中国の大都市の1つである大連の開発は、19世紀末から始まりました。
遼東半島の南端、東北部に位置し、不凍港であるなど、港としての好条件を有することから、1898年にロシアが侵入して「ダリーニ」(遠隔の意)と命名し、都市・港湾建設が開始されました。1905年日露戦争による日本占領後、以前から一部で呼ばれていた大連と正式に改称されるとともに、港湾、鉄道、工業などの開発が継続され、都市としての形態が成立しました。
1949年中華人民共和国の建国により、翌年大連と旅順、金州が合併して旅大市となり、1981年に現在の大連市に改称されました。建国後は、開発の速度が一層速まり、港湾、工業の分野にとどまらず多方面に拡大し、総合都市として発展しました。特に、1984年中国14沿海開放都市の1つに指定されてからは、経済開発区及び大窯湾新港の開発が行われ、現在中国東北地域有数の都市へと発展しています。
中華人民共和国大連市について
中華人民共和国大連市についてご紹介します。
友好都市大連市は、遼東半島の南端、東北部に位置する中国の大都市の1つです。
大連市の街並み
歴史
産業
「遼寧沿海経済帯発展計画」の核心地域として「3つの中心」(北東アジア国際航運センター、国際物流センター、区域的金融センター)としての機能を有する「現代産業クラスター」を柱に掲げています。主要産業は、ハイレベル設備製造、造船及び海洋事業、石油化学、電子情報及びソフトウェア・アウトソーシングです。
港湾
大連港は、中国東北地方最大の貿易港で、水深、不凍結の良港であり、コンテナ取扱量(2018年)は977万ティーイーユーと中国第9位です。大連港と北九州港とは、1985年5月8日に友好港提携をしています。
観光
北大橋(ほくだいきょう)
友好都市締結5周年を記念して、市街地の南に位置する秀月峰景勝地に架けられたつり橋です。1984年5月11日の起工式には、北九州市長をはじめとする北九州市友好代表団が参加しました。3年後の1987年5月に竣工しました。
北大橋
アカシア祭り
大連アカシア祭り
大連国際マラソン大会
1987年から開催され、国内外から多くの選手が参加しています。1997年に国際陸上競技連盟から認められ、正式に国際的なスポーツ大会になりました。さわやかな空の下を駆け抜ける恒例の一大イベントに発展し、フルマラソンだけではなく、ハーフや10キロメートル、車椅子のマラソンも行われています。
大連ビール祭り
毎年7月下旬から8月上旬にかけて開催され、ビールメーカーによる展示コーナーや、ビールディスコ広場、ビール文化展、ビール飲み大会などがあります。またビール業界サミット、ビール知識大会などのイベントも行なわれています。
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