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室町一丁目地区

更新日 : 2022年4月14日
ページ番号:000004213
施行者 室町一丁目地区市街地再開発組合
施行地区 北九州市小倉北区室町一丁目、大門一丁目、城内の各一部
施行面積 約3.6ヘクタール
事業年度 平成11年度から18年度
総事業費 約510億円
権利者数 土地所有者8名、借家権者6名
権利変換方式 地上権非設定型(第111条)
室町一丁目地区再開発事業区域図
区域図
室町一丁目地区事業前の写真

事業の目的

 室町一丁目地区は古くから小倉の商業・業務の中心地であり、周辺には官公署や文化施設などが集積し、交通の利便性も極めて高い恵まれた立地条件にあります。しかし、昭和33年の国鉄小倉駅の移転を契機に商業の中心が紫川の東側へ移り、地区の賑わいは薄れていました。
 昭和63年、市では「北九州市ルネッサンス構想」を策定し、小倉都心への都市機能の集積・強化を都市再生のための重要な基本方針の一つに掲げました。特に紫川周辺については、「紫川マイタウン・マイリバー整備事業」の推進により、河川の改修にあわせて、紫川や勝山公園などの恵まれた周辺環境を活かしたシンボルゾーンとして整備することとし、本事業はその主要事業として進められることになりました。
 本事業では、老朽化した小倉北区役所の跡地利用として市民から要望の高かった文化施設を整備するとともに、賑わいの核となる商業機能や情報発信機能など高度な都市機能を集積させた北九州市の新しい顔となる施設を整備することを目的として事業を実施しました。

リバーウォーク北九州外観
リバーウォーク北九州の夜景

事業の概要

(1)再開発ビルの概要

第1期事業

 都心の新しい顔づくりを目指して、高度な都心機能を集積させた大型複合施設リバーウォーク北九州を建設しました。施設構成は地階から低層部に商業施設を、中層部に劇場や美術館、シネコンなどの集客施設を、高層部に事務所など業務施設を機能的に配置しています。

 施設内部は曲線を多用した通路に約150の専門店を配置し、見て回る楽しみを倍増させています。勝山公園に面する施設南側にはオープンカフェやイベントスペースを設けて、来場者がゆっくりと時間を過ごすことのできる憩いの空間としています。

 市が文化施設として整備した「北九州芸術劇場」は、ミュージカルや演劇、コンサートまで幅広い催し物が開催できる大ホール(収容数約1,300人)、演劇専用の中劇場(収容数約700人)、多目的に利用できる小劇場(収容数120から300人)の3つのホールからなります。また、市立美術館の分館を設置し、まちなかで市民が身近に芸術に触れることのできる機会を提供しています。

 放送局、新聞社の情報発信施設は、地元のニュースの貴重な情報発信源であり、館内には来場者が見学、利用できる交流スペースなども設置されています。

 収容台数800台の自走式駐車場は、館内の車路を長くとることで施設周辺の渋滞軽減を図っています。

くつろぎの場となるオープンスペース
くつろぎの場となるオープンスペース

第2期事業

 第2期事業で建設した大学棟は、低層が商業施設、3階から上層が大学キャンパスで、リバーウォーク北九州とは2階通路で連絡し、施設間の回遊性を図っています。また、地区の西玄関部分には、特定建築者により自動車ショールームが整備されています。

リバーウォーク北九州 大学棟の外観
レクサス小倉外観

(2)公共施設の整備の概要

 本再開発事業の実施にあわせて、都市計画道路小倉中央線(国道199号線)の歩道拡幅など、周辺道路の整備を行いました。整備にあたっては、都心を形成する周辺街区との一体感を生み出すとともに、自然環境・歴史環境との調和を図り、人々の集いや出会いの場となる都心のオアシス空間をイメージしています。

 小倉中央線側は約11メートルの広幅員歩道を整備し、電線類の地中化や照明設備の設置等、安全で快適な歩行者空間を整備しています。紫川沿岸及び勝山公園に面した市道室町16号線の一部は歩行者専用空間として整備し、くつろぎの場となるオープンスペースを形成しています。また、イチョウ・クスノキの植樹や、四季折々の花を植えたプランターポットの設置により潤いのある景観づくりを行っています。

 これらの周辺整備を再開発ビル建設と一体的に行うことで、効率的、経済的に事業を進めるとともに、地区全体にわたって統一的な都市景観を形成することができました。

小倉中央線
紫川沿岸

施設建築物の概要

  A-1棟
リバーウォーク北九州
A-2棟
リバーウォーク北九州
大学棟
B棟
レクサス小倉
着工 平成12年7月 平成16年12月 平成16年10月
竣工 平成15年4月 平成18年3月 平成17年7月
敷地面積 約23,190平方メートル A-1棟に含まれる 約1,400平方メートル
延床面積 約173,520平方メートル A-1棟に含まれる 約4,600平方メートル
建ぺい率 約83% A-1棟に含まれる 約84%
容積率 約612% A-1棟に含まれる 約262%
階数 地下2階、
地上16階
地下1階、
地上11階
地上4階
主な用途 商業施設(専門店、食品スーパー、映画館)、
文化施設(劇場、美術館)、
業務施設(放送局、新聞社)、
駐車場
教育施設(大学)
商業施設(専門店)
業務施設(事務所)
商業施設(自動車ショールーム)
業務施設(サービス工場)

