の方の予約を受け付けます。来週、50歳から54歳の方に案内はがきをお送りします。その後、8月5日から、40から49歳の方の予約を、また8月9日から、16歳から39歳の方の予約を受け付けることにしております。いずれも、それまでに案内はがきをお送りする予定であります。なお、8月、9月にどれだけ予約枠を開放するかでありますが、政府の方針もあります。現在精査を続けておりまして、決まり次第、後日改めてお知らせをさせていただきます。次に、12歳から15歳の接種券の送付についてであります。来週から送付を行います。ただし、若年層への接種につきましては、接種時の急性ストレス反応なども発生しやすいなど、医療関係者にも言われております。より慎重に対応する必要がありますので、北九州市医師会、小児科医会など、専門家のご意見もよく伺い、接種方法、接種開始時期などを検討しているところです。これも決まり次第、お知らせすることといたします。今後とも、希望する全ての市民が安心して円滑に接種を行えますよう全力で取り組んでまいります。これまで先の見えなかった新型コロナウイルスとの戦いも、「ワクチン接種」という契機を得まして、一歩ずつ着実に前進していると思います。市民の皆様には、希望される方々にワクチンが行き渡るまで、今一度、感染防止対策を徹底していただきたいのであります。ご自分やご家族の健康のみならず、職場、学校など、社会全体を守るためにも慎重な行動を、みんなで努力をしたいと、このように考えております。それでは、ご質問を承ります。
記者
では早速1問だけお願いいたします。オリンピックについてです。いよいよ開会式も間近に迫っておりますけれども、本市においては、10月に世界体操・新体操を控えておりますけれども、その観点からは市長として、今回のオリンピック、どのようなあたりに注目されていらっしゃるのかというのを、一言所見をいただけますでしょうか。お願いいたします。
市長
世界体操・新体操の大会は10月後半でありまして、それまで3ヶ月あります。新型コロナをめぐる情勢も大きく変化はしているとは思いますが、しかし、このオリンピックにおきまして海外の方も、選手、関係者が来られております。「バブル方式」ということで感染症対策を考え、そしてまたプレーブックをつくって、ルールを関係者に通知するなど、様々な感染症対策を行っております。このオリンピックにおける感染症対策の効果がどうであったか、それは検証されていくものと思いますが、当然この世界体操・新体操を3ヶ月に控える本市としましても、そうしたオリンピックにおける感染症対策のあり方、その効果の検証、それも十分参考にしていきたいと考えております。要は、選手の皆さん方には、安心して思いっきり素晴らしいプレーを行ってほしいし、また市民の皆さん方も安心してその競技を楽しめるように、そういう場をつくっていくために努力を続けたいと考えております。
記者
ありがとうございます。
記者
数点伺います。まず、念のための確認で、今、ワクチンの接種会場で空きが出ているということなのですけれども、8月2日以降に59歳以下の予約が順次開始されるということなのですけれども、これを早めるという議論は、確認なのですけど、今のところないということでよろしいですか。
市長
そうですね。2週間ぐらい前に私のほうから、市の対策会議において、早めるという選択肢はないか検討を指示したわけでありますが、この50万人を超える市民の方に個別に、今後のワクチン接種のあり方について詳しく記載した資料をお送りしております。ということで、その日程を変えるとなりますと、また新たにその状況をお知らせする必要もあるでしょうし、あまりにも膨大な方々への広報になりますので、それが大変、うまく伝わるかどうかという懸念が1つありました。それが1つと、今回、一部の会場におきまして予約枠がまだ余っている状況にあります。ただ市内の状況を見ますと、かなりの接種会場においては、もう枠はなくなっておりますし、あともうわずかというところもありますので、一番大きなメディアドームが(予約枠が余っている)その典型であります。こうした状況がだんだん見えてくるにあたりまして、改めてこの予約枠の設定について振り返るわけでありますが、まずは60から64歳の方が5万数千人いました。そして、高齢者で(接種率が)80%を超えていく状況になりまして、これは想定を少し超えていた数字であります。従いまして、(接種対象者の)8割程度は確保しないと、やはりまた「受けられない」という方が出てしまいますので、60~64歳の方の8割程度はまず確保するということが1つありました。それから、この個別接種というのが始まりまして、基礎疾患の方をはじめとして、そこでも対応していただくことが7月からスタートをしておりますが、そこで、基礎疾患のある方々がどのようにワクチン接種の希望を、手を挙げられるかというのがまだよく見えませんでした。基礎疾患のデータというのは、厚生労働省において全体を推計した数字がありまして、それしかないのですね。