毎年、天候や病虫害に対して臨機応変な対応が求められる農業現場において、時には、予定していた作業がずれ込むなどして、「短期・短時間で突発的な人手」が必要になることがあります。また、農家個人の状況は、「個人で確保していた人材の高齢化」「雇用コストや雇用機会が少なく確保している人材がいない」など等の課題から、適時適切な人材活用ができていない現状があり、新たな解決策が求められています。
北九州市では、市民を対象に、「すき間時間」を活かして農家さんを手伝っていただける「農作業サポーター」を募集し、「アルバイト」が可能な人材として、地域の農家で人材情報を共有する仕組みづくりに取り組んでいます。
農業支援人材を活用する際の課題
農家側の課題等 |
農作業を支援する側(農作業サポーター)の課題等 |
- 突発的で短期、短時間の作業に人手が欲しい
- 個人で育てた人材の高齢化
- 個人で人材を活用するための継続的な作業がない
- できる人材に育てるには時間とコストがかかる
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- 農作業を支援したい気持ちはあるがどうしてよいかわからない
- 何をするのか不安
- 継続的な農作業がない
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人材を地域で育成・地域で活用することによる理想の産地
農家側 |
農作業サポーター |
- 新たな意欲ある人材を確保していくことが可能
- 農家間で人材を共有することによる育成コストの軽減や突発的な作業への人手が確保しやすくなる
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- 農業・農作業の基礎知識を学ぶ
- 研修等により自分の適性が把握できる
- 多くの農家が参画することで継続的な作業機会が創出される
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本取組では、既存の農作業アルバイトのマッチングの仕組み等を使いながら、農業を支援したい市民等を「農作業サポーター」として、農業の基礎知識等を研修するなど、マッチングの不安軽減や利便性向上を図ります。