北九州市では、山田緑地において自然を楽しみ・学び、自由に遊ぶことで子どもの健全育成に資する遊び場の企画・整備・運営を株式会社小学館『BE-PAL』が進める公園づくりプロジェクトとの連携事業として進めることとしました。これは全国初の取り組みとなります。
山田緑地×パルパーク・プロジェクト
パルパークとは?
「子どもたちにたくましく生きていく力を!」を基本コンセプトに子どもたちが自然を楽しみ、学び、自由に遊べる理想の公園をつくるプロジェクト。『BE-PAL』とログハウス最大大手のBESS(ベス)が取り組んでいる共同企画です。
『BE-PAL』とは?
株式会社小学館が発行する1981年創刊の月刊アウトドア誌です。
「自然と友達になろう」をテーマに、週末は自然の中で遊び、ウィークデーは自然趣味の生活をしたいと考えている人たちのアウトドアライフスタイルマガジンとして毎月発行されています。
山田緑地“30世紀の森づくり”とパルパーク・プロジェクト
山田緑地は、かつて弾薬庫として使用され、約半世紀にわたり一般の利用が制限されていました。ではそれ以前はどのような場所だったのでしょうか?
1934年(昭和9年)に旧日本陸軍が弾薬庫の建設・使用を開始する以前は、のどかな田園風景が広がり、その周辺の自然環境では人と自然の関わりを通じて里地里山環境が維持されていました。
昭和10年ごろの山田集落の様子
こうした里地里山の自然環境を復元し、人の営みと自然との関わりを将来に伝えていくためには森に手を入れていく必要があります。
しかしながら、生活の材を手に入れるために森の管理を行っていた時代とは異なり、現代では森の手入れを通じて得られる材が活用されることはほとんどありません。
そこで、山田緑地では森の手入れと遊びの空間づくりを組み合わせ、森の資源に対する新たな需要と供給の関係をつくることを考えました。
「30世紀の森」づくりの考え方による自然管理とパルパークの考え方による遊びの空間づくりのコラボレーション。これが山田緑地× パルパーク・プロジェクトです。
森づくりとパルパーク
2018年度のパルパークづくり
山田緑地の野草広場周辺を中心に”遊び”を通じて、自然に触れ、自然に関わることができる空間を山田緑地の森から得られる素材を使いながら、参加者自身が手作りでつくりあげています。
山田緑地、野草広場
タブノキの遊び場
野草広場の大きなタブノキ。
このタブノキと一緒に木登りや森の素材を使ったブランコづくりなどを楽しもう!
谷を抜ける風で揺れるタブノキの葉の音、木漏れ日の心地よさ、さわやかな草木の香り、ごつごつとしたタブノキの樹皮、甘酸っぱいフユイチゴ…。
五感を使って自然に触れ、自然に関わることの楽しさを知ってもらえるような空間をみんなでつくっていきます。
野草広場の大きなタブノキ
1 森からカズラを手に入れて
2 カズラを編んで
3 カズラのブランコ完成!
水の学び場
山田緑地を流れる小熊野川。
コンクリート三面張りの川が長い年月を経て、自然に取り込まれて、今ではいろいろないきものが暮らす場所となっています。
流れる水に直接触れ、水辺のいきものたちの営みをそっとのぞきみることができる空間づくりを参加者とともに進めてます。
山田緑地内を流れる小熊野川
1 竹を編んで、漁具づくり
2 手作り漁具を片手に川を探検
焚き火の学び場
森を守るために木を切る。
切った木からつくった薪はパチパチと燃える火となり暖かさと穏やかな気持ちを与えてくれます。
人と自然との関わりの歴史の中で「火」は大きな存在です。焚き火の学び場では「火」を使い、理解する取り組みを進めてます。
子どもと大人が協力して作り上げた「焚き火の学び場」
1 石を運び、
2 石を並べ、
3 完成した焚き火の学び場
このページの作成者
都市整備局河川公園部みどり公園課
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電話:093-582-2460 FAX:093-582-0166