南河内橋は、1926年に八幡製鐵所の工業用水確保のために設けられた河内貯水池にかかる橋であり、平成18年に国の重要文化財(建造物)に指定されています。(北九州市の道路橋では初)
この橋は、レンズ形に鋼材を組み合わせた橋長132.97メートル、径間66メートル、幅員3.6メートルのレンティキュラー・トラス(レンズ型トラス橋)であり、その形状から通称「魚形橋」または「めがね橋」と呼ばれています。
この形式の橋は日本では3例建設されましたが、唯一残存する橋です。主構造は、円弧状の上弦材・下弦材で魚の形をした、完全に対称な二つの橋が繋がっており、S字状の優雅な曲線を湖面に描き出しています。