ホタルは、世界に2000種類以上存在するといわれています。
日本には、40種類以上が生息し、一生を陸上で過ごすホタルや発光しないホタルもたくさんいます。
ここでは、北九州市内で見られる主なホタル3種を紹介します。
北九州市で見られる主なホタル
ゲンジボタル
オス15ミリメートル、メス18ミリメートルの大型のホタル。
約2秒間隔でゆっくり光ります。
頭の色は黒色、胸は淡紅色に黒い十字紋があります。
日本にしか生息しないホタルで、九州、四国、本州に分布します。
川で見られるホタルの多くはこの種類です。
北九州では、5月下旬から6月中旬(山間部では7月上旬)まで見られます。
幼虫時代を水中で過ごすため、生息環境は水深の浅い川とその周辺で、餌となるカワニナが多いところに生息します。
ヘイケボタル
ゲンジボタルより小型でオス約10ミリメートル、メス12ミリメートル。
約1秒間隔で光ります。
頭の色は黒色、胸は淡紅色に黒い縦条があります。
日本全国、東シベリア、韓国等の高地から低地まで生息しています。
6月から8月くらいまで見られますが、ゲンジボタルより発生期間は長く、西日本では11月くらいまで発生した記録があります。
主に、水田や用水路、湿地に生息します。比較的大きな川にも生息していますが、水田をとりまく人里環境が最も多いようです。
近年、人間の生活の変化や家庭排水、農薬などの影響を受け、急激に数が減少しています。
ヒメボタル
オス7ミリメートル、メス5ミリメートルの小型のホタル。
フラッシュのような光を放ちます。
頭の色は黒色、前胸は淡紅色で前方に黒い大きな斑紋があります。
ゲンジボタル、ヘイケボタルとは異なり、一生を陸上で過ごすホタルで、林の中などにいます。
ホタルは一般的にメスの方が大きいとされていますが、ヒメボタルはオスのほうが大きい珍しい種類です。
メスは、はねが退化して飛ぶことができません。
北九州市では、6月から8月まで見ることができます。
九州、四国、本州まで生息。平地から山地の杉林、竹林や林道沿い、低地の人家周辺に生息しています。
ホタルのオス、メスの見分け方
ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルのオス、メスは、発光器で見分けることができます。
オスは第6腹節と第7腹節、メスは第6腹節のみが発光器になっています。
ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの分布図
ここでは、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種について、市民の皆様からの情報に基づく分布図をしめしています。
ゲンジボタルは、地域の方々が長年にわたり保護育成活動を行った結果、現在では多くの河川で観察することができるようになっています。
一方で、一部地域の水田や沼地などに生息するヘイケボタル、山間部の竹林などに生息するヒメボタルは、生息域が限られるため、それらを観察するには、ホタルに関する知識と経験が必要となります。
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