A 鳥インフルエンザの中で、高病原性鳥インフルエンザウイルスは、鶏などの家きん(鶏、あひる、うずら、きじ、だちょう、ほろほろ鳥、七面鳥)に対して強い毒性を示し、かかった家きんの多くが死んでしまいます。症状は、突然死、トサカ・肉垂が紫色になる(チアノーゼ)、出血、神経症状、元気喪失、下痢、食欲減退など様々です。家きんの異変に気づいたときは、かかりつけの獣医師に相談してください。また、大量死するなどの異変があった時は、すぐに福岡県北部家畜保健衛生所(電話番号0948-42-0214)に連絡してください。
高病原性鳥インフルエンザ関係Q&A(その1 Q1ーQ5)
Q1 鳥インフルエンザとは、どのような病気ですか?
Q2 鶏肉や鶏卵を食べても大丈夫ですか?
A 鶏などの家きんの肉や卵を食べて人が鳥インフルエンザに感染したことは、世界的にも報告されていません。また、内閣府食品安全委員会において、鶏肉や鶏卵を食べることにより、鳥インフルエンザウイルスが人に感染する可能性はないとされています。
我が国では、鳥インフルエンザが発生した場合には、発生した養鶏場の鶏は全て殺処分されるなどの防疫措置が行われるため、鳥インフルエンザに感染した鶏の肉や卵が市場に出回ることはありません。
私たちが普段口にしている鶏卵は、殺菌、消毒等の衛生管理が実施されています。鶏肉は、食鳥処理場で生体検査が実施されており、病気の疑いのある鶏は食用にされません。
鳥インフルエンザウイルスは、加熱すれば感染性がなくなります。万一、食品中にウイルスがあったとしても、食品を十分に加熱(食品全体が70℃以上になるようにする)して食べれば感染の心配はありません。
Q3 人が鳥インフルエンザに感染することはありますか?
A 感染した家きんに触れたり、フンを吸い込んだりした場合などに、きわめてまれに鳥インフルエンザウイルスが人に感染することがあり、海外では確認例があります。
国内では、鳥インフルエンザにかかった家きんの処分や施設等の消毒などを徹底的に行っているので、通常の生活では感染した家きんと接触したり、フンを吸い込んだりするようなことはほとんどありません。
このため、国内で高病原性鳥インフルエンザが人への感染する可能性はきわめて低いと考えられており、これまで国内で人が感染した例は確認されていませんので、必要以上に恐れる必要はありません。
なお、衛生面から家きんなどに触れるときには、マスクを着用し、触れた後には手洗いやうがいをしましょう。
Q4 飼っている鳥の感染予防は、どのようにすればよいですか?
A 国内で鳥インフルエンザが発生したからといって、直ちに家庭等で飼育している鳥が感染するということはありません。特に、通常室内で使用している鳥類については、感染のリスクは低いと考えられるため、冷静に対応するようお願いします。
鳥の飼育にあたっては、次のことに気を付けましょう。
- 鳥を飼っている施設・器具の清掃と消毒を定期的に行い、清潔な環境で飼育しましょう。
- 防鳥ネット等により、ウイルスを運んでくる可能性がある野鳥が飼っている鳥の近くに来ないようにしましょう。
- 野鳥の糞で汚染されないよう、エサや飲み水の容器は、野外に放置しないようにしましょう。
- 野鳥を呼び寄せないよう、エサの与え方に気を付けましょう。
- 毎日、飼っている鳥の健康状況を確認し、異常があればかかりつけの獣医師に相談しましょう。
- 鳥の体やフンに触れた後には、手洗いとうがいをしましょう。
- 鳥小屋に出入りするときには、鳥小屋専用の履物を使用しましょう。
- 人がウイルスを運ぶ可能性もあるため、野鳥や水鳥が集まって生息している場所にはできるだけ行かないようにしましょう。もし、行ったときは、靴の裏などを消毒しましょう。
Q5 鳥小屋の消毒はどのようにすればよいですか?
A 鳥インフルエンザウイルスは、市販の消毒薬で容易に死滅するウイルスです。一般の薬局で販売されている「逆性石鹸(10%の塩化ベンザルコニウム溶液)」などを薄めて、噴霧器などで鳥小屋全体にかけてください。
特に、鶏舎入口の消毒を念入りに行うと有効です。消毒は、天気のよい日に定期的に行うよう心がけてください。
(希釈の方法)
希釈濃度は200~500倍で、200倍ならば、水20Lに逆性石鹸(10%の塩化ベンザルコニウム溶液)100ccを加えます。
詳しくは、福岡県北部家畜保健衛生所(電話0948-42-0214)へお問い合わせください。
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