北九州市は工業都市としてのイメージが強いまちですが、森林面積が市域の4割を占め、北は玄界灘(日本海)、東は周防灘(瀬戸内海)に面するなど、豊かな自然に囲まれており、古くから農業や水産業も盛んに行われてきました。
現在本市の農業は、約3,000戸の農家が、平坦部から中山間部までの約2,000haの農地で、野菜、水稲、花き、果実、林産物、畜産物など、地域の特性をいかした様々な農林畜産物の生産を行い、その多様な食材が市民の生活を豊かにするとともに、市のイメージアップにも貢献しています(参照:2010年農林業センサス)。また、その生産活動を通して地域の治水や自然環境の保全が図られるなど、多面的な機能を持っています。
北九州市では、生産現場が大消費地である都市部と大変近い関係にあるという地理的メリットを生かし、生産性の高い都市型農業の振興に取り組んでいます。