それをもとに人口比で割り出して、「これぐらいの方がいらっしゃるのではないか」ということがあります。その方々についても希望すれば接種ができるような配慮が必要であるということもありまして、やはり予約枠がなくなってしまって大変お叱りを受けた時期も過去ございましたので、その点、やっぱり8割ぐらいの方には、「ぜひとも、希望される方にはどうか受けてほしい」という思いがありまして、予約枠を設定したわけであります。それが、高齢者のように手を挙げる方が多くいらっしゃらないということもありますし、いろんなところで企業関係者とか、接種を進めているところもあります。私どもは市内の企業、団体のこの職域接種の状況については把握に努めておりますが、それ以外のところもあるわけですね。全国ベースでいろんな企業がやっているということがあります。それによって、そちらのほう(市外の企業、団体で実施する職域接種)で受けられている方もいるかもしれませんが、この数字は分かりません。いろんなことが重なりまして、結果として「(基礎疾患をお持ちの方の接種は)最大規模のメディアドームで」ということになりました。またメディアドームは競輪を行います。競輪を行わない時というのは、貴重な大規模接種会場でありますので、そこに医療従事者を確保して、そこでたくさんの、このワクチン接種の提供をしてきたわけでありますが、1回(予約枠が)空いた時が3週間後にどうなるかと言うと、3週間後には2回目の方がいないわけですね。その分だけ非常に大きな数が、予約枠が生まれるわけであります。従いまして、市内全体を見ると、それなりにその予約枠は埋まっていくわけでありますが、どうしてもメディアドームという大規模会場において、大きな枠が残っているという状況にあったわけです。そういうことで、いろんな状況がありまして、全体の市民に対してお知らせをした内容を、前倒しをするというのは、短期間の間に間違いなく、それを混乱なくお伝えすることができるかどうかということが大きい原因ではあるのですが、そういう諸々の状況があったということです。
記者
ありがとうございます。あと、基礎疾患の方への予約の受付の方法を変えるというところなのですけれども、これまでは集団接種会場、一部は何か「集団接種」っていうふうには書いてはいるのですけれども、基本的にはかかりつけ医の接種を推進していたというか、お願いしていた状況だと思うのですけれども、今回、「集団接種でも受け付けますよ」っていうふうな話であれば、何か最初からそういうふうにしておけばよかったんじゃないかなってちょっと思ったのですけれども、今回の変更に関するその理由と、あと「最初から集団接種会場でもやれば」っていう話にならなかったところについて、ちょっとお話を確認で伺いたいのですけれども。
市長
厚生労働省によりますと、基礎疾患のある方の定義が明記されております。そして、その前提として、「通院、または入院をされている方で、以下の症状のある方を基礎疾患のある方」と、このように定義をしております。その中には、若い方から高齢者までいるわけであります。この予約(専用)サイトというのは、年齢によって「アクセスできる、できない」という、こういうシステムになっておりますので、60歳以上の方は、基礎疾患のある方は受けられるわけでありますが、その60歳未満の方については、基礎疾患があっても予約(専用)サイトには入れませんし、また国のほうの定義によっても、「通院、または入院されている方」というのがありましたので、市としましては、やはりかかりつけ医のほうで診察をしてもらって、ワクチンを接種するのがご本人にとってもいいことだし、それが国の言っている方向とも合致するのではないかということで、かかりつけ医によるこの接種ということをスタートさせたわけであります。そしたら、先ほど申しましたように、自分が普段、通院しているお医者さんがワクチンの接種をやっていないところもあるわけであります。その場合、他の接種できる場所を60歳未満の方で探すと言っても、そこでためらってしまうというケースもあるやに聞いております。従いまして、そのまま予約サイトに行きましても年齢によって入れないわけでありますから、そこは基礎疾患がある方からお電話を、コールセンター、あるいは区役所の窓口にご連絡をいただきましたら、そこで受けられるように配慮をいたします。予約ができるようにいたしますので、そういうことにしたところであります。
記者
もう1点質問なのですけれども、ワクチンとはまた別の話で、今日の、今、同じ時間で教育文化委員会が開かれていまして、その中で、市内の公立幼稚園が4園あるのですけど、全部が令和7年までに廃止されるっていうふうな話が報告されるのですけれども、この廃止の理由についてっていうところと、あとその受け止めっていうのをお願いします。
市長
