黒崎駅東地区は、JR黒崎駅や駅前商店街に隣接する恵まれた立地条件にありながら、住・商・工の用途が混在し、また木造家屋が大部分を占めるなど、市街地整備が著しく遅れていました。
そのため、黒崎駅前地区の発展を促す商業施設を導入するとともに、黒崎地区の玄関口にふさわしい駅前整備を図る目的で、本市にとって最初となる市街地再開発事業を実施しました。
黒崎駅東地区
施行者 | 黒崎駅東地区市街地再開発組合 |
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施行地区 | 北九州市八幡西区黒崎一丁目1番の一部、 藤田三丁目1番、2番 |
施行面積 | 約2.4ヘクタール |
事業年度 | 昭和49年度~55年度 |
総事業費 | 約193億円 |
権利者数 | 土地所有者27名、借地権者9名、借家権者27名 |
権利変換方式 | 全員同意型(第110条) |
区域図
事業前(昭和48年)の写真
事業後の写真
事業の目的
事業の概要
(1)再開発ビルの概要
再開発ビルには黒崎地区の賑わいの中核を担う大型商業施設を整備しました。また、6階の一部には市の公益施設(消費生活センター)を、ビルの北側部分には、収容台数517台の自走式駐車場(2階~7階)を整備しました。
(2)駅前広場等の周辺整備
公共施設整備として、駅前広場の拡張と人工地盤の設置(約700平方メートル)を行いました。再開発ビル側においても地区内歩道用地として、国道3号に沿った1階部分では従来の歩道に加えて幅員5メートルの歩道を確保し、2階部分では幅員4メートル延長270メートルの立体的遊歩道を設置しています。また、県道築地汐入線の歩道と立体的遊歩道を歩道橋で連結するなど、歩行者の安全性と利便性の向上、既存商店街との連携を図っています。
施設建築物の概要
敷地面積 | 約20,750平方メートル |
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建築面積 | 約15,410平方メートル |
延床面積 | 約98,200平方メートル |
建ぺい率 | 約74% |
容積率 | 約416% |
階数 | 地上8階 |
用途 | 店舗・事務所・駐車場 |
事業経緯
年月 | 行政 | 施行者・地元 |
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昭和47年3月 | 再開発発起人会開催 | |
5月 | 黒崎駅東地区市街地再開発準備組合設立 | |
10月 | 再開発構想案発表 | |
48年5月 | 基本計画作成開始 | |
49年3月 | 高度利用地区の都市計画決定 第一種市街地再開発事業の都市計画決定 |
基本計画の発表 |
8月 | 事業計画/組合設立認可 | 黒崎駅東地区市街地再開発組合設立 |
52年3月 | 事業計画変更認可(第1回) | |
53年3月 | 都市計画変更 | |
7月 | 事業計画変更認可(第2回) | 建築工事着工 |
54年3月 | 管理会社設立(「株式会社メイト黒崎」) | |
7月 | 権利変換計画認可 | |
8月 | 権利変換期日 | |
9月 | 建築工事完了公告 | |
10月 | 再開発ビルオープン(「メイト黒崎」) | |
55年4月 | 事業計画変更認可(第3回) | |
56年3月 | 組合解散認可 |
市街地再開発事業に関する都市計画
名称
黒崎駅東地区第一種市街地再開発事業
施行区域面積
約2.4ヘクタール
公共施設の配置及び規模
種別 | 名称 | 幅員 | 延長 | 面積 | 備考 | |
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道路 | 幹線街路 | 3・4・74 城山西線 |
28メートル | 約93メートル | - | 整備済み |
公園及び緑地 | - | - | - | |||
下水道 | 八千代幹線(ボックス2,500×1,200) | |||||
その他の公共施設 | - |
建築物の整備に関する計画
街区番号 -
建築物
建築面積 | 延べ面積 |
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約15,400平方メートル | 約98,200平方メートル(約86,500平方メートル) |
敷地面積に対する
建築面積の割合 | 建築物の延べ面積の割合 |
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約8/10 | 約50/10 |
主要用途
店舗 事務所等 駐車場
高度利用地区の制限内容
容積率の最高限度 | 60/10 |
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容積率の最低限度 | 30/10 |
建築面積の最高限度 | 8/10(なお、商業地域内で防火地域にある耐火建築物については10/10) |
建築面積の最低限度 | 200平方メートル |
備考
駐車場施設 附置義務以上 363台
建築敷地の整備に関する計画
街区番号 | - |
---|---|
建築敷地面積 | 約20,700平方メートル |
整備計画 | (1)黒崎駅前広場に接して約1,200平方メートルの広場拡張用地と約900平方メートルの広場、2階部分に約700平方メートルの人工地盤として広場を整備する (2)また国道3号線沿いに幅5メートルの歩道、2階部分に幅約4メートルの立体的遊歩道を各延長約270メートルにわたって整備し、歩行者の安全を確保する |
住宅建設の目標
戸数 | - |
---|---|
面積 | - |
備考 | - |
決定年月日
昭和49年3月12日
最終決定年月日
昭和53年3月22日
事業費の内訳
(単位:百万円)
収入 | 支出 | ||
---|---|---|---|
一般会計補助金 | 1,940 | 調査設計計画費 | 553 |
公共施設管理者負担金 | - | 土地整備費 | 80 |
保留床処分金 参加組合員負担金 |
15,878 | 補償費 | 2,103 |
工事費 | 15,000 | ||
買取土地処分等 | 1,448 | 営繕費 | - |
事務費等 | 370 | ||
借入金利子 | 1,160 | ||
合計 | 19,266 | 合計 | 19,266 |
権利者の内訳
(単位:人)
区分 | 事業着手時 | うち残留 | うち転出 |
---|---|---|---|
土地所有者 | 27 | 17 | 10 |
借地権者 | 9 | 0 | 9 |
借家権者 | 27 | 0 | 27 |
合計 | 63 | 17 | 46 |
管理運営 (事業完了時の状況)
ビル全体の管理運営の考え方
管理会社が、保留床の大部分を取得するとともに、権利床、保留床を含めた管理運営も併せて行う。
管理運営主体について
1.管理組合
無
2.管理会社
名称
株式会社メイト黒崎
所在地
北九州市八幡西区黒崎一丁目1番1号
設立
昭和54年3月26日
資本金
115,000千円
出資者
関係権利者:48.0%、出店者:17.0%、北九州市:5.0%、金融機関:13.0%、個人・地元企業:17.0%
床所有
保留床(一部)
管理対象範囲
自己所有床+権利床
このページの作成者
都市戦略局都市再生推進部事業推進課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2469 FAX:093-561-7525