適切な維持保全とは、建築物の老朽化による機能劣化に対する安全性の確保や高度情報化、バリアフリー化など社会的ニーズに対応するための適切な機能改善を行うとともに、火災や地震等による災害が発生した場合に備えて、利用者の安全や財産を守るための定期的な保守・点検を行うことです。
維持保全の基本的な視点
- 人命の安全が確保されること(安全性の確保)
- 施設が環境に与える負荷を最小限に抑えること(環境負荷低減)
- 施設の果たすべき機能が長期に最大限に発揮されること(長寿命化の推進)
- 資産としての有効活用が図られること(経済性の確保)
当課では、市有建築物(市営住宅を除く)の長寿命化や環境負荷の低減に積極的に取り組むとともに、社会や市民のニーズを的確にとらえ、良質で使いやすい市有建築物を提供し続けるため、建築保全に関わる改修・修繕工事を行っています。
建物や建築設備等の改修・修繕工事
施設管理者からの依頼に基づき、学校をはじめとする市有建築物(市営住宅を除く)の改修工事や修繕工事を行うとともに、市民や社会のニーズに的確に応えるための機能向上を図っています。
以下に、主な実施事例を紹介します。
小中学校等の外壁改修工事
外壁は時間の経過や地震などによりひび割れが生じ、雨漏りや剥落などの事故につながる原因になるため、適切な改修工事を施すことで危険回避を図っています。
公共工事における小額工事の適正化
市有建築物の施設管理者が小額工事を発注するに当たり、工事内容の検証や技術的支援を行うことで、小額工事執行の適正化に平成16年度から取り組んでいます。