施行者 | 西小倉駅前第一地区市街地再開発組合 |
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施行地区 | 北九州市小倉北区室町二丁目の一部 |
施行面積 | 約0.5ヘクタール |
事業年度 | 平成19年度から23年度 |
総事業費 | 約87億円 |
権利者数 | 土地所有者22名 借家権者14名 |
権利変換方式 | 地上権非設定型(第111条) |
西小倉駅前第一地区
事業の目的
西小倉駅前第一地区は、都心小倉の西に位置し、近傍にはJR西小倉駅、前面には商業・業務・文化の複合施設であるリバーウォーク北九州があり、周辺には北九州市役所等の官公署、歴史ある小倉城、北九州市のシンボル公園である勝山公園など、緑豊かな環境もあります。このような、恵まれた立地条件にありながら、これを活かした十分な土地の高度利用が図られておらず、また老朽化した木造住宅が密集していることで、防災面での課題も抱えていました。
本事業は、共同住宅、駐車場、商業施設、都市計画道路を一体的に整備することで、まちなか居住の促進、防災機能の向上、良好な都市環境の形成を図り、地域を再生し、活性化することを目的として実施しました。
区域図
従前写真
事業の概要
(1)再開発ビルの概要
本再開発事業の建物は、本市の新たなシンボルとなるようなデザインの41階建ての超高層建物で、1階部分に商業施設、2階から4階に住宅用の駐車場、5階から40階に住宅を配置しています。
施設の中心となる住宅については、まちなかの利便性と、恵まれた周辺環境を活かし、付加価値の高い快適な住宅を195戸整備し、まちなか居住の促進を図っています。
1階の商業施設は周辺の街並みに合わせた小規模なものとし、北側にはショーウィンドウギャラリーを設け、本地区出土品を展示し、地元の歴史や文化を学び楽しめる空間を確保するなど、地域に馴染み、溶け込むようなものとしています。
(2)公共施設の整備の概要
本再開発事業にあわせて、都市計画道路小倉中央線(国道199号)の歩道拡幅など、周辺道路の整備を行ないました。地区南側の小倉中央線は、歩道幅員を延長約60メートルにわたって、リバーウォーク側の歩道幅員に併せて、約3メートルから約11メートルに拡幅しイチョウなどの植樹を行いました。また、北・東・西側の市道についても約6メートルに拡幅整備し、さらには建物壁面を4メートルセットバックし、植栽を設けるなどして快適な歩行者空間を創出しました。
施設建築物の概要
着工 | 平成20年12月 |
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竣工 | 平成23年2月 |
敷地面積 | 2,849平方メートル |
延床面積 | 32,641平方メートル |
建ぺい率 | 約70% |
容積率 | 約700% |
階数 | 地下1階 地上41階 |
主な用途 | 住宅 商業施設 業務施設 駐車場 |
事業経緯
年月 | 行政 | 施行者・地元 |
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昭和55年4月 | 西小倉駅前地区市街地再開発準備組合設立 | |
平成元年10月 |
高度利用地区の都市計画決定 |
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平成5年3月 | 組合設立認可申請取り下げ | |
平成18年9月 | 特定業務代行者決定 | |
平成19年3月 | 高度利用地区の都市計画変更 第一種市街地再開発事業の都市計画変更告示 |
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平成19年11月 |
事業計画・組合設立認可 | |
平成20年5月 | 権利変換計画認可 | |
平成20年6月 | 権利変換期日 | |
平成20年11月 |
事業計画変更認可(第1回) |
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平成20年12月 | 権利変換計画の軽微な変更(第1回) 建築工事着工 |
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平成21年8月 |
管理規約認可(法第133条) |
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平成22年12月 | 事業計画変更認可(第2回) | |
平成23年1月 | 権利変換計画の軽微な変更(第2回) | |
平成23年2月 | 工事完了公告 | |
平成23年3月 | 小倉D.C.TOWERオープン | |
平成23年8月 | 組合解散認可 |
市街地再開発事業に関する都市計画
名称
西小倉駅前第一地区第一種市街地再開発事業
施行区域面積
約0.5ヘクタール
公共施設の配置及び規模
道路
種別 | 名称 | 幅員 | 延長 | 備考 |
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幹線街路 |
3・1・174 小倉中央線 |
40メートル |
約60メートル |
拡幅整備 |
区画道路 |
室町10号線 |
6メートル |
約50メートル |
拡幅整備 |
区画道路 |
室町2号線 |
6メートル |
約60メートル |
拡幅整備 |
区画道路 |
室町12号線 |
6メートル |
約50メートル |
拡幅整備 |
下水道
整備済み
その他公共施設
なし
建築物の整備に関する計画
建築物
建築面積 | 延べ面積(容積対象) |
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約2,000平方メートル | 約30,900平方メートル(約20,300平方メートル) |
敷地面積に対する
建築面積の割合 | 建築物の延べ面積の割合 |
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約10分の7 | 約10分の70 |
主要用途
住宅施設 商業業務施設 駐車場
高度利用地区の制限内容
容積率の最高限度 | 10分の70 |
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容積率の最低限度 | 10分の30 |
建ぺい率の最高限度 | 10分の7 |
建築面積の最低限度 | 500平方メートル |
壁面の位置の制限を設定 |
備考
駐車台数約180台
建築敷地の整備に関する計画
街区番号1
建築敷地面積
約2,900平方メートル
整備計画
区画道路に面する部分は壁面後退線を設けて、歩行者空間として一体的に整備する。
住宅建設の目標
戸数 | 約190戸 |
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備考 | 住宅専有面積 約16,600平方メートル(1戸当たり約85平方メートル) |
決定年月日
平成元年10月6日
最終決定年月日
平成19年3月28日
事業費の内訳
(単位 百万円)
収入 | 支出 | ||
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一般会計補助金 | 2,427 | 調査設計計画費 | 542 |
公共施設管理者負担金 | 600 | 土地整備費 | 45 |
緊急促進事業補助金 | 166 | 補償費 | 1,607 |
参加組合員負担金 | 5,315 | 工事費 | 6,028 |
保留床処分金 | 87 | 営繕費 | 43 |
その他 | 123 | 事務費等 | 429 |
借入金利子 | 24 | ||
合計 | 8,718 | 合計 | 8,718 |
権利者の内訳
(単位 人)
区分 | 事業着手時 | うち残留 | うち転出 |
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土地所有者 | 22 | 9 | 13 |
借地権利者 | 0 | 0 | 0 |
使用貸借による建物所有等 | 0 | 0 | 0 |
借家権者 | 14 | 0 | 14 |
合計 | 36 | 9 | 27 |
管理運営(事業完了時の状況)
ビル全体の管理運営の考え方
再開発ビルの管理組合が、管理会社に委託契約して管理運営を行う。
管理運営主体について
1・管理組合
名称
小倉D.C.TOWER全体管理組合、小倉D.C.TOWER住宅管理組合、小倉D.C.TOWER店舗管理組合
形態
任意組合
2・管理会社
名称
株式会社ダイワサービス
所在地
大阪市西区阿波座1丁目5番16号
設立
昭和58年3月8日
資本金
130,100千円
床所有
なし
管理対象範囲
ビル一括委託
このページの作成者
都市戦略局都市再生推進部事業推進課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2469 FAX:093-561-7525