公立幼稚園の在り方につきましては、これまで議会におきましても度々取り上げられましたし、また市としましても、行財政改革の観点のみならず、公立幼稚園の果たしてきた幼児教育の実績と言いますか、そういうものも非常に大事であるという観点から、各方面から議論されてきた問題であります。基本的に、北九州市の幼児教育を牽引してきた、これが公立幼稚園であると、このように私どもは認識をしております。ただ一方におきまして、全国的に少子化が進んで、核家族化も進んでおります。女性が社会に進出して、就労形態も多様化してまいりました。このように、その公立幼稚園を取りまく環境が大きく変化をしてきているわけであります。この中で、その在り方について教育委員会で検討を続けてきたところでありまして、最終的に4園を全て閉園する方針に至ったと聞いております。今後の取組でありますが、教育委員会からは、これまで公立幼稚園が培ってきた幼児教育に関する知識・経験などを受け継ぐ体制を検討していると聞いております。市長としましては、公立幼稚園が本市の幼児教育を牽引してきた役割・実績を踏まえまして、どのようにして、その貴重な知識や経験等を継承していくかが非常に重要な課題だと認識をしておりまして、その意味で、本市の幼児教育水準の維持向上を今後の議論の中で期待をしておるところです。
記者
ありがとうございました。
記者
先ほどの、ワクチンの予約枠の空きの状況に関連した質問をさせていただきたいのですけれども、一番大きな会場のメディアドームで特に空きが目立っているということでしたが、この予約枠の空きが目立つ状況っていうのは大体いつ頃くらいから始まっているのかっていうところが1点と、それと、15会場ありまして、その予約枠の空きが、少なくても多少空きがある会場もあると思うのですけれども、15会場全体の総枠数に対して、どれぐらいの枠が空いているのかっていう、例えば今月に入っての15会場全体の総枠数で、どれぐらいの枠が埋まっているのかっていうのを、大体何割程度とかっていうのももし分かれば教えていただければと思います。
市長
担当課長のほうから。
担当者
今のご質問の内容でございますけれども、まず7月10日までの状況と言いますのは、高齢者の方々の接種、先ほど市長からご説明ありましたとおり、大変高い接種率で進捗しておりまして、非常に空きも少ない状況でございました。今現在、手持ちの数値でお答えをいたしますと、7月14日以降で申し上げるところで、集団接種会場、全会場で申しまして約9万ほどの枠がございました。その中に対しまして、予約がすでに入っているものが7万2,000ぐらいということでございまして、これは少し数日前の状況ではございますけれども、予約率にしましては約8割弱というところでありまして、(空いている)枠としては1万8,000ぐらい枠があったという状況でございます。そして、今後のところにつきまして申し上げますと、本日以降、7月21日から8月1日までというところで申し上げます。これが本日の朝の、最新の数字でございますけれども、予約枠の総枠が5万枠強でございます。5万1,000弱でありまして、それに対しまして、予約が約3万8,000ほど入っておりまして、残数としましては1万2,000ぐらい、これを、パーセンテージとしましては75%弱といったところでございます。そうした中で、やはりメディアドームがそのうちの半分ぐらい枠を占めているという状況にはございまして、先ほど申し上げたとおり、会場によってはもうすでに全く空きがない会場であるとか、もう残数がほぼ2桁とか3桁の会場も多くあるわけでありますけれども、やはりメディアドーム、非常に会場規模が大きなこともございまして、少し大きな数が残っていた日もあったと、そういった状況でございます。以上でございます。
記者
ありがとうございます。続けてもう1点なのですけれども、先ほど市長のお話でもございましたように、現場に、「接種に関わられている医師の方もおられるので」っていうことで、市の職員の方の接種も700人ほどされたということでしたけれども、今後その空きが出る状況が続く場合なのですけれども、その集団接種会場で一緒に携わる医師の方とか、接種に関わられる看護師の方の人数を絞り込むとか、そういうご予定とかっていうのは今のところございますでしょうか。
市長
今回の土日で、先ほど申し上げた数字で接種を行っておりますが、その前段としまして、まずはヨーロッパにおいても、公共交通機関における安全確保というのが非常に重要なテーマで、私どもも、もっともだと思います。従いまして、バス、モノレール、航空機など交通機関がありまして、まずその皆さん方にお声をかけることを考えました。ただ、職域接種の形で国に申請をされているところもございまして、その趣旨はありがたいけれども、準備をしてきた経緯もあるということもございましたので、まだその準備に入っていないタクシードライバーの皆さん方にお声をかけて、(接種することに)なったという経緯があります。それから、市の職員の仕事の中で、やはりこれから豪雨災害をはじめとして、災害関係というのはたくさんの方々にお会いをしますし、感染症対策は万全を期さねばなりません。