高齢者は「お金」「健康」「孤独」の3つの大きな不安を持っていると言われています。悪質業者は言葉巧みにこれらの不安をあおり、親切にして信用させ、年金や貯蓄などの大切な財産を狙っています。
高齢者に多い相談
架空請求
利用した覚えのない請求(架空請求)
SMS(ショートメッセージサービス)やハガキ、電話等で、利用したことのない料金や借りた覚えの無い借金の請求を行う詐欺です。
自動音声を使う不審電話がかかる場合
自動音声で、実在の電話会社や電力会社などを名乗って電話がかかってきます。「料金の未払いがある」などとメッセージが流れ、オペレーターにつながる番号を押すと、身に覚えのない利用料金を請求されます。
SMS(ショートメッセージサービス)が届く場合
「利用料金が未納です」 などと、実在の事業者名をかたって請求し、電話をするよう求めてきます。相手に電話すると、「法的手続きをとる」などと脅され、金銭を要求されます。
はがきが届く場合
はがきや封書で、債権回収業者や架空の公的機関を装い、「裁判取下げ費用」「料金未納訴訟最終通告」等、様々な名目で支払わせようとします。
SMS(ショートメッセージサービス)が届いた携帯電話の画面や、はがきについては、下の【消費者庁】「それ、詐欺かもしれません!」、「架空請求の手口の流れ」をご覧ください。
アドバイス
- 身に覚えのない未納料金を請求されても、反応しないようにしましょう。
- メールやSMSなどに記載されている連絡先へは決して連絡せず、事業者のホームページや問い合わせ先を調べ、メールを送っているか確認しましょう。
還付金詐欺
お金が戻ってくるはずが、だまし取られる還付金詐欺
役所や金融機関等を名乗って電話をし、「介護保険料の還付がある」「医療費が返金される」などと、うその内容を伝え、お金を巧みにだまし取ろうとします。
すぐに受取手続きをするためATMに行くよう誘導され、指示されるままにATMを操作すると、お金を受け取るどころか、相手の口座へ送金させられてしまいます。
ATMで還付金はもらえません!
最近は、ネットバンキングを悪用した還付金詐欺の手口もあるので、注意しましょう。
ネットバンキングを悪用した手口については、下の【国民生活センター】「ネットバンキングを悪用した還付金詐欺に注意」をご覧ください。
アドバイス
- 役所などの公的機関や金融機関などの職員が、ATMの操作をするように連絡することは絶対にありません。
- 「お金が返ってくるのでATMに行くように」という電話があったら、それは還付金詐欺です。相手にせず、すぐに電話を切るようにしてください。
- 常に留守番電話に設定しておきましょう。
定期購入
「お試し」のつもりが定期購入
SNSや動画投稿サイト、検索サイト等に表示される「お試し100円」「初回無料」という広告を見て、サプリメントや化粧品などを申し込んだところ、2回目以降が高額な定期購入だったという相談が多く寄せられています。
複数回購入が条件で、決められた回数を購入するまで解約ができないようになっており、注意が必要です。
通販申込前のチェックポイントや通販広告の注意点等については、下の【消費者庁】「これって1回限りじゃないの!?」「こんなネット通販広告に注意!」をご覧ください。
アドバイス
- 通信販売には、クーリングオフ制度はありません。
- 商品の注文前に、1回限りの購入なのか、2回目からの価格はいくらなのか、解約の方法は何かなど、注文を確定する前に小さな字で書いてあることも、よく確認しましょう。
- 証拠を残すため、最終確認画面の写真(スクリーンショット)を撮って残しておきましょう。
模倣サイト
格安をうたう「模倣サイト」
有名メーカー等のウェブサイトによく似た作りで、正規サイトの価格よりかなり安く商品を販売する「模倣サイト」。
割引価格にひかれ注文したが、「商品が届かない」「違う商品が届いた」といったトラブルが増加しています。
「模倣サイト」かどうかのチェックポイントや、支払い方法に応じた対処法について、下の【国民生活センター】「その通販サイト本物ですか!?」をご覧ください。
アドバイス
通販サイトで商品を注文する前に、「模倣サイト」の特徴を知って、少しでも怪しいと感じたら取引しないようにしましょう。
もし「模倣サイト」に注文したことに気が付いたら、支払い方法に応じて素早く対処しましょう。
- クレジットカードの場合、クレジットカード会社へ連絡しましょう。
- 銀行口座等への前払いの場合、すぐに振込先金融機関に連絡し、あわせて警察に被害を届け出ましょう。
- 代金引換サービスの場合、送り状の「依頼人」が販売業者と違う場合は、支払わずに受け取り拒否しましょう。
点検商法
点検して不安をあおる 点検商法
住宅の屋根や床下、排水管などを「無料で点検しますよ」などと言って突然家を訪問します。
「屋根がゆがんでいるので、雨漏りする」「床下の湿気がひどい」「放置すると大変なことになる」などと不安をあおり、強引に工事などを契約させる点検商法と呼ばれる悪質な手口です。
点検商法については、下の【消費者庁】「住宅リフォームの悪質な『点検商法』に注意!」をご覧ください。
アドバイス
- 突然「無料で点検しますよ」などと訪問されても、対応しないようにしましょう。
- 事業者の説明をうのみにせず、必要のない契約はきっぱり断りましょう。
- その場ですぐに契約せず、本当に工事が必要かご家族等と検討し、また工事金額が適正か確認するために、別の業者からも見積もりを取りましょう。
- 突然の訪問で契約した場合や、来訪を依頼した内容と違う契約をした場合など、クーリング・オフできる可能性があります。
催眠商法(SF商法)
食品や日用雑貨品を無料で配って、会場に人を集め、雰囲気を盛り上げて言葉巧みに高額な商品を買わせる商法です。契約をするまで帰してもらえないこともあります。
注意点
”ただより高いものは無い”を肝に銘じましょう。”無料”に誘われて安易に会場に近寄ってはいけません。
主な商品
布団 磁気マット 健康器具 健康食品 など
マルチ商法
販売組織に加入した人が、会員を増やすことで報酬がもらえることから、友人や知人を勧誘し、ピラミッド状に商品などを販売していく状態をとる商法です。紹介販売や委託販売とも言われます。
注意点
結果的に商品が売れずに借金を抱え、友人・家族などの人間関係まで壊してしまいかねません。
主な商品
健康食品 浄水器 鍋 布団 化粧品 など
利殖商法
「必ず儲かる」、「値上げり確実」、「元本は保証します」などを強調して、各種ビジネスへの出資や未公開株購入等の投資を勧誘する商法をいいます。何回か配当を受けても、その後出資金を騙し取られてしまいます。
注意点
簡単に“儲かる”方法は、この世にはありません。安全確実に多くの利益が上げられるように説明されても結局大切な蓄えを失うことになりかねません。うまい話には、落とし穴があることを忘れずに安易に契約しないようにしましょう。
主な商品
未公開株 海外先物取引 海外の養殖事業への出資 外国為替証拠金取引 など
一部のファイルをPDF形式で提供しています。PDFの閲覧にはAdobe System社の無償ソフトウェア「Adobe Reader」が必要です。 下記のAdobe Readerダウンロードページなどから入手してください。
Adobe Readerダウンロードページ(外部リンク)
このページの作成者
総務市民局安全・安心推進部消費生活センター
〒804-0067 北九州市戸畑区汐井町1番6号
電話:093-871-0428 FAX:093-871-7720