事業経緯

年月 行政 施行者地元
平成 6年 9月  

室町一丁目西地区まちづくり研究会設立

平成8年12月  

室町一丁目地区市街地再開発準備組合設立

平成9年11月

高度利用地区の都市計画決定
第一種市街地再開発事業の都市計画決定

 
平成11年5月  

持床会社設立(北九州紫川開発株式会社)

6月

事業計画、組合設立認可

 
12月

事業計画変更認可(第1回)

 
平成12年2月

権利変換計画認可

権利変換期日

7月  

第1期A-1棟建築工事着工

平成13年3月

事業計画変更認可(第2回)

 
平成15年3月

事業計画変更認可(第3回)

管理組合設立(「リバーウォーク北九州管理組合」)

4月  

第1期A-1棟建築工事竣工 、完了公告
再開発ビル部分オープン(「リバーウォーク北九州」)

8月

「北九州芸術劇場」オープン

リバーウォーク北九州管理組合法人設立
「NHK北九州放送局」オープン

10月

「北九州市立美術館分館」オープン

 
平成16年8月

高度利用地区の都市計画変更
第一種市街地再開発事業の都市計画変更

 
9月

事業計画変更認可(第4回)
特定建築者を承認

 
10月  

第2期事業B棟建築工事着工

12月  

第2期事業A-2棟建築工事着工

平成17年7月  

第2期事業B棟建築工事竣工、完了公告

8月  

「レクサス小倉」オープン

平成18年3月

事業計画変更認可(第5回)

第2期事業A-2棟建築工事竣工、完了公告
「西日本工業大学小倉キャンパス」オープン

4月  

リバーウォーク北九州西館管理組合法人設立

10月

組合解散認可

 

市街地再開発事業に関する都市計画

名称

室町一丁目地区第一種市街地再開発事業

施行区域面積

約3.6ヘクタール

公共施設の配置及び規模

道路

種別 名称 幅員 延長 備考
幹線街路 3・1・174 小倉中央線 40メートル 約370メートル 都市計画道路
(20メートル)
幅員の( )書は事業
前幅員
幹線街路 3・2・41大門木町線 36メートル 約100メートル 都市計画道路
(22メートル)
幅員の( )書は事業
前幅員 
区画道路 室町16号線 15メートル 約250メートル  

公園及び緑地

種別 名称 面積 備考
 

下水道

整備済み
 
その他の公共施設

建築物の整備に関する計画

街区番号 1

  建築物

棟別 建築面積 延べ面積(容積対象)
A棟 約19,300平方メートル 約172,900平方メートル(約141,200平方メートル)
B棟 約1,200平方メートル 約4,500平方メートル(約3,600平方メートル)
合計 約20,500平方メートル 約177,400平方メートル(約144,800平方メートル)

  敷地面積に対する

棟別 建築面積の割合 建築物の延べ面積の割合
A棟 約10分の8.3 約10分の61
B棟 約10分の8.3 約10分の26
合計 約10分の8.3 約10分の59

  主要用途

A棟 商業施設 業務施設 文化施設 教育施設 駐車場
B棟 商業施設 駐車場

 高度利用地区の制限内容

容積率の最高限度 10分の65
容積率の最低限度 10分の20
建ぺい率の最高限度 10分の7(なお、商業地域内で防火地域にある耐火建築物については10分の9)
建築面積の最低限度 500平方メートル
壁面の位置の制限を設定

 備考

駐車台数約1,350台

建築敷地の整備に関する計画

街区番号 1

  建築敷地面積

A棟 約23,185平方メートル
B棟 約1,403平方メートル
合計 約24,588平方メートル

 整備計画

  室町16号線及び紫川に面する部分は、壁面の位置の制限を設け空地を確保し、都市計画道路小倉中央線、都市計画道路大門木町線の整備にあわせ快適な歩行者空間を一体的に整備する。

住宅建設の目標

戸数
面積
備考

決定年月日

平成9年11月17日

最終決定年月日

平成16年8月20日

事業費の内訳

(単位:百万円)

収入 支出
一般会計補助金 11,594 調査設計計画費 3,350
公共施設管理者負担金 16,130 土地整備費 819
緊急促進事業補助金 440 補償費 7,098
参加組合員負担金 15,802 工事費 37,313
保留床処分金 5,733 営繕費 0
その他  1,270 事務費等 2,168
       借入金利子 221
合計 50,969 合計 50,969

権利者の内訳

(単位:人)

区分 事業着手時 うち残留 うち転出
土地所有者 8 3 5
借地権利者 0 0 0
使用賃借による建物所有等 0 0 0
借家権者 6 0 6
合計 14 3 11

管理運営 (注)事業完了時の状況

ビル全体の管理運営の考え方

  再開発ビルの管理組合が、管理会社に委託契約して管理運営を行う。

管理運営主体について

1.管理組合

名称
リバーウォーク北九州管理組合法人、リバーウォーク北九州西館管理組合法人

形態
法人

2.管理会社

名称
北九州紫川開発株式会社

所在地
北九州市小倉北区室町一丁目2番11号

設立
平成11年5月24日

資本金
6,225,000千円

出資者
北九州市24.5%、関係権利者24.3%、中小企業基盤整備機構24.1%、その他27.1%

床所有
保留床(専門店、駐車場、熱源施設)の一部

管理対象範囲
自己所有床+権利床+他の保留床

このページの作成者

都市戦略局都市再生推進部事業推進課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2469 FAX:093-561-7525

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