6月の果実(サクランボ、スイカ等)
サクランボ
「サクランボ」とは桜の実の総称ですが、一般的には食用として栽培される「甘果(かんか)オウトウ」を指します。日本へは明治初期に欧米から導入され、北国の涼しい気候が合う東北地方に定着しました。
数ある品種の中でも、代表格は「佐藤錦(さとうにしき)」です。宝石のルビーのように艶やかな紅色の実は、見た目の美しさもさることながら、口にはじけるような食感と濃厚な甘みが格別です。酸味が少なく、上品な香りが広がるその味わいは、初夏を彩る逸品です。
暖かい西南暖地でも栽培可能な品種はありますが、収穫期の雨によって実が割れてしまう「裂果(れっか)」や、鳥による食害などの課題が多く、市場向けに生産している産地は非常に限られています。そのため、産地直送の新鮮なサクランボは、この時期ならではの貴重な初夏の恵みです。
スイカ
アフリカ南西端を原産とし、中国へ西方から伝わった瓜(うり)であることから「西瓜(すいか)」と名付けられました。夏を象徴する果実ですが、現在はハウス栽培の普及により、一年を通じて出荷されています。春の訪れとともに4月頃からは熊本県産、6月には鳥取県、7月には長野県へと、季節を追いかけるように「産地のリレー」が続いていきます。
北九州市若松区でもスイカの生産が非常に盛んで、7月から8月にかけては、農家の皆さんが丹精込めて育てた若松産のスイカが店頭を彩ります。包丁を入れた瞬間に広がる爽やかな香りと、口の中でシャリッとはじけるような食感、そしてあふれ出す甘い果汁は、まさに夏の醍醐味(だいごみ)です。地元ならではの瑞々(みずみず)しい美味しさを、ぜひ心ゆくまでご賞味ください。
デラウェア(ブドウ)
デラウェアは、ブドウの中でも早い時期から出荷される、夏の訪れを告げる品種です。小粒な実が隙間なくぎっしりと詰まった房(ふさ)は、見た目にも可愛らしく食欲をそそります。本来は種ができる品種ですが、開花前後の「ジベレリン処理」という技術により、現在ではその多くが食べやすい種無しとして大切に育てられています。
口の中でつるんとはじけるような皮の食感と、あふれ出す濃厚でみずみずしい甘みは、子供から大人まで幅広く愛される味わいです。一粒食べれば止まらなくなる、旬ならではの贅沢(ぜいたく)な美味しさをぜひお楽しみください。
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