本市の離島である藍島・馬島については、昭和34年、筑前諸島地域として、離島振興法による第8次の離島対策実施地域に指定されて以来、地理的、地形的な制約からくる本土との経済的、社会的な格差是正を図るため、様々な事業を進めてきました。
このような中、平成24年6月、離島振興法の改正・延長が行われ、人口の著しい減少の防止並びに離島における定住の促進や様々なソフト施策を推進することが加えられました。
本市においても、離島振興法改正の機会を捉え、北九州市離島振興計画を策定し、併せて、これを同法に基づき、北九州市離島振興計画案として位置づけ、福岡県に提出し、離島振興に取り組んできました。
その結果、施設や設備の整備等、一定の成果は見られるが、本土よりも進んでいる人口の減少・少子高齢化や厳しい漁業経営環境への対応、施設の老朽化対策等が必要となっています。
そこで、令和4年11月に行われた法律の改正・延長に併せて、これまでの取り組みを整理し、新たに福岡県に提出する北九州市離島振興計画案として「北九州市離島振興計画2023」を策定しました。
今計画は、前計画の成果と課題を踏まえたうえ、島づくりの基本的な理念・方向性を定めるものです。
計画策定に当たっては、本土との格差を解消することに限らず、藍島・馬島が持つそれぞれの地域資源や特性を最大限に活かした個性あふれる島づくりの方策を中心としたものとしています。
事業実施については、市の基本構想に基づいた様々な分野別計画に沿って行っていきます。