昨今、日本各地で水害が多発しているが、遠賀川の防災対策はどうなっているのか。
遠賀川の防災対策について(寄せられた市民のこえ)
問
答
遠賀川は、国土交通大臣が管理する一級河川であり、『国土交通省九州地方整備局 遠賀川河川事務所』が、ハード対策である河川整備を行うとともに、周辺市町村と連携して防災・減災に繋がるソフト対策の充実に努めています。
ハード対策については平成30年7月豪雨で八幡西区「唐熊」と直方市「日の出橋」の水位観測所でこれまでに観測された最高の水位を越えたことを受け、遠賀川河川事務所が、北九州市(木屋瀬や楠橋地区を含む)区間の河川水位を下げる対策として、中間市から直方市区間の河道掘削を集中的に行っております。
また、近年激甚化する水災害への対策の一つとして、水道水等に使用する既存ダムの貯水容量を洪水被害の軽減に最大限活用できるよう、令和2年5月に遠賀川河川事務所と流域のダム管理者及び利水者による「治水協定」を締結しています。この協定に基づき、水害が発生するほどの大雨が予想される際は、洪水後の水利用に支障のない範囲で事前にダムの水位を下げ、貯水容量を確保する運用を今年の梅雨前から開始しています。
今後も遠賀川河川事務所が上下流バランスを考慮しつつ、効率的かつ計画的にハード対策を進めていくと聞いています。
ソフト対策については、住民の方々の防災意識を高め、命を守ることを目的に、遠賀川河川事務所と北九州市が連携して、
・想定最大規模の降雨量による洪水浸水想定区域図や避難場所等を示した「洪水ハザードマップ」の作成と各戸配布
・想定最大規模の降雨による洪水浸水想定を踏まえた「防災訓練」
・自分自身の避難に必要な情報や行動を時系列で整理し、自らの避難行動に繋げる「マイ・タイムライン」の作成支援
・遠賀川河川事務所ホームページや市ホームページ「防災情報北九州」において、避難情報や河川の水位情報等の提供等を実施しています。
流域住民の方々には、近年、頻発化・激甚化する豪雨災害に備え、日頃から防災や河川の情報に関心を持っていただき、大雨が降ることが予測されるときには、こうした情報を活用して、命を守るため、早めの避難を心がけていただきたいと思います。
本市は、引き続き、国土交通省と連携して、防災・減災に向けた取り組みを推進してまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願いします。
担当
建設局河川整備課
電話:093-582-2281
受付年月
令和2年7月
注意事項
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このページの作成者
総務市民局市民部広聴課
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