そういう業務に従事をするというのは、その被害の程度に応じてたくさんの方が関わるわけでありますが、しかし、中心的なメンバーについては(ワクチン接種が)必要であるということ、それから、いろんなところで様々なご相談に来られる市民の方に対しても、相談業務というのは相当程度、やっぱりこうした感染症対策を、気を付けねばならないということがあります。そしてもう1つ私どもは、先ほど「市民センター」と申しましたが、区役所は7つでありますけれども、(市民センターは)130箇所あるわけであります。130少しあります。ここにおきまして、今回、緊急事態宣言で閉じまして、看板は、玄関は開けても一応、機能っていうのはあんまり大きくはしなかったのですね。それをやめてみてつくづくと、やっぱり地域住民にとって非常に大事な交流・情報収集の拠点ではないかということであります。ネットが不慣れであるという方々にとりましては、ネットに書いてあることが分からないわけですね。ところが、ネットを見ると「どこの会場に空きがある、どこのクリニックがやっている、いない」、これは分かるわけでありまして、様々な情報という、提供という意味においても、市民センターは今後ますます重要性を、ワクチン対策でもあると考えました。ここがやはり重要な拠点であるということで今回(市民センターで従事する職員へのワクチン接種を)呼びかけたところであります。そのように災害対応でありますとか、地域の方々がたくさん集まる場所の対応であるとか、そういうふうな基準でもって精査をして今回の状況になりました。従いまして、公務員の世界だけで言いますと、かなりの対応はしてきていると思います。今後は、例えば図書館っていうのはたくさんの方が往来します。そのような、たくさんの方が来られる場所に従事をされている職員、例えば博物館なんかでも、夏休みなんかではかなり、相当の人が来られます。そういったところをどうするのかという議論はあるわけですが、公務員として、今後、感染症対策をしっかりと講じておかねばならないところは概ね一巡したのではないかと考えております。
記者
ありがとうございます。それとすみません、会場に空きがある状況が続いていると思うのですけれども、接種に携わる医師の方とか、看護師の方とかの人数を絞り込んだりされるというようなご予定っていうのは今のところあるのでしょうか。集団接種会場においてなのですけれども。
市長
国のほうから「ワクチンは減らす」という、「減らさざるを得ない」というお話がまいりまして、基本的には4割ほど減らすと、集団接種会場は。ということで、そうなりますと、4割と言いますと、平日の分を仮に閉めますとそれぐらいになりますので、そこで多くの医療従事者が執務していただいておりますが、その仕事というのは、その分はなくなるわけであります。
記者
分かりました。ありがとうございます。
記者
公立幼稚園の在り方のところについて、もう一度伺いたくてですね。今回、先ほどおっしゃったように財政改革の面からしても、あと「公立幼稚園の在り方」っていうところで、たくさん私立幼稚園ができて、公立幼稚園のいわゆる担っていた役割が、もう終えるっていうところが閉園の、閉鎖の理由っていうふうに挙げられていたと思うのですけれども、こういう状況の中で、市内で4つしかなかった幼稚園、4つ閉める、閉園するっていう判断に至ったことについて、これについてどのようにお考えかっていうのを、もう一度ちょっとお話を伺えますか。
市長
市議会におきましても、かなり以前から、公立幼稚園の在り方については、民営化を含めた改革を主張する議員さんは結構いらっしゃいました。そういう、この間、経緯のあるテーマであったわけです。市としましては、いわゆる行財政改革の観点の議論は理解できるのですけれども、むしろ公立幼稚園の果たしてきた実績、重要な役割というものがあると(考えていました)。仮にそれが公立でなくなったとして、今後、幼児教育の中でどのように継承されていくのかということが非常に大事なテーマであると考えまして、この2、3年間、とりわけ行財政改革の中で、幼児教育の在り方もテーマの1つには掲げておりましたが、もっぱら、それによってどのように経費を軽減するかということではなくて、その重要な機能をいかにして継承させるかということに力点を置いて検討を進めてきた経緯があります。従いまして、今回4園は閉園いたしますけれども、その果たしてきた役割に鑑みて、それをしっかりと、実績、成果、機能というものを今後とも継承していくということを、正面から課題と認識をして取り組むということが示されましたので、1つの方向性を得たものと考えております。
記者
ありがとうございます。
担当者
他よろしいですか。では以上で終わります。ありがとうございました。
市長
ありがとうございました。
このページの作成者
市長公室報道課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2235 FAX:093-582-2243