北九州市は、多くの市内中小企業が抱える「後継者不在」及び「企業の持続的成長」という地域課題の解決に向けて、サーチファンド事業を行う株式会社山口フィナンシャルグループの子会社である株式会社YMFGキャピタル及びFore Bridge（フォアブリッジ）株式会社との間で、「市内中小企業の事業承継推進に関する連携協定」を締結しています。自治体とサーチファンド事業者との連携協定の締結は全国初となります。
経営者を目指す優秀な経営人材（サーチャー）を全国から北九州市に呼び込み、企業に優秀な後継者候補となる人材を紹介することにより、事業承継を機に企業の更なる成長・発展を図り、地域経済の活性化につなげます。
この連携協定に基づき、後継者不在にお悩みの中小企業の経営者へ、後継者候補として優秀な経営人材をご紹介しています。後継者にお悩みの経営者やそのご親族の方など、ご関心のある方はページ下部の連絡先までお気軽にお問合せください。
【サーチファンドによる事業承継】
経営者を目指す個人（サーチャー）が、ファンドからの支援を受けながら自らが社長になりたい会社を探索（サーチ）し、合意に至ればファンドの資金等で企業を事業承継する仕組み。
承継したサーチャーは、社長として企業価値向上を目指す。従来のM＆Aと異なり、中小企業のオーナー自らが後継者を指名できるため、後継者不在問題の新しい解決策として、注目されている。
令和5年9月に締結したこの連携協定に基づき、これまでセミナーの共同開催など後継者不在企業の掘り起こしや、後継者不在企業と経営者を目指す後継者候補人材（サーチャー）とのマッチングについて、連携して取り組んできましたが、このたび、こうした取組が実を結び、市内中小企業の事業承継第1号案件が成立しました。
今回事業承継が実現したオーリック株式会社（代表取締役：門野美郎）は、クリーニング業やレンタル業を中心とする設立66年を迎えた市内中小企業であり、門野社長が本市開催の事業承継セミナーに参加し、サーチファンドに関心を持ったことがきっかけとなりました。
また、今般事業を承継した三浦氏は、中小企業経営者を目指して北九州市職員からYMFGキャピタルのサーチャーに転じ、令和7年9月、事業承継の実現に伴い同社専務取締役に就任、これから門野社長とともに今後の経営承継に向けた準備を進めていく予定です。
今後も、官民連携により円滑な事業承継を推進し、市内中小企業の持続的成長及び地域経済の活性化に努めてまいります。
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