生物の優れた構造や機能を工学的に応用することによって、従来の機械・電子・化学・情報工学や生命科学などの学問領域に、新しい学問分野を開拓します。幅広い異分野の学生が生命体化学の基礎を無理なく学習できるように、導入教育としてイミグラント教育科目を用意します。国内外の著名な客員教授や他の教育研究機関との単位互換などにより、高度で幅広い講義が受けられます。積極的な産学連携によるインターンシップや社会人・留学生の受け入れによる、実践教育や国際感覚を日常的に体験できます。
九州工業大学大学院生命体工学研究科
教育上の特色
教育研究内容
生命体は、物質・エネルギー変換を行うとともに、運動神経を自己制御して動きます。これを理解するためには、これまでの分子・細胞レベルの生命科学に加え、生命体の構造、物質変換、感覚、運動、制御、情報処理機能などの体系的な研究が必要です。生命体工学研究科は、これらの機能を統合されたシステムとして理解し、これを工学的に実現する知識と技術を修得することを目的としています。
生体機能専攻
主に、生命体の構造、物質・エネルギー変換などの生体機能を工学的に特化・整理するための教育研究を行います。第一は生体組織の力学特性と流動、エネルギー移動、第二は生体運動の電子制御の基礎となる事柄、第三は代謝による生物物質反応機構のシステム化です。これらを学ぶことにより、生体機能の応用による資源・エネルギーの効率的利用および生物的ゼロ工ミッションの開発技術を修得します。また、新規の生体模倣デバイス、システムの開発、医療機関とのタイアップによるメディカルエレクトロニクス、人工臓器、介護福祉機器などの開発技術が得られます。
脳情報専攻
主に、感覚、記憶、学習、運動制御などの脳機能を工学的に応用するための教育研究を行います。第一は生物の神経細胞における情報処理の仕組み、第二は外界との相互作用をつかさどる感覚受容機能や運動制御機能、第三は理論および実験の両面からの学習・記憶機能、第四は学習をはじめとする脳の基礎となる数理的情報処理、第五は人間や高等動物の認知的特性、第六は学習機能を持つ計算機やロボットなどの構築、および構成要素となる神経集積回路です。これらを学ぶことにより、脳の情報処理機能の模倣に基づく、人間と親和性の高い機械の設計技術を修得します。
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