私たちの身の回りにあるものは全て化学物質でできています。例えば、人間が作り出した建物や電化製品、食料品などはもちろん、自然界にある石や水などの無機物、様々な動植物も全て化学物質が集まって作られています。
人は化学物質の持つ性質を活かして、様々な用途に利用してきました。現在の私たちの豊かで快適な生活には、化学物質は欠かすことができないものになっています。
一方で、化学物質は日常生活や企業活動を通じ、空気や河川・海などの環境中に排出され、環境中を経由して人や動植物に悪い影響を及ぼすおそれ(環境リスク)もあります。
化学物質による環境リスクを減らしていくためには、市民、事業者、行政が化学物質とのつきあい方を考えて、それぞれの立場で化学物質による環境リスクを減らすための取り組みを進めていく必要があります。