石綿は天然にできた繊維状の鉱物で、耐熱性、耐摩耗性及び耐薬品性等に優れています。
上記の特徴を活かした石綿の利用形態は、3,000種を超えると言われています。
9割以上は建材製品で、その他化学プラント用のシール材、摩擦材等の工業製品に使われています。
アスベスト(石綿)とは
1 特徴と用途
2 石綿の有害性
石綿粉じんを吸入することにより、主に次の様な健康被害を生じる可能性があります。
石綿肺
肺が線維化(硬化)してしまう肺線維症(じん肺)という病気の一つです。肺の線維化を起こすものは他の鉱物性粉じん等多くの原因がありますが、石綿のばく露によって起きた肺線維症を特に石綿肺として区別しています。
肺がん
肺胞内に取り込まれた石綿繊維の主に物理的刺激により肺がんが発生するとされています。発がん性の強さは、石綿の種類により異なる他、石綿の太さ、長さも関係しています。
悪性中皮腫
肺を取り囲む胸膜や、肝臓や胃などの臓器を囲む腹膜等にできる悪性の腫瘍です。
3 種類と規制
石綿には、次の様な種類があります。
分類 | 石綿名 |
---|---|
蛇紋石系 | クリソタイル(白石綿) |
角閃石系 | クロシドライト(青石綿) アモサイト(茶石綿) |
アンソフィライト トレモライト アクチノライト |
労働安全衛生法により、平成18年9月から石綿を0.1重量%を超えて含有する製品の輸入、製造、使用等が禁止されました。
なお、限定用途の石綿含有製品(ガスケット等)のみ、当分の間、輸入、製造、使用等の禁止の猶予措置がとられていましたが、平成24年3月以降、猶予措置は撤廃されています。
4 建築物における石綿の使用
石綿は、安価であり、耐火性、断熱性、防音性、絶縁性など多様な機能を有していることから、耐火・断熱・防音の目的で建築材料として、ビル、工場などに使用されてきました。
その使用形態は、吹付け石綿、石綿を含有する断熱材・保温材・耐火被覆材、その他の石綿含有建材(成形板など)に分類されます。
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