【国指定】銅矛 1口
更新日 : 2022年6月24日
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指定区分 | 国指定重要文化財(考古資料) |
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文化財名称 | 銅矛 1口 附 土器残欠 11点、石器 3点、ガラス管玉残欠 1点 |
名称かな | どうほこ |
指定年月日 | 平成28年8月17日 |
所在地 | 北九州市八幡東区東田二丁目4番1号 市立自然史・歴史博物館 |
概要 |
本資料は、重留遺跡第2地点1号竪穴住居跡かの埋納土坑から出土した銅矛1口と同住居内から出土した遺物である。 重留遺跡は、小倉南区重住一丁目に所在する弥生時代前期~後期にわたって営まれた集落である。銅矛は大型住居の南壁沿いに設けられた土坑内に、鋒を東に向け、刃を斜め45度に傾けた状態で埋められており、土坑の上面を団子状に丸めた白色粘土で覆っていた。 銅矛は広型。全長83.5cm、関幅13.5cm、重さ約1.7kgを測る。ほぼ完形に近く、身の刃部部分と耳部にわずかに欠損がみられる。鎬は認められるものの、明瞭ではなく、耳部は扁平板状化した無孔である。X線ラジオグラフィの結果、袋部中央付近に中子の型持たせ用の青銅ピンが確認できた。形状はやや楕円に近い菱形で、長辺約5mm、短辺約4mmを測る。袋部端部では1.5mmほどの鋳型のズレが明瞭に確認できる。 弥生時代後期の竪穴住居跡から広形銅矛が出土したことは全国的に初の例であることに加え、住居内の施設に人為的に埋納し、数回の取り出しや埋め戻しを行っていることが判明しており、銅矛の祭器としての利用のあり方がわかる大変貴重な資料である。 |
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